ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
113.自然の大きな力に触れる
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
まず、通路の突き当たりに設けられた大きな窓から、芦ノ湖がよく見えることに感動。 真下が船の乗り場なので、発着する船の動きが見えて、飽きさせない。 箱根神社の鳥居もくっきり。 展示室は5つあり、3ヶ月ごとに展示替えされるらしい。現在の展示は9月11日まで。 まず「鬼才・米倉健史のキルト・アート展」。 布を縫い合わせて描かれた絵で、具象画というのがおもしろい。 質感と色づかいがさわやかで、またどこか懐かしい。 「夭折・石井康治のガラス・アート展」。 1996年に50歳で亡くなられた石井康治氏の遺した、華やかなガラスの器を展示。 ガラスってこんなにいろんな色になれるんだ。 2階は「花物語」と題した展示。 大作の日本画が多く、中でも『八千草屏風』(前本利彦)は圧巻。 日本画の金色ってどうして、金色なのに控え目で、 絵画の引き立て役に徹することができるのか不思議。 隣の部屋は1室まるまる、山本丘人氏の作品を展示。 ひと口に“花の描かれた日本画”といっても、 描き方・見せ方にはいろいろあるんだなあと感じる。 歩き疲れたのでまた展望室から、芦ノ湖を眺めながら休憩。 この部屋には、さまざまな万華鏡も展示されていた。 成川美術館のホームページはこちら
エッセイストとして知られる玉村氏だが、農園やワイナリーも経営していて、 また画家としても活動されている。 このミュージアムでは、玉村氏の絵画を展示。版画は購入も可。 魚や草花、農作物といった“生き物”や、 パリや北京などの街角、人々の“生活”が描かれている“ライフアート”。 小さな絵が中心だが、きっちりと描きこまれていて、 植物の質感など、実物よりも実物っぽい。 玉村氏は、41歳のときに過労で吐血され、さらに肝炎を患われたそうで、 それが絵を描くきっかけとなったそうだ。 私は昨日から内臓に不安を感じていたが、 肝炎にかかっていた方でも、あれだけ元気に活動できるとわかり、 途端に気分が楽になった。私の場合は精神からくる不調だったようだ。 隣接して「アクアパッツァテラス」というレストランがあり、行きたいと思ったが、 食事をしてたら、次の目的地に入れなくなる危険性があったので、 後ろ髪を引かれる思いで、その場を後にした。 玉村豊男ライフアートミュージアムのホームページはこちら
2階の展示室では、 箱根神社の創建者・万巻上人の像(平安時代のもので、国重要文化財)や、 役行者像、親鸞聖人像(参詣の際、自ら刻んだとされる)、 曽我兄弟が工藤祐経にとどめをさしたとき使われた赤木柄短刀 (国重要文化財。展示品は複製)、 静御前のものと伝えられる白磁の笛などを見られた。 箱根神社(江戸時代までは箱根権現)は、奈良時代に創建され、 鎌倉時代からは武士の信仰を集めた。 源頼朝は、石橋山の合戦で敗れたとき、箱根権現の別当・行実僧正に助けられ、 その後、毎年正月に二所詣(箱根権現と伊豆山権現)を行なった。 後の時代、北条時宗が戦勝を祈り、後北条氏による保護を受け、 豊臣秀吉の小田原合戦で焼失したが、徳川幕府により社殿が修造された。 3階は企画展「曽我兄弟物語」。 曽我五郎時致(ときむね)は箱根権現の稚児だったことがあるが、 仇討ちを果たすため、森の奥でひそかに武術の稽古をしていた。 源頼朝が箱根権現に参詣した際、同行した工藤祐経(すけつね)を狙うが、 逆に祐経に諭され、赤木柄短刀を与えられている。 後に五郎は出家を嫌って箱根山を去り、兄の曽我十郎祐成(すけなり)とともに仇討ちを決意。 1193年(建久4年)、頼朝が富士の裾野で巻狩りを行なった際、祐経を襲って本懐を遂げた。 曽我兄弟が崇敬していたことで、後世この神社が、武士たちの信仰を集めることになったそうだ。 この展示室には、江戸時代の曽我物語の本や、江戸・明治の浮世絵・錦絵、 そして、兄弟が行実僧正から授かった、微塵丸、薄緑丸という刀が展示されていた。 箱根神社のホームページはこちら
武家の神様ということで、勝守をお受けした。
箱根神社のホームページはこちら 湖岸を歩いて、元箱根のバス停に着いたのが午後5時12分。 今回はこれで帰ることにするが、 次回のスタート地点へ向かうため、箱根町方面のバスを待つ。 5時15分、バスが来たが隣の元箱根港止まり。さらに待つ。 ズボンのすそと、Tシャツの背中側がぬれている。靴下の中まで水が入っている。 箱根登山バスの停留所だったので、伊豆箱根バスは通り過ぎていく。 昨日もちょうどこの向かい側で、タクシーを待って突っ立っていたのを思い出した。 目の前の案内板に、次の目的地までの距離が「1200m」と書いてあった。 次のバスは31分発。待っている19分の間に、歩いて行ったら着いてたなあと 気づいたところでバスが来た。
じゃあ今日はこれで帰ろう、とバス停に戻ってきたのが5時46分。 5時51分に箱根登山バスが来るはずだが、来ない。 6時1分にやっと来たので乗る。しかしなぜか、レオマークのついた伊豆箱根バス。 私が時刻表の見方を間違えて、51分に来るものと勘違いしていたのだろうか? 6時45分、箱根湯本駅着。駅の工事が進み、少し構内が変化している。 雨が続いているので、箱根登山線が止まるかもしれないとのアナウンスがあり、 急いで52分発の各駅停車に乗る。幸い、無事に小田原まで行けた。 帰りはロマンスカー7000形。以前のように途中で体調を崩すこともなく帰宅できた。 これも玉村豊男さんのおかげかもしれない。 ¥12,095 今回のルート
小田原市観光課 箱根町観光協会「箱根全山」 観光かながわNow JR東日本 JR東海 小田急電鉄 箱根登山鉄道 伊豆箱根鉄道 箱根ロープウェイ 箱根海賊船 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 114.箱根編(7)」では、 箱根の関を越えて、再び東海道線へ。 「日本縦断ゲーセン紀行 112.箱根編(5)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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