東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

41.『FF2』発売を祝う大合唱
〜浜通り編(1)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
前回広野駅からタクシーで、国道6号線(陸前浜街道)に向かったゲイムマン。
5分後、到着した建物は、いったいどこなのか?(2001年5月5日)


広野

5月5日14時50分、私がやってきたのはここです。

Jヴィレッジ

Jヴィレッジ。
広野町と楢葉(ならは)町にまたがるこの施設は、
日本代表チームも利用する、サッカーのナショナルトレーニングセンター。
11面の天然芝フィールドを持ち、ホテルやミュージアムもあるそうです。
センターハウス4階、展望室からの眺め。
この1面だけ人工芝で、左右には
5面ずつ、天然芝のフィールドがあります。
そのほかに、5,000人収容の観客席がついた
フィールドがもう1面。
とにかく芝がきれいなんです。
実際この時間にも、水がまかれていましたが、
これだけの広さのフィールドで、
これだけのコンディションを維持するんですから、
かなり手間暇かかっていると思います。

展望室には、常磐道の広報スペースや、「蹴球神社」もありました。

続いて1階に戻り、フットボールミュージアムへ(\300)。
小さなミュージアムですが、ワールドカップの歴史を中心に、
サッカーの歴史や、テクニックが説明されています。
カップや盾も展示されていました。

このミュージアムの目玉は、150インチハイビジョンで
3D映像が見られる「ドリームスタジアム」。
日本代表の最近の試合映像が流れていました。
けっこうお客さん入ってまして、
日本のゴールシーンに、観客席から拍手が起こります。
フィールド上(タッチラインの外)から撮った映像なので、
実際に試合を間近で見ているような感じで、迫力があります。
3Dメガネを外すと、二重映りもしてない普通の映像なのに、
メガネをかけると立体的に見えるのが不思議。

ムーンライズテラスでケーキセットを食べました。
16時を回りましたが、外は明るく、まだまだ先に進めそう。
タクシーを呼んで、次の木戸駅まで進むことにします。

Jヴィレッジのホームページはこちら。

CMの後は、ゲイムマン、お花畑に迷い込む!?



タクシーに乗って、再び国道6号へ。
前を走っている車が、ずいぶん古いトヨペットで、
物持ちの良さに、運転手さんと二人で感心しているうちに到着(\1,000)。

 
木戸
16時41分、木戸駅着。
ひと昔前の学校を、小さくした感じの駅舎です。

双葉郡楢葉町には、天神岬スポーツ公園や、
白鳥が飛来する上繁(かみしげ)大堤などの観光地があります。
もちろんJヴィレッジもあります。
しかしどこも、町内に二つある駅の、いずれからも離れているのが残念。
17時14分の下り電車に乗って、次の竜田駅を目指します。
ホームにお城の模型がありました。
説明板は古くなって、ほとんど読めなかったのですが、
「楢葉城」という名前が確認できました。

編成の長い455系の電車が来ました。
木戸を出ると、のどかな水田地帯。電車は狭い土手の上を走行。
左に国道6号が近づいて、また遠ざかっていきます。

 
竜田
竜田駅着17時17分(\180)。
次の下り電車は55分。
急いでスワンを探しましょう。
・・・といっても、このあたりは
スワンを売ってる店などなさそうな、
静かな住宅地。
県道244号まで出てみましたが、
県道も小ぢんまりとしてました。

駅に戻ったのが17時27分。
ここにも本棚がありました。久ノ浜と違って、こちらは正統派のラインナップ。
少女マンガや少女小説、特に講談社X文庫が目立ちますが。
田中康夫長野県知事の代表作、『なんとなく、クリスタル』を読みながら
電車を待つことにしました。

ハマりました。

ハッと気づいて時計を見ると、もうすぐ電車が来る時刻。
後ろ髪を引かれる思いでしたが、本を本棚に戻してホームに出ます。

でも、さだまさしファンとしては、引っかかる文章が1か所。

走る電車の右は森、左は河原。
長いトンネルに突入。
出て間もなく、左に国道6号。この辺は国6沿いでも建物は少ない様子。
線路に沿って両側に水田。
急に家が増えたと思ったら、次の富岡駅に着きました。

 
富岡
富岡駅着18時1分(\190)。
ここから双葉郡富岡町。
行きたい所はいくつかありますが、
もう18時を回り、日が暮れそうなんで、
今日は1か所だけ。
富岡海水浴場。
若い人が車で集まって来ていました。
柱のような岩が、海中から伸びてます。
南側には福島第二原子力発電所の
煙突が見えました。
首都圏に電気を供給する3か所の
原子力発電所の一つ。
(あとの2か所は福島第一と柏崎刈羽)
4基の原子炉で440万キロワットの
電気を出力します。

水田の中でカエルが鳴いてます。
まさに「カエルが鳴くからかーえろ」状態です。

帰り道で発見! 「ファミコンショップ ドンキーコングス」!
しかしシャッターが下りていて、そこに張り紙が。
「貸店舗 貸事務所 2Fもあり」
閉店したようです。

駅に戻ったのが18時36分。
今日はいわきで1泊するので、これから19時7分の上りに乗ります。
ちょうど下りの特急が止まり、お客さんが大勢下りてきたところです。

ホームの方向から、カエルの声が聞こえてきます。
ホームに出ると、この合唱が一段と大きく、にぎやかに。
先ごろ発売された『ファイナルファンタジー2』の、
「トード」の魔法を思い出しました。

車内でぐっすり寝て、19時48分着。ホテルアルファーワンに宿泊。


7時58分の普通電車で、富岡に向かいます。
いわき駅で駅弁買っていこうと思っていたのですが、売ってません。
昨日特急で来たときは、ホームに立ち売りの人が出てたのに。
結局、朝ご飯のかわりに、売店でカロリーメイトを購入。

昨日電車で通らなかった区間、広野−木戸間だけ、なぜか複線です。
線路の両側が森で、右手には木々の上に、
火力発電所の煙突が見えます。
8時37分、富岡着。
駅の入口の軒下に、ツバメが巣を作ってます。

今日最初の目的地は、東京電力エネルギー館。
開館が9時なので、駅でジョージアコーヒーを飲んで時間調整。
で、歩いても15分ほどだと思いますが、ぜいたくしてタクシーを使っちゃいます。
8時50分にタクシーに乗って、2分くらいで到着(\600)。
9時まで待ってから、中に入りました。
エネルギー館は、原子力発電を中心に
電気の仕組みを説明する広報施設。
国道6号沿いの、交通の便のいい所にあります。
外観は、左からアインシュタイン、キュリー夫人、
エジソンの生家を模して造られました。

メーンの展示は2階部分。原子力発電の仕組みや、
電気の歴史、太陽光・風力発電の解説など。
映像による説明が多くて、子供にも親しまれるような作りになっています。
1階に遊具が多いのも子供向き。
次第に、家族連れのお客さんが増えてきました。

(※東京電力エネルギー館は、東日本大震災の影響で休館となっています)

外に出たら10時7分。
今日は快晴で、暖かくなってます。
この付近はけっこう栄えてる通りで、スワンも期待できそう。
エネルギー館の隣の、Tomとむという
ショッピングセンターに
やってきました。

広い玩具売り場の一角に、テレビゲームのコーナーが。
PS2、プレイステーション、ゲームボーイ、アドバンス、ニンテンドウ64、
あった、ワンダースワン!
100円均一のモノクロソフトにも食指が動きますが、
オールアバウトさんの仕事もありますし、なるべく新しいものにしたいと思います。
『ファイナルファンタジー2』・・・は、発売日に秋葉原で買っちゃったんですよね。
じゃあ、『With You』・・・しかしこのデカい箱を、レジに持ってく勇気がない。
で、結局コレにしました。
富岡のSTEP-1(Tomとむ富岡店)で、
『そろばんぐ』を
\4,179(本体\3,980)で入手!

富岡は、事前の調査で、スワンが手に入るかどうかわからなかった所。
こういう場所で入手できると、うれしいですねぇ。

時刻は現在10時23分。次の下り電車を、時刻表で確かめると、
10時55分。ただし特急。
次の夜ノ森駅で降りたいので、これは飛ばして、と。
その次は11時30分。
なので、Tomとむのマクドナルドで、あらためて朝ご飯を食べ直すことに決定。

店を出たのが10時45分。駅に向かって食後の運動をしましょう。
えっとまず国道6号浜街道に出て、・・・
って、ここが国道6号じゃん。
知らずに歩いてました。どうりで栄えてるわけです。

富岡駅に戻ったのが、11時1分。やっぱり徒歩15分くらいでしたね。
十数人の人が、電車を待っていました。時刻表を見ると、上りの電車も30分発。
上り下りの電車がここですれ違うんですね。
しかもその後すぐ、上りの特急が来るようですし。
ホームに入りました。
夕べほどではないですが、カエルの声が聞こえます。
駅の裏手が水田でした。そりゃカエルが多いわけです。
でも今は、スズメの声のほうが若干勝ってます。

11時30分、電車がホームを離れました。
左手側に国6付近の、にぎやかな市街地が見渡せます。
やがて森に入り、34分、夜ノ森駅着(\180)。

 
夜ノ森(よのもり)
咲いていました。ツツジです。
『JR東日本・小さな旅』という小冊子を見て、
夜ノ森駅ホームにツツジが咲くことは知ってたんですが、
見ごろが5月中旬と書いてあったんで、
どれくらい咲いてるか、気になってたんですよ。
それがまあ、こんなに鮮やかに。

ひと口にツツジといっても、
いろんな色があるもんです。
赤、ピンク、紫、白・・・。
全体の彩りと、一つ一つの花の造形を、
絵画を見るように、しばらく観察してました。
ホームには、記念撮影する
家族連れの姿も多く見られます。

特急が通過します。
かなりゆっくりとしたスピードで、通り過ぎていきました。
乗客の皆さんに、この景色を堪能していただくためでしょうか? まさか。
駅舎も小さいながら、なかなかしゃれた造り。
正面のハーフティンバー(柱などの木を
外から見えるようにした構造)を見ると、
南海電鉄の浜寺公園駅
(東京駅を設計した辰野金吾氏が、東京駅以前に
設計したリゾート駅舎。近畿の駅100選)
を、ちょっとだけ思い起こします。
『小さな旅』によるとここは、桜の名所でもあるそうです。
しかし、いくら福島県でも、5月に桜は咲いてません。
そのかわり、新緑が美しい桜並木道。
ホワイトベリーの歌を歌いたくなってきました。

「さくら〜た〜ま〜きち〜」
コミックビームで連載中。

あれ? ここにもTomとむが。
スーパーやレンタルビデオ店などが入ってましたが、
ゲーム屋はありませんでした。
ここでのスワンゲットは成らず。
夜ノ森つつみ公園で
ひと休み。

駅に戻ったのは12時29分。次の下りは13時9分。40分待ち。
次の大野駅から、タクシーで行きたい場所があるので、
どうせなら夜ノ森からタクシーで、と考えていたのですが、
あいにく今、駅前にタクシーはいません。
呼ぶと結局時間がかかっちゃいますし、今回はそんなに急ぐ旅でもありません。
まろ茶を買って飲んで電車を待つことにしました。

この駅で切符を買う人の半数以上が、\140の入場券を買ってます。
20分くらいの間に十数人。もちろんホームのツツジを見るためです。
この入場料って、この辺りのJR東日本の収入の中で、
かなりの割合を占めてるんじゃないでしょうか?
だからといって、この駅だけ入場料を高くしたり安くしたりはできませんけどね。
私も少し早めにホームに入って、もう一度ツツジを眺めることにしました。
電車が来るまで20分。でもまったく退屈しません。

ふと思い出したんですけど、ここって、
オヨネーズの、夜の森あかねさんの出身地でしたっけ?

13時9分の下り電車は、森の中を突き進んでいきます。
一部、視界の開ける水田地帯がありますが、大野までの大部分が森。
民家の数が増えてきて、大野駅着13時15分(\180)。

 
大野

双葉郡大熊町に入りました。
行きたい場所は東の海岸沿いですが、
タクシーが西口にしかいないので、西口から乗りました。
5分ほどで到着した場所は、さてどこでしょう?

前回とおんなじ引きのような気もするが、
答えは次回「ワンダースワンの旅 浜通り編(2)」で!

ゴールの仙台まであと
23駅


今回のルート


富岡町  楢葉町  広野町

購入したソフトについて
『ワイルドカード』 スクウェア
冒険者、モンスター、通路などが、すべてカードで表現されたRPG。
山札がなくなったら、迷宮突破となる。
とにかく難度が高い。
私は最初の迷宮をまだクリアーできてない。
『メモリーズオフフェスタ』 キッド
人気美少女ゲーム『メモリーズオフ』のキャラクターを使ったポンジャン。
私は元ネタを一切知らなかったが、サクサク進めて楽しめた。
役の一覧がゲーム中、いつでも見られるのがいい。
コスプレグラフィックに、コレクション的要素あり。
『そろばんぐ』 メカニック・アームズ/加賀テック
同じ色のブロックを3個そろえて消すパズル。
ブロックが縦横1列ずつしか動かせないのがミソ。
難度が低く、「むずかしい」に設定するとちょうどいいくらい。
予想外に、と言っては失礼だが、けっこういいゲームだった。
ただ、コンピューターと対戦できるモードも欲しかった。
(『リング∞』『誕生Debut』『CLOCK TOWER』
 『デジタルパートナー』『HAROBOTS』『ガンダム』は次回以降でレビューします)


次回「ワンダースワンの旅 浜通り編(2)」では、
今話題のプルサーマルをわかりやすく解説(?)

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「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
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