ゲームファンの聖地、神戸


ゲームファンにとって、神戸の街はいわば聖地である。
今回は、ゲームファンのための神戸ガイドをお送りする。
(取材日:1999年2月21日)

まずは異人館から。
私も実際に行ってみて、初めて知ったことなのだが、
異人館という名前の建物があるわけではない。
「異人館」とは、北野町に建てられた旧外国人邸の総称なのである。

展望塔の家は、震災の影響で現在入館不可とのこと。
うろこの家。
外壁がうろこのように見えるので、この名がある。

北野外国人倶楽部という建物の中に、
プレートメイルが鎮座していた。
さすがグループSNEのおひざ元である。

山すそなので、
山上の異人館に
通じる坂は
こんなに急。
風見鶏の館。
坂の下にあるため、
山上の異人館よりは
はるかに来るのが楽。
またここは観覧無料と
いうこともあって、
人が多い多い。
住んでいた家族の
生活感が感じられる
異人館である。


いったん三宮駅まで戻り、ポートライナーに乗ってポートアイランドへ。
ポートアイランドを見ると、
東京の臨海副都心がここのパクリということがよくわかる。
ゆりかもめはまんまポートライナーだし、大きなイベント会場もあるし。
だから東京都も、成功したポートピアに倣って、
都市博をやろうとしたのだろう。
また、ポートピアで味をしめた神戸市が、
空港の建設にこだわる心理もわかるような気がする。
もっとも、それが損失につながることはあっても、
利益につながることはないような気もする。
実際ポートアイランドのほうも、私が行ったときには、
日曜でしかも遊園地も公園もあるというのに、人影まばら。
風も冷たくなってきた。

UCCコーヒー博物館に行く。
コーヒーの歴史がわかって楽しめたが、
ポートアイランドの先っちょというロケーションでは、
人はあまり来ないのではないだろうか。

昔のゲーム雑誌によく写真が載っていた、
コナミの旧本社を直に見て感激。
(右はポートライナー)

再びポートライナーに乗る。
太陽が出ているにもかかわらず、この時点で雪がちらつき始めた。
船で神戸港に渡ろうと思い、ポートアイランド北端へ。
シーバス乗り場に向かったところ、入口にこんな張り紙が。

お客様各位
 神戸シーバス・定期航路は
平成8年8月31日をもって
休航となりました。
永らくのご愛顧ありがとう
ございました。

しかたがないので、結局そこから神戸大橋を歩いて本土側に渡り、
ポートライナーで三宮に戻って、電車で神戸駅へ。


神戸港ハーバーランドに、
モザイクという建物が建っていた。
いつネットスケープに進化するか楽しみだ(爆)。
ここには遊園地からロッテリアから
ゲームセンターまでそろっている。
(ゲームセンターはもちろんチルコポルト)
案の定、カップルでにぎわっていた。
レストランで本場の神戸牛を食べようと思ったが、
入った店は輸入牛専門の店だった。


 * 
モザイクからポートタワーを望む。
左がポートタワー。
ホテルオークラの足元に、
神戸海洋博物館が見える。
ポートアイランド方面を望む。
右側がポートアイランド。
真ん中にあるのが、
さっき歩いた神戸大橋。

モザイクとポートタワーの間に、真新しい建物があった。
遊覧船乗り場である。
遊覧船で港内を回ろうと思ったが、
乗ろうとした便は欠航中だった。


ポートタワーに上ってみる。
昭和38年に建てられた塔で、高さは108m。
360度全方向を見渡すことができる。
ちなみに下のゲームコーナーには、
『上海』をはじめとするやや古めのアーケードゲームが置かれていた。

ポートタワー前からモザイク方向を見る。
『ポートピア連続殺人事件』に登場した
神戸港のグラフィックは、
おそらくここからのながめだったのではないだろうか。


今のゲーム機で、『ポートピア連続殺人事件』がリメイクされないかと思う。
背景に実写映像を使うだけでも、雰囲気が変わってくるのではないだろうか。
ただそれをやると、パッと見が、
『街』『北へ』みたいになっちゃいそうな気もするが。
(続く)


メールはgameman@happy.email.ne.jp
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