東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

15.スワン街道126
〜九十九里浜編(4)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
横芝で1本ゲットして、八日市場へ向かったゲイムマンだが、
その途中、飯倉駅付近で見たものは・・・。(2000年1月15日)


飯倉
13時15分、飯倉駅に着きました。
無人駅でないのが不思議なくらい小さな駅舎なのですが、
このすぐ隣にあったのが・・・、
こんなデッカいショッピングセンター。
これを車窓から見つけちゃったら、
さすがに降りないわけにはいきません。

このエイトピアには、スーパーからホームセンターからファストフードから
何でもそろってます。
ゲームはワンダーGOOという店舗にありそうです。入ってみましょう。

でかっ!

入口付近の左手にドリームキャストとカードゲーム、
その反対側にずらーっとプレイステーションソフト。
秋葉原のソフマップ並みの品ぞろえです。
さて、肝心のスワンはというと・・・、
売り場の一角にちょこんとあるだけ。
柱一つ隔てた向こうには、ゲームボーイがずらり。
まあ、でも、スワンがあるだけ良しとしましょう。
飯倉のワンダーGOO八日市場店で
『たねをまく鳥』を
\2,919(本体\2,780)で入手!

駅へ戻って・・・おっと、通り過ぎてしまうところでした。
エイトピアどころか、周辺の民家よりも駅舎が小さいんです。
この辺りの人は鉄道よりも、車やバスを利用する機会が多いのかもしれません。
新宿駅や東京駅も一つの駅なら、ここも一つの駅なんですね。

(※飯倉駅は、このすぐ後に建て替えられたそうです)

13時30分、駅到着。次の電車は、やっぱり、14時2分。32分待ちです。
『たねをまく鳥』と、横芝で買った『KISSより』の説明書を読みながら待つことに。
上り電車が着きました。
降りてきたのは、コギャルメークで制服にジャージの女子高生。
この辺りのファッションの基準がわからなくなってきました。

果たしてゲイムマンは、続く八日市場でもスワンを見つけられるのだろうか?
結果はCMの後で!



空はますます晴れてきて、雲が空全体の5割程度にまで減りました。
電車は定刻に到着。お客は中高生とお年寄りが中心です。
左は住宅街、右は見渡す限り広がる田んぼ。

 
八日市場(ようかいちば)
14時6分、八日市場駅着(\180)。
駅のすぐ近くに通っている
国道126号線に沿って、スワンを探したいと思います。

駅から西側に向かって歩き始めました。
ほどなくツタヤを見つけましたが、
ここで扱うゲームは、プレイステーションだけでした。
さらに進むとあったのが、「人形とおもちゃのメルヘン」。
入口近くには日本人形が並んでいましたが、その奥にはいろんな種類のおもちゃが。
地元の高校生が、アーケードゲームの周りに集まっていました。
テレビゲーム売り場には金のマリオ像が。任天堂エンターテインメント加盟店なのです。
したがって64とゲームボーイが主流といった感じでしたが、
プレイステーション、そしてスワンもちゃんとありました。
『ロックマン』『三国志』と迷いましたが、この先で手に入りにくそうなこのゲームをゲット。
八日市場のおもちゃのメルヘンで
『語楽王TANGO!』を
\3,990(本体\3,800)で入手!

これにて八日市場での目的は達したのですが、
道路の先に「おもちゃ&HOBBY」と書かれた大きな看板が見えています。
せっかくだから、行ってみることにしました。
こちらの「BAN BAN」というお店も、売り場面積はメルヘンと同程度。
やはり金のマリオ像あり。
スワンは見当たらなかったのですが、
かわりにメルヘンにはなかった、ネオジオポケットがありました。
お互いに競合を避けているのかもしれません。
もっともBAN BANにも、プレイステーションや64やゲームボーイは、
豊富にあったんですけどね。

時計を見ると、14時46分。
45分発の電車を逃がしちゃいました。次は15時11分の特急です。
14時56分、八日市場駅着。次の目的地、旭までは\190ですが、
特急に乗るので、プラス\630かかってしまいます。
ちょっと散財。

ホームにやってきた銚子行き特急しおさい。
上り東京行き特急が着くのを待って、発車しました。
例によって右側は田んぼ。
一方の左側は、国道がすぐ近くを並行して走っているので、
レストランやパチンコ店など、大きめの建物が立ち並んでいます。
特急なので必然的に、干潟駅は通過したのですが、
駅前に一瞬「Game」の文字が! うー、気になる。
その後は住宅地の中を通って、15時19分、旭に着きました。
横芝などいくつかの駅で見掛けたのですが、
ベンチに長い座布団が敷いてあるので、
座るときに楽なんです。

 
〜干潟〜
けっこう大きな旭駅。
駅前に銚子行きのバス乗り場があります。
前回旭に来たときには、この位置から
ジャスコの看板を見つけたのです。
さっそく行ってみることにしましょう。
サンモール/ジャスコ。
近くに来てみると、思っていたよりも
さらに大きな建物でした。
前の道には、東京と銚子を結ぶ
高速バスの停留所がありました。

入口の案内図を見ると、玩具売り場は1階にある「おもちゃのこぐま」。
なんか、テレビゲームなんてなさそうな名前なんで、不安になりましたが、
行ってみてビックリ。
店頭にいきなりスワン!
しかも選ぶのに迷うほどいっぱい!
『魔界村』や『デコトラ』『お絵かきロジック』など、
興味をひかれるタイトルがあったのですが、これらは次回以降に回すことにします。
今回はここまで本数が多いので、短時間でレビューができるように、
私の得意ジャンルである、クイズゲームを1本。
旭のおもちゃのこぐまで
『謎王pocket』を
\3,990(本体\3,800)で入手!

おもちゃのこぐまには、もちろんスワンばかりでなく、
プレイステーションも64もドリームキャストもゲームボーイもあり。
試しプレーのできるゲーム機や、シール機などの周りに
子供たちが集まり、にぎわっていました。

しかしなぜかこの建物には、ジャスコ側の2階にも玩具売り場があります。
しかもやはりひと通りゲーム機がそろっているのです。
東金のジャスコでは、多田屋がある関係で、
ジャスコ側には玩具売り場がなかったというのに。

さて、現在16時10分です。
そばのバス停から東京に帰ろうかな、とも考えましたが、
次にバスが来るのが17時15分だったので、素直に駅に戻ることにします。
駅到着16時18分。
すっかり晴れたので、駅前からのバスで、
九十九里浜の終点・刑部岬(ぎょうぶみさき)に行ってもいいのですが、
途中で日が暮れそうなので、また今度にすることにして、
16時53分の特急で、東京に帰りました。

翌週(1月22日)。


たまたま隣のホームにいたアルプス号

家から3時間半かかって旭に着きました。
なまじ事前に時刻表をチェックしていて、
錦糸町10時19分発のエアポート成田に乗ったのが悲劇の始まり。

・実は錦糸町で、9時55分の千葉行きにも乗れました。
 どうせなら佐倉までグリーン車で行こうと思って、やり過ごしたのですが、
 これに乗ってたら、その後の総武本線で、1本早い電車に乗れていました。
エアポート成田のグリーン車、めちゃ混み。
 快速のグリーン車はいつもすいてるので、高をくくっていたのですが。
 何とかあいてる席を見つけて座れたから良かったものの、
 もし座れなかったら、デッキの床にあぐらをかいて、
 シウマイ弁当を食べなきゃならんとこでした。
・車掌さんに切符を見せたら、
 「佐倉で乗り換えるんだったら、千葉で乗り換えたほうが良かったですね。
  始発ですから」
・さらに、佐倉で乗り換えた各駅停車は成東止まり。次の各駅は37分後。
 37分待ちはあまりにバカらしいので、成東から特急に乗って、
 12時13分、旭駅に着きました。
 でもこれなら、東京駅からこの特急に乗っていたほうが、早かったし安かった。

というわけで私がいまいるのは旭・・・ではありません。

 
干潟
旭からタクシーを使って、
一つ手前の干潟駅に着いたのが12時29分(\1,700)。
やっぱり前回見つけた
「Game」の看板が気になったわけです。

で、その看板の正体は・・・、
「Game Spot Play Station」という名前の
ゲームセンターでした。

そのまま12時48分の電車で、旭にとんぼ返り。
12時54分着。

 

着いて一度トイレに行ったから、間に合わないかと思っていましたが、
13時ちょうど発の銚子行きバスに、見事間に合いました。
向かうは九十九里浜の終点、飯岡町の刑部岬です。

13時24分、灯台入口バス停着(\440)。
品川から来られたというご夫婦と一緒に、ゆるい坂を上っていきます。
ご夫婦は各地の灯台を回っておられるそうで、
房総半島最南端の、野島崎灯台も訪れたことがあるとか。
今日ここの飯岡灯台を見て、明日は犬吠埼に向かうとのことです。

やがて正面に灯台が見え、そして右手に海が広がりました。
眼下に飯岡漁港。 漁港の向こうは九十九里浜。

持参した旅行ガイドによると、
晴れた日にはここから太東崎まで見えるらしいのですが、
目の悪い私にはよく見えませんでした。
良い子のみんな、私みたいにならないように、
ゲームは1日1時間だぞ!
残念ながら灯台周辺は、
公園を造るため工事中でした。
枯れ草の中の、細いけもの道を分け入ると、
屏風ガ浦の真上に出ました。
向こうのほうにかすかに見えるのは、
銚子の長崎鼻でしょうか。
高さ60メートルの断崖から、下をのぞくとこうなります。

(※その後、公園が完成し、現在ここには展望台が設けられています)

ご夫婦の提案で、一緒に飯岡漁港に行ってみることに。
さっきの上り坂から分かれている下り階段へ。
キャベツ畑のわきを過ぎると、大きな漁港に出ました。
既に1回漁に出て帰ってきた船を洗っている人や、
船が来るのをトラックの中で待っている、お母さんがたの姿がありました。

港からバス通りまでは、10分とかかりません。
14時32分、先ほどより少し旭寄りの下永井バス停着。
14時58分のバスに乗りました。

ところがこの後、ゲイムマンを、
ワンダースワンの旅最大のハプニングが襲う!


「あー、火事だなありゃ」
と運転手さんがつぶやくので見てみると、
前方に消防自動車が。
後ろからもサイレンを鳴らしながら、続々とやってきます。
おかげで道が渋滞してしまって、さっぱり動きません。
乗用車が何台か、Uターンしていきました。別の道にう回するのでしょう。
でも私が乗っているのはバスなので、う回するわけにはいきません。
右手前方から、白い煙が立ち昇っています。
品川のご夫婦に、しょうが飴をいただきました。
これをなめながら、バスが動くのを待ちます。

バスが交差点を曲がるとき、火事を出した家の様子が見えました。
どうやら離れから出火したようで、
火は消し止められましたが、屋根に大きな穴があいていました。
結局予定より20分ほど遅れて、15時45分、旭駅に到着。
ご夫婦は、宿への送迎バスが15時30分に出てしまったとかで、
タクシーに乗って去っていきました。
でも私は、これだけの大騒動がありながら、
予定どおり15時59分の電車に乗れてしまうのでした。
これってラッキーなんでしょうか?

旭駅を出てすぐ、右手にビニールハウスが立ち並ぶ風景。延々続いています。
飯岡駅は特急も止まる駅ですが、住宅地の中で、スワンはなさそうなので通過します。
住宅がしばし続いた後は、広大な田園地帯、長いトンネル、森の中と景色は移り、
倉橋駅へ。ここもゴメンナサイ、通過します。
さらに森の中。しかも冬の森なので、葉っぱがなくて寂しい感じがします。
猿田駅は猿田神社の最寄り駅ですが、ここも通過。
赤茶けた森をさらに進むと、ふいに視界が開け、田園地帯に。
やがて民家も増えてきました。
松岸駅に来ると、すっかり住宅街の様相に。
でもスワンがなさそうなので、ゴメンナサイ、通過します。
住宅の中にホテルが見えてきたあたりが、終点の銚子駅でした。

 
〜飯岡〜倉橋〜猿田〜松岸〜銚子
16時26分、銚子駅着(\320)。
ホームがむちゃくちゃ広いです。
府中競馬正門前駅並み。
銚子といえば昨年の暮れに、
「日本で一番早く初日の出が見られる所」
として話題になりました。
ミレニアム初日の出の次は、
21世紀初日の出ということで、
駅の待合室前に、こういうものがありました。

駅前の通りは最近整備したとみえて、真新しい石だたみになっておりました。
道幅も広くて、明るい雰囲気です。
今日はこの先、銚子大橋の夕日を眺めつつ、
この周辺でスワンを1本、と考えております。
駅の観光案内所で、パンフを山ほど手にして準備万端。
大通りを北へ向かうとほどなく、
利根川と銚子大橋が姿を現しました。
「銚子観光案内」というパンフによると、
この橋の完成は昭和37(1962)年。
全長1,450メートルに及び、
川にかけられた橋としては日本一の長さです。
対岸は波崎(はさき)町。茨城県です。
第1回で東京都から千葉県に入り、以降ずっと
千葉県内を回ってきた当企画ですが、
遂に茨城県を視界に捕らえるところまで
たどり着いたというわけです。

さて、今来た道を戻って、スワン探しに移ります。
街なかに見えた大きなパーキングが気になります。大型店舗があるかもしれません。

図星でした。パーキングに行く途中に、
5階建てのデパート・十字屋がありました。
スワンを探して、まずは5階へ。
周囲に高い建物が少ないため、隠れた夜景スポットになっているようでした。

玩具売り場は5階ではなく、3階にありました。
いろいろなおもちゃに混じって、駄菓子があるのが特徴的。
隅の一角に、テレビゲームが置かれていました。
プレイステーション、64、ゲームボーイ、そしてスワン!
種類は豊富にあります。
ただ、ここまで19本ものソフトを手に入れてきたワンダースワンの旅。
半分くらいは、既に持っているものでした。
記念すべき20本目は、旭で“次回まわし”にしていたこのソフトを。
銚子の関東十字屋銚子店 リトルメイトで
『おーちゃんのお絵かきロジック』を
\3,990(本体\3,800)で入手!

『ロックマン』『パズルボブル』もあり、迷ったのですが、
これらはまた次回まわしということで。
もっとも、この先のルートを考えると、
次にスワンが見つかるのは、いつのことになるかわかりませんけどね。

ここで時計を見ると17時32分。
しまった。17時24分発の東京行きバスで帰ろうと思っていたのですが、
もう間に合いません。
駅に戻って電車で帰ることにします。

駅前で、『LOVEマシーン』を大声で歌いながらかっ歩する、コギャルの一団に遭遇。
やっぱりここは都会です。
18時39分発の特急しおさいで、銚子を後にするのでした。

みやげもの屋で買った、いわしせんべいがおいしかったです。

ゴールの仙台まであと
100駅


今回のルート

匝瑳市のホームページ(旧・八日市場市)  旭市のホームページ(旧・干潟町、海上町、飯岡町含む)
銚子市観光協会  ちばの観光まるごと紹介

今回購入したソフト
『たねをまく鳥』 バンダイ
あみだくじの横棒を動かすことで、流れる水滴を種に送り、さらに虫の攻撃から
種や水滴を守って、花を咲かせていくゲーム。
場当たり的にプレーするとアクションゲームに、水滴の通り道を考えて
高得点を狙おうとするとパズルになる。このバランスが絶妙。
横棒を一番下まで動かせないので、虫がそこまで来ると種を守るのが難しい。
そうなる前に虫を倒すのが、全面クリアーへのカギ(だと思う)。
『語楽王TANGO!』 メビウス
フィールド上の文字を並べ替えて、あるテーマに沿った単語を作るパズル。
いろんな分野の専門用語が多く、百科事典を見ながらプレーするはめに。
でも気がついたらハマっていた。言葉を使うというのが新鮮だし、
限られたスペースのどこに文字を並べるか、考えるのがおもしろい。
いざとなったらハンマーで文字を消して、強引にクリアーすることも可能。
『謎王pocket』 バンダイビジュアル
プレイステーション版は、キャラのイッちゃってるクイズとして評判になった。
スワン版はPSほどではないにしろ、敵キャラの個性は強い。
それだけに、もっとそれぞれの活躍の場を作ってほしかった気もする。
(PS版のストーリーを縮めたのだろうか?)
クイズそのものはおもしろい。難易度が妥当。アイテムも便利。

(『おーちゃんのお絵かきロジック』については次回にて)


次回「ワンダースワンの旅 銚子編(1)」では、この旅初の私鉄路線へ!

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