ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
109.登山電車はぐんぐん登る
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
2008年4月5日。前日深夜までファミコンをやっていたので、起床時刻が遅くなった。 (深夜の4時に、『ハイドライド3』のボスキャラ・ガイザックを倒した) また運悪く、ロマンスカーがない時間帯で、通勤型電車を乗り継いで移動する。 秦野まで座れなかった。12時46分、箱根湯本着。今日はここから先へ進もう。 箱根登山鉄道に小田急の車両が乗り入れるのは箱根湯本までで、 この先は、箱根登山鉄道オリジナルの車両が運行する。 12時52分発の2両編成は混んでいたので見送り、午後1時12分発の3両編成に乗る。 なんと、箱根登山鉄道で一番古い、モハ1形だった。 車内の銘板には、「昭和25年 汽車會社」と書いてある。 内部の壁が木造で、山吹色のペンキが塗られている。 『箱根八里』のメロディーが鳴り、発車。 駅を出てすぐ、きつい上りに入る。電車が傾いているのが、乗っていてもわかる。 湯本の温泉街が眼下に去り、石造りの短いトンネル、続いて長いトンネル、 もう1つトンネルを抜けると、
狭いけど歩きやすい道を下っていく。下を早川が流れている。
入園料¥800だが、隣にある「ひめしゃらの湯」とのセット券を購入した(¥1,450)。 温室の中に並ぶベゴニアは色とりどり。赤、黄色、白、ピンク。 大輪のものから、つり下げられたものまで、形や大きさもバラエティー豊か。 吊り鉢式ベゴニアのトンネルをくぐったりもする。 香りもいい。園内はさほど広くはないものの、なにしろ色がいい。明るい。 別館の「花の夢 美術館」には、カラフルな押し花が展示されていた。 押し花で花畑の風景を再現した作品もある。 箱根ベゴニア園のホームページはこちら ひめしゃらの湯へ(ベゴニア園とのセット券で入るが、ひめしゃらの湯単独だと¥1,050)。 木々の緑を見ながら入浴。きれいな浴槽で、露天も泡風呂もジェットバスもある。 上がった後、ちょうどお昼時なので、階上の食堂でカツ丼を食べた。 ここは休憩所を兼ねていて、たたみの上でくつろげる。お昼寝している人もいた。 ひめしゃらの湯のホームページはこちら
やってきたのは、またまたモハ1形。 発車して、長いトンネルを2本抜け、鉄橋へ。はるか下の早川と、少し下の国道を渡る。 またトンネル。2本抜けて止まった所が出山(でやま)信号場。
勾配を克服するため、ここでスイッチバック。 外の狭いホームを通って、運転士と車掌が入れ替わり、電車はさっきと逆の方へ発車。 トンネルと橋をいくつも通りながら、ぐんぐん高度を上げていく。 初夏には、電車の窓の本当にすぐそばに、たくさんのアジサイの花が見られる場所だ。 3時6分、大平台駅着。ここで降りた。(ゲーム路銀 ¥17,895-¥130=¥17,765)
目の前の道が国道1号線。 なぜ大平台で降りたかというと、箱根駅伝のコースになっている、 大平台のヘアピンカーブが見たかったから。
帰りはもちろん上り坂。2分歩くだけならまだいいけれど、 駅伝のランナーはよくこういう道を1時間も、 走って上ったり下ったりできるもんだと思う。あらためて感心する。 午後3時28分、大平台駅に戻ってきた。 階段を下りていこうとしたときちょうど、真下のホームから電車が出発するのが見えた。
沿線に、桜やしだれ桜が咲いている。 いつの間にか、右側に別の電車が並走。そのまま相次いで、上大平台信号場に滑り込む。 ここもスイッチバックなので、またまた運転士と車掌が入れ替わり、逆向きに発車。 右側に、さっき通った線路が遠ざかる。その勾配の急なことに驚く。 私が乗っているベルニナ号も、80パーミルの急勾配に入る。 80パーミルとは、1000メートル進む間に80メートル上がるような角度で、 普通の鉄道では日本一の急勾配だ(歯車を使って上る、大井川鉄道のアプト式区間を除く)。 そんな急勾配が、箱根登山鉄道ではあちこちにあるらしい。 車掌さんのアナウンスによると、この電車は3両編成なので、 先頭と最後尾とでは、3メートル60センチも高低差があるという。 仙人台信号場でいったん停車するが、すれ違う電車がいないのですぐに出発。 半径30メートルの右カーブを曲がる。 右側数メートルほど下を、国道1号線が通っている。
駅前の坂道を下りていく。このくらいの坂ならもう慣れた。 国道1号線に出た。平ら。
案内の方が出てきたので、日帰り温泉はないか尋ねてみたところ、 今日はもう終わったとのこと。 昨日の深夜までファミコンやっていなければ、間に合ってたかも。 大和屋ホテルのホームページはこちら さらに国道1号を歩く。人も車も多いので、向こうから人が歩いてきたら、 沿道のお店の敷地にちょっと入って立ち止まらないとすれ違えない。
重厚な洋館の造りの中に、朱塗りの階段のてすりとか、欄間の透かし彫りとか、 和の細やかな装飾が、そこかしこに散りばめられている。 ティーラウンジで、じっくりこの空間を味わおうと思ったが、 順番待ちが10組いるとのことで、あきらめて外へ出た。
富士屋ホテルのホームページはこちら 国道1号を挟んだ、向かいの喫茶店に入ろうと思ったが、 道を走る車がまったく途切れることなく続き、いつまでたっても渡れないので、 あきらめて駅へ戻った。 宮ノ下駅着4時45分。次の電車は4時52分。 やっぱり上り坂で息切れしたので、呼吸と心臓を整えるのにちょうどいい待ち時間。 構内踏切を渡って間もなく、箱根湯本行きの電車がやってきた。 やがて私が待つホームにも、電車が到着。2000系、サンモリッツ号の2両編成。 車内の座席はセミクロスシート。比較的すいていた。 国道1号を下に見て、さらに高度を上げる。右手に富士屋ホテルがちょっとだけ見える。 その後、川も見えてくる。 右に左にくねくねと曲がり、踏切を渡ったら小涌谷駅だ。
5時6分にバスが来たので乗る。小涌園停留所で降りた。 (ゲーム路銀 ¥17,505-¥160=¥17,345)
係の方に、「寒いんで、中でお待ちください、お呼びします」と言っていただいたので、 ユネッサンのロビーに入った。広くてきれいなエントランス。 壁に、四角い頭の猫が描かれている。ユネッサンのキャラクター、 “ボザッピィ”とその家族らしい。 海洋堂のフィギュアミュージアムがあったので、見ようと思った頃にバスが来た。
ホテルでちょっとくつろいでいて、ふとフロントでもらった割引券を見ると、 ユネッサンの水着ゾーンは午後7時で閉まる。 今、5時50分。急いで行こう。 バスは幸い、あまり待たずに来た。5時57分に乗り、6時4分、ユネッサンに戻ってきた。 急いで4階受付まで行ったが、そこには、 「本日のユネッサン水着ゾーンの受付は終了いたしました」の文字が。 うーん、ホテルに入るのを後にした方が良かったか。 「森の湯」の方は、まだ開いていたので、行ってみる。 入場料¥1,800だが、ホテルの割引券で¥800になった。 大きな露天風呂が売りの「森の湯」だが、外は日が暮れて寒くなってきたので、 まずは屋内の風呂と、檜風呂に入ってじゅうぶん温まる。 いざ露天風呂へ。外は冷たい風が吹くが、湯船につかっている体は温かい。 お風呂から上がっても、温もりは残っていて、外に出ても寒くなくなっていた。 さてユネッサン2階は、ゲームセンター「サンパーク」になっていた。 プライズ、プリクラはもちろん、レース、ガンシューティング、エアホッケー、パチスロ、 太鼓の達人、ワニワニパニック、ダンスダンスレボリューション。 ビデオゲームもあった。メタルスラッグ2、3、ストライカーズ1945プラス、 鉄拳タッグトーナメント、ぷよぷよ、ボンバーマン。 ゲーム路銀の稼ぎやすい、『ボンバーマンワールド』をプレーする。 4面クリアー。(ゲーム路銀 ¥17,345+¥300=¥17,645) 館内のイタリアンレストランで夕食。“箱根八里セット”を食べた。 メインは地元特産、ニジマスのパスタ。塩焼が丸ごと1匹乗っている。前菜のタコもうまい。 箱根小涌園ユネッサンリゾートのホームページはこちら ユネッサンのホームページはこちら 午後8時9分。もうバスもないし、歩いてホテルへ戻る。 少し暗いが、歩道は整備されていて歩きやすい。 見上げると、頭上に北斗七星が輝いていた。 ほかにもいくつもの星が輝いていたが、北斗七星しかわからないのが悲しいところだ。 テレビを見た後、せっかくの温泉なので、ホテルの浴場にも入った。 部屋にはLANはもちろん、電話線もなく、インターネットを使えないので早く寝た。 早いといっても午前1時だけど。 ¥17,645 今回のルート
小田原市観光課 箱根町観光協会「箱根全山」 観光かながわNow JR東日本 JR東海 小田急電鉄 箱根登山鉄道 伊豆箱根鉄道 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 110.箱根編(3)」では、 ユネッサンから彫刻の森、そして強羅へ。 「日本縦断ゲーセン紀行 108.箱根編(1)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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