二十世紀ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

159.散りゆく桜を惜しむ
〜尾張編(10)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,695




金山

2012年4月14日。8時半起床。雨。
ホテルをチェックアウト。寒い! トレーナーの上にジャンパーが要る。

金山駅。荷物をロッカーに入れ、
今日はまずJRで移動。

中央本線10時13分発の普通・高蔵寺行きに乗ろう。久しぶりの211系4両。
発車後すぐ大津通りの下を抜け、その後は高架。
都市部のまっすぐな川を渡る。新堀川。
高速道路を2回くぐって、右手に公園が見えたら鶴舞駅だ。

10時16分着。ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥2,695-¥140=¥2,555


鶴舞(つるまい)

東側から外に出る。雨はやんだ。

今日はまず、鶴舞公園でお花見。
入口の花壇に、
「明治42年開園」と書いてある。1909年である。
駅名は「つるまい」だが、
公園の名前は「つるま」が正しいらしい。

つボイノリオさんの「名古屋はええよ!やっとかめ」(作詞作曲・山本正之さん)で、
「いきなりやったろみゃーかオリンピック」と歌われた鶴舞公園である。

桜はかなり散ってきている。

巨大で荘厳な噴水塔。
1910年(明治43年)築造。
1973年にいったん解体され、
1977年に復元された。

噴水塔の周りを花々が彩る。
また雨が降ってきた。

名古屋市公会堂。
1930年(昭和5年)、
昭和天皇御成婚記念として建てられた。

チューリップがきれい。

桜もまだまだとばかりに
存在を主張する。

奏楽堂は1910年(明治43年)に
演奏会が催された場所。
屋根のドームが、横浜にある
神奈川県立歴史博物館に似てると思った。
(※後日、見比べたら、
そんなに似ていなかった)

噴水塔や、半田市の旧中埜家住宅と同じ
鈴木禎次の設計。

奏楽堂は1934年(昭和9年)、室戸台風の被害に遭って壊され、
1937年(昭和12年)から1995年(平成7年)までは、違う形の奏楽堂が建っていた。
そちらも見てみたかった気はする。
1997年(平成9年)から、元のデザインの奏楽堂が再建され、今日に至る。

名古屋市みどりの協会

胡蝶ヶ池のほとりに、
まだ花の残る桜が立っていた。

落ち着いたたたずまいの日本庭園。

しだれ桜の華やかさがアクセント。
緑も濃淡があっていい。

菖蒲池の周りも桜が取り囲む。

東端の竜ヶ池(たつがいけ)では、
浮見堂の屋根に鳩がたむろしていた。

かなり散ってしまったものの、
八幡山古墳の周りにも
桜の木が並んでいた。
古墳は円墳で、5世紀中頃のものらしい。

野球場の近くに、
シャガ(著莪)の花が咲いていた。
おととし、浜松でも桜の頃に見た。

サッカーが行なわれている
陸上競技場の周りにも桜が。

ライラックの花も咲く。
陸上競技場の外周には、
いろいろな植物が育っていた。

鶴々亭。1928年(昭和3年)の、
御大典奉祝名古屋博覧会のときに
造られた茶室。
木曽檜の最高級品が使われているという。

1925年(大正14年)に
普通選挙法ができたことを記念して造られ、
昭和3年に完成した、
普選記念壇というステージ。

入口に戻り、明治42年に当時の首相・桂太郎が書いたという扁額を探す。

まさか中央線の
ガード下にあるとは思わなかった。

名古屋市みどりの協会

12時24分発の多治見行きに乗って、さらにひと駅進もう。
211系4両。なかなか混んでいる。
引き続き、市街地の中の高架。高速道路をくぐり、右手にマックスバリュ。
右に側線が何本も並び、最後は広小路通りをくぐって、
12時28分、千種駅着。(ゲーム路銀 ¥2,555-¥140=¥2,415


千種(ちくさ)

雨は降ったりやんだりを繰り返しており、
今はやんでいる。

乗り換えのために降りたけど、お腹がすいたので食事休憩。
ホテルで朝食をとらない日は、朝から何も食べないまま昼を迎えることがありがち。
駅前のドムドムで、てりやきエッグバーガーを食べた。

地下鉄東山線で、東山公園に向かおう。午後1時5分発の藤が丘行きに乗る。

1時13分、東山公園駅着。
ゲーム路銀 ¥2,415-¥230=¥2,185


〜今池〜池下〜覚王山(かくおうざん)〜本山(もとやま)〜
東山公園

雨が降っている。
駅からすぐのところに、
東山動植物園がある。

日本で初めてコアラが来たことで
有名な動物園だ。

「動植物園」という名前のとおり、
ここには植物園もある。
今回は植物園サイドを中心に見よう。
(入園料¥500)

動物園側の桜はかなり散っているけど、
かたまって咲いている所は
見ごたえがある。
花びらが舞う。地面が桜色。

東山スカイタワーが見える。
高さ134メートル。

サイ、ゾウ、ロバ、フラミンゴ、シロクマなどの動物も見つつ、先へ進む。
にぎわっているけど、混雑してはいない。ちょうどいい程度の人の数。

そしてやっぱりコアラは見ておく。
広いコアラ舎の中で、数匹のコアラが、
寝てたり、ユーカリを食べたりしている。
見飽きない。

午後2時から飼育係の方の解説が始まるらしいけど、
今日はここがメインじゃないので、コアラ舎を出てさらに先へ進む。

池のほとりにしだれ桜。

東山動植物園のホームページはこちら

歩道橋を渡って、植物園へ。
私は動物園には何度か来たことがあるが、
植物園に来るのは初めてだ。

まずバラ園。バラはまだ咲いていないが、
その奥に見える桜がきれい。

紫のモクレンも。
白い花のハクモクレンは、
普段よく目にするけれど、
こっちはあまり見たことがなかった。

アメリカ産植物見本園に、ラクウショウの木が生えていた。
周りの地面から呼吸根が突き出ている。
新宿御苑で見たことがあるのを思い出した。

アメリカ産植物見本園の展望台から、
動物園側が一望できた。

しゃくなげの森に、淡いピンクの花が咲く。

橋を渡る。隣で新しい橋の建設工事中。

噴水とハーブガーデンの先、

ツツジヶ丘に桜が広がっていた。
丘を登る階段だけど、頑張って上がる。
桜のトンネルだ。

振り返ると、
視界の左右いっぱいに広がる桜。

雲が薄くなってきた。
ツツジもごく一部だが咲き始めている。

丘の上は、「さくらの園」。
ソメイヨシノ以外のいろんな桜の木が植えられていた。
まだつぼみのものや、葉桜になったものも多いが、

太白という、白く大きな花が咲いている。

いろんな桜があるから、その色もさまざま。

  八重の大きな花が
かたまって咲く、
ミッカビザクラや
ミグルマガエシ。

ここにきて急に晴れてきた。暖かくなってきた。

ここのソメイヨシノはまだ満開。

斜面の道に下りてみる。

天城吉野という桜も満開。

丘の下から見上げると、
地面の緑、空の青とのコントラストで、
桜がより美しく見える。

シャガやタンポポも加わってにぎやかに。

休憩所でちょっと休む。テレビの取材スタッフが休憩中だった。
いま午後3時。午後5時で閉まるから、植物園も今日中に全部は回り切れなさそう。
チヂミ、クレープ、富士宮やきそば、ドーナツ、ドンドルマのワゴンが出ている。

この休憩所の上が、展望台になっている。
桜の園も見えるが、

別方向に目を転じると、
大きな「お花畑」がある。

こちらの桜もきれい。

次はこのお花畑を見てみよう。

 
せせらぎの中、チューリップやスイセンなど、
色とりどりの花が咲いている。

モクレンも。



東山動植物園のホームページはこちら

急坂を下りて、
いろんな種類の竹が生える「竹見本園」へ。
石灯籠がでかい。

タケノコが出ている。
日ごとの高さが記録されている。

その周りのモウソウダケは、さすがの高さ。

中国産植物園林。
漢方薬の材料になる植物が並ぶ。
あずまやがいい雰囲気。

さっきの噴水の近くに戻ってきた。
西洋式庭園がある。

大きな花壇。

温室があるが、今から入っても
すぐ閉館してしまいそうなので、
次の機会に。
1937年(昭和12年)開園当初からの建物で、
重要文化財に指定されている。

屋久島の縄文杉のレプリカ。
高さ18メートル。よくできてる。
本物はこれより高くて、
25.3メートルあるらしいけど。

午後4時になった。行ける所まで行こう。薬草の並ぶ道を通る。

旧兼松家武家屋敷門。
江戸時代末期のものとみられる。
桃の花が咲く。

この奥に、也有園(やゆうえん)という日本庭園がある。
横井也有という俳人にちなんだ庭園だが、茶室の整備工事中だった。

続いて奥池へ。水車が回り、鯉が泳ぐ。

合掌造りの家が建っていた。
岐阜県白川村で、
ダムに沈む予定の場所から移築されたもので、
1842年(天保13年)築。

家の中にも入れるようだが、どうやらここでタイムアップの様子。
室内はまた次の機会に見ることにしよう。

せせらぎと鳥の声が聞こえる
日本庭園の脇を通る。
ししおどしも鳴る。

星が丘門に着いた。

ブラックライトで照らされた
トンネルを通って、
東山動植物園を後にした。

東山動植物園のホームページはこちら


星ヶ丘

出口からまっすぐ坂を下りてみた。左に高校、右に自動車学校と女子大。

道はそのまま、
星ヶ丘テラスという
ショッピングモールの中に続いていた。

道は丁字路のバスターミナルに突き当たって終わった。
交差点の角に三越がある。

別の角には「デザインの間」という
真新しい建物があった。
「星ヶ丘プリン」「星ヶ丘ロール」の
文字にひかれて入ってみた。

星ヶ丘ロールを食べる。卵が濃くて、しっとりしておいしい。

ここはどうやら、省エネ型生活を推進する、中部電力のショールームのようだ。
建物自体も、木造で、光を多く取り入れるため、大型ガラス窓になっている。
木材は端切れ材などを集めた集成材。窓には断熱シートが貼られている。
屋上は緑化されている。

今日は午前中寒く、午後から日が差し、また曇るという複雑な天候だったせいか、
建物の中がかなり暑かった。
あと私は東京から来たので、
「オール電化」の文字が躍っているのを見ると、微妙な心持ちになった。
(※その後、夏場の節電要請があって、さすがにその影響を受けている様子)

e-生活情報センター デザインの間のホームページはこちら

デザインの間のすぐ前に、地下鉄の星ヶ丘駅の入口がある。
地下鉄に乗って、金山へ戻ろう。
実は、昨日シャッターが下りていたので、立ち寄らなかった金山のゲーセンが、
知人に聞くとどうやら開いているらしいので、行ってみることにしたのだ。

千種からJRに乗り換えた方が早く着きそうだが、
運賃のことを考えて、地下鉄から地下鉄に乗り換えるルートにする。
午後5時15分、東山線の高畑行きに乗った。
栄で名城線(名港線)5時34分の名古屋港行きに乗り換え。
5時41分、金山駅着。(ゲーム路銀 ¥2,185-¥260=¥1,925


金山

ゲーセンに行く前に、まずアスナル金山へ。
男性歌手のライブが行なわれている。

喉がちょっと痛かったので、マツモトキヨシで薬を買った。
マツモトキヨシは関東中心に出店しているというイメージを持っていたので、
名古屋にあったことは意外だった。
(※実はマツモトキヨシの店舗は全国に存在し、愛知県だけでも10店以上ある)

アスナルには成城石井もある。こちらも成城というくらいだから、東京のイメージが強い。
(※こちらも中部や関西に出店している。アスナルを含め、名古屋に5店舗もある)

駅前のアリス金山へ。
昨日はシャッターが閉まっていたから
休みだと思っていたが、
今日はシャッターの前に、
「南東角の1階入口よりエスカレーター、
エレベーターをご利用ください」
と書かれた紙が出ていた。

開いてた開いてた。ただし、ビル改装のため、4月15日で閉店とのこと。
麻雀格闘倶楽部やMJ、ベースボールヒーローズなどもあるが、
中心は音ゲーと、アップライトのビデオゲーム。
ビデオゲームには対戦格闘のほか、各時代のシューティングゲームもある。
エリア88、グラディウス、グラディウスII、ASO、スターフォースなど。

ほかのジャンルのレトロゲームもあった。ドンキーコング、ドンキーコングII。
まずドンキーコングをプレイ。しかし、ハンマー持ったまま樽に当たるわ、
コングに真上から樽を落とされるわ、2面でミスするわと、散々なプレイに。
結局2面でゲームオーバー。

おてなみ拝見FINAL収録のZOO KEEPERでリハビリしよう。とりあえず6面クリア。

ドンキーコングII。初めて見た。
残機6機という設定だったおかげで、何とか2面までクリアできた。

もう1回ドンキーコングをプレイ。今度は6面までクリアできた。
ゲーム路銀 ¥1,925-¥400+¥1,500=¥3,025

午後6時50分。日が暮れた。今回のゲーセン紀行はここまで。東京に帰ることにする。
駅のロッカーから荷物を出して、7時5分の電車で名古屋駅へ。
赤福と、みそかつ&えびふりゃー弁当を買って、7時43分ののぞみで帰る。
9時4分、新横浜着。もうすぐ着くという頃に、急に眠気が襲ってきて、危なかった。

現在のゲーム路銀
¥3,025

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(名古屋〜) を表示

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次回、「日本縦断ゲーセン紀行 160.尾張編(11)」では、
栄のゲーセンを巡る。
「日本縦断ゲーセン紀行 158.尾張編(9)」に戻る


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