ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

8.ときめきの舞台
〜札幌・小樽編(4)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\4,910)


小樽

2002年2月9日。7時半起床。
テレビをつけたら、『星のカービィ』のアニメをやっていた。
朝、ホテルのカーテンを開けたら、外はふぶいていた。

駅構内のロッテリアで朝食。
それにしても地元のかたが、この雪なのに誰ひとり傘をさしてないのに驚く。
全員、フードつきコートを羽織っていた。必需品か。

駅を出ると、雪はおさまりつつある。
今日は『ときめきメモリアル2』にも登場した、
小樽の市街地を巡っていこう。
まず、小樽市博物館へ。
(入館料\300)
ニシン漁港から商業地へ発展していった、
この街の歴史などが紹介されていた。
建物は明治時代の倉庫で、
天井の木組みが堂々としている。
小樽市総合博物館のホームページはこちら
(※小樽市博物館は小樽交通記念館などと統合されて小樽市総合博物館となり、
旧・小樽交通記念館が「本館」、旧・小樽市博物館が「運河館」となっている)


またふぶいてきた。
続いて、夢小樽美術館へ。
(入館料\1,000)
芸能人・有名人の絵画を展示する美術館だ。

意外に、と書いては失礼かもしれないが、ここがなかなか良かった。
まず、描いてる人が有名人なので、興味を持って入りやすい。
それに、作品を集める基準が「有名人」というくくりだけなので、
いろんな作風の作品が並んでいて、じっくり回っても見飽きない
八代亜紀さんのリアリティーある絵から、
奥山佳恵さんの、いわゆるヘタウマ系、
加山雄三さんのさわやかな海の絵、
正司歌江さんのほのぼのとしたお地蔵さんの墨絵、
おなじみ片岡鶴太郎さんの豪快な作品に、
果ては酒井法子さんがアイドル時代に描いたのりぴーマンガまで。

それにしても皆さんうまい。玄人裸足とはまさにこのこと。
館内の喫茶店でコーヒー飲んでひと休み。窓の外の雪はまだ降り続いている。
(※夢小樽美術館はその後閉館となったようです)

小樽運河に来たころに、
やっと風が弱くなってきた。
ふぶいていると、
写真を撮るのがひと苦労なのだ。

色内(いろない)大通りを歩く。
明治時代に銀行が立ち並んでいた通りで、
当時の建物がいくつも残っている。
同じ時期に発展した横浜と似た街並みだが、
横浜よりも、当時の建物がよく残って
使われているように感じられる。
街の各所にある説明板には、英語、ロシア語も併記。
港町であることを実感する。

昨夜見た三井銀行(現・三井住友銀行)も
この通り沿いにある。
建物は1927年(昭和2年)から変わってないのに、
銀行名のほうが2回も変わった。
ちなみに、造ったのはあの竹中工務店だとか。

戦前の建物は、ホントに堂々としている。
今よりも壁を厚くしなければならなかったからだろうけど、
その分、重厚感がある。

色内大通りから少しはずれて、
日本銀行小樽支店へ。
1912年(明治45年)の建築で、
設計したのは辰野金吾氏。
あの東京駅を設計した人だ。
日本銀行の本店もこの人の作品らしい。
辰野氏の作品が日本中にあるのも驚きだが、
日本中に“残っている”のはもっと驚き。

旧手宮線跡。
雪の下に、レールが延びているのがわかる。
街の北にある小樽交通記念館が、
かつて手宮機関庫だった所。
ハローワーク前にあった巨大な雪像はハロー……

色内大通りに戻って、さらに南東へ歩く。
いつのまにか、通りの名前が「堺町通り」に変わり、
人通りが増え、観光客向けのお店も増えてきた。
雪は相変わらず降り続いていて、寒い。

北一(きたいち)ヴェネツィア美術館に入ろう。
(入館料\700)

ここはガラス作品を中心に、中世ヨーロッパの貴族の暮らしを再現した博物館で、
貴族の部屋が再現されている。
チャールズ皇太子とダイアナ妃が乗ったという国賓用ゴンドラもあった。
展示された婦人用ドレスは、上半身のシルエットがセクシー
思わず抱きしめたくなる気さえ起きる。

こちら有名な、北一硝子(ガラス)三号館。
北一硝子の建物は、この周りにもたくさんあるが、
この三号館は、ニシン倉庫を転用した
さきがけとして名高い。
小樽に、昔の建物が数多く残っているのは、
この三号館が成功したからだという。

階段や2階の床の木が、歩くたびにミシミシいうのが、年代を感じさせて良い。
ただ、せっかくこれだけ有名な場所なんだから、
「北一硝子」のロゴか、三号館の建物の絵を、小っちゃなガラス板に刻んで、
ストラップにでもして売れば、けっこう売れるんじゃないかなと思った。

北一硝子のホームページはこちら

四つ角にアンティークな外観の
観光施設が並ぶメルヘン交差点。
いきなり向かい側の時計から、
大きな汽笛の音が鳴ってビックリ。

これがその時計。
ここに来たのが、ちょうど午後1時30分だったのだ。
「キンコンカンコーン」ならぬ、
「ポーパーパーポー」という音がユニーク。
高さ5.5メートル、世界最大の蒸気時計だ。
写真では見づらいかもしれないが、
時計の中から白い煙が吐き出されている。

こちらの写真のほうが、煙がよく見えるかも。
時計の後ろの建物は、小樽オルゴール堂。
石の倉庫と木の倉庫がひと続きになっている。
中に入ると、木の倉庫側の、
吹き抜けの天井から釣り下がった
オーナメントがきれい。

近くのオルゴール堂2号館・アンティークミュージアムでは、
大型のアンティークオルゴールを展示。
自動演奏パイプオルガンの奏でる音色が心地良い。
小樽オルゴール堂のホームページはこちら

すっかりくつろいで、外に出てみると……、
嵐になっていた。

 
南小樽

南小樽駅。
両サイドの駅が個性的なのに比べると、
意外なほどシンプル。

ただ、コンビニが併設されているのはありがたい。
そろそろカメラのフィルムがなくなりそうだったのだ。
佐藤藍子さん似の店員さんからフィルム買う。

ここから運河沿いまで出て、小樽駅まで歩くことにしよう。
現在、2時27分。今日東京に帰る予定なので、
北斗星2号に間に合うよう、3時半くらいには小樽駅に着きたい。

小樽運河の南側。
悪天候でもご覧のとおりの人出。

この写真でも、
雪が舞っているのがよく見える。
えらい行軍になった。
雪まみれになりながら、
何とか小樽駅にたどり着く。
駅の大時計は、3時17分を指していた。

 
小樽

札幌まで\620(ゲーム路銀 -\4,910-\620=-\5,530)。
結局、おとといの札幌スタート時点に比べて、若干マイナスが増えた。
3時34分の普通列車、千歳行きに乗る。快速エアポート用の車両だった。

海のすぐそばを走る。
写真には写っていないが、
銭函付近の海岸で、
サーフィンしている人がいた。
この天気の中で、スゴい。

札幌

4時24分、札幌駅着。
たらばがに弁当と飲み物とお菓子と明日の朝食用のパン(メロンパンとクリームパン)を
買い込んだ。寝台列車に乗るには、これくらいの備えが必要だ。
本当は、本も1冊買いたかったが、どうも読みたいものがなかった。

さて今回は、北斗星のB寝台個室「ソロ」が予約できた。
個室といっても普通のB寝台と同料金だし、
カプセルホテルくらいの広さかな、と思ってたら、

あらま、思ったより広いじゃあーりませんか
(昨日の小樽よしもとの影響をまだ引きずっている)。
ちゃんと座れるし、立てる。収納もあるし、テーブルもある。
ノートパソコンを持ってきたら、十分に仕事できそうだ。
ツカサのワンワンオフィスにベッドをつけた感じ……
といっても、わかる人は少ないか。
5時13分、札幌駅を出発した。
まだそんなに遅くないので、それぞれの街で窓から見える街明かりがきれい。

9時39分、函館駅に停車中。

10時半くらいから眠くなってきたので寝る。
夜が明けたころ目を覚ますと、
先行するカシオペア号の車両故障のため、しばらく停車するというアナウンスが。
結局40分ほどストップしたが、かえって寝る時間が増えて良かった。
帰りじゃなかったら、こうノンキなことも言ってられなかったかもしれないけれど。

何度か寝たり目を覚ましたりを繰り返しつつ、気が着いたら宇都宮まで来ていた。
正規ダイヤから38分遅れの10時13分、上野駅に到着した。

現在のゲーム路銀
-\5,530


今回のルート


小樽市のホームページ  小樽観光協会


次回、「日本全国ゲーセン紀行 札幌・小樽編(5)」では、
まだ札幌から出られないゲイムマン!

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