東京から仙台まで
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ワンダー の旅
7.おそるべしゲームボーイ 〜南房総編(2)〜
前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”。
前回、房総半島最南端への旅を断念したゲイムマン。スワンも見つからず、本当にただの
観光旅行と化してしまった。今回こそはスワンを見つけられるのだろうか?(1999年9月19日)
さて、マクドナルドで腹ごしらえも済ませたことですし、
そろそろ館山でのスワン探しに入ることにしましょう。
君津で『グンペイ』をゲットして以来、1本も見つけてないですからね。
いいかげんここらで手に入れておかないと。
館山駅前に、おもちゃ屋さんと電器屋さんが1軒ずつあります。
少なくともどっちかには、スワンが置いてあることでしょう。調べてみましょう。
まずはおもちゃ屋さんのほう、「TOY'Sまつだや」に来ました。
狭い通路にたくさんのおもちゃがにぎやかに置かれている、
昔ながらのおもちゃ屋さんという感じの店です。こういう雰囲気、好きです。
これは懐かしい、ブリキの電車がありました。
もっとも電車は現代のステンレス電車でしたが。
果たしてゲイムマンはこの店で、久々にスワンを見つけられるのか?
この続きはCMの後で!
ゲームボーイソフトを発見しました!
『ポケモン』『マリオゴルフ』『遊戯王』『ぷよウォーズ』・・・。
有力どころはひととおりそろってますね。
さて、スワンのほうは・・・、
「ワンダースワンは扱ってないですね」
う〜ん、やっぱりゲームボーイ強し、といったところでしょうか。
今度は電器屋さんのほう、「サカモト第一家電」へ行ってみましょう。
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ドアから一歩入ると、そこはゲーセンだった。
え!? 第一家電なのに。
実は1階の入口付近だけがゲーセンで、
1階のほかの区域と2階が
電器屋さんになっていたのだ。 |
間違ってテレビ売り場に入ったら、『天声慎吾』をやってました。
もうそんな時間なんですね。
ゲームは1階にありました。むちゃむちゃ豊富にありました。
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館山の第一家電館山店で、
『ぷよぷよ通』を
\3,840(本体\3,600)で入手! |
いや、本当は横須賀で言ったように、『ビートマニア』が欲しかったんですけど、
たまたまなかったもんですから。趣味で『ぷよ通』を。ええ。
というわけで、テレビゲームでは第一家電さんに軍配が上がりましたが、
何もおもちゃはテレビゲームばかりではありません。
たまには「TOY'Sまつだや」のようなおもちゃ屋さんをのぞいてみて、
ほかの遊びにも目を向けてはいかがでしょうか?
・・・って、私が言うな! っていう世界ですけどね。
さてさて時刻はちょうど17時。駅前に「夕やけこやけ」が鳴ってます。
房州うちわを買ってきて、駅に戻ったら17時15分。
せっかくだから、これから千倉まで行って、
千倉のスワン探しだけでも先に済ませておきたいと思います。
しかしゲイムマン、駅のホームを間違えて、
17時18分発の電車に、目の前で出発進行される。
今回、“目の前で”がホンット多いっす。
次の電車は49分です。31分のタイムロスです。
まだ1時間待ちでないだけマシと思わなきゃなんないんでしょうか?

たまたま目の前に止まった
ビューさざなみ号
(館山が終点なので乗れなかった)
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17時台だというのに、だんだん日が暮れてきました。
そういえばもうすぐ秋分の日です(※9月19日収録)。
昼が短くなってきたんですねえ。
ホームのベンチが埋まってたんで、立って待ってます。脚が痛いっす。
17時44分、電車が入線。発車5分前に来てくれたことが、
ゲイムマンにとっては不幸中の幸いか。
電車は定刻に発車しました。
しばらく住宅街、のち田園地帯。当然海は見えません。
雲が真っ赤に染まっています。
来る予定のなかった九重駅に来たわけですが・・・、すいません、やっぱり通過します。
田園地帯を走りに走り、18時01分、千倉に着きました。
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駅名表示板がこれっていうのが、懐かしくないですか?
最近のJRだと、電気のついてる表示板はだいたい、 |
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このデザインになってますからね。 |
夜でーす。
駅前をぐるっと歩いてみると、スワン、
ないこともないんじゃないかなあという気がします。
スパーで「飲むヨーグルト」を買って、
18時32分の千葉行きで帰りました。
(千倉−東京山手線内\2,210 千葉−品川グリーン券\750)
そして3週間後、ゲイムマンは再び館山へ・・・。
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というわけで、再び館山に戻ってきました。
(1999年10月9日)
前回バスで小銭がなくてエラい目に遭ったので、
今回はそんなことがないように、
秘密兵器を用意しました。
「南房総リゾートフリーきっぷ」です。
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説明しよう!
「南房総リゾートフリーきっぷ」とは、木更津から茂原までの区間で、
JRの電車や、JR、日東、小湊各社のバスが3日間乗り放題になる切符である。
しかもこの区間にある観光スポットの料金が、ことごとく割引になるという、
まさに「ワンダースワンの旅」のためにあるような切符なのだ。
東京都区内からの往復も込みで\7,500。もちろん特急を使ってもOKだ。
ここに来るまでの特急さざなみ号で、朝ご飯を食べようと思ったんですが、
車内販売のワゴンにあったのは、飲み物とお菓子だけ。
次善策として、アーモンドチョコレートを買いました。
アーモンドは栄養価が高くて、カロリーも高いですから、
チョコの糖分との組み合わせで、そこそこのエネルギーにはなるでしょう。
なんだか、ソフトクリーム1本で午後4時まで過ごした、
前回の二の舞になるような気もしますが。
9時51分に館山に着いて、
10時15分発、南房パラダイス行きのバスに乗ります。
乗客はおじいちゃん、おばあちゃんばかりです。
しかし発車5分前、20人くらいの小学生が、
引率の先生4、5人と乗ってきました。
遠足でしょうか。 |
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お年寄りの皆さんは、途中の停留所で次々と降りていきます。
観光路線だとばっかり思ってたのですが、このバスは
生活路線としても役立っているんですね。
海はときどき見えるんですけど、かなり遠いです。
発車してから20分、ようやく海沿いの道に出ました。
朝からくもり空だったんですが、雲の間から日が射してくるようになりました。
今回は通過しましたが、波左間港の停留所で降りれば、
水中観光船というものに乗れるらしいです。
房総沖の海中を見られるのだそうで。
海中観光船たてやま号のホームページはこちら
洲崎(すのさき)灯台の前を通過します。
この「ワンダースワンの旅」の最西端。
なんと出発地のお台場よりも西なんですね。 |
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10時52分、終点の南房パラダイスで降りました。
バス代はホントは\670ですが、
南房総リゾートフリーきっぷのおかげで
合法的なタダ乗りです。
南房パラダイスの入園料も、ホントは\800ですが、
南房総リゾートフリーきっぷのおかげで
\700で入場できました。 |
南房パラダイスの目玉その一は、10棟から成る連続温室。
ハイビスカスにブーゲンビレア、サボテンに熱帯果樹と、
南国ムードを演出する植物がいっぱいで、すっかりリゾート気分になりました。
このほか、シンガポール国立植物園と姉妹園になったことを記念して造られた
シンガポールらん館もあります。
大温室が改装中で、入れなかったのがちょっと残念。
目玉その二は、ふれあい動物広場です。
ラマやポニーやヤギ、ウサギなどの動物がいます。
んでもって、動物のいる柵の中に、入ることができたりします。
動物といえば連続温室の中でも、カンムリバトが普通に歩いてたりしてましたし、
蝶館という建物がありまして、いろんな種類のちょうちょが、
そこらじゅうを飛び回ったりしてました。
さまざまな地域の動物や植物が、ここに集まっているという。
・・・パプワ島ってこんな感じなのかなぁ。
展望塔がありまして、上るとこのように
平砂浦(へいさうら)海岸を一望できます。
しかしここに来るまでは、
あの東京湾観音を思わせるような、
らせん階段を上らなくてはなりません。
ま、あんなにキツくはないですが。 |
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日が照って、暑くなってきました。
もう10月の9日なんですが、直射日光に当たるとまだ暑いです。
売店を見てみました。
もちろんスワンはなかったんですけど、ピカチュウのおもちゃとか、
ゲームボーイに似た携帯ゲームとかがありました。
なお、もっと南房パラダイスについて詳しく知りたいかたは、
南房パラダイスのホームページがありますので、こちらをどうぞご参考に。
11時57分、バス停に戻ってきました。12時9分に来た安房白浜行きのバスで、
次の目的地、野島埼灯台を目指します。
このバスには私のほかに、2人の乗客が乗っていたんですが、
白浜フラワーパークでこの2人が降りて、私しかいなくなってしまいました。
ちなみにこのフラワーパークというのも、温室のある花畑なんだそうで。
ほかにもこの辺りには、館山ファミリーパークというのがあります。
似たような施設が三つもかたまってて、客を食い合わないのかなぁ・・・。
そんな中で私がなぜ南房パラダイスを選んだのかというと、
前回の旅に向かう途中、電車の中吊り広告に、房総半島のPRが出ておりまして、
そこで紹介されていたからという、ただそれだけの理由なのでした。
三つの中でいちばん入園料は高かったんですけど、
それだけの価値はあったのではないかと。
ま、あとの二つを見てないから、断言はできませんけどね。
館山ファミリーパークのホームページはこちら
白浜フラワーパークのホームページはこちら
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12時23分、野島埼灯台に着きました。
(南房パラダイス−野島埼灯台 ホントは\490)
房総半島南側の海岸線から、この野島崎だけ
ぴょこんと突き出しておりまして、
だからこの突端が、房総半島最南端となるわけです。
初点灯は明治2年。その後関東大震災で被災して、
大正14年に再建されました。
今ある灯台はそのときのものです。 |
入場料150円を払うと、この灯台に上ることができます。
中は、ひたすららせん階段。
途中から狭いハシゴ段になります。
東京湾観音のあの階段は、
ここを参考にしたのかも。
やっぱり26メートル階段で上るのは
ツラいものがあります。
でも東京湾観音に比べれば、全然楽っす。
あっちは56メートル階段だから。 |
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右上の写真がこれまで通ってきた西側で、
右の写真が南側。つまり房総半島最南端です。
灯台の周り一帯は、野島崎公園になってます。 |
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灯台を出て、公園内の道路を
さらに南へ歩いていきますと、
「房総半島最南端の碑」がありました。 |
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最南端の碑からさらに南へ向かうと、
そこは岩場になっていました。
多分この辺りが、ホンマモンの最南端でしょう。
波をかぶらないようタイミングを見計らい、
突端まで走って木の杭にタッチしてきました。 |
バス停に戻ったのが13時18分。次のバスはというと、13時44分です。
ここには1時間に1本しかバスが来ません。
さっき私が12時23分のバスでここへ来てから、1台もバスが通ってないんです。
バス停の前にあった、シーサイドリゾートな雰囲気の軽食屋さんで、
シーフードカレーとハーブティーを買って、お昼ご飯です。
ハーブティー・リフレッシュブレンドが真っ赤というのがオシャレ。
これで、私が食べてる間に目の前をバスが通り過ぎて行ったら、
番組的にはおもしろかったんでしょうけど、
残念ながら(?)、ちゃんと13時44分のバスに間に合いました。
・・・あ、海底透視船に乗るの忘れた。
13時48分、安房白浜着(ホントは\150)。
ここで14時3分発の千倉行きに乗り換えです。
時間があったので、バスターミナル向かいの、おもちゃ屋さんに寄ってみました。
おもちゃ屋さんというより昔ながらの雑貨屋さんという感じのお店で、
もちろんスワンなどありませんでしたが、
なんとゲームボーイのほうはちゃんと置いてありました。
まさかこんな所で『遊戯王』を目にするとは・・・。
おそるべしゲームボーイ!
安房白浜から千倉まで、バス通り沿いに花畑が続きます。
花が咲いたらさぞきれいだろうと思うのですが、
今は花の咲く時期ではないようです。
14時30分、千倉駅に到着しました。
(ホントは\520)
バスは商店街の中も通ったのですが、
結局スワンのありそうな店はなし。
14時55分発の電車に乗りました。
なお、千倉でこの電車に乗ったのは私一人。
ここから先は特急もなくなり、
ますます列車の本数が減ってきます。 |
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千歳駅通過。駅前は盆踊りの真っ最中でした。
沿線には田んぼのほか、花畑なども見られるようになりました。
南三原(みなみはら)駅通過。右手に再び海が見えてきました。
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15時8分、和田浦で降りてみました(ホントは\230)。
ここも踊りの真っ最中。
・・・こ、この曲はもしや・・・ |
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説明しよう!
毎年10月9日と10日、ここ和田町では
秋の祭礼が行われる。
和田町の観光パンフレットによると、
五穀豊穣と大漁を祈願し、10台の山車と屋台が、
町内を引き回されるということだ。 |
私ゃ今朝特急さざなみ号に乗って、東京のほうからやってきたんですよ。
はるばる来たこの南房総・和田町で、
『大東京音頭』を耳にすることになろうとは!
なぜここでこの曲が・・・
うわっ、今度は『東京音頭』だよ。
ま、それはともかくとして。
踊りの輪には若い人の姿がけっこう目立ってました。
老いも若きも一緒になって、地域全体で祭りを盛り上げている姿勢がいいですね。
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駅から歩いて5分ほどで、
やってきました和田浦海水浴場。
なぜ私が和田浦で降りたかといいますと、
この海岸が童謡『浜千鳥』の舞台となったということで、
記念碑か何か立ってないかなぁと思ったからなんです。
実際、記念碑はあるらしいのですが、
ここから1キロほど東に行った所だそうで。
時間の都合上、今回は行きません。すみません。 |
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見てください! 沖合に島が一つもありません。
太平洋に来たんだなあと実感。
広大な砂浜ですが、シーズンオフということもあって
人はあんまりいません。
海の中にポツン、ポツンと、
黒い点のようにサーファーの姿が見えます。
砂浜で愛を語り合ってる
カップルのサーファーもいました。
う〜、うらやましいぞ。 |
駅に戻ったのは16時ちょうど。
駅にあった各地の観光パンフを頂いて、16時10分の電車に乗ります。
直前に気づいて事無きを得たのですが、実はずっと、反対側のホームで待ってました。
もしこの電車を逃したら次は1時間後・・・。危ない危ない。
江見(えみ)駅通過。上り電車が止まっていたので、駅前の様子はよく見えませんでした。
江見を出ると、右手の車窓に、依然島一つない水平線が広がります。
16時21分、太海(ふとみ)駅で降りました(ホントは\190)。
果たしてここにスワンはあるのでしょうか?
というところで今回は時間です。この続きはまた次回で。
このあとは、今回入手したソフトの紹介。
今回のルート
館山市観光協会
南房総市観光協会
ちばの観光まるごと紹介
今回購入したソフト
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『ぷよぷよ通』 バンダイ
あえて『SUN』ではなくて、
ルールのシンプルな『通』を移植した選択はGOOD。
白黒画面ではあるが、ぷよの見やすさはまずまず
(あせると混乱するといった程度)。
バックアップがないのが不満。電車の中などで1人プレーができない。
通モードは33人と対戦する上、難度も高いので、家でやってもきつい。
せめてパスワードコンティニューでもあれば・・・。 |
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