二十世紀ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

158.名古屋といえば金のしゃちほこ
〜尾張編(9)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,185




中部国際空港

2012年4月13日。
8時15分起床。だいたい5時間半睡眠。
ホテルで朝食をとり、チェックアウトして出発。

今日は知多半島から名古屋市へ戻る。
中部国際空港10時17分発の特急に乗り、

10時20分、常滑駅着。今日のゲーセン紀行はここからスタート。


常滑(とこなめ)

といっても、切符を買って、すぐ次の準急に乗るだけだが。
準急の車両は、さっき特急の隣に止まっていた、3500系ほか6両。

37分発。西ノ口駅を過ぎたあたりで、右手遠くに一瞬、大野城が見えた。
お江の方が徳川秀忠に嫁ぐ以前、最初に嫁いだ佐治一成の居城だった。
新舞子駅を出ると、マリンパークが見えた。
最後尾の車両に乗ったが、3500系は前面(後面?)展望が意外といい。
そこかしこで桜がきれい。

聚楽園でミュースカイに追い越される。大仏さんの目の前にも桜がいっぱい。
天白川を渡って名古屋市に入った。
11時3分、神宮前駅で降りた。(ゲーム路銀 ¥2,185-¥590=¥1,595


神宮前

熱田神宮の近くまで戻ってきた。

名鉄神宮前駅と、JR熱田駅は
やや離れていて、間に商店街がある。
歩いてみた。

繁華街の昔ながらの商店街だが、シャッターが下りたままの店が多い。
ただし、午後から開ける所はあるかもしれない。
道路の向かいに見える、神宮の森のところどころに、
桜の色がアクセントのように入っている。


熱田

ゆっくり歩いて徒歩7分。
熱田駅に到着した。

上りホームに、
検測車のキヤ95系が入っていた。

ほかにも117系電車や、特急サンダーバード用の電車が留置されてたり、
すぐ隣にある名鉄の線路を、ミュースカイが通過していったりと、
待ち時間が多少あっても、けっこう飽きない。

11時31分発の岐阜行きに乗る。313系4両。
右手に名鉄の線路が並行。イオンモールが右側に見えた。

11時33分、金山駅下車。
ゲーム路銀 ¥1,595-¥140=¥1,455

金山で降りるなら、神宮前で降りずに名鉄で乗り通してもよかったんだけど、
さっきの商店街を歩いてみたかったし、東海道本線にこだわりたかったので、
JRに乗り換えて金山にやってきた。

もっとも、神奈川県の川崎や横浜を京急で移動してるので、
ゲーセン紀行ではその区間、東海道本線に乗っていない。


金山

JR、名鉄、地下鉄が集まる金山駅。
北口に「アスナル金山」という
商業施設がある。

1989年(平成元年)、乗り換えが便利になるように、
近くにあった名鉄の駅がJRと統合され、
またJRでも、中央本線だけではなく、新たに東海道本線の電車も止まるようになり、
地下鉄の名城線・名港線も含め5路線が集まる、“金山総合駅”となった。

さてここからは、名古屋市内のお花見の名所を回ることにしよう。
荷物をロッカーに入れて、地下鉄名城線のホームへ移動。
11時57分発の大曽根行きに乗る。
名城線は環状線だが、この電車は北へ半周ほど進んで大曽根止まりとなる。

「バババッ、バババッ、バババッ」という発車ブザーを聞くと、
名古屋に来たなあと実感する。
繁華街の栄や久屋大通を通るが、これらの駅にはいずれまた降りるつもり。

12時7分、市役所駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥1,455-¥230=¥1,225


〜東別院(ひがしべついん)〜上前津(かみまえづ)〜矢場町(やばちょう)
〜栄〜久屋大通(ひさやおおどおり)〜

市役所

ここは名古屋城の最寄り駅。
お城に近い7番出口は、このように
城門風にしつらえてある。

名古屋市役所と愛知県庁の、
年代ものの建物が並ぶ。
昔の官庁の建物は、
意匠に凝っていて、いい感じ。
手前の市役所は1933年(昭和8年)、
奥の県庁は1938年(昭和13年)竣工。

正午を過ぎて、昨日と同様、暑くなってきた。
さて、お城でお花見としゃれこもう。

東門付近、お堀の石垣に沿って咲く桜が、
早くも見どころ。
空堀の地面に咲く
タンポポの黄色との対比が光る。

城内へ入る(観覧料¥500)。
真っ白い大島桜越しに見る天守閣。

まずは二の丸庭園へ。正確には二之丸庭園と、二之丸東庭園に分けられるらしい。

東庭園は、明治に入って兵営となっていたが、
後に発掘調査が行なわれ、
1978年(昭和53年)、
元の姿に近い形で復元された。

ソメイヨシノも見事だが、ほかにもさまざまな種類の桜があって、
色の濃淡がつき、より一層華やかな景色を形作っている。
大島桜や山桜の白。

しだれ桜の濃い桃色。

時代も高さも異なるいろんなビルが、
桜並木の後ろから、
頭をにょっきり突き出していた。

二の丸庭園に入る前に、お腹が痛くなったので少し休む。
昨日の疲れが抜けきってない。それと、暑さに体が参っているみたいだ。
真夏に比べりゃ大した暑さじゃないが、昨日から急に気温が上がったのだ。
一応、体温を計ってみたけど35度9分。むしろ低い。

あらためて二之丸庭園へ。
枯山水の回遊式庭園となっている。

二之丸庭園は1620年(元和6年)、二之丸御殿が造られたときに作庭され、
以後何度か改修された。特に文政年間に、大きく改修されたそうだ。
戦国時代には「那古野城」がこのあたりにあり、織田信長がここで生まれたらしい。

名古屋城には創建当時からの
隅櫓(すみやぐら)が残っている。
そのうちの1つ、東南隅櫓(辰巳櫓)。
西南隅櫓(未申櫓)とともに、
重要文化財となっている。
西南隅櫓の方は現在、修復工事中。

東南隅櫓が見える場所に立つ
「清正公石曳きの像」。
加藤清正は1610年(慶長15年)、
大小天守の石垣工事を施工。
巨石を運ぶ際、気勢を上げて、
石の上に乗って指揮したと伝えられる。

表二之門の前の、桜並木がきれい。
ソメイヨシノとしだれ桜が交ざり、
ピンク色の濃淡のリズムを奏でている。

表二之門を通って、本丸に入ろう。
この門も昔からあるもので、重文。
ここも補修が行なわれている様子。

枡形門を構成する石垣は、
間近で見ると迫力がある。

現在、本丸御殿の再建工事中。
第二次世界大戦で空襲を受け、
天守とともに焼失していた。
2017年度に完成予定。

工事中の現場を回り込むと、
いよいよ天守閣が姿を現した。
5層に重なり、
数多くの千鳥破風をつけた大天守。
隣の小天守は、屋根瓦の色が異なっている。

名古屋城は1612年(慶長17年)にほぼ完成。
御三家筆頭、尾張徳川家の居城となった。
天守も本丸御殿と同じく、
空襲で失われたが、
1959年(昭和34年)に再建された。

やっぱり金のしゃちほこは目立つ。

高い石垣の下、満開の桜が美しい。

名古屋城のホームページはこちら

天守の中へ。小天守から入り、渡り廊下で大天守へ移動。
渡り廊下は壁だけで屋根がない。

地下1階に、金のしゃちほこの原寸模型がある。高さ2.5メートル。
“黄金水”とよばれた井戸の木枠もある。
底に金を敷き詰めたという伝説が残るが、戦後の発掘調査では、金は出土しなかった。

1階へ。「本丸御殿3Dシアター」、午後2時から上映とのこと。
今、1時59分! 間に合う!

メガネ使用の3D映像。CGで本丸御殿が再現されている。
尾張藩主・徳川宗春が各部屋を紹介するという設定ではあるが、
基本的には、各部屋の障壁画が中心の、至ってまじめな映像だった。

あらためて1階の展示を見る。在りし日の本丸御殿と天守の写真。
名古屋城にすむ生き物の写真と映像。
御殿の模型。城と城下町のジオラマ。二之丸御殿が本丸御殿より大きい。
本丸御殿は、初代尾張藩主・徳川義直の住居として造られたが、
その後、義直は二之丸に移り住み、以後の藩主も二之丸を居館とした。
本丸御殿は将軍が上洛するときの宿館とされた。

天守も本丸御殿も、アメリカ軍の空襲で焼けてしまい、石垣だけが残った。
この階には、焼けた瓦や、焼夷弾の弾頭も展示されている。

さらに、御殿障壁画の復元模写や、
戦時中、取り外されていたため難を逃れた、本丸御殿の天井板絵(重要文化財)も展示。
市内在住の木子(きし)氏から寄贈された刀やつばも。

2階は特別展で、本丸御殿障壁画の復元模写が並んでいた。
金箔がふんだんに用いられた、豪華な虎の絵。
描かれた当時の色が再現されているので、本当に鮮やか、きらびやか。
長寿の象徴だったという、ジャコウネコの絵も多い。

3階では藩主の間や、祝いの膳、台所などを再現。
また城下町の町並みも再現されている。
4階は石垣や火縄銃など。5階は歴史年表など。
6階は閉鎖されており、7階が展望室。

ガラス越しではあるが、全方角をながめられる。
見晴らしがいいし、特徴的な建物が多い。

東は二之丸庭園の緑や桜色がきれい。
ビルの向こうに、ナゴヤドームや東山スカイタワーが見える。
市役所、県庁もある。

南東側、復元工事現場の
屋根の向こうにテレビ塔。

南西は正門側の桜が鮮やか。
名古屋駅とその周りのタワーが目立つ。

西側の桜も一望。

しゃちほこのストラップとか、耳かきとか、
しゃちほこに乗ったキティちゃんとか、いろいろ買った。

名古屋城のホームページはこちら

天守閣から下りてきた。脚ががくがくなので、桜の下のベンチで休む。
空が曇ってきた。その分、やや涼しくなってきた。

御深井丸(おふけまる)へ。
展示館で、郷土の人形・玩具や、本丸御殿復元工事の様子を写した写真を見る。

展示館の前で、
結婚式の撮影が行なわれていた。

白無垢姿のお嫁さんが美しい。

御深井丸の奥に向かう道が、
お花見の穴場だった。
桜の花はいっぱい。人通りは少ない。

西北隅櫓(戌亥櫓)も重要文化財。
西南・東南とは異なり、三層になっている。
清須城の建物を転用したといわれており、
そのため清須櫓という異名もある。

乃木倉庫とよばれる、
明治初期の陸軍の弾薬庫。
名前は乃木希典に由来すると考えられるが、
具体的になぜこの名になったかは不明。
(乃木希典は名古屋鎮台に
在任していたことがあり、
この倉庫はその頃か、
その少し後に建てられたらしい)

第二次世界大戦中、この倉庫に、本丸御殿の障壁画の一部が保管されていた。
倉庫が空襲に耐えたため、ここにあった障壁画は今日まで残っている。

乃木倉庫のそばにある
2つの池の水面が、
桜の花びらで埋め尽くされていた。

西の丸へ。展示館前に
高さ16メートルの榧(カヤ)の木が立つ。
樹齢600年以上。
つまりお城ができる前から立っていた。

はち丸くん発見!
名古屋開府400年を記念して
誕生したゆるキャラだ。

西の丸展示館では、企画展で
ステンドグラス作品が展示されていた。

正門の前に、実物大の
金のしゃちほこがあった。
天守閣の再建に先立つ、
1957年(昭和32年)に造られたそうだ。

それにしても、正門前の
桜並木は素晴らしい。

正門は天守閣と同じく
1959年(昭和34年)の再建。
再建されてから既に50年以上経つ。
これも歴史的建造物といっていい。

名古屋城のホームページはこちら

次に行く場所へのルートを考えて、正門からではなく、戻って東門から出る。

そのままお堀に沿って北へ。
藤棚の下の白い花に、
「曙花美短藤」(あけぼのかびたんふじ)と
書かれた札が立っていた。

少しだが雨が落ちてきた。
藤棚の先は桜のトンネル。

お堀の向こうに天守閣が見える。


名城公園(めいじょうこうえん)

お堀の北側の名城公園(北園)。
入口には大きな噴水がある。

お城の方とは違って、テニスコートや野球場、野外ステージなどがあり、
都市公園として整備されている。
現代アートもある。

花壇もある。

放射状に広がる花壇の中にある、
名城公園フラワープラザ。
午後4時半を過ぎたので閉まっていたが、
照明がまだついており、
館内に並ぶ花々を、
窓からながめることができた。

フラワープラザの建物前から見た花壇。
周りの木々も花を咲かせていた。

「百合の詩」と題されたモニュメント。

本格的に降り出したので傘をさす。

公園中央にある円形のスペースを、
桜の木がぐるりと取り囲んでいた。

円形スペースの中には、らせん状の花壇や、

オランダ式の風車がある。

桜の木々をさらに囲む形で、
「おふけ池」という池があり、
そのほとりにも桜が並ぶ。
屋台も出ていた。

最後に「四季の園」へ。
ここにも桜や椿が花開く。
彫刻と桜の組み合わせもまたいい。

野球場で練習をしている少年たち・青年たちの元気な声を聞きながら、
名城公園を後にした。

名古屋市みどりの協会

地下鉄名城線の名城公園駅から、
金山まで戻ろう。

午後6時ちょうど発、左回りの電車に乗る。
帰宅ラッシュに当たったようで、市役所駅で大勢の人が乗ってきた。
しかし、栄でかなり人が降り、それ以降はゆったりとしたスペースを確保できた。
もちろん、座るまでには至らなかったけど。


金山

6時12分、金山駅着。(ゲーム路銀 ¥1,225-¥230=¥995
荷物をロッカーから出して、今日泊まるホテルにチェックイン。
野球中継を見ながら30分ほど休み、7時少し過ぎから再び外へ。
ゲーセンを回って、1,000円を切ったゲーム路銀を回復させよう。

まずクラブセガ金山へ。
1階プライズ、プリクラ、音ゲー、
2階メダル(パチ・スロも)、
3階麻雀、通信対戦、レース、対戦格闘。
さすがに金曜の夜、お客さんの入りは上々。

3階の奥の方に、上海と、スーパーマリオブラザーズがあった。
スーパーマリオで何とか面クリアを目指す。2プレイ¥100。
しかし、最初のプレイでは1-4、2回目は2-2で早々とゲームオーバー。
スーマリは最近でもプレイしてるけど、いつも1-2でワープしてるからなあ。
ゲーム路銀 ¥995-¥100+¥400=¥1,295

雨がやんだ。
駅前のアスナル金山をいったん通り抜ける。

コムテックスクエア。
DAITOKAIというパチンコ店の2、3階。

2階に、プライズ、音ゲー、麻雀、通信対戦、戦場の絆。
特に音ゲーのスペースが広く、充実している。
3階にはパチ・スロなどもあるが、ビデオゲームのアップライト筐体中心。
もちろん対戦格闘が多いけど、懐かしめのゲームも多い。
ファイナルファイトや、コラムスなどがある。

ぷよぷよ通、ボンバーマンワールド、ロジックプロもあったが、
おてなみ拝見FINALがあったので、収録されているZOO KEEPERをプレイしよう。
最近3DS版を買ってプレイしたので、以前よりは先の面まで進めるはず。
対COMモードの「園長バトル」で全く勝てないけど。

7面クリア。そこそこの結果だった。
せっかくなのでもう1回プレイ。9面クリア!
ゲーム路銀をやっと大きく増やせた。(ゲーム路銀 ¥1,295-¥200+¥1,600=¥2,695

また雨が降ってきた。
世界の山ちゃんで晩ごはん。手羽先食べた。
食べ終えて外に出たらまたやんでいた。

現在のゲーム路銀
¥2,695

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(名古屋〜) を表示

名古屋インフォメーションNavi  愛知県観光ガイド
JR東海  名古屋鉄道  名古屋市交通局

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 159.尾張編(10)」では、
いろんな種類の桜を見る。
「日本縦断ゲーセン紀行 157.尾張編(8)」に戻る


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