ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

177.招き猫まつりとバスの旅
〜尾張編(28)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥5,025




2013年9月28日。
睡眠時間を確保したかったが、予定よりやや早い8時半に目が覚めてしまった。
しかし、ウド鈴木さんの「旅ゴメ」をつい見てしまって、出発がやや遅くなる。
栄町駅から、10時10分発の名鉄瀬戸線準急に乗る。今日も4000系。

10時43分、終点の尾張瀬戸駅着。
今日はここからスタート。


尾張瀬戸

瀬戸では今日28日と翌29日、
「来る福招き猫まつり」を開催。
私は昨日、この駅のポスターで見て、
初めて知った。

駅の隣のパルティせとに、猫メイクを施したお子さんがいっぱい。
無料で猫メイクサービスが行なわれているのだった。

せともの屋さんの店先に、招き猫が並んでいる。
人通りも昨日とは比べものにならないほど多い。

記念橋を渡って瀬戸蔵へ。
建物の前が屋台村になっていた。
和歌山・紀の川市のたま駅長と、
彦根のひこにゃんのグッズが販売されている。
明日は、ひこにゃんが来るらしい。

いったん瀬戸蔵を離れ、招き猫ミュージアムへ向かう。
末広町商店街もなかなかのにぎわい。

ミュージアム前の駐車場にも、
食べ物や、招き猫販売、
絵付け体験などの屋台が出ていた。

小さなステージまである。
午前中から青空の下でベリーダンス。なかなかユニークな光景。

まだ朝ごはんを食べてなかったので、ここでホットドッグを食べる。

招き猫自動車があった。

あたりにいる女の人が、年齢問わず、猫耳をつけて歩いているのが面白い。
猫耳をつけた男性もいる。

招き猫ミュージアムへ。
昨日は展示替えで入れなかった、
2階の展示室を見る。
入館料は通常¥300だが、
招き猫まつりの期間中、¥150になっていた。

日本各地に伝わる、張り子の郷土玩具の招き猫や、
常滑焼、瀬戸焼、九谷焼の陶製招き猫、さらに近年の創作招き猫。
狭いスペースながら、バラエティ豊かな招き猫がぎっしり。

招き猫といえば常滑の、ずんぐりとして小判を持った姿がおなじみだが、
瀬戸の招き猫はもう少し細く、本物の猫に近いスタイルのものが多い。
瀬戸では明治30年代から、招き猫の量産が始まったそうだ。
その後に発展する、セト・ノベルティの原点となっているらしい。

一方、九谷のものは、全身に派手な文様が入り、眼光鋭いものが多い。

信仰の対象としての招き猫も紹介。
歴史ある東京の世田谷・豪徳寺の招き猫(※)から、
比較的新しく招き猫を授与したり販売したりするようになったお寺・神社まで。
住吉大社楠くん社の、羽織袴の48体招き猫がユニーク。

(※ 彦根藩主・井伊直孝が鷹狩りから帰る途中、お寺の門前で手招きする猫がいたので、
そのお寺に入って休憩すると、直後に突然の雷雨となる。
直孝は雨を避けられたことを喜び、このお寺を改築して、井伊家の菩提寺とした。
この猫が、招き猫の発祥になったという説がある。
別の説として、直孝が木の下で雨宿りをしていたときに、猫に招かれて本堂に行くと、
今までいた木に雷が落ちた、という説も)

企画展コーナー「猫のティーポット展」(2014年9月22日まで)。
猫の手が注ぎ口になっていて、確かに招き猫っぽい。

招き猫ミュージアムのホームページはこちら

招き猫ミュージアムを後にし、
瀬戸市新世紀工芸館へ(入館無料)。
3棟から成る。

まずは下の「交流棟」2階にて、「seto しごと展」を見る。
(※10月6日で終了しています)
瀬戸で活動されている、陶器とガラス工芸の作家の作品。

「工房棟」では、研修生が作業している様子を、ガラス越しに見ることができる。
1人の女性が、黙々とロクロ成形に勤しんでいた。
その上の階はガラス工房。炉の中で火が赤々と燃えている。

「展示棟」は、1914年(大正3年)造の、
瀬戸陶磁器陳列館を復元した建物。

1階「セラミックアート招き猫展」(※10月6日まで)。
瀬戸の伝統的な招き猫を再現した「瀬戸ヌーボー」に、
とよた真帆さんが絵付けをした作品を展示。
金色の線で縁取られた、色鮮やかな花々の絵が、全身にあしらわれた招き猫。
金彩が盛り上げ塗りだったり、前掛けなどに細かいガラスのようなかけらが
びっしり貼りつけられていたりと、マチエールにも凝っている。
見ているだけで楽しくなる、明るさいっぱいの招き猫。
とよた真帆さんのブログによると、ガラスのように見えたのは水晶らしい)

過去の同展の出品作もいくつか展示されていた。
横尾忠則さんのエジプト風猫。ますむらひろしさんのアタゴオル招き猫。
小林カツ代さん、湯川れい子さんの作品もある。

2階は「佐藤法雪と猫人形の世界」(※10月6日まで)。
羊毛を使って毛並みまで再現した、リアルな猫人形が並ぶ。
躍動感あふれるポーズの猫。何気ない仕草のかわいらしい猫。親子仲むつまじい猫。
右手を力強く突き上げた「立上がれ!にゃっぽん!」は、
去年の「日本招き猫大賞」に選ばれている。

気持ちがほっこりしたところで、
交流館1階のカフェに行き、アイスカフェオレを飲んでひと休み。
陶芸作家・ガラス工芸作家の手による器がどれも個性的。

瀬戸市新世紀工芸館(瀬戸市文化振興財団)のホームページはこちら

末広通りを通って西へ引き返す。
「案内処・集い処 らくちん」は、
1939年(昭和14年)築の交番を、
できるだけ部材を再利用して再建した建物。
瓦が織部で壁が黄瀬戸。

瀬戸蔵に戻ってきた。
4階の「にっぽん招き猫100人展」を見る。
この中から、お客さんの投票で、
今年の「日本招き猫大賞」が決まるそうだ。

投票するということをいったん忘れて、それぞれの作品を楽しんで鑑賞。
作風によって、票の入りやすい・入りにくいはあると思った。

別の部屋で、もりわじんさん、小澤康麿さん、櫻井魔己子さんの作品を見る。
もりわじんさんの仏像をモチーフにした猫は、
さっき招き猫ミュージアム横のおみやげ屋にも展示されていた。

瀬戸蔵のホームページはこちら

1階セラミックプラザで、
小さな陶器をいろいろ買って、外に出る。
お店の前に素朴な招き猫。

和歌山から来た、たま駅長が登場。
もちろん本物のたま駅長ではなく、
着ぐるみの方だけど、
和歌山電鐵の、たま電車に描かれている
駅長のイラストがもとになっている。

たちまち取り囲まれる大人気ぶり。

和歌山電鐵のホームページはこちら

近くにステージがあり、コスプレコンテストが行なわれていた。

ノベルティミュージアムや、磁祖・加藤民吉をまつる窯神神社にも行きたかったけど、
少し遠い気がしたので、立ち寄らなかった。
そろそろ瀬戸を後にして、次の目的地へ向かおう。
にぎわっている様子が見られて、楽しかった。

尾張瀬戸駅。
午後3時29分発の普通・栄町行き。
ようやく6000系の真っ赤な電車に乗れる。


〜瀬戸市役所前〜
新瀬戸/瀬戸市

午後3時32分、新瀬戸駅着。
ゲーム路銀 ¥5,025-¥160=¥4,865
愛知環状鉄道の瀬戸市駅へ移動。
3時43分発の高蔵寺行きに乗り換える。
高架のホームから、新瀬戸駅がよく見える。

2000系2両。以前乗った緑のラインではなく、青いラインの入った車両。
もともとは、ロングシート車がこのカラーリングだったはずだが、
この車両はセミクロスシートだった。

出発して間もなくトンネルへ。
ここで車掌さんが車内を回って検札を始めた。普通列車では珍しい。
トンネルを出て、川を渡ると中水野。その先はまたトンネル。出てまた川を渡る。
農地と一戸建て住宅のパッチワーク。庄内川を渡ると、いきなり家が増えた。
右手に別の線路が寄り添ってきた。JR中央本線だ。

3時49分、終点の高蔵寺駅に到着した。
ゲーム路銀 ¥4,865-¥270=¥4,595


〜中水野〜
高蔵寺(こうぞうじ)

春日井市の高蔵寺駅。
ここから名古屋の市街地に戻る。
中央本線を使うのが普通だろうが、
交通機関として面白いので、
ゆとりーとラインに乗ってみようと思う。
(そもそも瀬戸から名古屋に戻るだけなら、
名鉄瀬戸線でまっすぐ行った方が早い)

南口の4番バス乗り場。高蔵寺から出るゆとりーとラインは毎時1本か2本。
今の時間帯は30分に1本だった。次は午後4時14分発。

出発の3分前くらいにやってきた。
車両は大きめの路線バス。
途中までは普通の路線バスとして走るが、
小幡緑地駅から、高架の専用線に入り、
新交通システムになるのだ。

後輪の後ろに、横向きの案内車輪が見える。
専用線では、走路脇の壁に
この車輪を沿わせて走る。

定刻の午後4時14分に発車。
駅前から南にのびる道を進み、広い庄内川を渡って名古屋市に入る。右折して県道15号へ。
停留所で降りる人、乗る人がいて、
乗客の人数は変わらないのだが、高蔵寺から乗り通している客は、早くも私だけになった。

中志段味(なかしだみ)。ここから先はバスの本数が毎時6本に増えるようだ。
道路が片道1車線から3車線に広がり、バスのスピードが上がる。
お客さんは停留所ごとに少しずつ増える。上島(かみじま)西にはイオン守山店がある。

いよいよ小幡緑地。ゆとりーとライン専用のガイドウェイに入る。
道路と高架をつなぐ坂道に入るとき、
横向きの案内車輪を、走路脇にある案内軌条に噛ませるらしい。


小幡緑地(おばたりょくち)

午後4時37分、小幡緑地駅着。
ゲーム路銀 ¥4,595-¥200=¥4,395
見た目はもうバス停ではなく、
完全に駅のホームだった。

外観も完全に新交通システムの駅。

地上から高架の専用道につながる坂道。

せっかくだから、駅名になっている小幡緑地を歩いてみよう。
駅を出てまっすぐ、守山スポーツセンターの横を歩き、緑地の入口へ。
緑地の中まで、車も通れる広い道が延びている。

落ち着いた雰囲気の芝生広場。
ローラーすべり台があり、
親子連れでにぎわう。
小幡緑地って広いなー、と感心したが、
地図を見ると、ここはまだ
緑地の入口付近でしかなかった。

広場を一歩出ると、細い道に両側から木の枝が張り出す、うっそうとした森。

階段を上がると、
急に視界が開け、明るくなった。
そこは池だった。竜巻池というらしい。
釣り人の姿がある。

もっと大きな池があるようなので、
もう少しだけ歩いてみる。
しかし、舗装は道の突き当たりで途切れた。
丁字路になっていて、
左右どちらの道が正解なのかわからない。
案内板の類はない。

さっき見た地図を思い浮かべて、
右の道を少し進んでみたが、
池は見えてこない。

ここで疲れが襲ってきた。
今日はホットドッグ1本しか食べてなかった。
日が暮れる心配もあったし、このあたりで引き返そう。

小幡緑地駅着、午後5時39分。
地図を見たら、やっぱり左の道じゃないと、池にたどり着けなかったようだ。

小幡緑地のホームページはこちら

5時47分に、列車、というかバスが来た。空いてて座れた。
かなり高い高架だから眺めがいい。家屋と緑地の入り交じる景色。
白沢渓谷駅を出て、高速道路をオーバークロスすると、
そうとうな下り勾配。この線形はバスならでは。

緑地はほぼなくなって、一戸建てがぎっしり。ときどきアパートも。
空は夕焼け。
5時55分、守山駅で降りた。(ゲーム路銀 ¥4,395-¥220=¥4,175


〜白沢渓谷〜川村〜川宮〜金屋〜
守山

ここでいったん、ゆとりーとラインから、
名鉄瀬戸線に乗り換える。


守山自衛隊前

徒歩で守山自衛隊前駅へ移動。
午後6時13分発の普通尾張瀬戸行きに乗る。
4000系。

この時間、こっち方面の電車は少し混んでいた。
1分後、次の瓢箪山駅で降りた。(ゲーム路銀 ¥4,175-¥160=¥4,015


瓢箪山(ひょうたんやま)

インパクトのある難読駅名。
狭い相対式ホーム。
駅舎が上下線で完全に分かれている。

駅の北側。
パーラーコンコルドに併設のゲオパーク守山。
パチンコ店の照明がかなり目立って、
場所がわかりやすい。夜に来て良かった。

自販機で売ってたキットカットを食べながら、店内を見て回る。
まず、対戦格闘や通信もの。通信麻雀。戦場の絆。
ビデオゲームのレトロものは、ファイナルファイト、パズルボブル、VSスーパーマリオ。
テトリスもあるが、比較的新しいタイプ。

少し奥まった所にプライズ。さらにその奥に、音ゲーが多数。
そのさらに奥に、広いメダルゲームコーナーがあった。
キットカットを食べ終え、喉が渇いたのでアクエリアスを買う。

「スーパーマリオブラザーズ」をやる。2プレイ¥100。
1回目は2-4途中で終了。やっとアーケードで1-4をクリアできた。
2回目は1-4途中で終了。(ゲーム路銀 ¥4,015-¥100+¥500=¥4,415

お菓子の自販機があり、その中に、あんパンがあったので買う。
午後7時11分、駅に戻ってきた。7時21分発の栄町行きに乗る。4000系。
明日は守山自衛隊前駅からスタートすることにして、
その分の運賃をゲーム路銀から引く。(ゲーム路銀 ¥4,415-¥160=¥4,255
栄町まで電車を乗り通して、ホテルに戻った。

テレビ塔に「生きる喜び」という文字が光る。
あいちトリエンナーレに参加した
オノ・ヨーコさんの作品だそうだ。

疲れが溜まっていたせいか、体調を崩す。
コンビニでパスタサラダを買ってきて、いったん冷蔵庫に入れて、とりあえず寝る。
1時間ほどで起きたので、パスタサラダを食べる。
20代の頃に比べると、体力なくなってきたなあと思う。当時も体力ない方だったけど。

気がついたら、椅子に座ったまま上体だけベッドに乗っけて寝てた。
3時半に目が覚めた。ちゃんとベッドに入って寝よう。

現在のゲーム路銀
¥4,255

今回のルート


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瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会  春日井市観光協会
名古屋観光情報  愛知県観光ガイド
名古屋鉄道  愛知環状鉄道
名古屋ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)  JR東海
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 178.尾張編(29)」では、
ナゴヤドームで野球観戦。
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