伊豆高原は“イース高原”だった!?(中)


一夜明けて。
空は晴れ渡り、一碧湖のながめは素晴らしかった。

湖畔のレストランから

こっち側に富士山が見えたのだが、QV−10ではこんなところか。


さて今日は、伊豆高原の美術館めぐりである。
まずは、今、朝ご飯を食べたレストランの下の階にある、
伊豆一碧湖美術館へ。
ジャン・ピエール・カシニョールという人の作品が中心。
静かに絵画鑑賞できて○。
そのすぐ近くにあるのが、伊豆一碧湖香りの美術館
正直あまり期待してなかったが、意外にもこれがヒット。
香水瓶を芸術品として鑑賞するという発想もおもしろいし
(トイレ型香水瓶のようなお笑い系もあり)、
香料を材料別(花、葉、動物系など)に分類して、
代表的な香りをかぐことができるというのもこの美術館ならでは。

地図を見ると、一碧湖から南へ行ったところにある、
ぐらんぱる公園とシャボテン公園の間に、美術館が密集している。
待っててもバスが来なさそうなので、歩いてそっちへ向かうことにした。

なぜか北のほうの、岡という土地に来てしまった。
バスが来たので、乗ってみると、伊東駅に着いてしまった(笑)。
しかたがないので、ここからぐらんぱる公園行きのバスに乗り換える。


「理想郷東口」という、たいそうな名前のバス停で降りると、
すぐ目の前がブライアン・ワイルドスミス美術館
絵本画家ワイルドスミス氏の原画を展示。
マザーグースの絵には、石坂浩二さんの訳詩がついている。
子供の頃を思い出して、ほのぼのとした気持ちになる。
思わず絵本を1冊買ってしまった。
伊豆高原きり絵美術館は、
普通の家の普通の部屋に絵が展示してある、小さな美術館。
だから気軽に入っていける。
いろはかるたなどでおなじみの、力強い線の切り絵もあれば、
カラーの色鮮やかな切り絵もある。
伊豆ガラスと工芸美術館は、けっこう大きな美術館だった。
『なんでも鑑定団』でおなじみのガレのランプから、
大きな塑像やステンドグラス、
また小さな香水瓶やペンダントまで、展示物は多彩だった。
メルヘンの森美術館は、小さいながらも展示作品が多い。
「恋人たち」を題材にした、レイモン・ペイネの絵が中心。
ちょっとエッチなものもあったりする。
ほかにも、おおた慶文の描く、繊細な少女画などがある。
カップルで来ると良いだろう。実際、カップルがいっぱいいた。
傷心旅行のつもりが、よけい傷を深くしただけだったりして……。

このように、小さいながらも内容が充実している、
“珠玉の”美術館ばかり。
プレー時間は短いが内容の濃い、『イース』に通じるものがある。
そういえば駅前には“ロダの木”があったし。
(根元に“金の台座”が埋まってるわけじゃなかったが)
暗くて先が見えなかった城ガ崎自然研究路のコワさも、
『イース』の“廃坑”に通じるものがある。
そう、伊豆高原は“イース高原”だったのだ。

gameman@happy.email.ne.jp
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