二十世紀ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
161.東山動植物園ふたたび
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
2012年6月16日。8時半起床。 梅雨の時期だからしようがないけど、けっこうな雨。 栄には地下街があって助かる。 今日はまず、東山線で星ヶ丘に向かおう。 春には途中までしか見られなかった、東山動植物園の続き。 9時47分発、10時ちょうど着。(ゲーム路銀 ¥3,775-¥260=¥3,515)
近くのコメダ珈琲店で朝ごはん。 以前星ヶ丘に来たとき、駅前にコメダがあることに気づいていたのだ。 モーニングセット。通常のドリンクの値段で、トーストとゆで卵がついてくる。 10時30分出発。星ヶ丘テラス前から続くゆるやかな坂を上り、
ブラックライトが光るトンネルを通って園内へ。
池の向こうに休憩所の屋根が見える。 その隣に、鎌倉時代の登窯(のぼりがま)の跡があった。 椎の木を見ると、「お山の杉の子」のメロディーが浮かび、 隣の松の木を見ると、「まつの木小唄」が浮かぶ。 その世代じゃないはずなのに。
岐阜県白川村にあった、1842年(天保13年)築の家。 鳩ヶ谷ダム建設で湖に沈む予定だったが、 この家は1956年(昭和31年)、ここに移設されて保存されている。 中は本当に静かで、落ち着ける空間。 いろりのある居間に、古民具が並べられている。 養蚕室と客間には、この家の写真が多数飾られている。 季節ごとに様々な表情をみせるようだ。 軒先で、綿の苗が無料配布されている。 客間では、伝統舞踊の映像が流れていた。 動植物園70周年のイベントで行なわれたらしい。 民謡が、懐かしい雰囲気を一層盛りたてている。 蚕室の鴨居に木の枝が取りつけられ、そこに折り鶴と繭が飾られていた。 花餅飾りという、飛騨の正月飾りだそうだ。
この池の向こうにアジサイ園があるらしい。行ってみた。
つつましやかに咲くガクアジサイが多く、想像していたような “一面、青やピンクや紫の、色とりどりの花が咲き乱れる”感じとは違ったが、 これはこれで、前に出過ぎない感じでいい。この季節に咲く花らしくていい。
左右に張り出した部屋に並ぶのは、ウツボカズラなどの食虫植物や、 ユーフォルビアという、サボテンに似た多肉植物、 小笠原固有種のマルハチなどさまざまなシダ植物。
植物園入口の「植物会館」では、小さな鉢植えのランを展示中。 植物学者で医師の、伊藤圭介に関する展示も。 めしべ、おしべ、花粉という単語を考案した人だそうだ。 架け替え工事中の橋を渡って、バラ園へ。 この前来たときには咲いていなかったが、
東山動植物園のホームページはこちら この先は動物園。まずはニホンザルから。 木や電柱を模した柱の上に、猿たちがちょこんと座っている。
ハクビシンやタヌキを見た後、「山鳥とリスの森」へ。 森を再現した大きなケージの中に入れる。
隣はこども動物園。動物たちに触れ合える場所だが、雨のため人が少ない。 ちょうどモルモットの昼休み時間だからかもしれない。 それでもポニーや、トカラ列島の口之島牛、 アヒルやガチョウ、ブタ、ヤギ、ヒツジを見ることができた。
ツルや、ダマシカという白い鹿を見て、バードホールへ。
東山動物園は、1984年、日本で初めてコアラを公開した動物園の1つ。 (東京の多摩動物公園、鹿児島の平川動物公園と同時) その後、日本で初めてコアラの繁殖に成功している。
コアラは餌を食べ終わったらすぐ寝るので、 今くらいがいちばんよく動く時間帯なのだそうだ。 既にひとしきり食べ終えて寝ているコアラもいた。
外へ出た。大きな声で鳴くインコ。それに呼応してか、アシカも声を上げる。
東山動植物園のホームページはこちら ジャッカルやハイエナ、ユキヒョウ、サーバルキャットなどを見て、 いったん歩道橋を渡って、北園へ向かう。 コビトカバ、クロサイ、カバ。カバがちょうど餌を食べていた。 というか、バケツから口の中に餌を放り込まれていた。
館内1階には、夜行性の動物たちがいた。 カワウソ、ムササビ、コウモリ、ハリモグラ、ハリネズミ、ミナミコアリクイ、 背景と一体化しているナマケモノ、 アルマジロ、ツチブタ、トビネズミ、トビウサギ、フェネック、ネズミカンガルーなど、 名前は聞くけどあまり見たことのない動物がいっぱい。 2階へ向かう。温室の中で、ミシシッピーワニやガビアルがたたずんでいる。 2階は、両生類と爬虫類の展示室。 私がこの階に着いた頃、20人くらいの若い女性の集団が、別の階段を上がってきた。 “美女(集団)と野獣(集団)”か、などと思っていたら、女性の数はさらに増え、 優に50人を超える大所帯に。 どういう団体なのか気になるが、とりあえず置いといて、 イグアナやニシキヘビ、アオダイショウ、アナコンダなどを鑑賞。 後ろから女の子たちの悲鳴が聞こえる。 振り返ると、蛇とのふれあいイベントが行なわれていた。 そっちが気になるけど、 とりあえずワニガメ、カミツキガメ、ホシガメ、イシガメなどを見る。 両生類ゾーンへ。イモリ、トノサマガエル、ウシガエル、ヤドクガエル、ヒキガエル。 カエルは岩の下に潜ったり、擬態したりしているので、見つからないことも多い。 そのほか、サンショウウオ、オオサンショウウオ、 アホロートル(ピンク色じゃないウーパールーパー)なども見られた。 蛇とのふれあいイベントがまだ続く中、自然動物館を後にした。 時刻は午後3時半。今日じゅうに東山動植物園を回り終えるのは難しそうだ。
エントランスホールに、棚田の風景が再現されていて、 今や絶滅危惧II類となっているニホンメダカや、 淡水の魚たちが泳いでいる。 アジア各地のメダカの仲間が泳ぐ水槽も並んでいる。 モニターには、スペースシャトルで宇宙へ行ったメダカの映像が流れている。 1階は引き続き、淡水魚の水槽。 ハゼ、タナゴ、ナマズ、ドジョウ、ウグイ、アユなど。 絶滅危惧種も多い。 ちょうど、それぞれの水槽に、餌がスポイトで入れられている最中だった。 別の部屋には、ゲンゴロウやタガメもいた。 中2階では、世界各地に生息するメダカの仲間を展示。 これらの魚は、以前は全てメダカ目だったが、 現在はニホンメダカなどがダツ目に分類されたため、 旧メダカ目は、カダヤシ目という名前に変更されている。 私はここに来るまで、カダヤシという魚の存在を知らなかった。 外見はメダカと見分けがつかない。 外来生物として、在来のメダカを駆逐することがあり、 問題となっているらしい。 メダカ館を出ると、南米の生物のエリア。ヤブイヌ、オオアリクイ、カピバラ、バク。 続いて北米。ドールシープは日本でここだけにしかいないらしい。 トナカイやプレーリードッグもいる。
ツル、キジ、ワシ、コンドルなどの鳥たち。 雨なので屋内にいる、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン。 テナガザルやクロザルも屋内にいた。 そろそろ閉園だ。出口に向かう。もう1時間早起きすればよかったか。 それでもフラミンゴ、シマウマ、エミュー、カンガルー、トラ、ライオンを見られた。 ライオンの声がオリの中に反響して、かなり怖い。 「蛍の光」が流れる中、正門から外へ出た。午後4時50分。 歩いている間は感じなかったが、今になって脚の疲れがどっと来た。 動物園の一部と、スカイタワーをまだ見てないけど、いずれ晴れた日にまた来よう。 東山動植物園のホームページはこちら お腹がすいた。マクドで食事休憩。
午後5時25分発の高畑行き。5時32分、4つ目の今池駅で降りた。 (ゲーム路銀 ¥3,515-¥230=¥3,285)
1階プライズ、音ゲー。2階通信、レース。戦場の絆もある。 3階ビデオゲーム。バーチャファイター、鉄拳、ガンダム、 ストリートファイターIVなど、対戦格闘ゲームの最新作が並ぶ。 テトリス、コラムス、上海、中國龍も。4階は通信麻雀。 3階の中國龍3を、ビギナー・テクニカルモードでプレイ。 4面クリア。(ゲーム路銀 ¥3,285-¥100+¥400=¥3,585) 階段の上り下りがきつい。そうとう脚に来ている。 東山線でさらに移動する。午後6時28分の高畑行き。 6時29分、次の千種で降りた。(ゲーム路銀 ¥3,585-¥200=¥3,385)
エレベーターに乗る。窓があって外が見える。観光施設以外では珍しい。 8階でエレベーターを降りると、なめこのプライズ台が正面にあった。 ジョージア「でら!珈琲」を飲みながら店内を見る。 廊下から見て左側がボウリング、真ん中にダーツとビリヤード、 右がアミューズメント。プライズ、プリクラ、音ゲー、メダル、麻雀、 通信対戦、レース、パチスロ、ガンダムEX。 ゲーム路銀は稼げなさそうなので、駅へ戻る。 午後7時17分発の高畑行きで栄へ。21分着。 (ゲーム路銀 ¥3,385-¥200=¥3,185)
昨日行けなかった栄のゲーセンに向かったが、残念ながらシャッターが下りていた。 ラシックの7階レストラン街で晩ごはん。混んでて少し待ったが、ほどなく入れた。 久屋大通公園を見下ろせる、いい景色の席で、名古屋コーチン親子丼。 鶏肉を卵でとじ、さらに生卵を乗せた贅沢な丼。卵の味が2通り楽しめた。 ホテルに着いたのは午後8時57分。 「出没!アド街ック天国」にぎりぎり間に合った。 ¥3,185 今回のルート
名古屋インフォメーションNavi 愛知県観光ガイド JR東海 名古屋鉄道 名古屋市交通局 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 162.尾張編(13)」では、 昭和のゲーセンの雰囲気を堪能。 「日本縦断ゲーセン紀行 160.尾張編(11)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|