東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

8.リゾートかもがわ
〜南房総編(3)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
前回ついに房総半島最南端を通過し、いよいよ太平洋側へたどり着いたゲイムマン。
しかしスワンはなかなか見つからず、相変わらずの観光旅行が続く。(1999年10月9日)


〜江見〜太海
16時21分、太海駅に着きました。
早速、スワンを売ってる店がないか、
探してみましょう。

果たしてゲイムマンはここ太海で、スワンを見つけられるのだろうか?
この続きはCMの後で!



ゲイムマンはスワンを探して、太海の町中を歩いた。
歩いた。歩いた。さらに歩いた。
しかし、歩けど歩けど目立つのは民宿ばかり。
そのうち、海岸に出てしまった。

海沿いの道をデートコースにしているカップルがいました。
どう見ても地元の高校生。
そんなこんなで仁右衛門島に着きましたが、
既に16時43分。
ここは17時で舟がなくなってしまうので、
今から探索することはできません。
島から帰ってきた渡し舟には、
人が乗り切れないくらいいっぱい乗ってました。
岩また岩の太海港。
でも太平洋だから、
沖のほうには何にもありません。

今日はこの太海で一泊する予定なので、
仁右衛門島が×となると、気持ちがノンビリモードに入っちゃいます。
とりあえず、太海フラワーセンター前の喫茶店で一服。
今日の宿は仁右衛門島のそば、海上ホテル江澤館。
大正2年創業という、歴史のある宿です。
夜もだいぶふけてきた、17時50分にチェックイン。
木造の建物ですが、中はとってもきれいです。
和室はやっぱり落ち着きます。
たまにはこういう風情のある宿もいいですね。
魚づくしの料理がまたうまい!
刺身、煮魚、天ぷら・・・。

ここのテレビは千葉テレビが入ります。
今日(99年10月9日)は、幕張メッセ10周年なんだそうで。
「ファミコンボックス」なるものを発見!
『ドンキーコング』『ゴルフ』『麻雀』『F1レース』
『レッキングクルー』『戦場の狼』『魔界村』
『マリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ』など、
ファミコン初期のゲームをいろいろ遊べるようになってます。
しかも光線銃つき。『ダックハント』と『ワイルドガンマン』あり。
10分100円でした。


さて、一夜明けて10月10日です。
朝鳴く鳥の声に、ピーヨロー、ピーヨローというのが混ざっているのもここならでは。
この江澤館は、安井曾太郎が「外房風景」という絵を
描いた宿でもあります。
当時安井曾太郎は4階の一室に泊まって、
部屋の窓から「外房風景」を描いたそうです。
右の景色はその同じ窓から眺めた、
1999年の外房風景です。

江澤館のホームページはこちら

今朝はまず、仁右衛門島に渡ってみましょう。
8時30分、朝イチの渡し舟に乗りました。客は私のほかにあと二人。
手こぎの小さな舟なので、今まで乗ったどの船よりも海面が近いです。
2分ほどで島に到着です。
\750(ホントは\950)。
周囲4キロの小さな島なので、
全体が展望台みたいです。
あっちも海、こっちも海。
キンギンナスビという
珍しい植物があります。
細い道の両側に、
いろんな花が咲いてます。
芭蕉などの句碑、歌碑もあります。
島の北端の展望台下にある
亀岩です。
日蓮聖人が朝日を拝んだという神楽岩です。
ほかにもこの島には、石橋山の戦いに敗れた
源頼朝が身を潜めたと伝えられる洞くつもあります。

仁右衛門島のホームページはこちら

売店を見てみましたが、当然スワンは見つかりませんでした。
ピカチュウのキーホルダーはありました。
とりあえず、タオルを1本買いました。
柳原良平さんのイラストが好きだったのと、
売店の店員さんが美人だったので(笑)。

舟着き場にまた舟がやってきました。この小さな舟に、18人も乗ってます。
でも島から本土に戻るのは、私のほかにあと一人だけ。
9時43分、太海の本土に戻ってきました。
こちらの舟着き場には、さらに十数人の観光客の皆さんが待っていました。
舟3隻がフル稼動。

太海は観光地であると同時に、漁師の皆さんの生活の場でもあります。
「観光の場」と「生活の場」のバランスが取れている町という印象を受けました。
キャンバスに絵を描いている人をよく見かけます。
あと、毎度ながらカップルも。
9時54分、太海フラワー磯釣りセンターにやってきました。
\480(ホントは\600)。
長い連続温室で、サルビアからサボテンまで、
いろんな植物を見ることができます。
しかし最も華やかなのは、中央の花壇でしょう。
一面に真っ赤な花が広がっていました。
海岸には磯釣りコーナーがあって、
子供たちでにぎわっていました。

太海フラワーセンターのホームページはこちら

と、ここまで回って10時25分。
今回は内房・外房両線の時刻表を持ってきてたので、ちょっと見てみました。
次の電車は10時34分。急げば間に合うかもしれません。
でもあわてない。
もともとその次の11時20分に乗る予定だったので、ここはノンビリ、
ソフトクリームを1本買ってくつろぎましょう。ミルクが濃くておいしいです。
やっぱり観光はこうでなくちゃ。

あまりにもスワンが見つからないからか、
完全に「観光」と言い切ってしまった。

ちなみに、普通に観光旅行するなら、何も11時20分まで待つ必要はない。
フラワーセンターのすぐ近くからバスが出ていて、
鴨川駅や天津駅まで行ってくれるのだ。
しかも1時間に3本と、電車より本数が多い。


でも私は、せっかくここまで内房線で来たので、
最後の区間、太海−安房鴨川間くらい通っておこうと思ったのです。
フラワーセンターの売店でスワンを探してみましたが、やっぱりありません。
で、やっぱりピカチュウはここでも見かけました。

10時48分、フラワーセンターを出て、太海駅に向かいます。
案の定、歩いてる途中に、10時52分発の天津駅行きバスに追い越されました。
11時ちょうどに太海駅到着。
予定どおり、11時20分発の電車に乗ります(ホントは\180)。
蘇我から長い間乗ってきた内房線ですが、
とうとう次の駅が、終点の安房鴨川。
魚見塚展望台のある山のトンネルをくぐって、
11時24分、安房鴨川駅に着きました。

 
安房鴨川
駅のホームからジャスコが見えます。
よーし、スワン1本確保、ですね。多分。
こちら、安房鴨川駅前です。
早速スワンを探しに行きたいところですが、
鴨川といえば、ぜひ押さえておかなきゃならない
場所がありますね。
送迎バスの乗り場が駅の裏にあるので、
移動してみましょう。

バスは超満員でした。
意外だったのは、7:3で女性、それも若い女性が多いこと。
カップルはもちろんいましたが、家族連れが少ないです。
11時40分出発して、49分に到着。送迎バスなのでこれはホントにタダ。
やってきたのは、ここです!
鴨川シーワールド!
シャチやイルカのショーで有名な観光スポットです。
観光地の多い鴨川・天津小湊・勝浦の近辺でも、
いちばん知名度が高いんじゃないでしょうか。
入園料\2,000(ホントは\2,500)払って入場して、
早速12時ちょうどに始まる
ベルーガ(シロイルカ)のショー会場へ
行ってみましょう。

なお、鴨川シーワールドで行われているショーや、水族館などの情報は、
鴨川シーワールドのホームページに詳しく載っているので、ご覧ください。

水族館の奥に大きな水槽があって、それを取り囲む形で観客席がありました。
既に満員に近い状態でしたが、端のほうがわずかにあいていて、
座ることができました。
ベルーガが歌ってます。回ってます。
バスの中は若い女性が多かったのですが、
さすがに観客席には、子供連れのお客さんが多いです。

12時30分、イルカのショー。お土産物屋さんに行ってる間に満員になり、立ち見です。
観客席の後ろがすぐ海岸になってます。サーファーと釣り人が若干名います。
イルカがジャンプするたびに、歓声があがります。
ひねりを加えたジャンプやオーバーヘッドキック、
また「イルカの歌」のようなお笑いネタと、
20分のショーに盛りだくさんの内容。
最後は6メートルのスーパージャンプで締めくくりでした。

13時からはシャチのショー。えー私、ここに来るまで、
イルカとシャチって同じようなもんだと思ってました。しかし・・・、
6メートルです。何がって、体長がです。
6メートルがショーをやっちゃうんです。飛んじゃうんです。
客席の前から2列目辺りまで空席が目立ってましたが、これはしかたがありません。
何せ6メートルが飛ぶもんですから、水しぶきがすごいんです。
4、5列目くらいまで達することすらあります。
6メートルが空中で1回転するのには、度肝を抜かれます。
最後には子シャチのラビーちゃんも登場。
パフォーマンスを披露してくれました。

余談ですが、アーケードゲームの初期に、「オルカ」というメーカーがありました。
『リバーパトロール』というゲームで有名だったメーカーですが、
この「オルカ」というのは、実はシャチのこと。
killer whaleとかgrampusとかいう呼び名もあります。

13時30分、アシカショーです。こちらはひたすら笑いっぱなしのコミカルなショー。
ただしその中にも、「片手で体を支えて立つ」といった高度な技がありました。

13時50分、トドのショー。1トンのトドの豪快なダイビングを見て、水族館へ移動。
マンボウやタカアシガニ、ミズクラゲなど、ユニークな動物がいっぱいいました。

さて、シーワールド前のバス停に、戻ってきたのが14時30分。
送迎バスは50分までないですが、34分に路線バスが来たので乗っちゃいます。
フリー切符を持ってると、路線バスでもタダで乗れるから、
こんな時には便利ですね。

路線バスが20分に1本、送迎バスが30分に1本。
駅からは離れてますが、これだけバスがあれば不自由しません。
私が思うに、テーマパークが成功するかどうかの、まず最初の分かれ目は、
「車を使わずに行けるか否か」ではないでしょうか?
特に、都心に近いテーマパークでは。
東京23区とその周辺では、車より電車のほうが便利なので、
車を持ってない人も多いのです。
だから23区から人を集めようと思ったら、電車で行ける土地に作るか、
もしくはバス路線を通すことが最低条件。
観光ガイドブックを見てみると、
駅から徒歩30分でバスもない観光スポットがいくつもあります。
こういう所に観光客を集めるのは、ツラいものがあるんじゃないでしょうか。
だいいち、駐車場のキャパ以上に人を呼べませんし。

そんなことを考えているうち、駅に戻ってきました(ホントは\180)。
さ、スワン探しを再開しましょう。駅裏のフローレ/ジャスコの、3階玩具売り場へ。
稲毛海岸以来2度目の、ジャスコでのゲットなるんでしょうか?

玩具売り場に着きました。64あります。
『新鬼ヶ島』など、スーパーファミコンの最近出たソフトもあります。
ゲームボーイももちろんあります。
そしてスワンもありました! かなりラインナップは充実してます。
前々から目をつけていたゲームが安売りされているので、
今回はそれを買うことにします。
安房鴨川のフローレ/ジャスコで、
『スペースインベーダー』を
\2,079(本体\1,980)で入手!

ちなみにこの店には、プレイステーションがありません。
良かったなスワン、プレステに勝ったぞ!

時計を見ると、14時55分。えっと次の電車は・・・、
14時56分。
残念こりゃ間に合わない。
もちろんここでもバスは使えるのですが、
外房線の最初の区間くらいは、通っておこうと・・・。
1階でハンバーガーを食べて、腹ごしらえ。15時17分、駅に戻ります。
次の電車は15時37分の特急わかしお号。
フリー切符を持っていると、
特急料金もタダになるところがうれしいですね。
しかしこの特急、次の安房天津駅には止まりません。
というわけで、必然的に安房天津は通過します。

特急は定刻に安房鴨川駅を出発しました。
森の中、田んぼの中、時々住宅。
おや、これは珍しい、沿線にマンションが・・・って、
鴨川の町にもいくつかありました、マンションは。
右手かなたに海が見えます。

安房天津駅停車。
・・・あれ?
実は下り電車とここですれ違うのでした。
安房天津は周囲を山に囲まれた駅です。
山側に4キロほど進むと、日蓮聖人が入山し、
初めて「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えた、清澄寺があるそうです。
ここにはバスが通っているらしいですが、今回は立ち寄りません。
下り電車がやってきました。特急でした。しかもビューわかしお。
再びこちらの特急が走り出します。結局停車時間は4分でした。

その先は山また山。トンネルもくぐります。
長いトンネルを抜けたら、そこは安房小湊でした。
小湊は日蓮聖人の生まれ故郷で、日蓮宗大本山の誕生寺があります。
駅から誕生寺まではちょっと距離がありますが、
途中の道でスワンが見つかりますかどうか。行ってみたいと思います。

と意気込むゲイムマンだが、残念ながら今回はここまで。
この続きは次回ご報告。どうぞお楽しみに!

ゴールの仙台まであと
133駅

(ちなみに出発地点のお台場・青海から安房天津まで44駅)


今回のルート

鴨川市観光協会  ちばの観光まるごと紹介

今回購入したソフト
『スペースインベーダー』 サン電子
1978年、社会現象を巻き起こしたゲーム。
『クレイジークライマー』と同様、このシンプルなゲーム性を
楽しめるかどうかがカギ。もちろん私はしっかり堪能した。
PS版などと同じ2P対戦モードあり。
ただしPS版にあった対COM戦はない。


次回「ワンダースワンの旅 外房線編(1)」では、ゲイムマンが海の中へ!?

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