ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

102.ひとりぼっちの夏、ひとりぼっちの冬
〜湘南編(5)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥18,385




片瀬江ノ島

2007年12月16日。
朝眠くてなかなか外に出る気が起きず、
出発が遅れて、
片瀬江ノ島駅に着いたのは12時31分。
そろそろ日帰りがきつくなってきた。

関東の駅百選、片瀬江ノ島駅。
青空の下だと、極彩色が一層
鮮やかに見える。

家族連れやカップル、サーファーが行き交う
海岸沿いの道路(国道134号)を歩く。
ほどなく、新江ノ島水族館に到着した。

水族館前の広場は、
片瀬西浜につながっている。
江の島がよく見える。

新江ノ島水族館に入った(入館料¥2,000)。
階段を上がってすぐ、
クリスマスツリーがあった。
LEDがまたたいているが、何とこれが
デンキウナギの発電で光っているそうだ。
デンキウナギが電気を出すのは一瞬なので、
実用には使えないとされてきたが、
こういう使い方があったのか。

ガラス越しに
砂浜と広い海が見える
ブリッジを通って館内へ入る。

ゆったりとしたスペースに、大きな水槽が並ぶ。
下の階まで突き抜けた相模湾大水槽に、海藻の生い茂る水槽、
ハゼのいる干潟、アマモのゆらめく浅い水槽。逗子沖のサンゴ、アカウミガメ。

スロープを下りていくと、「食卓水槽」というユニークなくくりの水槽が。
タイ、アジ、キス、カワハギ、スズキ等。釣りに使う浮きやルアーも展示されている。

2.5メートルのタカアシガニを見た後、さっきの大水槽の正面に至る。
間近で下から見上げると、エイやサメの大きさがよくわかる。
ほかにも、大きさも色もさまざまな魚が、縦横無尽、しかしゆっくりと泳いでいる。
上の方ではイワシの群れが回っていた。相模の海はこんなに豊かなのかと感心する。

新江ノ島水族館のホームページはこちら

次は深海コーナー。本来は光の差さない深海にすむ生物に、赤い光を当てて展示している。
熱水と冷水が混じり合う環境で生きるエビ。
全長45センチのダンゴムシ(ダイオウグソクムシ)。
チョウチンアンコウやカシパンなどの標本も展示。

クラゲファンタジーホールは、ひときわ神秘的な雰囲気。
ブルージェリーにサカサクラゲ、長い脚を持つシーネットル。
半透明のミズクラゲが漂う姿は見飽きない。
エチゼンクラゲは、さすがに小さなものしか展示されていないが、
この水族館で繁殖させた個体もいるという。
ホール中央にグラスツリーがあったので、なぜここにと思って近づくと、
1つ1つのグラスの中に、小さなミズクラゲが入っていた。

さっきの大水槽で、「フィンズ」というイベントが始まった。
水中カメラマンが映した、水槽内のライブ映像が見られるらしい。
魚の解説が行なわれているところだったが、
15分後にペンギンのイベントが始まるので、途中で抜けた。

冷たい海、暖かい海ゾーン。親潮にすむカジカやホッケ、
暖かい海のクマノミや、キイロハギ、ルリスズメダイなどカラフルな熱帯魚。
ツマグロやシュモクザメが走るサメの水槽もある。

エスカレーターでいったん2階に上がり、ペンギンの水槽へ。
既に人だかりができているが、階段状のスペースなので比較的見やすい。
午後1時45分からイベント「ペンギンストーリー」。ペンギンの種類や生態を解説。
飼育員さんが水中にエサを投げ入れると、ペンギンたちの素早い動きが見られた。

1階へ戻る。小分けにされた水槽で、ウニやヒトデなどを見る。

天皇陛下のご研究が展示されたスペースもある。
昭和天皇陛下のヒドロ虫類のご研究。研究対象となった小さなクラゲが泳いでいた。
今上天皇陛下のハゼ類のご研究。こちらにもハゼが展示されている。
ひとくちにハゼといってもいろんな種類がいる。普通の魚と変わらない姿のものも。
秋篠宮殿下のナマズの研究は、御成婚当時話題となったが、
一方で鶏の研究もしておられるそうで、著書が展示されていた。

再び2階に上がり、さきほどのペンギン、そしてアザラシとオットセイをながめる。
テーマ水槽にはクリスマスにちなんで、イルミネーションみたいなネオンテトラや、
小さなヒトデ、クリスマスアンティアスという黄色い魚、
真っ赤な体に白い脚のサンタエビ(シロボシアカモエビ、ホワイトソックス)を展示。

新江ノ島水族館のホームページはこちら

 
もうすぐ午後2時30分。ショースタジアムへ向かった。
アプローチは片瀬西浜に沿っていて、砂浜と江の島がよく見える。
潮の香りもうっすらと漂う。

2時半からのショーは「ドルフェリア“ハーモニー”」。
ミュージカル仕立てというのが新しい。
新しい分、構成には苦労しているようで、
なかなかイルカが飛び上がらず、間延びしているような印象を受ける。
イルカの回転ジャンプはすごいが、回転ジャンプと普通のジャンプを延々繰り返すだけ。
ダンサーの衣装と曲はいい雰囲気だったのだが。

後でいろんなサイトを調べたら、ダンサーがプールに入ってシンクロをやったり、
スカートを大きな輪の形に広げて、その中をイルカがジャンプしたりする日もあるらしい。
もしそれを見ていたら、印象もだいぶ違ったと思う。


ステージ越しに江の島が見えるロケーション。
西側を見ると富士山があるはずで、
私が以前一度来たときには、
その稜線がよく見えたのだが、
今はその方向に雲がかかってよく見えない。

隣のサブプールには、以前来たときは、
ミナミゾウアザラシのみなぞうくんがいた。
この水族館のシンボル的存在だったが、
残念ながら、それから間もなく亡くなった。

地下からは、サブプールできびきびと泳ぐカマイルカの姿を見ることができた。
自販機でりんごジュースを買って小休止。
最後に、ネコザメなどのいるタッチングプールを見て、水族館を後にした。

新江ノ島水族館のホームページはこちら

1階のカフェでエビフライカレーを食べる。
3時半。片瀬西浜、湘南海岸公園を、西へ歩いてみた。

今年の夏にも来たことがあるが、
そのときは、オシャレな海の家が立ち並んでいて、
今どきの海の家はこうなっているのかと驚いたもんだ。
そんなオシャレな海の家で、ひとりで原稿書いてた私もどうかと思うが。
しかも書いてた内容が『ウィザードリィ』の紹介。地下迷宮を探検するゲーム。

2003年の夏には、テレビ番組の企画で
浜崎あゆみさんの海の家が出ていた場所でもある。

今の季節、さすがに海の家こそないものの、海はサーファーでにぎわっている。
もちろん夏に比べるとずいぶん静かで、
波の音と、時おり道路を走るバイクの音しか聞こえない。

湘南なぎさパーク(公園を管理している会社)のホームページ


雲の切れ間から、対岸の山々に、
神々しく光が降り注ぐ。

遠くからでも目立つ「平和の像」。
明治以来の英霊を顕彰し、
戦争を繰り返してはならないとの願いを込めて、
1965年(昭和40年)に建てられたそうだ。

ビーチバレーのネットが並んでいる。
近くに「日本ビーチバレー発祥の地」の
碑があった。

公園の西端、引地川という川の入り江にあるはずの、聶耳記念碑を探す。
夕方になり、寒くなり始めた。

国道沿いに碑があった。
現在、中華人民共和国の国歌となっている
『義勇軍進行曲』を作曲した聶耳(ニエ・アル)氏は、
1935年、亡命中に当地で亡くなった。

湘南なぎさパーク(公園を管理している会社)のホームページ

さて駅まで引き返そう。もう一度海岸を歩きたいところだが、
あえて国道の方を歩く。というのも、この道路沿いにセガワールドがあるらしいのだ。
ここんとこあまりゲーセンに行ってないけど、一応この旅は“ゲーセン紀行”である。

午後4時30分、
「夕やけこやけ」のメロディーが街に流れる。
変わった形の碑があったので、
何だろうと思い、近づいてみると、
「皇太子殿下御成婚記念植樹」と書かれていた。

結局、セガワールドは見つからず。
事前にネットで建物の写真を見ていたが、その建物もなかった。

歩道橋に上って探したが、やっぱりない。
ついでに、暮れなずむ江の島と
新江ノ島水族館を撮影。
冷たい風が吹いてきた。

(後で調べてみると、どうやら今ドッグガーデンリゾートのある場所が、
かつてセガワールドだったようだ)


水族館の前に戻ってきた。
クリスマスツリーのイルミネーションが
白く輝いていた。

前回行ったゲームパニックの前を通り、
片瀬江ノ島駅着5時1分。
5時6分発のロマンスカーがあったので、
乗って帰った。

よっぽど疲れたのか、電車の中で寝てしまい、
目が覚めたら、降りるはずの駅を過ぎた後だった。

現在のゲーム路銀
¥18,385

今回のルート
1.大船観音 2.県立フラワーセンター大船植物園
3.円覚寺 4.明月院、葉祥明美術館 5.建長寺 6.鶴岡八幡宮
7.東慶寺 8.銭洗弁天 9.源氏山公園 10.逗子マリーナ 11.光明寺
12.高徳院(鎌倉大仏) 14.鎌倉文学館 15.長谷寺(長谷観音)
16.極楽寺 17.稲村ヶ崎 18.満福寺 19.龍口寺
20.江の島サムエル・コッキング苑、江の島展望灯台
21.新江ノ島水族館 22.清浄光寺(遊行寺)

藤沢市観光協会  藤沢市観光ホームページ  観光かながわNow
JR東日本  江ノ島電鉄  湘南モノレール  小田急電鉄
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 103.湘南編(6)」では、
江の島の坂をアップダウン。
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