東京から仙台まで
tv-game.com的
ワンダー の旅
5.西西西に針路をとれ 〜内房線編(3)〜
前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”。
木更津で、苦労しながらも何とか『クレイジークライマー』を入手したゲイムマン。
これまで手にしたソフトは8本。次の君津では、果たしてどうだったのだろうか?(1999年8月22日)
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長いトンネルを抜けるとそこは君津でした。
(木更津−君津\180)
12時09分、君津駅着です。
駅前の巨大なオブジェが出迎えてくれました。 |
ちなみに内房線の下り列車には、ここ君津を終点とするものが多い。
つまりここを過ぎると、列車の本数が極端に減るということだ。
次の列車は12時35分発。その次は13時28分まで来ない。
これからのスワン探しの旅は、駅での待ち時間との戦いとなりそうだ。
アピタという大きなショッピングセンターに来ました。
玩具コーナーが1階にありました。
ゲームを扱っているスペースは小さいながらも、
プレイステーション、ドリームキャスト、
ニンテンドウ64、ゲームボーイなど
ひと通りそろっています。 |
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ワンダースワンの棚を見つけました。ラインナップはなかなか充実してます。
あ、『グンペイ』発見!
「この先『グンペイ』を見つけたら、即ゲットですね。」
って以前書いたとおり、ここではこれを買っておきましょう。
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君津のアピタ君津店で、
『グンペイ』を
\2,919(本体\2,780)で入手! |
現在、時刻は12時27分。
今から駅まで走ったら、
35分の電車に間に合うかもしれません。
玩具売り場はアピタ1階の奥のほう。
ゲイムマンは果たして、35分の電車に間に合ったのか?
それとも13時28分まで待たされたのか?
注目の結果はCMの後!
ゲイムマン、駅まで走る!
真夏日の太陽の下、ひたすら走る!
駅に到着!
12時32分! セーフ!
えー無事、35分の電車に乗ることができました。
本当は、あんまりここで体力を使いたくなかったんですけどねえ。
今日はこの後、メーンイベントがあるから。
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青堀駅です。(君津−青堀\180)
この駅自体は住宅街の真ん中で、
駅前に古墳があること以外、
これといって特徴はありません。
ではなぜここで降りたかといいますと、
この駅前から、富津岬へ行けるからなのです。 |
駅前には時計塔があるんですけど、
これがまた妙。
針の進みかたが異様に速いんです。
肉眼でも動きがわかるくらい。
もちろん、正しい時刻なんて指してません。 |
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12時55分発のバスを待つゲイムマン。
ちょっと遅れて58分になったが、バスは無事出発した。
パンパカパーン! 今週のハイライト!
バス終点の富津公園停留所から富津岬の先までは交通機関がなく、
しかも歩いて30分かかります。
さらに当然、帰りも同じ時間歩かなくてはなりません!
炎天下の1時間行軍。これを覚悟して体力を温存しようとしてたんですね。
不幸中の幸い? 夏休み期間中はバスの終点が、富津公園からもうちょっと先、
富津ジャンボプールになってたのでした。
13時14分、富津ジャンボプールに着きました。
ここまで来ても、なぜかまだ海は見えません。
プールはウォータースライダーまである本格的なもので、この暑さゆえ大盛況。
でも水着を持ってきてない私は入れません。
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独り静かに森の中の道を歩き始めます。
そう、なぜか森の中なのです。
おまけに歩道が日なたの側にしかなくて、
海も見えなきゃ木陰にも入れないという、
最悪の状態になっております。 |
ここがもっと細い道だったら、太陽が照りつけないのに・・・
とノートにメモしようとしたら、シャープペンシルのキャップが草むらの中にポトリ。
ゲイムマン、落とした辺りを捜すが、とうとう見つからずじまい。
というわけで、キャップは今も富津に転がったままかもしれません。
歩いた。歩いた。歩いた。さらに歩いた。
暑い。暑い。暑い。さらに暑い。
・・・などと夢枕獏ごっこをやってる場合じゃありません。
不意に道の左側が、いちめんのくさはらになりました。
でもまだ海は見えません。
たくさんの車とすれ違い、たくさんの車に追い越されています。
車道から一歩脇道に入ると、こんな感じです。
車道にもこの脇道にも、
歩いている人なんて一人もいません。 |
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一度、足を止めてみました。
草原を風が駆け抜ける音に混じって、
波の音と潮の香りが漂ってきました。
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そして右側、松林の向こうに、
見まごうことのない形の
展望台が姿を見せた!
展望台が全貌を現したころ、
車であふれる駐車場が見え、
水着姿の男性が道を横切り、そして・・・
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海です!
砂浜と、青い海。
ジェットスキーが駆け抜けていきます。
とにかく暑いし疲れてるし喉乾いてるので、
売店でアイスを買いました。
・・・あ、到着時刻見てなかった。
えーと、じゃ、アイスを買った13時50分をもって“到着”ということで。
ジャンボプールからのスタートでしたが、結局30分かかっちゃいましたね。
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展望台は、コンクリートむき出しの部分と、
新しく建て増ししたと思われる部分とがあって、
すごく複雑な形をしてます。 |
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ここが富津岬の突端。
向こう岸は横須賀の観音崎です。 |
こんな道を通って来てたんですね。
ホントに果てしなく森が続いてます。 |
富津岬突端の手すりにタッチ。これにて東京湾完全制覇。
帰りはにぎやかな浜側を歩きました。
バギーが砂浜を駆け回っていて、カッコいいです。
結局森の道に合流することになるのですが、
家族連れの楽しそうな様子に、心が和みました。
そういえば、ずーっと海岸沿いを回っていたにもかかわらず、
海水浴場に出たのは、今回が初めてかも。
14時56分、ジャンボプール到着。
ハンカチがぐしょぐしょです。乾く前にもう汗が吹き出してるもんで。
富津公園のホームページはこちら
プール前でジョアを買って、飲んでいると、
ちょうど58分発、木更津行きのバスが入ってきた。
本当は次の大貫駅行きに乗りたかったのですが、
大貫・佐貫町行きは本数が少なくて、次に来るのが15時40分なんですね。
それを待つヒマはないんで、58分のバスに乗ります。
青堀駅に戻ってきました。
時計塔の針は4時10分を指していますが、もちろんこれはウソッパチ。
本当は15時16分です。
15時37分、15時台唯一の電車に乗ったゲイムマン。
大貫は通過して、佐貫町へ向かった。(青堀−佐貫町\190)
もうそろそろ海岸が見えてもいいころなんですが、
車窓の景色は、むしろ山奥の様相を呈してきました。
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15時56分、佐貫町駅に着きました。
ここはあの有名なマザー牧場の最寄り駅ですが、
今回は時間がないので、寄りません。
マザー牧場行ったら、そこだけで1日過ごせますからね。
マザー牧場のホームページはこちら |
その代わりにゲイムマンが向かったのが、東京湾観音。
昭和36年、戦没者慰霊と世界平和を願って作られた、
高さ56メートルの観音像だ。
ゲイムマン、いざ標高120メートルの大坪山山頂へ・・・
タクシーで行きます。
お願いだからここだけはタクシーで行かせて。
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胎内に入れるのは16時30分までだそうです。
時間がきわどかったのですが、何とか間に合いました。
でもこの後ゲイムマンは、
「間に合わないほうがよかったかも」と後悔することに・・・。
観音様の胎内に入りました。
らせん階段があります。
エレベーターなんていう文明の利器はありません。
コンバトラーVとほぼ同じ高さまで、
ひたすら階段だけを使って、上っていくというわけです。
らせん階段ひと回りごとに、「2階」「3階」と階数がついています。
なにせずうっと上り階段なんで、7階あたりでもうへばってきました。
しかも窓は小さな空気窓くらいしかないので、
外から風が入ってこなくて、蒸し暑いです。
10階! そろそろゴールかな?
・・・え、「御腰元」?
まだ腰なのぉ?
階段の途中に、胎内仏が安置されています。
一応観音様の胎内なんですが、胎内仏には七福神がいたり、
マリヤ観音がいたりします。
理由は何となくわかるんですが、何かヘン。
15階。肩のところに展望台があって、風が入って涼しいんですが、
ここから先の階段は、一層細くて狭くなっています。
もう、人一人がやっと入れるくらい狭いんです。
上から人が来ても、すれ違えません。
伊集院光さん並みに大きい人なら、
入ることすらできないんじゃないでしょうか?
19階の展望台を経て、20階、頭頂部に、遂にたどり着きました。
記念に記帳してきました。
こらもう一種の行ですな。
で、私の前にいたのが、こういう場にあまり似つかわしくない、
若い女性の5人組。
案外こういう所って、何人かでワイワイ言いながら上ったほうが、
精神的にいいのかもしれません。
外に出たら、別の女性2人組が、
観音様プリクラではしゃいでました。
それにしても、炎天下の富津岬を1時間歩き通した後に、
314段のらせん階段を上って下りてくるという。
なんか“体当たり”な世界になってきました。
東京湾観音のホームページはこちら
で、帰り道。
タクシーいません。
標高120メートルの大坪山から、長い下り坂をひたすら歩いてます。
耳をつんざくせみしぐれ。
東京湾観音を出発したのが16時28分で、
駅に着いたのが16時52分。
次の電車は59分。セーフ!
ホームでは幼い姉弟とそのおばあちゃんが、電車を待っています。
弟さんはSMAPの『Fly』を大声で歌ってます。
私はハンカチを広げて風にさらし、必死に乾かそうとしてました。
乾きませんでした。
再びゲイムマンは車中の人となる。
風景はどっちを向いても田んぼ。だがしばらくすると、
右側の山の切れ間から、海が見えてきた。
上総湊駅通過。
湊川という川に、漁船がいっぱい停泊しています。
あっ、海の向こうに東京湾観音が。いつの間にこんなに進んだんだか。
またしばらく山の中です。トンネルもいくつか抜けました。
竹岡駅通過。
また海沿いに出ましたが、トンネルにも入ってます。
海、崖、山という地形なんですね。
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17時16分、浜金谷駅に着きました。
(佐貫町−浜金谷\230)
ここからは、東京湾フェリーが横須賀まで出ています。
フェリーの最終は19時55分だそうで、
ここからフェリーで帰ることもできるんですが・・・。 |
実はゲイムマンは昨日、別の取材で遠野に出ていて、
夜は川崎に1泊していたのである。
したがって荷物がたいへん多く、
衣類などを木更津駅のコインロッカーに預けてきていた。
だから今日は荷物を取りに、
いったん木更津まで戻らなければならないのだ。
まさかフェリーの動いてる時間に、ここまで来られるとは思ってなかったんで。
ちなみに遠野の取材では、自転車に3時間乗りっぱなしでした。
小さな“体当たり”やってます。
だからといって、今から鋸山(のこぎりやま)に
登るような時刻でもないですし。 |
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ところで君津を出て以降、
ゲイムマンは肝心なことを一つ忘れていないだろうか?
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スワンですね。忘れてたわけじゃありません。
売ってそうな所がないんです。
浜金谷の駅前もこんな感じで、
ゲーム屋さんの姿は見当たりません。 |
内房フラワーハウスの
ショッピングセンターに行ってみました。
おみやげものと、鉢植えの花が中心で、
もちろんスワンなど売ってません。
名物の房州ビワを使った、
南房総びわチョコサンドクッキーを
おみやげに買いました。
ちなみにここには温室があって、
熱帯の花々を見ることができるのですが、
私が来たときには17時を回ってたので、
既に温室が閉まってました。 |
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あっ、道の向かいにセブンイレブン・・・にはないか、スワン。
スワンの旅のミソはここで、
プレイステーションと違って、コンビニでは売ってないんですよね。
だから探すのが難しいんです。
一応フェリー乗り場まで歩いてみましたが、あるのはお土産屋さんばかり。
こういう所で、地域限定の携帯機ソフトを売ってたら売れるのに。売れないか。
でも、「東京ドーム限定販売の野球ゲーム」とか、どうでしょうね?
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そのままフェリー乗り場に着いちゃいました。
今、17時45分です。
車がなければ、1人\500で乗れます。
意外と安いですね。 |
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18時10分発のフェリーが、
到着したところです。 |
ここでゲイムマンは、フェリー乗り場の建物内に
流れていた音楽に気づいて、仰天する。
それは『海へ行こう』という曲で、
いかにもこの場にふさわしいのだが・・・、
まさかこの旅の行程中に、
またもチェキッ娘の歌を耳にすることになろうとは!
ということは、もしかして、蘇我のときのように、
この町でスワンが手に入るということなんでしょうか?
がぜん期待が出てきたところなのですが、
いかんせん時間がもうありません。日も暮れてきましたし。
こうなったら次回もここ、浜金谷からスタートします!
<おまけ>
浜金谷駅に戻ってきたのが、18時16分。
ここって、17時30分以降は、無人駅になるんですね。
んで、18時39分の特急で木更津に向かうことにしたのですが・・・、
ビューさざなみの自由席は埋まっておりました!
結局木更津まで立ちっぱなし。
最後まで脚に負担のかかる今回の「ワンダースワンの旅」でした。
comロファミリーへの道
二次審査で落ちました。
「comロファミリーへの道」完
今回のルート
君津市観光情報
富津市観光協会
ちばの観光まるごと紹介
今回購入したソフト
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『クレイジークライマー』 日本物産
1980年に大ヒットしたアーケードゲーム。
十字キーが2個あるワンダースワンにピッタリのゲーム。
「全4面(×2モード)でコンティニューなし」という仕様をどうとるかによって、
このゲームへの評価は分かれるところだろう。
私は楽しめたけど。
クライマー(自機)の人数は、1〜6人まで変更可能。 |
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『グンペイ』 バンダイ(開発・コト)
キーホルダーゲーム『プロフェッサーへのへの』の移植。
せり上がってくるパネルを組み合わせて、
画面の右と左を線でつなぐパズルである。
五つのモードがあり、それぞれゲーム性が異なる
(特殊技の使えるストーリーモードから、
パネルがせり上がってこないパズルモードまで)
ので、このソフト1本でいろいろと楽しめる。オススメ。 |
次回の「ワンダースワンの旅」は、南房総編(1)だ!
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