東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

14.『マザー』の世界(埋蔵金は出ません)
〜九十九里浜編(3)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
前回成東町まで行ったものの、スワンを見つけられなかったゲイムマン。
今回はスワンを求めて、前回とは違う方向へ歩いていく。(2000年1月9日)


成東

あけましておめでとうございます。
これがホームページに掲載されるころには、既に2月になっているはずですが、
私がここにいる今は1月の9日。
2000年最初のスワン探しなのです。
ついでといってはなんですが、昨日は山田邦子さんの結婚式の日でした。
鴨川シーワールドのシャチの赤ちゃん・ラビーから祝電が来てたそうです。
今日は邦子さんも来ているらしい、そんな房総半島から、
今週もワンダースワンの旅をお届けします!

今回は9時ちょうどに東京駅発の、ビューわかしおに乗りました。
東京駅で購入した、から揚げ弁当を車内で食べました。
前回、お金をくずす目的でイオカードを買っていたので、
それを乗車券がわりにしていたのですが、
乗ってからカードを見て気がつきました。
「特急、急行列車にはご乗車になれません」
これは、“特急料金の支払いには使えない”という意味ではなくて、
車掌さんによると、乗車券として使うこともできないのだそうです。
まあ、乗る前に1回自動販売機に通して、切符を買えば解決する話なんですが。
大網で30分待った後、東金線で成東へ。10時34分着。
まず今回は成東の、浪切不動からまいりましょう。
九十九里唯一の霊場で、春には桜の名所になるとか。
この角度からだと、一つの建物に見えちゃってますが、
上の部分が不動堂で、崖の上に建っているのです。
不動堂から町並みを眺めてみました。
左側のほうに、大きなショッピングセンターを発見!
スワンがあるかもしれません。帰りに調べてみましょう。

果たしてゲイムマンは、成東でスワンを見つけられるのだろうか?
結果はCMの後で!



浪切不動から城跡公園に至る道は、商店街になってます。
この中にもおもちゃ屋らしき店がありました。
どうやらこの上が、城跡公園のようです。
細くて長くて急で、しかも摩耗した石段を上ります。
思わず一人で
『帰ってきたヨッパライ』を口ずさんでました。
上って看板を見ると、今私が通ったのは、
「子安神社口」という裏道みたいです。
息を切らしながらも、本丸跡に出てきました。
印東氏累代の鳴戸城という城があった所だそうで。
大きなもみの木があります。
しかし人影はなし。
成東の町が一望できます。
二の丸跡には、『里の秋』の歌碑がありました。
作者の斎藤信夫氏が、成東の出身なのだとか。

この時点で、時計を見たら11時26分。
11時49分の特急に乗らなければ、次の目的地・横芝からの
バスに乗り遅れてしまいます。
ここからまっすぐ走れば、ひょっとして間に合うかもしれませんが、
その前にスワンを探さなくてはなりません。
まあ、バスに乗れなきゃタクシーでもいいかと考えを改め、
探索を続けることとします。

ここで、来るときとは違う階段を下りたのが失敗でした。
道に迷って思っきし遠回り。
気がついたら、公園周囲の道路を1周してました。
町指定史跡、元倡寺九重の塔です。
時計を見たら、そろそろ特急が発車する時刻。
私にとっては、これから先の、
スワン探しが苦渋の塔。

先ほどの商店街へ出ました。
おもちゃ屋らしき店は模型専門店で、テレビゲームなし。
となると最後の頼みは、浪切不動で見たショッピングセンターですが・・・
入ってみるとそこは、ショッピングセンターではなくて、
文具とCDを売ってる本屋さんでした。
道路沿いの看板によると、国道126号線をまっすぐ行った所にある長崎屋の中に、
東金ジャスコにもあった多田屋があるらしいです。
でも、歩いて行くには遠すぎます。
結局そのまま駅に戻って、12時15分。
次の12時22分発銚子行きが、
ちょうどホームに入ってくるところでした。
行先表示盤の色が、今までとは違います。
内房線は青、外房線は赤、東金線はまた青でしたが、
ここから先は黄色。総武本線に突入です。

上りの特急を待って、定刻どおりの発車。
総武線というと私なんかは、
東京の真ん中を突っ切る黄色い電車を思い浮かべるのですが、
総武本線ではあんなにひんぱんに電車が来ません。
田んぼの中を走ります。左手に国道126号線。ずうっと並走。
松尾駅に止まりました。
来る前から私は、ここに降りるべきか否か迷っていたのですが、
商店街こそあるものの、確実にスワンがゲットできる保証もないですし、
列車の本数も少ないんで、ごめんなさい通過します。
再び田園地帯を国道と並走して、横芝駅に着きました。

 
〜松尾〜横芝
12時32分、横芝駅着(成東−横芝\190)。
はて? 駅前にバスが止まってます。
運転手さんに尋ねてみると、
「この次に来るバスだね」
そう、ここに来るまで、ずっと勘違いしていたのですが、
バスの出発時刻は12時30分ではなくて、35分だったのです。
良かった間に合って。

さて、次に私が目指すのは、蓮沼村にある蓮沼海浜公園であります。
鳩山和夫や渋沢栄一の師匠・海保漁村の生誕地前を通過したあたりから、
乗っていたおばあちゃんたちが次々と降り、
女子高生が一人乗りこんだところで、間もなく南浜海岸着(13時ちょうど、\490)。
上からゴーッという音がするので、見上げてみると、
私の頭上を飛行機が通過するところでした。

 
蓮沼海浜公園
南浜海岸です。
砂丘を駆け上がると、そこが海でした。
珍しく、サーファーもほとんどいません。
海の「ゴーッ」と飛行機の「ゴーッ」が入り交じります。

ここは蓮沼海浜公園の南西の端。
蓮沼村の海岸線約4キロが、まるまる公園になっているのです。
これから海岸に沿って、公園を北東へ進み、
横芝海のこどもの国まで横断しようと思います。
どうせ次のバスは4時間後。のんびり行きましょう。
冬場の海浜公園に、人なんてほとんど
いないだろうとたかをくくっていたら、
展望塔の周りには大勢の人が!
今日はちょうど
フリーマーケットの日だったのです。
ワンダースワンの旅の行程で、
こんなにたくさんの人を見掛けたのは
いつ以来のことでしょうか?

近くのレストランで昼食(シーフードカレー)。ここも混んでました。
なんだかものすごい観光地に来た気分。
実際、展望塔の周囲は、メリーゴーラウンドや、スカイコリドールという乗り物や、
変わり種自転車などの遊具があって、ちょっとした遊園地になってます。

フリマをのぞいてみると、ありましたありましたゲームソフトがいっぱい。
ファミコンソフト、スーパーファミコンソフト、メガドライブの本体、
館林美晴のフィギュア、etc.
スワンはありませんでした。あっても中古だから数に入れませんけどね。

展望塔の下の休憩室に、『スト2』、『バンパイアハンター』、MVSなどあり。
それでは塔の上に上って、公園の全体像を見てみることにしましょう。

・・・さすが、白いらせん階段が好きな千葉県民。
ここもしっかり高さ30メートル上り階段でした。
アクリル板に傷がついていたので、
一部見づらい箇所もありますが、
これが展望塔からの眺めです。
右側に海も見えます。

私の後から、小さな男の子たちが階段を駆け上がってきました。
息切れひとつしてません。子供は元気ですね。
「スワンなき所にポケモンあり」というのが、
すっかりこの旅の定説(笑)になっておりますが、
ここではミニトレインの駅の前に、
おっきなピカチュウの遊具が置いてありました。
いわば駅前にピカチュウの像がある、
全国で唯一の駅ということになります。
・・・あと5年もすれば、JR町田駅の前あたりに
銅像の一つや二つ立ちそうですけどね。
町田は田尻智さんの出身地、
でアニメの広告代理店はJR系の会社ですから。

ゴーカート、スカイサイクル、ミニトレイン。
遊具いっぱいのにぎやかな公園から、吊り橋を渡ると一転、
のどかな市民公園のたたずまい。

小川を渡ると、だだっ広い原っぱが現れ、
その先には、「出会い橋」と名づけられた大きな陸橋が。
橋の下の道路は、中下海岸へと続いています。
その道路に並行して、
ミニトレインの線路が延びています。
列車が来ないことを確認した後、
線路のわきを歩いて、海岸へと向かいます。
スケールの小さなスタンド・バイ・ミー。
ていうか『マザー』。広いし。
時刻は間もなく15時。
南浜に着いてから2時間になりますが、
ここで突然電話がかかってきたりして。
「そろそろ休んだらどうかな」とか。
シーズンオフだからか、海岸への道は
ロープで塞がれておりました。
のでその手前から写しました。

帰り道、さっきの線路で、SL型のミニトレインと遭遇!
しかし、すぐに森の中へと消えていってしまったため、写真は撮れませんでした。

さっきの原っぱと同じくらい広い駐車場を過ぎ、
だれもいない野球場を過ぎると、そこはウォーターガーデン。
今はプールの水も抜かれ、ひっそりと静まり返っていますが、
多分、夏はにぎわうのでしょう。バスも増便されるらしいし。
殿下(とのした)海岸は、ウォーターガーデンに近いせいか、
海の家が多いです。
もちろん今はみんな閉まってますけども。
ウォーターガーデンの隣は蓮池。
さらにその先は、テニスコートが林立しています。
けっこう利用客が多いです。
テニスコート群の真ん中に、
ホテル蓮沼ガーデンハウス。
実は私、残りフィルムがわずか1枚になっていて、
困っていたのですが、
ここで無事に購入することができました。
もう一つ、池のほとりを巡って、
蓮沼海浜公園は終了。
ここから先は横芝町です。
一つの村の、ほぼ端から端までを
歩き通したことになります。

蓮沼海浜公園(九十九里蓮沼リゾート)のホームページはこちら

横芝海のこどもの国へも行ってみました。
大きなウォータースライダーが売りのプールでした。
当然のように、閉まってました。
わずかに一部分が見えた、やきそば売店の看板から、
夏のにぎわいが連想されます。

(※横芝海のこどもの国は、2003年に閉園となりました)

現在、16時17分。いい時刻です。さ、バスに乗って帰・・・
バス停はどこ?

バス停が見当たりません。
とりあえず、海と反対の方向に向かって歩いていると、
運良くセブンイレブンが見つかりました。
「そこの橋を渡って、すぐの所ですよ」
教えていただいたとおりに歩いてみると、
果たしてすぐに、海のこどもの国の最寄り、
南川岸バス停が見つかりました。
次のバスは16時56分。
現在、16時28分。28分待ち。
今セブンイレブンで買ったキットカットを食し、
豆乳を飲んで時間をつぶします。

バスが来ました。
運転手さんが気さくなかたで、いちばん前の席に座った私に、
「どこから来たの?」と聞いてきます。
多分今の時期、地元の人以外でこのバスを利用する人は珍しいんでしょうね。
途中で1人降りると、客は私1人で、結局駅まで私1人でした。
バスが巨大なタクシーと化してます。
運転手さんの話では、やはり夏場はウォーターガーデンや海のこどもの国に、
大勢の人が訪れるのだそうです。
いろいろ話してくださったのですが、
私は蓮沼を歩き切った疲れが出たのか、
後半熟睡してしまってました。ゴメンナサイ。

17時25分、横芝駅着(\380)。駅周辺の探索は次回に回して、
今回も、次に乗る予定の刑部岬行きバスの時刻を調べるため、
旭駅まで行ってみることにします。
駅に電車が止まっているのが見えたので、あわてて切符を買って改札へ。
・・・よく見たら千葉行きでした。
時刻表の上りと下りを間違って見ていたのでした。
なんたってほら、寝起きバナだから。
待合室に戻り、47分発の下り電車を待ちましょう。
駅に、鴨川シーワールドのパンフがありました。
「2000年1月9日(日) 山田邦子1日館長&『ラビー』ハッピーバースデー」
ホントに結婚式の翌日から仕事してるんですねぇ。おつかれさまです。

無事に旭に到着しました。
バスは1時間に1〜2本。電車と同じく銚子行きですが、
電車よりも本数が多いです。
上りの特急が来るまで時間があるので、商店街をひと回りしてみました。
でも、回った範囲におもちゃ屋はありませんでした。
あきらめて駅に戻ったそのとき、線路の向こうに見えたのが、
おなじみジャスコのマーク!
スワン獲得に、がぜん期待が高まったところで、
特急に乗って東京へ帰りました。

翌週。(1月15日)

いきなり乗り越し精算機から定期券が出て来なくなるという、不安な立ち上がり。
今回は東京駅から、特急しおさいで横芝に向かいます。
過去何度か利用したものの、
まだ写真を掲載していなかった
快速電車のE217系です。
久里浜から品川・東京・千葉を通って
内房線、外房線、成田線などに
向かいます。
こちらが10時45分発の
特急しおさい3号です。
横芝

11時58分、横芝着。
反対側のホームに止まった普通列車から、高校生が大勢降りてきます。
コギャルっぽいメークの女子高生も多いですが、さすがに見慣れましたね。
着いてすぐ雨が落ちてきたものの、
正午の時報とともに日がさしてきました。天気雨です。
踏切を渡って、国道126号線へ。
列車の中から見えたショッピングセンターへと向かいます。

建物が三つ並んでます。意外と広いです。
まずはジョイホーム。ここは典型的なショッピングセンター。
ジグソーパズルや、ちょっとした玩具はありましたが、スワンはなし。
続いて、ショッピングモール・サビア。
こちらは本格的な専門店街で、
いなげやも併設されてます。
店内案内図にあった、
「玩具・TVゲーム キョウマス」へ向かいます。

ここにもジグソーパズルあり。ほかにも、プラモデル、フィギュア、
さらには、もうそんな季節なんですね、ひな人形まで売ってました。
桃の節句からサクラ大戦(のフィギュア)まで、といったところでしょうか。
テレビゲームは、壁のラックに陳列されていました。
ゲームボーイと64。特にゲームボーイはホントいっぱいあります。
やっぱりここも任天堂強し。
・・・あれ? よく見たら・・・
何と、ゲームボーイソフトと思っていたうちの半分はスワンでした!
すごいぞここは。
さあどれを買いましょう?
以前大々的に広告を出していた『エンガチョ』を買おうかな、
と一瞬考えたのですが、
口に出して店員さんにタイトル言うのが恥ずかしいので、
結局こっちのソフトにしました。
横芝のオモチャのキョウマスで
『KISSより』を
\4,410(本体\4,200)で入手!

ちなみにレジには、
「プレイステーション、ドリームキャストは扱っておりません」と書いてありました。
もしかしてスワンって、コンビニ等を除けば、プレイステーションより取扱店多いかも。
ま、任天堂は別格ですけどね。

ベンチに置いてある大型テレビで、『生活笑百科』やってます。
テレビの中の時計は「0:30」。
念のため、3店目のキハラにも寄ってみました。
スーパーと薬屋と100円ショップでした。
さっきまでは雨も落ちていたのですが、
この帰り道には、空が晴れてきました。

横芝駅着12時55分。次の電車は13時10分。
特急ですが、成東から先は各駅停車になります。やはり高校生多し。
サビアの店内と、この駅のホームで、
制服のスカートの下にジャージをはいてる女学生を見かけました。
コギャルは見慣れた私ですが、このファッションには驚きました。
もっとも、寒い時期はこのほうが合理的ですよね。
案外来年あたり、渋谷近辺でハヤるかも。

あと、やはりこのホームで、近くにいた男子学生の一団が、
「ブラックロータスをデッキに三つ」うんぬんという会話をしてました。
ここでもマジック・ザ・ギャザリング強し。

定刻に来た特急列車・・・の姿をした普通列車に乗り込みます。
相変わらず田んぼの中ですが、左手は道路と並走。
飯倉駅は通過して、次の目的地は八日市場です。

という予定をたてていたゲイムマンだったが、
飯倉駅付近であるものを見つけて、ここで降りざるを得なくなってしまった。
その「あるもの」とは・・・?
次回に続く。

ゴールの仙台まであと
109駅


今回のルート

山武市観光協会(旧・成東町、蓮沼村)  横芝光町のホームページ(旧・横芝町)
ちばの観光まるごと紹介

今回購入したソフト
『KISSより・・・』 キッド
サターンから移植のアドベンチャー(残念ながらサターン版は未プレー)。
女のコの手を握るだけでも苦労する、ピュアなラブストーリー。
とてもWin版がアダルトゲームだったとは思えない。
「あるある」というシチュエーションと、
「あるわけないだろ」というシチュエーションが絶妙に入り混じり、
ハッピーな雰囲気を作り出している。
リアルタイム会話システムでは、一度出た話題は効果が薄れるので、
話題の少ない序盤では、あまりいろんな話をしてしまわないほうが賢明かも。


次回「ワンダースワンの旅 九十九里浜編(4)」では、総武本線乗りまくり!

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