東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

23.三つの湖、そして海
〜大洗鹿島編(3)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
前回北浦の北の端、鉾田町までやって来たゲイムマン。
今回は別ルートから鉾田町へ向かう。(2000年8月6日)


上野
上野駅には、不思議な魅力があります。
確かに私は北海道出身ですが、
陸路で東京まで来たことはありません。
それなのにここへ来ると、
なぜかしら郷愁をそそられてしまい、
『ああ上野駅』を口ずさんでしまうのです。

上野公園の西郷さん
上野発の列車も、以前に比べると減ったようですが、
常磐線の起点は今でも上野。
今回はフレッシュひたちで、まず石岡に向かいます。
水戸の梅をイメージしたモモひたちで、
朝8時半、上野発。
夏バテ気味の体調で早起きしたもんで、
ちょっとツラいもんがありますが。
石岡
石岡駅着9時29分。
高架を渡って5番線で待っていると、
やってきました、鹿島鉄道のレールバス。
今回は、これに乗って鉾田に入り、
スワンを探しつつ、鹿島臨海鉄道の
新鉾田駅まで行こうという算段なんです。

9時47分発車。
この手のローカル線では、乗客のほとんどは高校生とお年寄りというのが普通ですが、
今日は20代くらいの若い人もいれば、家族連れもいます。
日曜日(8月6日)だからでしょうか。
はじめは車掌さんが乗ってたのですが、玉里駅を過ぎると、
車内放送がテープの声に変わりました。ここからはワンマン運転。
小川高校下駅を過ぎると、右手の車窓に見えてきたのが・・・、
霞ガ浦です。
この路線は霞ガ浦の北側を通っていて、
玉造町までの区間、こうして
穏やかな湖面を眺めることができるのです。

(※鹿島鉄道線は2007年に廃止されました)

 
鉾田(ほこた)
10時40分、鉾田駅着(\1,080)。
さあ、スワンを探しに行こう! と思ったところ、
いきなり目の前にファミコンショップを発見!
果たしてスワンはあるのでしょうか?

早くもスワンを1本ゲットか?
この続きはCMの後で!



PS2。プレイステーション。ニンテンドウ64。ゲームボーイ。PCエンジン。
新品も中古もありますが、どっちにしてもスワンはありませんでした。
古本もあって、ゲームブック『ニフルハイムのユリ』が\50で売られてました。
買いませんでしたが。

駅前の通りに、商工案内図がありました。
この道を進んで一つ目の角を左、川を渡って一つ目の角を右、と進むと、
おもちゃ屋さんがあるようです。
きれいなモザイク模様の橋がありました。
この鉾田橋には、「ホコタ・ネイヴル」
(鉾田のおへそ)という愛称がついていました。

鉾田橋を渡ってほどなく、見えてきましたおもちゃのマルキ。
「STATIONERY CD・VIDEO TV-GAME maruki」・・・これは期待大。
中に入ると、駄菓子や文具に交じって、
ありましたありました、PS2、プレイステーション、ドリームキャスト、ニンテンドウ64。
果てはネオジオポケットまで。
そしてスワン。選ぶのに迷うほどずらーっと・・・と思ったら、
棚の下半分はゲームボーイでした。
それでも鹿嶋市以来久しぶりのスワン。このソフトを買いました。
新鉾田のレコードショップ・マルキで、
『ラングリッサーミレニアムWS ザ ラストセンチュリー』を
\3,759(本体\3,580)で入手!

ソフトを入れる袋を見て、初めて気がついたのですが、
この店って、ドキドキ冒険島の系列だったんですね。
そういえば、冒険島の人形が店頭に。

徳川慶喜が大政奉還の後、水戸から駿府へ向かう際立ち寄ったという
田山家の前を通り過ぎ、広い県道に出ると、もう新鉾田駅は間近です。
前回、列車の中から見つけたケーズデンキにも寄ってみましたが、
ゲームはありませんでした。
ホントは、大竹海岸にも行きたかったんですけど、
バス便がほとんどなかったのでやめました。

 
新鉾田
11時51分、新鉾田駅着。
次の列車は12時7分。

1両編成の列車は、混んでて座れません。
混んでるといっても、立ってる人が2、3人といった程度ですが。
列車は森の中を走っているのですが、
時折、視界が開けて、
田園風景が見渡せる場所があります。
ずいぶん稲穂が伸びてきました。

徳宿は地面より低いところにある駅で、周りの景色は見えません。
でも、事前に地図をチェックしたところ、スワンを売ってる場所はなさそうだったので、
ゴメンナサイ通過します。
駅を過ぎると、線路の両側に、ビニールハウスが目立つようになりました。
夏だからでしょうか、骨組みだけでビニールが張られていないものが多いです。
鹿島旭駅着。旭村の中心的な駅ですが、
徳宿と同じ理由で通過しますゴメンナサイ。

線路は高架部分が多くなってきました。
山と山を高架でつないで、線路を通しているのです。
眼下の田園風景へ、白い鳥が飛んでいきました。
列車は次の涸沼駅へ到着します。

 
〜徳宿(とくしゅく)〜鹿島旭〜涸沼(ひぬま)
涸沼駅着12時22分(\330)。
ここもスワンは望めそうにないのですが、
涸沼が見たくて降りてみました。
県道16号線を歩いているうちに、
遠くに水面が見えてきました。
風が稲穂を揺らし、波立たせています。
シリシリというセミの声もまた良し。

しかし行けども行けども、これ以上沼に近づける道がありません。
結局引き返すことにしました。
12時51分、駅到着。テレビで『アッコにおまかせ』のエンディングやってます。
パックンチョを買いました。夏場ですが、これならとけても大丈夫。
2階には図書室があったのですが、
次の列車は13時1分。読んでる暇はありません。
ホームに出て間もなく、列車が来ました。
次の駅はいよいよ大洗。車内で切符を買いました。
左手の車窓から、涸沼がよく見えます。

列車は山の中に入り、次々とトンネルを通過。
ひときわ長いトンネルがあって、何度も耳がキンとなりました。
長いトンネルを抜けると、そこが大洗の市街地でした。

 
大洗
13時9分、大洗駅着(\210)。
観光都市・大洗には、さすがに見どころが多いですが、
南から順番に見ていくことにしましょう。

まずは海水浴日和ですし、大洗サンビーチへ行ってみましょう。
バスがあって、しかも本数が多いのですが、
道々スワンを探そうと思ったので、歩いて向かうことにします。
海岸が近づくと、磯の香りが漂ってきました。久々にかぐ磯の香りです。
駅から20分弱で、大洗港に到着。
マリーナの2階にあったレストランで昼食。シーフードスパゲティ。
トマトソースの酸味が効いてておいしいです。
大洗マリンタワーの割引入場券を売っていたので、買いました。
\300(ホントは\330)。
さて、時刻は14時5分。
広々とした大洗港ふ頭の一隅にあった、
「磯ぶし踊り子の像」。
この前を通りかかると、いきなり
「ハァー、サイショネ」
と声がするのでビックリ。
人が通ると自動的に
磯節がかかる仕組みになっているのでした。
ちなみに、この像の向こうがマリーナです。
マリーナの夏。
ふ頭の先は公園になっていて、
北村西望作・平和の女神像が建てられています。
北海道へのフェリー就航と、
大洗鹿島線開通を記念して、
昭和60(1985)年に作られたものです。
北村西望氏といえば、長崎の平和祈念像で有名な彫刻家。
若いころ、ここ大洗にアトリエを持っていたのだとか。
駅前にも、小さな少年の「今日わ」像がありました。
さらに南へ進むと、砂浜が出現。
車がすき間なくびっしりと並べられています。
たいへんなにぎわいです。

シャワー室前には長蛇の列。
カップルが多いのかと予想してましたが、それよりも家族連れの姿が目立ちます。
それでももちろん、カップルだってかなりいるわけで、

このとおり、海が見えないほどの人の数。
夏場で天気がいいと、こうなるんですねぇ。
まあ、九十九里も今ならこんな感じだと思います。
冬に行ったから、人気がなかったわけで。

ゲイムマンはこの後、大洗の海岸を少しずつ北上しつつ、スワンを探すのだが・・・。
この続きはまた次回!

ゴールの仙台まであと
68駅


今回のルート

鉾田市観光協会(旧・鉾田町、大洋村、旭村)  大洗観光協会  観光いばらき

今回購入したソフトについて
『SD GUNDAM ガシャポン戦記 Episode One』 バンダイ
ファミコンディスクで大ヒットした、懐かしの(といっても私は未プレーだが)
バトルシミュレーション。戦闘がアクションになっているのが特徴。
シミュレーション要素にアクション要素が、ちょうどいい感じで
とけこんでいる。アクションが強いだけでは勝てないが、
モビルスーツに多少の能力差があっても、
アクションの巧拙で逆転することが可能なのだ。
難易度は、気軽にプレーできる程度。オススメ。

『エリーのアトリエGB』『ラングリッサーミレニアム』については次回にて


次回「ワンダースワンの旅 大洗鹿島編(4)」では、ゲイムマンが大洗を縦断!

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