ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

125.おもちゃの故郷と、歴史を重ねた遺跡
〜静岡編(11)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥9,685



2009年8月20日。朝テレビをつけたらちょうど、
甲子園で静岡代表の常葉橘高校が試合をやっていた。
ずっと見てると出発が遅れるので、10時頃にホテルをチェックアウト。
駅前のマクドで朝食。眠い。


草薙

今日はまず草薙駅へ。10時40分着。
一応ここからスタートなのだが、
草薙での探索は昨日で終わっているので、
すぐに隣の東静岡へ向かう。

草薙駅の改札に、
常葉橘を応援する貼り紙があった。

※残念ながら常葉橘は、この日の試合で
逆転負けを喫してしまった。

10時51分発の浜松行きに乗る。211系3両。
発車してすぐ、右側を走る新幹線に追い越された。
新幹線の線路は、高架から地上に降りてきた。
こちら側と新幹線の間に、多数のコンテナが積み上げられている。
東静岡はもともと貨物専用駅で、現在も駅の東側に貨物駅がある。

10時54分、東静岡着。
ゲーム路銀 ¥9,685-¥180=¥9,505


東静岡

動く歩道に乗って、まずは北口へ。

連絡通路からは、新幹線の通過が見える。
それを眺めるお子さんがいた。

旅客用の駅舎は1998年(平成10年)にできた、
ガラス張りの新しい建物。しかも大きい。

北口前の広場に、虎の顔がついた、
木下大サーカスのテントが出ている。
(9月29日まで。
10月10日から、福山市で公演が始まるらしい)
ただし今日は、週に1度の休演日だった。

木下サーカスのホームページはこちら

国道1号を渡って、静岡鉄道の長沼駅へと向かう。
幅2メートル弱の路地があるのを見落として迷うが、どうにか無事、長沼駅に着いた。


長沼

草薙では東海道線の南側だった静鉄が、
途中でオーバークロスして、ここでは北側。
駅の隣に静鉄の工場がある。


その静岡鉄道の踏切を渡ったところに、バンダイホビーセンターがあった。
ガンダムのプラモデル(ガンプラ)を製造する工場だ。
成型機械がホワイトベース風で、従業員の制服が連邦軍風ということで話題になり、
テレビや雑誌などでよく取り上げられた。
ただし、(私は来る前から知っていたけど)見学は予約制で、
普段は中に入れないので、外からしばらく眺めて引き返す。

バンダイホビーセンターのホームページはこちら



東静岡

東静岡駅の南口へ移動。

駅の隣にグランシップという、
巨大なコンベンションホールがある。

グランシップのホームページはこちら

駅前では、タワーマンションが建設中。土地柄、免震構造であることを売りにしていた。

パチンココンコルド内にある、
アミューズメントパーク・ジョイスクエア。
エスカレーターで上がった2階が、
まるまるワンフロア、ゲーセンになっていた。

メダル、プライズ、オンラインが中心。音ゲー、レースもあり、ビデオゲームもある。
バーチャファイター5R、鉄拳6や、コラムス、上海、中國龍など。
清水でお世話になった『ビシバシチャンプ』シリーズの最新作、
『ザ・ビシバシ』をプレイした。5面クリアーの後、2つ失敗してゲームオーバー。
ゲーム路銀 ¥9,505+¥400=¥9,905
ゲーム路銀が大台に乗りそうだったので、もう1回プレイしてみる。
やっぱり5面クリアー。1万円台に回復した。(ゲーム路銀 ¥9,905+¥400=¥10,305

東に歩いてみる。
グランシップが真横から見える。
奥のアンテナはNTTドコモのビル。

川に沿って南へ進むと、
ラジコンのタミヤサーキットがあった。
コースが外から見られるかどうかも
わからないままここまで来たが、
コースを見ることができたばかりか、
走行しているマシンまで見られた。

操縦用のスタンドも、
テレビで何度か見たことがある。
オフに中日の山本昌投手が
よく来られるコースがここだろうか?

ラジコンといえば、かつてテレビ東京でやっていた『タミヤRCカーグランプリ』を思い出す。
あと、ファミ通で鈴木みそ先生が連載されていたマンガ『あんたっちゃぶる』では、
一時期ラジコンの話がメインになり、その頃このサーキットが登場していた。
ロータス時代のミカ・ハッキネン選手が来たこともあるらしい。

川を挟んだ向かい側に、タミヤの工場がある。

タミヤサーキットのホームページはこちら

それにしても、よく操縦者からこんな遠くにあるマシンをコントロールして、
縁石ぎりぎりで走らせられるもんだ。
しばしラジコンの走りに見とれた後、東静岡駅に戻ってきた。午後1時40分着。
ミニッツメイドを飲んで少し休んで、静岡行きの電車を待つ。
ホームは風が吹いていて涼しい。すぐ横を新幹線が行き交う。

1時51分に来た、313系の3両編成はやや混んでいた。
最後尾車両の後ろ端が、幕で区切られて業務室となり、荷物が置かれている。

東静岡駅を出てすぐ右手が車両区で、313系が並ぶ。
短いトンネルを抜けると、新幹線の高架は左に移っていた。
在来線の線路も高架となる。
横の新幹線と並走し、ほぼ同時に静岡駅に到着した。

1時54分着。
ゲーム路銀 ¥10,305-¥140=¥10,165


静岡

鉄道唱歌に、
「駿州一の大都会」とうたわれた静岡。
さすがに駅も大きい。

駅前のバス乗り場に、
さくらももこさんの描いた
静岡市内の名所絵が並ぶ。

駅前には竹千代像。
戦国時代、岡崎の松平家の嫡男・竹千代は、
今川氏の人質となり、
青年期を駿府で過ごした。

はるか遠くの方には、
後年に幕府を開き、
大御所として駿府に戻ってきた
竹千代改め徳川家康の像がある。

登呂遺跡へ行きたいと思ったが、バス乗り場がわからない。
案内係の方がいらっしゃったので尋ねてみると、南口のほうとのこと。

南口に回る。

ルノアールの像が2体
建っている所がバス乗り場。
ちょうどバスが来た。

午後2時20分発車。お祭りの子供みこしとすれ違った。
2時31分、登呂遺跡入口で降りる。(ゲーム路銀 ¥10,165-¥180=¥9,985
案内板の指示どおり左に曲がる。

住宅街の一角に、
広々とした緑地が現れた。
ここが登呂遺跡だ。

登呂遺跡は現在、再整備工事中。完成は2011年(平成23年)3月予定。
完成すれば博物館で体験学習ができるようになり、水田が復元されるという。

ただし既に、住居や高床式倉庫は復元され、
近くで見ることができる。

芝生の中にも入れるが、当時の地形を再現しているので、
水がたまっていることがあると、注意書きが出ていた。
女子高生が2人、芝生に入って足を汚し、洗い場で洗っていた。
それを見て私は、素直に歩道を歩くことにした。

端にあった高床式の建物は、
1999年に見つかった祭殿を復元したもの。
斜めの木材が屋根を支えているのが特徴。

水田も一部完成していた。
稲穂の緑が鮮やかで、夏らしい景色。
その向こうでは博物館を建設中。
出土した史料を見られたり、
体験学習ができたりするらしい。
博物館のオープンは2010年秋頃の予定。

水路の上をアメンボが走っていた。

トンボが飛び交う。
もう赤トンボの姿があった。

あぜ道を通って、
復元された住居や倉庫に近づく。

家の中はがらんとしているが、
中央に棚のようなものがつり下げられており、
その下の床には、灰のような塊がある。

倉庫は高床式で、
足にねずみ返しがついていた。
人が上がるためのハシゴが置かれている。

倉庫を見ていて気づいたが、
今私が立っている場所も、倉庫の下と同じように土盛りされている。
ということは、ここも弥生時代には倉庫だったということか?
今こうして建物が復元されているが、
これとはちょっと違った姿の集落が、2000年近く前にこの場所にあり、
人々が実際に生活していたのだということに、あらためて思い至る。

登呂遺跡は1943年(昭和18年)、軍需工場の建設中に発見された、弥生時代の遺跡。
戦後、本格的な発掘調査が行なわれ、弥生時代後期の集落とわかり、
住居10軒前後と倉庫数棟、水田跡が確認された。
また、土器や農具、生活用具も出土している。
1952年(昭和27年)、国の特別史跡に指定された。
1999年から再発掘調査が行なわれ、新たな遺構や発掘物が見つかっている。

セミの鳴く木々を抜けた所に、
また別の住居と倉庫があった。
さっきのより古い。
説明板によると、
これらは再整備前からあったもの。

再整備前の住居と倉庫は、弥生時代とは
違う位置にあったため撤去された。
(今後、体験学習に使われる予定)
だがこの1対だけは、
遺跡復元の歴史を示すために
残しているのだそうだ。

発見されてから既に50年以上も経過している登呂遺跡。
遺跡となってからも、着実に歴史を刻んでいるというわけで、
大昔に人々が歴史を刻んだ場所の跡地であるはずの遺跡が、
「遺跡としての歴史」も持っているという、二重構造がおもしろい。
大阪城のような、古い復元天守に通じるものがある。
(現在の大阪城天守は、造られてから80年近く経っており、
歴史上存在したどの大坂城天守よりも、長い歴史を持っている)

かたわらに、火起こしの像がたたずんでいた。

静岡市立登呂博物館のホームページはこちら

この1対の建物の向かいにある、
芹沢_介(けいすけ)美術館に入ってみた。
中は涼しい。

型絵染の人間国宝、芹沢_介の作品を展示。
期間限定で型紙も並べて展示してあり、仕事の細かさがよくわかる。
型紙を、着物やのれん等に当てて糊を塗り、
染料がそこにかからないようにして、色を塗っていくのだそうだ。

原版の造形もさることながら、色づかいも心地良い。
題材は、古い民家や、文字の図案化、各地の工芸品などさまざま。
和風のドン・キホーテ物語まであった。水車に斬りかかる。
絵本や挿絵なども多く作られている。

身近な題材で身近なものを作る親しみやすさ。
普段使いの物だけに、心地良さには特に気を配られたのかもしれない。
柳宗悦の影響を受けたと知り、納得。
気に入ったので、コースターを購入した。

静岡市立芹沢_介(けいすけ)美術館のホームページはこちら

登呂遺跡の北側にあるバス停(さっきのとは別)に着いたのが午後4時37分。
ちょうど、40分発のバスが来たので乗った。バスが多くて交通の便がいい。
4時52分、静岡駅着。(ゲーム路銀 ¥9,985-¥180=¥9,805

南口に、久能山東照宮の碑が建っている。
「大正四年」と書いてある。
「従是弐里拾壱町」ともある。

今日は東京へ帰る日だが、それにしてもまだちょっと早い。北口に戻ってゲーセンを探そう。
地下道を通ってパルコまで行き、両替町通りに出る。
夕方になったからか、人通りが多くなってきた。
徳川慶喜屋敷跡の前を通る。
雑然とした都会の街並みに、選挙カーの声が延々と鳴り続く。

探しているゲーセンが見つからず、葵区役所の近くまで来てしまった。
ケータイの地図アプリで探す。
さっきはこれでタミヤサーキットを見つけたが、入力しづらい上に読み込みが遅い。
そろそろ機種変更するか。「vodafone」って書いてあるし。
結局見つからなかったので、あきらめて別のゲーセンを探す。セガワールド静岡へ。

あっさり見つかった。
でも閉まってる!

ビルの正面に回ってみて、閉まっている理由がわかった。
「地震災害による復旧作業のため、当面の間営業を見合わせております」
ここに来て、あの地震の影響を思い知ることに。
また次回、再開したお店にあらためて来ることにしよう。
(※この翌週に無事、営業を再開したらしい)

すぐ近くに伊勢丹があった。
ゲームコーナーがあるという
情報を得ていたので入ってみた。

まだお昼を食べてなかったので、レストラン街の喫茶店でパフェを食べた。
お昼といっても、もう午後6時を過ぎてるけど。

この後、鏡を見て初めて気づいたが、首のまわりが赤い。
今日どんだけ陽光にさらされたんだ。どうりでかゆいと思った。

階段を見ると、「屋上は午後6時で閉鎖させて頂きます」との文字が。
屋上あるのか。ここも次回あらためて来る必要があるかも。

駅へ戻ろう。
両替町通りには、歌川広重の東海道五十三次が
描かれた街灯が灯っている。

地下街に入ったとき、地下商店街のマップに「Game Station」の文字発見。
ゲーセンかと思って行ってみたらゲームショップだった。
静岡駅着6時54分。売店で安倍川もちを買って、7時18分発のこだまで帰る。

現在のゲーム路銀
¥9,805

今回のルート
1.清水船越堤公園 2.有度山 3.日本平展望台 4.久能山東照宮
5.すんぷ夢ひろば 6.草薙神社 7.静岡県立美術館
8.舞台芸術公園 9.草薙総合運動場・草薙球場 10.日本平PA
11.日本平動物園 12.バンダイホビーセンター
14.グランシップ 15.タミヤサーキット 16.静岡競輪場
17.登呂遺跡 18.旧マッケンジー邸
19.臨済寺 20.静岡浅間神社 21.駿府公園 22.静岡IC

静岡観光コンベンション協会(静岡市・焼津市・藤枝市・島田市)
富士山観光交流ビューロー  ハローナビしずおか(静岡県)
JR東海  静岡鉄道
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 126.静岡編(12)」では、
富士山を眺めに日本平へ向かったのだが……。
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