二十世紀ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

161.東山動植物園ふたたび
〜尾張編(12)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥3,775





2012年6月16日。8時半起床。
梅雨の時期だからしようがないけど、けっこうな雨。
栄には地下街があって助かる。

今日はまず、東山線で星ヶ丘に向かおう。
春には途中までしか見られなかった、東山動植物園の続き。
9時47分発、10時ちょうど着。(ゲーム路銀 ¥3,775-¥260=¥3,515


〜新栄町(しんさかえまち)〜千種(ちくさ)〜今池〜池下
〜覚王山(かくおうざん)〜本山(もとやま)〜東山公園〜

星ヶ丘

駅前から東山動植物園の方向をながめる。
雨で景色がかすんでいる。

近くのコメダ珈琲店で朝ごはん。
以前星ヶ丘に来たとき、駅前にコメダがあることに気づいていたのだ。
モーニングセット。通常のドリンクの値段で、トーストとゆで卵がついてくる。

10時30分出発。星ヶ丘テラス前から続くゆるやかな坂を上り、

10分ほどで東山動植物園に到着した。
(入園料¥500)

ブラックライトが光るトンネルを通って園内へ。

雨、午前中、星ヶ丘門側ということで、
ほかにお客さんは見当たらない。
やわらかな雨の音の中、
かすむ景色をひとり占め。

日本庭園の池のほとりに花しょうぶ。
ちらほらと、お客さんの姿を
見かけるようになった。

池の向こうに休憩所の屋根が見える。
その隣に、鎌倉時代の登窯(のぼりがま)の跡があった。

椎の木を見ると、「お山の杉の子」のメロディーが浮かび、
隣の松の木を見ると、「まつの木小唄」が浮かぶ。
その世代じゃないはずなのに。

合掌造りの家に来た。
前回は閉園時間間際で入れなかったが、
今日は中に入れる。

岐阜県白川村にあった、1842年(天保13年)築の家。
鳩ヶ谷ダム建設で湖に沈む予定だったが、
この家は1956年(昭和31年)、ここに移設されて保存されている。

中は本当に静かで、落ち着ける空間。
いろりのある居間に、古民具が並べられている。
養蚕室と客間には、この家の写真が多数飾られている。
季節ごとに様々な表情をみせるようだ。
軒先で、綿の苗が無料配布されている。

客間では、伝統舞踊の映像が流れていた。
動植物園70周年のイベントで行なわれたらしい。
民謡が、懐かしい雰囲気を一層盛りたてている。

蚕室の鴨居に木の枝が取りつけられ、そこに折り鶴と繭が飾られていた。
花餅飾りという、飛騨の正月飾りだそうだ。

合掌造りの家の隣の、
奥池という池いっぱいに、
蓮の葉が広がっている。
白い花がきれい。

この池の向こうにアジサイ園があるらしい。行ってみた。

うっそうとした木々の下。
いろんな姿のアジサイが咲いていた。

つつましやかに咲くガクアジサイが多く、想像していたような
“一面、青やピンクや紫の、色とりどりの花が咲き乱れる”感じとは違ったが、
これはこれで、前に出過ぎない感じでいい。この季節に咲く花らしくていい。

さあそして、この植物園の目玉、
大温室にやってきた。
中央の温室は、
1937年(昭和12年)に造られた、
現存する日本最古の温室で、
重要文化財となっている。

ヤシを中心に、
大きな木々がごちゃっと生えているが、
何と開業当初、つまり昭和12年から
ここに植えられている木も何本かある。
さすがに古いせいか、少し雨漏りがする。

左右に張り出した部屋に並ぶのは、ウツボカズラなどの食虫植物や、
ユーフォルビアという、サボテンに似た多肉植物、
小笠原固有種のマルハチなどさまざまなシダ植物。

後ろの部屋へ。
ブーゲンビレアの赤い花が鮮やか。

ほかにもハイビスカスなど
多種多様な花々が咲いている。

さらに奥へ進むと、
今度はほんとのサボテン。
別の部屋にはオオオニバスも。

サガァロ(弁慶柱)という巨大なサボテン。
いちばん高いものは、
7メートルに達していた。

植物園入口の「植物会館」では、小さな鉢植えのランを展示中。
植物学者で医師の、伊藤圭介に関する展示も。
めしべ、おしべ、花粉という単語を考案した人だそうだ。

架け替え工事中の橋を渡って、バラ園へ。
この前来たときには咲いていなかったが、

今日はいろんな色のバラの花が、
見事に咲いている。

色だけでなく、
形も大きさもさまざま。

東山動植物園のホームページはこちら

この先は動物園。まずはニホンザルから。
木や電柱を模した柱の上に、猿たちがちょこんと座っている。

いつのまにか、私の方が
猿に観察されていた。

ハクビシンやタヌキを見た後、「山鳥とリスの森」へ。
森を再現した大きなケージの中に入れる。

雨のせいか見つかりにくかったけど、
屋根つきの餌場や繁殖室で、
動くリスを見られた。

オシドリが歩いていた。

隣はこども動物園。動物たちに触れ合える場所だが、雨のため人が少ない。
ちょうどモルモットの昼休み時間だからかもしれない。
それでもポニーや、トカラ列島の口之島牛、
アヒルやガチョウ、ブタ、ヤギ、ヒツジを見ることができた。

橋を渡って動物園本園へ。
上池にもハスが咲いていた。

ツルや、ダマシカという白い鹿を見て、バードホールへ。

クジャク、キジ、シギ、カンムリツルなどが
柵のない状態で見られる。

そしてコアラ館へ。
このマークは
鳥山明さんがデザインされたそうだ。
(※前回来たときに撮影した写真)

東山動物園は、1984年、日本で初めてコアラを公開した動物園の1つ。
(東京の多摩動物公園、鹿児島の平川動物公園と同時)
その後、日本で初めてコアラの繁殖に成功している。

そこかしこに設けられたエサ場で、
めいめいが餌を食べている。
午後1時に餌を取り替えたらしい。
それから40分しか経っていない。

コアラは餌を食べ終わったらすぐ寝るので、
今くらいがいちばんよく動く時間帯なのだそうだ。
既にひとしきり食べ終えて寝ているコアラもいた。

よく動く時間帯だったせいか、
今回撮った写真が全部ブレていた。
こちらは前回撮った写真。

外へ出た。大きな声で鳴くインコ。それに呼応してか、アシカも声を上げる。

3頭のキリンが、たまたま
写真を撮りやすい構図で集まってくれた。
この隣にはダチョウ。
近くにホッキョクグマもいる。

クマ舎には4種類の熊。
マレーグマ、ツキノワグマ、
メガネグマ、ヒグマ。
ヒグマってやっぱりでかい。

アシカが寝ていた。

ペンギンもいる。
てっぺんに、色合いは似てるけど
ペンギンじゃない鳥が紛れていた。
外から飛んできたようだ。

コアラの像がある水飲み場。
蛇口がやたら多い。

東山動植物園のホームページはこちら

ジャッカルやハイエナ、ユキヒョウ、サーバルキャットなどを見て、
いったん歩道橋を渡って、北園へ向かう。
コビトカバ、クロサイ、カバ。カバがちょうど餌を食べていた。
というか、バケツから口の中に餌を放り込まれていた。

長いエスカレーターに乗り、
着いた所は、東山スカイタワーの下。
こういう天気なので、今回は昇らない。
ちなみに動植物園とは別料金だが、
共通観覧券もある。

東山スカイタワーのホームページはこちら

雨なので、屋内施設を優先的に回ろう。
スカイタワーの隣にある
自然動物館へ。

建物の前にゾウガメがいた。
甲羅がぬれて光っている。

館内1階には、夜行性の動物たちがいた。
カワウソ、ムササビ、コウモリ、ハリモグラ、ハリネズミ、ミナミコアリクイ、
背景と一体化しているナマケモノ、
アルマジロ、ツチブタ、トビネズミ、トビウサギ、フェネック、ネズミカンガルーなど、
名前は聞くけどあまり見たことのない動物がいっぱい。

2階へ向かう。温室の中で、ミシシッピーワニやガビアルがたたずんでいる。

2階は、両生類と爬虫類の展示室。
私がこの階に着いた頃、20人くらいの若い女性の集団が、別の階段を上がってきた。
“美女(集団)と野獣(集団)”か、などと思っていたら、女性の数はさらに増え、
優に50人を超える大所帯に。
どういう団体なのか気になるが、とりあえず置いといて、
イグアナやニシキヘビ、アオダイショウ、アナコンダなどを鑑賞。

後ろから女の子たちの悲鳴が聞こえる。
振り返ると、蛇とのふれあいイベントが行なわれていた。
そっちが気になるけど、
とりあえずワニガメ、カミツキガメ、ホシガメ、イシガメなどを見る。

両生類ゾーンへ。イモリ、トノサマガエル、ウシガエル、ヤドクガエル、ヒキガエル。
カエルは岩の下に潜ったり、擬態したりしているので、見つからないことも多い。
そのほか、サンショウウオ、オオサンショウウオ、
アホロートル(ピンク色じゃないウーパールーパー)なども見られた。

蛇とのふれあいイベントがまだ続く中、自然動物館を後にした。
時刻は午後3時半。今日じゅうに東山動植物園を回り終えるのは難しそうだ。

世界のメダカ館へ。

エントランスホールに、棚田の風景が再現されていて、
今や絶滅危惧II類となっているニホンメダカや、
淡水の魚たちが泳いでいる。
アジア各地のメダカの仲間が泳ぐ水槽も並んでいる。
モニターには、スペースシャトルで宇宙へ行ったメダカの映像が流れている。

1階は引き続き、淡水魚の水槽。
ハゼ、タナゴ、ナマズ、ドジョウ、ウグイ、アユなど。
絶滅危惧種も多い。
ちょうど、それぞれの水槽に、餌がスポイトで入れられている最中だった。
別の部屋には、ゲンゴロウやタガメもいた。

中2階では、世界各地に生息するメダカの仲間を展示。
これらの魚は、以前は全てメダカ目だったが、
現在はニホンメダカなどがダツ目に分類されたため、
旧メダカ目は、カダヤシ目という名前に変更されている。

私はここに来るまで、カダヤシという魚の存在を知らなかった。
外見はメダカと見分けがつかない。
外来生物として、在来のメダカを駆逐することがあり、
問題となっているらしい。

メダカ館を出ると、南米の生物のエリア。ヤブイヌ、オオアリクイ、カピバラ、バク。
続いて北米。ドールシープは日本でここだけにしかいないらしい。
トナカイやプレーリードッグもいる。

アメリカバイソン。

シンリンオオカミ舎は
4月にリニューアルされたばかり。
広い運動場を群れで走る狼が見られる。
しかしこの日は雨なので金網越しに。
見えない場所にも何頭かいるようで、
吠え声がけっこう響く。

ツル、キジ、ワシ、コンドルなどの鳥たち。
雨なので屋内にいる、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン。
テナガザルやクロザルも屋内にいた。

そろそろ閉園だ。出口に向かう。もう1時間早起きすればよかったか。
それでもフラミンゴ、シマウマ、エミュー、カンガルー、トラ、ライオンを見られた。
ライオンの声がオリの中に反響して、かなり怖い。

「蛍の光」が流れる中、正門から外へ出た。午後4時50分。
歩いている間は感じなかったが、今になって脚の疲れがどっと来た。
動物園の一部と、スカイタワーをまだ見てないけど、いずれ晴れた日にまた来よう。

東山動植物園のホームページはこちら

お腹がすいた。マクドで食事休憩。


東山公園

東山公園駅から、
東山線に乗って西へ戻る。

午後5時25分発の高畑行き。5時32分、4つ目の今池駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥3,515-¥230=¥3,285


今池

東山線と桜通線が交わる今池駅。

道の向かいに、長い行列ができているけど、あれは何だろう?
気になったけど、これから向かう方向ではないので、確認しなかった。

駅から南へ歩く。
ハイパーアミューズメントタワー・グレア。

1階プライズ、音ゲー。2階通信、レース。戦場の絆もある。
3階ビデオゲーム。バーチャファイター、鉄拳、ガンダム、
ストリートファイターIVなど、対戦格闘ゲームの最新作が並ぶ。
テトリス、コラムス、上海、中國龍も。4階は通信麻雀。

3階の中國龍3を、ビギナー・テクニカルモードでプレイ。
4面クリア。(ゲーム路銀 ¥3,285-¥100+¥400=¥3,585

階段の上り下りがきつい。そうとう脚に来ている。
東山線でさらに移動する。午後6時28分の高畑行き。
6時29分、次の千種で降りた。(ゲーム路銀 ¥3,585-¥200=¥3,385


千種(ちくさ)

千種駅には、JRとの乗り換えで
降りたことがあるが、
今回はJRとは違う出口に出た。

南へ歩いて、ラウンドワン千種店に到着。
タイホウのパチンコ店と併設。
カラオケにネットカフェ、
モスバーガーやミスタードーナツもある。
ラウンドワンだからもちろんボウリングも。

エレベーターに乗る。窓があって外が見える。観光施設以外では珍しい。
8階でエレベーターを降りると、なめこのプライズ台が正面にあった。
ジョージア「でら!珈琲」を飲みながら店内を見る。
廊下から見て左側がボウリング、真ん中にダーツとビリヤード、
右がアミューズメント。プライズ、プリクラ、音ゲー、メダル、麻雀、
通信対戦、レース、パチスロ、ガンダムEX。

ゲーム路銀は稼げなさそうなので、駅へ戻る。
午後7時17分発の高畑行きで栄へ。21分着。
ゲーム路銀 ¥3,385-¥200=¥3,185



昨日行けなかった栄のゲーセンに向かったが、残念ながらシャッターが下りていた。

ラシックの7階レストラン街で晩ごはん。混んでて少し待ったが、ほどなく入れた。
久屋大通公園を見下ろせる、いい景色の席で、名古屋コーチン親子丼。
鶏肉を卵でとじ、さらに生卵を乗せた贅沢な丼。卵の味が2通り楽しめた。

ホテルに着いたのは午後8時57分。
「出没!アド街ック天国」にぎりぎり間に合った。

現在のゲーム路銀
¥3,185

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(名古屋〜) を表示

名古屋インフォメーションNavi  愛知県観光ガイド
JR東海  名古屋鉄道  名古屋市交通局

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 162.尾張編(13)」では、
昭和のゲーセンの雰囲気を堪能。
「日本縦断ゲーセン紀行 160.尾張編(11)」に戻る


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