ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

4.特急料金を節約する法
〜道央編(2)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\9,060)


帯広

2001年9月17日。
今日はまず、9時7分の特急に乗ることにする。
21分に快速があるが、これは根室本線行きで、
しかも新得に乗り換えの列車がないのだ。

ホームに止まっていたこの列車は、
北海道ちほく高原鉄道。
北見へ向かう、北海道唯一の
第三セクター鉄道だ。
(※残念ながら2006年に廃止となった)

特急スーパーおおぞらの自由席に乗車。
帯広で降りる人が多かったので、座ることができた。
やっぱり特急はスピードが違う。さすがMAX130km/h。
昨夜まったくの暗闇だった車窓の景色は、森や畑、そして牧場。
長い長い狩勝峠トンネルを抜け、あといろんなトンネルを抜けて、
二つめの停車駅で降りた。

 
<〜柏林台(はくりんだい)〜西帯広〜大成〜芽室〜御影(みかげ)〜羽帯(はおび)
〜十勝清水>〜新得〜トマム

トマム着9時59分。
その前の新得を出たのが9時37分で、
途中通過駅がなかったから、
駅から駅まで22分もかかったことになる。
新得−トマム間は、駅間の長さが
全国で最も長い所らしい(33.8km)。
(ただし新幹線にはもっと長い駅間がある)

なお運賃は、普通列車で来れば\1,410なのだが、
特急で来たので\2,510。
ゲーム路銀 -\9,060-\2,510=-\11,570

駅の裏手は白樺林。

ここからアルファリゾートへの直通バスが出ている。
シーズンオフだったせいか、客は私一人。

アルファリゾート・トマムは、
ゴルフ、テニス、ウィンタースポーツなどが楽しめる
リゾート施設。
なぜ私がここに来たかというと、
ゲームセンターがあるからなのだ。
ゲーム路銀を稼ぐチャンス!
さっそくゲームセンターに向かおう。

「ゲームセンター 営業時間 15:00〜22:00」

開いてなかった。
しかも、周りの食べ物屋も全部準備中。
ここで朝ごはん食べようと思ってたのに。

この周りの店が全部休業中。
タワーのフロントに戻ろう。

フロントの周りの売店は開いていた。
トマムの携帯ストラップ購入。
ホテルのラウンジ「アザリア」に、ブランチメニューがあった。
よかった。食べ物にありつける。
トーストとハムエッグ、ドリンク。ラウンジの眺めがいい。
考えてみれば今くらいって、ホテルの泊まり客がいちばんいない時間帯だった。
しかも月曜日だし。
修学旅行の団体さんで、フロントは意外とにぎわっていたが。

タワーの前をうろついてみる。
9月17日時点ではこんな感じだったが、
冬場はスキー客が集まることだろう。

アルファリゾート・トマムのホームページはこちら

11時57分、直通バスで駅まで戻り、12時24分発の上り列車に乗る。

本当はこっちの建物が、トマム駅の駅舎のようだ。
さっき通ったアルファリゾート口の建物は、
歩道橋を渡った先にある。
やってきたのは特急スーパーとかち。
また特急に乗るわけだが、
今度は特急料金を払わなくていい。
なぜかというと……、

実は石勝線の新得−新夕張間には、特急列車しか来ないのだ。
(厳密にいうと、楓−新夕張には1日1往復だけ普通列車があるが)
そのため、間にあるトマムと占冠(しむかっぷ)の地元住民の利便を考えて、
この区間内だけで乗る場合に限り、
特急料金なしで、特急に乗れるようになっているのだ。

車内はけっこう混んでたが、何とか座れた。
景色はどっちを向いても山。
線路はひたすらまっすぐで、振り子車両の振り子があまり動いていない様子。

特急料金を節約するため、新夕張でいったん降りることになる。
新夕張からは、夕張に向かう支線がある。
メロンで有名な夕張は、かつて石炭で栄えた町で、
「石炭の歴史村」というテーマパークがある。
また、『幸福の黄色いハンカチ』のロケが行われた、
「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」もあるそうだ。
ただ、携帯電話で時刻表を調べてみると、
新夕張で162分待ちになってしまうことがわかり、行くのをやめた。
夕張リゾート(石炭の歴史村、幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば、マウントレースイスキー場など)

〜占冠(しむかっぷ)<〜楓(かえで)>〜新夕張(しんゆうばり)

新夕張着12時59分。
地下道を渡って、1時6分発の普通列車に無事乗り換え成功。
1両編成の車内にいる乗客は少ない。
ちと寝る。

牧場や、とうもろこし畑のわきを抜け、
南千歳着1時59分。

〜十三里(とみさと)〜滝ノ上〜川端〜東追分(ひがしおいわけ)〜追分〜南千歳

南千歳はかつて、千歳空港駅だった所。
空港が移転して新千歳空港になってからは、
空港行きの電車が通る、乗り換え駅になっている。
私も新千歳空港へ向かうことにする。目的は空港のゲームコーナー。

今、さらっと書いたけど、
空港行きの快速エアポート号は、
「ゲーセン紀行」で初の“電車”なのだ。
2時7分発。すぐにトンネルに入って、
2時11分、新千歳空港駅着。

新千歳空港

トマムからここまで、運賃は\2,240。
ゲーム路銀 -\11,570-\2,240=-\13,810
う〜む、どんどんマイナスが膨らんでくる。
これを清算しないと、北海道から先に進めないぞ。

明るい雰囲気の新千歳空港。
周囲の売店には、
北海道ならではのお土産がいっぱい。

3階の「スカイギャラリー」には、北海道を題材にした絵画や彫刻が展示されている。
私の故郷の近くにある、樽前山を描いた絵があった。
作者の略歴を見ると、何と25歳! 若いのにすごいなあ。

同じ3階にゲームコーナー発見! いざ出陣!
まずは得意の『ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド』だ。
……3面のボスが倒せずに終了。
このゲーム、一つ一つのステージが長い。-100+200

麻雀なら、1ステージが短いか。
初めて見るけど、『SHANGRI-LA』というポリゴン麻雀をやってみよう。
……2回プレーして、やっと1ステージクリアー。-200+100
苦労した『タイピング〜』が帳消しに。
この店は、大型筐体と、UFOキャッチャー系が多い。
やはり一般客を対象にしているからだろうか。
音ゲーも多いが、私はこの種のゲームが苦手なのだった。
難度の低そうな『太鼓の達人』は、ただいまカップルがプレー中だし。

おっ、これならできそうだ、『カプコンVS SNK』。
大勝ちはできないけれど、そこそこは……
ユリ、キング、春麗が、CPUのキム1人に倒されてしまう。
もう一度プレーしてみるが、これも1面クリアーできず。
ちょっとディップスイッチの設定辛いんじゃあ……。-200

結局トータル-500+300。200円のマイナスで、
ゲーム路銀 -\13,810-\200=-\14,010

屋上に展望デッキがあった。
ご覧のように、広くてたいへん見やすい。
(※12月から3月までは閉鎖されています)

3階のレストランからも、離発着の飛行機が見える。
ゲームの戦果が不本意だったので、チョコレートパフェをちょっとヤケ食い。

このほか、4階のスカイラウンジに、
日本で初めて空を飛んだ飛行機・アンリファルマンの模型が展示されていたり、
3階にはあのスピリット・オブ・セントルイスの模型もあったりと、
飛行機に乗らなくても、充分楽しめる空港だった。

新千歳空港のホームページはこちら

再び、地下の新千歳空港駅に戻り、\1,040の切符を買う。
ゲーム路銀 -\14,010-\1,040=-\15,050
目指すは北海道最大の都市、札幌だ。

4時33分発の快速エアポート。
地上に出る。住宅の立ち並ぶ風景が、猛スピードで通り過ぎていく。
恵庭の辺りで、寝台特急カシオペアとすれ違った。
考えてみれば、北海道では珍しい複線区間でもある。
途中すっかり寝てしまい、目が覚めたら札幌に着くところだった。

〜南千歳〜千歳<〜長都(おさつ)〜サッポロビール庭園〜恵庭(えにわ)
〜恵み野〜島松>〜北広島<〜上野幌(かみのっぽろ)>〜新札幌
<〜平和〜白石(しろいし)〜苗穂(なえぼ)>〜札幌

午後5時10分着。
札幌駅は建築工事中だった。
デパートや高層ホテルを併設した、
巨大な駅ビルになるらしい。
平成15年完成予定。

駅前ではちょうど、
テレビの生中継が行われていた。

今日のホテルにチェックインした後、食べ物屋&ゲーセン探しに出掛ける。
カメラのフィルムをヨドバシカメラで買い、店を出ると雨が降ってきた。
駆け足でいったんホテルに戻り、傘を持ってきて再出発だ。

ゲーセンも食べ物屋もありそうな、すすきのへ向かう。
疲れたので地下鉄で移動。
ゲーム路銀 -\15,050-\200=-\15,250
札幌地下鉄の南北線は、
ゴムタイヤを履いてることで知られる。
ゆりかもめやポートライナーの先輩格なのだ。

〜大通〜すすきの

これぞすすきの! と思わせるネオン街。

「味の時計台」という店で、しょうゆラーメンを食べた後、さてゲーセンへ。
まずはクラブ・セガ。
いっとう最初の『ストリートファイター2』があった。
これは当時やりこんだから、けっこう行けるだろう。
春麗なら対COM戦は中パンチだけで勝てるし。
……と思ってたら、2人目のガイルに負ける。-100+100

続いて、これも一時期やりこんだ『ダンシングアイ』。
ナムコの脱衣アクションパズル(笑)。アイテムをうまく利用するのがポイントだ。
……2面でゲームオーバー。
でも最初から再チャレンジしたら、何とか6面クリアーまで行った。-200+700

次はおなじみ『ミスタードリラーG』。例によってロボを選択。
一発で1000mクリアー! 残り人数1人、酸素も残り3秒分しかなく、
ヒヤヒヤものだったが。-100+1,000

このゲーセンには、やや懐かしめのゲームが多い。
『ゼクセクス』とか『スプラッターハウス』とか『ゲイングランド』とか。
でも、どれも苦手なタイプのゲームなので敬遠。
『きらめきスターロード』という、タイトーのイントロクイズものをプレーする。
これは以前クリアーしたことがあるのだ。1コインじゃなかったけど。
ゴールが武道館(っぽい建物)。
めざせ、武道館!
と意気込んだはいいが、結果は4面クリアーまで。-100+400
「クイズドレミファドン」でグランドチャンピオンになった山下章先生の域には、
遠く及ばないようだ。

最後に『ナムコクラシックコレクション』の『ラリーX』アレンジモードを
4面までクリアーして(-100+400)、場所替えする。
トータル-600+2,600で、
ゲーム路銀 -\15,250+\2,000=-\13,250

今度はナムコのキャロットへ。
1本目は『ミスタードリラーG』。また危なかったけどクリアー。-100+1,000
『麻雀ホットギミック インテグラル』をやったら、5人も勝ち抜いた。-100+500
さっきの『ダンシングアイ』といい、脱衣もの強いんじゃないか私って。

もう一度『ミスタードリラーG』に挑むが、キャラをアンナに代えたら
865mで終わってしまった。
不注意ミスの多い私には、やっぱりロボが向いているようだ。-100+800

また脱衣ものでいってみよう。『ギャルズパニックS』。
得意じゃないけどプレーしてみたら、案の定2面の途中で終了。-100+100
最後にもう一回『ミスタードリラーG』。素直にロボット。
……あかん、ロボでも961mで終わった。
さらにもう一回プレーして、今度は無事1000mゴール。-200+1,900
キャロットのほうはトータル-600+4,300。やっぱり『ミスドリ』が効いた。
ゲーム路銀 -\13,250+\3,700=-\9,550
それでも今日帯広を出た時点よりマイナスが増えていた。

すすきの駅に戻ったのが10時ちょうど。
地下鉄で戻る(ゲーム路銀 -\9,550-\200=-\9,750)。
明日の移動は札幌市内だけ。ゲームをじっくりプレーして、
できる限りマイナスを解消しておこう。

現在のゲーム路銀
-\9,750


今回のルート


帯広市のホームページ  帯広観光コンベンション協会  占冠村のホームページ  占冠・村づくり観光協会
夕張市のホームページ  千歳市観光連盟  札幌市観光サイト  札幌市観光協会


次回、「日本全国ゲーセン紀行 札幌・小樽編(1)」では、
ゲイムマンが札幌観光&ゲーム三昧!

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