ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

7.隠れキャラを探せ!
〜札幌・小樽編(3)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\6,520)


すすきの


雪まつりすすきの会場の前が、
たまたま市電の乗り場だったので、
ちょっと乗ってみることにしよう。

午後4時44分に出た電車は、商店街や住宅地といった、生活感のあるところを走る。
しかし寝不足がたたったのか、乗ってる途中に寝てしまう。
目が覚めたときには日が暮れていた。

 
西4丁目

5時30分、大通公園近くの「西4丁目」駅着。
ゲーム路銀 -\6,520-\170=-\6,690

大通会場に立ち寄ってみた。
朝とはまた違った景色になっている。

氷像はこういう光の演出ができるのがいい。

札幌駅まで歩いて、ロッカーに入れた荷物を取りに行き、
再び地下鉄で豊水すすきの駅へ(ゲーム路銀 -\6,690-\200=-\6,890)。
いったんホテルにチェックインした後、再び外に出て、夕食を。
前回と同じ時計台ラーメン。今日はホタテバターコーンラーメンのみそ味。

ゲーム路銀を少し補うため、クラブセガへ行ってみた。
ゲームはもちろん『ミスタードリラーG』。アメリカ面クリアーで-100+1,000
その勢いで『ストリートファイター2』にもトライ。初代のスト2だから楽なはずなのだが、
ダルシムでブランカに勝ち、ガイルに負け。ケンに勝ち本田に負けと、
2回プレーしていずれも2面で終了。-200+200
また『ミスドリ』に戻る。
同じゲームばかりだと記事としておもしろみがなくなるけれど、しようがない。
クリアーして-100+1,000
トータル-400+2,200ゲーム路銀 -\6,890+\1,800=-\5,090

そのまま大通公園まで歩く。人出は、かなりなものになっている。

朝見たバイエルン・オペラ劇場の氷像も、
このとおり幻想的な雰囲気に。

雪像も、白さが一層際立っていい感じ。

光化門はライトで色づけされていた。

しかし、夜9時を過ぎたころから何と、雨が降ってきた!
雪ではなくて雨である。
大雪像はまだいいが、小雪像には朝見たときよりさらに崩れているものが目立った。
ピクミンなど、とうとう食べられたかと思ったくらい。
大通から豊水すすきのまで地下鉄に乗ってホテルに戻る(-\5,090-\200=-\5,290)。


札幌

翌2002年2月8日(ホテルにて撮影)。
今日は小樽に向かうことにしよう。

ホテルのすぐそばに、豊平川が流れていた。
道が凍りついていて、滑って歩きにくい。

こちらは創成川。

豊水すすきの駅から地下鉄で札幌駅へ(-\5,290-\200=-\5,490)。
駅に広告が貼ってあった。「2002.2.16 エスタ全館オープン」
駅前のエスタに、ナムコのプラボができるらしい(あと、ゲーマーズも)。
小樽から戻ってきたとき、ゲーム路銀稼ぎに使えるかも。

札幌駅は遠い! というか東豊線の札幌駅が、JRや南北線の札幌駅から遠い。
着いたときには早くもクタクタに。
次の小樽行きは、9時30分発の区間快速いしかりライナー(手稲から各駅停車)。
石狩鮭めしを買って、車内で食べることにしよう。
……でも、弁当買ってから気がついたけど、
この電車って、通勤路線用のロングシート車じゃないのかなぁ?

案の定だった。
しかも混んでて座れないというオマケつき。
車内で鮭めしを食べるのは無理そうだ。
ちなみにこちらは、旭川行きのスーパーホワイトアロー。
札幌−旭川間という、北海道の基幹路線を走る特急である。
「ゲーセン紀行」では結局使わなかったのだが、
せめて写真だけでもと思い、載せてみた。

とにかく、いしかりライナーに乗って小樽へ向かう。
銭函を過ぎると、車窓右手に海が広がる。
10時2分、小樽築港駅下車(-\5,490-\620=-\6,110)。
ホームに大きな雪だるまがあった。

 
<〜桑園(そうえん)>〜琴似(ことに)<〜発寒中央(はっさむちゅうおう)〜発寒
〜稲積公園(いなづみこうえん)>〜手稲(ていね)〜稲穂〜星置(ほしおき)〜ほしみ
〜銭函(ぜにばこ)<〜張碓(はりうす)>〜朝里(あさり)〜
小樽築港(おたるちっこう)

ホームから、マイカル小樽が見える。
有名な観光スポットだから、
多分ゲーセンもあるだろう。
ゲーム路銀を稼ぎつつ、
ついでに観光もしてこようかなという算段。

さあ、マイカルへ……行く前に、改札前のベンチで鮭めしを食べる。
これじゃ駅弁を買った意味がない。
でも弁当そのものは、鮭がたっぷり載っててうまかった。

一応ここが駅の正面ということになるのだろうか。
駅と一体化した歩道橋があって、
外に出ることなくマイカルに行けるようになっている。

マイカルの入口にあったマップによると、マイカル小樽は1〜6番街まであり(ただし4は欠番)、
1番街がビブレ、6番街がサティになっている。
シネコンの「ワーナーマイカルシネマズ」が2番街に、
ヒルトン、エグザス、そして温泉&プール施設が3番街に、
「観光名所 小樽よしもと」が5番街にある。
ゲームコーナーも5番街にあるようなので、さっそく行ってみよう!

この噴水の向かいに、「ナムコランド」があった。

まず『太鼓の達人』をプレー。
1曲め『恋をしちゃいました』クリアー。
2曲め『恋愛レボリューション21』クリアー。
……エンディングになった。
そーだ、このゲームって2曲で終わりなのだった。
1プレー\200なので、-\200+\400
ゲーム路銀 -\6,110+\200=-\5,910
早くも腕が疲れたので、別のゲームを探してみる。

やっぱりビデオゲームのほうが、無理なくプレーできる。
そう思って探してみたが、広いスペースの中にあるのは、
大型筐体とプライズゲームとメダルゲームばかりだった。

1階上の屋内遊園地「ダイナレックス」に行ってみた。
海賊船をイメージした内装がオシャレ。
コースターなど遊園地らしいアトラクションがある一方、
大型筐体をはじめとするゲームもあった。

ビデオゲームにも広いスペースが割り振られている。
午前中だからか、空いている。
『バーチャファイター4』も、ひとりで存分にプレーできる。
私は『4』をやるのは初めてだが、サラを使って4面までクリアー。
5面のジェフリーにフルセット(5本勝負設定)の末、敗れる。-100+400
『ミスタードリラーG』も当然あった。当然プレー。当然クリアー。-100+1,000
トータル-200+1,400で、ゲーム路銀 -\5,910+\1,200=-\4,710
何でこれだけでやめてしまったかというと、行きたい所があったから。

「観光名所 小樽よしもと」である。
入場料\1,200だが、
昨日羊ヶ丘で入手した割引券を使って
\1,000で入る。

まず、吉本興業の歴史を展示した「吉本大文芸博物館」。
船場の大店(おおだな)主人の道楽から始まる会社の歴史。
桂春団治やエンタツ、アチャコのエピソード。
戦時中、劇場が次々と休業に追い込まれたこと。
戦後、花菱アチャコの映画俳優としての活躍。
テレビ、ラジオへの進出。吉本新喜劇の誕生。
吉本三羽ガラス(笑福亭仁鶴、桂三枝、月亭可朝)の登場。
そして漫才ブーム、NSC発足を経て、現在に至る。
ここの展示をじっくり見るお客さんは少ないだろうが、私は個人的にこういうの好き。
NSCが「ニュー・スター・クリエーション」の略だというのは初めて知った。
吉本なのに「Y」がついてないのは不思議だと、前々から思っていたのだ。

「大文芸博物館」の先には、エレベーターの扉があって、
以前はここに「出口」と書かれていたらしい。
“\1,200取ってこれだけで終わり”と思わせる冗談だったようだ。
しかし、ホントに終わりと信じ込んで引き返すお客さんが続出したという。
そのためか、現在この扉は開けっぱなしになっている。

扉の先は、昔風の路地になっていて、各芸人さんにまつわる建物が並んでいる。
各戸の入口にボタンがあって、押すと芸人さんの(気合いの入った)ギャグが聴ける。
これから行かれるかたも多いだろうから、細かい説明は避けることにするが、
随所にある貼り紙にもギャグが満載で、
隠れキャラを探す感覚でギャグを探すのが楽しい。
(だから、ギャグ探しの攻略本も発売されている
そうした中に、芸人さんの昔の写真や映像、使用品や賞状などが展示されていて、
資料館としても充実している。
昔ファミコンで出ていた『さんまの名探偵』のソフトもあった。

じっくり見すぎたため、出てきて時計を見たら、午後1時47分になっていた。
今回は行かなかったが、館内には劇場もあって、
モリマンをはじめとする若手芸人のライブが行われているそうだ。

ウイングベイ小樽(旧・マイカル小樽)のホームページ
(※小樽よしもとの展示の一部は後に、なんばグランド花月に移設され、
「吉本笑店街」として公開されていましたが、こちらも2009年で閉館となりました)

サティでソフトクリームを食べてひと息ついた後、

隣にある、石原裕次郎記念館へ。
(入館料\1,500)。
裕次郎さんは、少年時代
小樽に住んでいたことがあるそうだ。

はっきりいって私は、裕次郎さんの映画を見たことがない。
『太陽にほえろ』を何回か見た記憶しかない。
だからパッパと見て帰ろうと考えていたのだが、
最初の展示が『黒部の太陽』のトンネルを再現したものだったので、
思わず足を止めた。
このトンネルは、今の立山黒部アルペンルートの一部。
行ったことはないが、『列島快走へんな列車』(所澤秀樹著・山海堂)という本によると、
現在トロリーバスが走るトンネル内には、実際に「大破砕帯」を示す標識があって、
工事の途中で崩落事故の起こった地点を示しているそうだ。

この記念館に再現されたトンネル内では、映画でのそのシーンが映し出されていた。
地下水の噴き出す映像がすさまじかった。
あれを乗り越えてトンネルを完成させたのだから、
工事に携わったかたがたの努力にはおそれ入る。
また、CGのない時代にあの映像を作った、映画スタッフ・キャストの皆さんもすごい。

次にあったのが『栄光への5000キロ』の車。
バックに流れているダイジェスト映像にハマった。
ラリーのシーンでは、オンロードレースのような抜きつ抜かれつのシーンを入れて
盛り上げるといううまさに感心。
富士スピードウェイも出てくる。
今度この映画、レンタルビデオ店で探して、見てみようと思った。
(※後で知ったが、「黒部の太陽」「栄光への5000キロ」とも、
ビデオ化されていないらしい)

裕次郎さんの自宅を写した写真に、慶応義塾大学のペナントがあった。
私も昔持ってたんだが。
そういえば裕次郎さんって、私の高校の先輩だったっけ
(大学も同じだが、学部が違う)。

珍しいガルウィングのベンツや、慎太郎知事のお宝映像などもあった。

ティーラウンジ「ハレ・コンテッサ」で、
ハヤシライスを食べる。
窓から、マイカル小樽の全景を望めた。

ショップに、“裕次郎さん切手”があった。
セントビンセントという国が発行したという。
(国外向けデザインの切手を作って、収入源にする国はいくつかある)
いつかゲイムマン切手ができるほどに売れたいものだと思う。
29歳で事務所作るくらい活躍してないとダメか。

石原裕次郎記念館のホームページはこちら。



築港駅のほうへ戻る。
観覧車にも乗りたかったが、
見たところ今、誰も乗ってない様子。
独りで乗るのも恥ずかしいので、
やめてそのまま駅へ行く。
午後4時33分着。
小樽駅へ向かうことにする。

間もなく、37分発の快速エアポートがやってきた。
小樽駅まで\200(ゲーム路銀 -\4,710-\200=-\4,910)。
人がけっこう乗ってたが、けっこう降りた。で、座れた。
この電車は、弁当が楽に食べられる
クロスシートなんだよなー。

車窓右手にマイカルを見ながら進む。
その近くに、MAXデンコードー発見!
「ワンダースワンの旅」のクセで、よく立ち寄ったゲーム屋さんは、どーも気になる。
南小樽を経て、終点の小樽で下車。4時43分。

 
〜南小樽〜小樽

ホームの柱に雰囲気のあるランプが。
小樽は名目上、函館本線の、いち中間駅なのだが、
実際はここ小樽を起終点とする列車が多い。

石原裕次郎さんが訪れた頃の駅名板が、
写真とともに残されていた。

1934(昭和9)年にできた小樽駅。
天井からつりさげられたランプの明かりが、
窓を通して外からでも輝いて見える。

ちょっと疲れたので、早めにいったんホテルに入って、くつろぐことにしよう。
小樽よしもとで買った『ギャグ攻略本』を読む。
3時間経つ。
くつろぎすぎである。
本に載ってた「広告募集中」のポスターに興味がわく。
本当に広告を募集しているそうだ。
実際にその場所で見つからなかったので、もう買い手がついたのかもしれないが、
まだ募集してたら広告出したいと思った。
(※実はこの1週間前に、「関東の駅百選貼りつぶし」企画を思い着いていたのだ)

ホテルの目の前が「寿司屋通り」で、その名のとおり寿司屋さんが立ち並ぶ。
夕食は、ホテルの真向かいの「しかま寿司」で。
カツラのテレビCMで有名になった、
関根勤さんのマネージャーさんの実家である。
昨日テレビを見ていたら、たまたま話題に上っていたのだ
(『ダウンタウンDX』の「視聴者は見た」のコーナーで)。
関根さんが「うめぇ、うめぇ」と連発していたそうだが、実際ホントにうまかった。
もっとも、私が行ったのは中央店だが、関根さんが訪れたのは本店のほうだとか。

店を出たら、みぞれが本降りになってきたので、ホテルに傘を取りに戻る。
でも出たときには、やんでいた。
地図を見ると、この近くに、手宮線という鉄道路線の跡地があるらしい。
札幌−手宮間を結ぶ、北海道で初めての鉄道路線で、
今の函館本線になってない部分が、レールつきで保存されているという。
行ってみた。
……当たり前のことだが、雪に埋まっていた。
ただしここは、「小樽雪あかりの路」というイベントの会場になっているそうで
(このイベントの名前自体、小樽に来て初めて知ったが)、
そのため雪かきがなされ、ちゃんと道ができていた。
もう少し早い時刻に来ていたら、キャンドルもついて明るかったかもしれない。

有名な小樽運河も、この時刻ならすいてて静かかな、と思ってたら、さにあらず。
カップルがいっぱいいた。

それもそのはず、「雪あかりの路」の期間中、
運河の上にフローティングキャンドルが
浮かべられていたのだ。
見事なもんである。
『ときめきメモリアル2』にも登場した小樽運河。
実用に使われることはなくなったものの、
運河も倉庫もこの状態で残っている。
全部埋め立てられそうになったときも
あったらしいが、
そうならなくて本当に良かった。

街なかにも、ノスタルジックな建物が至る所に。
この三井銀行(現・三井住友銀行)の建物のように、
ライトアップされたものも。

9時45分、ホテルに戻った。

現在のゲーム路銀
-\4,910


今回のルート

  
札幌市観光サイト  札幌市観光協会  小樽市のホームページ  小樽観光協会


次回、「日本全国ゲーセン紀行 札幌・小樽編(4)」では、
ゲイムマンが吹雪に包まれる!

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