ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

130.ダムとアプトと秘境駅
〜静岡編(16)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥6,565




寸又峡温泉(すまたきょうおんせん)

2009年12月2日。朝7時起床。ホテルで食事をとり、チェックアウト。
寒いが、よく晴れている。すがすがしい空気だ。

寸又峡温泉入口バス停は、
山の小学校のような
公民館の前にある。

8時40分発のバスに乗る。ツアーのお客さんと同乗。
添乗員さんが説明していたが、奥泉駅から大井川鐵道井川線に乗るらしい。
朝の光を浴びた山々の中を、エンジンブレーキを使い、
ゆっくりと慎重にバスは下っていく。


千頭(せんず)

9時20分、千頭駅前に到着。(ゲーム路銀 ¥6,565-¥860=¥5,705
日が当たってるからかもしれないが、こっちは暖かい。

今日はまず、
駅に隣接するSL資料館に入った。
(入館料¥100)

まずは入口近くの壁に並ぶ、カラフルなヘッドマーク。
間近で見ると、意外と大きいのに驚く。
タブレットとタブレット閉塞器、昭和初期の時刻表、車両銘板。
大井川鐵道の歴代復活SLを紹介するパネル。
引退したC11 312号機のナンバープレート。

大井川鐵道の歴史年表と、開通当時や昭和中頃の写真。
ジオラマ。大きなカレンダー。
提携するスイスのブリエンツ・ロートホルン鉄道や、台湾の阿里山森林鐵路のグッズ。
遊園地にあるサイズのミニSL。
2007年に復帰したC56(昨日千頭駅で見た緑の機関車)が、
修復され、復活運転されるまでの軌跡が、写真で詳しく解説されていた。

『ひるどき日本列島』でここを訪れた、内海桂子さんの書が掲げられていた。
「SLも見捨てられたら只 鉄の屑 生かして走らす二拾年」
私もここの展示を見て、本当に、多くの方々の尽力や支援によって、
SLが運行されているんだなあと、強く感じた。

続いて、駅の裏手に回り、
留置されている車両を見る。
ステンレス車両は、
もと岳南鉄道のモハ1100形。

さびたトロッコ列車のクハ861。
元は名鉄の電車で、
1986年から窓をトロッコ列車仕様にし、
イベント列車に使用されていたらしい。

隣に、クリームと紺のツートンカラーの電車がある。
私は阪神の車両かと思っていたが、
どうやら近鉄で1950年代から走っていた、421系という電車らしい。
このほか、無蓋貨車や車掌車、
クリームと赤に塗り分けられた、もと西武の351系電車も見られた。

今私がいる場所は、
「音戯の郷」(おとぎのさと)という
ミュージアムの駐車場。
開館時刻の午前10時を回ったので、
入ってみることにした。

「風の散歩道」と名づけられた
アプローチの紅葉がきれい。
入館料¥500だが、
昨日のホテルにあった割引券を使い、
¥450で入る。
シールになっている入館券を上着に貼った。

音をテーマにした遊具が数多くある。
聴診器を使って、鳥の鳴き声を聴いたり、オーケストラをパートごとに聴いたり。
動物の絵に照準を合わせてシャッターを押し、その動物の声を聴いたり。

壁面に取り付けられた40本ものパイプが鳴って、館全体が大きなオルゴールとなる。
素朴なパイプ式オルゴールの、心地良い音の響。

私は時間の都合上、駆け足で回ることになってしまったが、音戯の郷にはほかにも、
280インチのスクリーンがあるシアターや、音の出るおもちゃを作れる体験工房もある。

奥大井 音戯の郷のホームページはこちら

千頭駅に戻った。いよいよここから、井川線の旅のスタートだ。

構内に保存されているSLを撮影。
9600形の49616号機。
隣は電気機関車のE103。

これから私が乗る列車は、
客車3両編成で、
最後尾に、このディーゼル機関車が
連結されている。

こちらが先頭の客車。
小さい小さいとは聞いていたけど、
本当に小さい。
ケーブルカーみたいだ。

車内は1+2列のボックスシート。
車掌さんから、乗車証明書をいただいた。
10時40分、列車はゆっくりと動き出した。

出発して間もなく、右手に大井川が見える。
次の川根両国駅に、機関車と貨車が留置されていた。

この駅を出てすぐ、
大井川に架かるつり橋が見える。

トンネルをくぐる。トンネルには番号がついていた。終点まで61もあるらしい。
トンネルを抜けるたび、大井川の位置がだんだん低くなっていく。
もちろん列車の方が上っていっているからだが。
駅に止まるたびに、車掌さんが降りて、各車両のドアを開け閉めする。
のんびりしたスピードは、景色をながめたり、写真を撮ったりするのにちょうどいい。
東京ディズニーランドの、ウエスタンリバー鉄道を思い出した。

土本駅の手前で、
大井川から分かれた寸又川を渡る。
ここには横沢という細い川もあり、
3本の川が1本に合流するこの場所は
三叉峡とよばれている。

機関車が牽引する列車特有の、前後の揺れ。
土本(どもと)駅では、マンガ『鉄子の旅』でも書かれている、
「駅周辺のお宅4軒のうち3軒が土本さん」という解説を聞けた。
気づいたら、ずいぶん急な崖の上を走っている。
川根小山駅で、千頭行きの列車とすれ違う。

今朝のツアー客の例があるから、奥泉駅で多くのお客さんが乗り込むかと思ったが、
この列車ではそうでもなかった。

泉大橋と朝日岳が見えるビュースポットで、
速度を落として走る。

この橋の下を通り、大井川を渡って、遂にアプトいちしろ駅に到着した。


〜川根両国〜沢間〜土本(どもと)〜川根小山(かわねこやま)〜奥泉〜
アプトいちしろ

ここから、隣の長島ダム駅までは、アプト式区間となる。この区間には、
90パーミル(9パーセント。100メートル進む間に9メートル高くなる)という、
日本の鉄道では最も急な勾配がある。
箱根登山鉄道の最急勾配が80パーミルだから、あれより傾いている。
これだけ急勾配だと、普通の鉄道では上れないので、
2本の線路の間に、凹凸のあるラックレールを敷き、
機関車の床下についた歯車をかませて進むのだ。

これがそのラックレール。
3本のレールが、
少しずつずらして敷かれている。
複数のラックレールを
このように組み合わせる方式を
「アプト式」という。

アプト式の線路は、昭和30年代まで、信越本線の横川−軽井沢間にあったが、
現在、日本ではここにしかない。
この駅で、アプト式の電気機関車が連結される。
その連結作業を見ようと、お客さんが全員ホームに降りた。

アプト式機関車がやってきて、
編成の最後尾に連結された。
ディーゼル機関車や客車との、
大きさの違いが際立つ。

発車。
16番トンネルを抜けると、この先の線路が見えた。

さすがに90パーミルの急勾配。列車がすごく傾いていることが感覚でわかる。

長島ダムが正面から見える。

このダムが建設される際、
もともとあった線路がダムに沈むことになったため、
新たに造られたのが、このアプト区間を含む路線である。
だからここにアプト式区間ができたのは、1990年(平成2年)と、比較的新しい。


長島ダム

5分ほどでアプト区間は終了。
電気機関車が切り離される。
長島ダム駅から見た方が、
この区間の傾斜がよくわかる。

ダムの向こうに、噴水が上がるのが見えた。

長島ダム駅を出ると、
ダム湖の接岨湖が見えるが、
南向きで逆光になってしまった。

長島ダムのホームページ
長島ダムふれあい館のホームページ

難読地名のためひらがなになった、ひらんだ駅(漢字だと「平田」と書くらしい)。
ここからも、引き続き接岨湖がきれいに見える。
駅を出て、長いトンネルに入った。

トンネルを抜けてすぐ、真っ赤な橋を渡る。
事前に想像していたよりも、高さがある。
次の奥大井湖上駅は、
2本の橋に挟まれており、2本まとめて
「レインボーブリッジ」と名づけられている。
東京にある同名の橋より、
こちらの方が先にこの名前になった。
橋の開通も、アプト式区間と同じ1990年なので
東京のレインボーブリッジより早い。


〜ひらんだ〜
奥大井湖上

奥大井湖上駅は、接岨湖に突き出した
細長い陸地の上に設けられた。
つまり三方を湖に囲まれている。
もっとも、ここまでずっと
湖のすぐそばを通ってきたので、
車窓から景色をながめただけでは、
そういう特殊な場所にあることが
わかりづらいかもしれない。

鉄道マニアとしては、
ダム建設前の旧線のトンネルや鉄橋が、
対岸にはっきりと見えるのが興味深い。

ホームの端に、
「風の忘れもの」と書かれたベルがあった。

駅を出て、
レインボーブリッジを渡り、湖を望む。

接岨峡温泉が近づく。川の対岸は遊歩道になっているらしく、つり橋や太鼓橋が並ぶ。
(タイミングを逃して、写真は撮れなかった)
接岨峡温泉駅で、千頭行きの列車とすれ違う。

対岸に家並みや茶畑が見える。
あの辺りが接岨峡温泉か。

接岨峡温泉を出ると、渓谷はいよいよ深くなる。
線路と同じ高さに、つり橋の歩道橋が2本ほど架かっているが、
歩く人はいるのだろうか?

秘境駅として有名な尾盛駅を過ぎ、
閑蔵駅へ向かう。周囲は杉林。
視界に入る風景に、線路以外の人工物がない。

絶景ポイントとなる、関の沢鉄橋の上でしばし停車。
左側の窓から外を見ると、
この列車と橋の影が、地上に映し出されている。

景色が遠くまで見通せていいのだが、
真下を見ると、やっぱりちょっとこわい。

関の沢鉄橋の高さは、私鉄日本一。
雑誌やネットなどでは、「高さ100メートル」と紹介されていることが多いが、
大井川鐵道のパンフレット「ミニ列車で行く南アルプスあぷとラインの旅」では、
なぜか「高さ約71m」となっていた。
橋を渡ると静岡市葵区に入るが、人家のない風景に変わりはない。


〜接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)〜尾盛(おもり)〜
閑蔵(かんぞう)

閑蔵駅に到着。
『鉄子の旅』で大きく
クローズアップされていた駅だ。

閑蔵駅も秘境駅として有名だが、
ホームには大きな観光PRの看板が出ていた。
「奥大井の大自然 山と渓谷」
と書かれている。

閑蔵駅を発車。右下が崖という状況に、慣れてしまっていることがこわい。

ここから先、絶景ポイントを
車掌さんがアナウンスで教えてくれる。
まずは、トンネルとトンネルの間にある
10メートルの鉄橋からのながめ。

続いては奥泉ダム。

その上に連なる山々。

次々とトンネルを抜ける。急カーブで車輪がキイキイいう。

山が幾重にも重なる「山の十二単衣」。
肉眼ではきれいに見えたが、
逆光だったので写真はきれいに撮れなかった。

右手に、巨大な井川ダムが全貌を現した。
もともと井川線は、
このダムを建設するために、
いちしろ付近からここまで延伸されたのだ。


井川(いかわ)

最後のトンネルをぬけて、
12時26分、終点の井川駅に到着した。
ゲーム路銀 ¥5,705-¥1,280=¥4,425

ホームと駅舎の間にもう1本線路があり、
その先にトンネルがある。
線路が井川まで延伸された際には、ここから
堂平(どうだいら)貨物駅という所まで
さらに線路が延びていた。

大井川鐵道のホームページはこちら

標高686メートルの高所に位置する井川駅。
その割に、あまり寒くない。
思っていたよりお客さんが多い。
階段で下の道へ降り、
ダムの真横まで行ってみた。

やっぱり迫力がある。
黒部ダムにも行ったことがあるが、
黒部より落差があるように見える。

実は、井川ダムの堤高は104メートルで、
186メートルある黒部ダムの方が高い。
黒部は横の長さもあるので、
井川の方が高く見えたのかもしれない。

井川ダムは、日本初の「中空重力式ダム」だという。
中空重力式ダムとは、コンクリートの重さで水圧を支える重力式ダムのうち、
内部に空洞を設けたもの。
ダムの名前は「井川五郎ダム」と書かれていた。

ダムの上に来た。
左側はダム湖の井川湖。すぐそばが水面。

一方、右側は水面がこんなに低い。

サイレンが鳴り響いた。
放水の合図かと思ったが、しばらく待っても放水が始まる気配はない。

道路脇の崖に、井川の名所が
スタンプのように図案化されて描かれている。
2枚ほど、かなりセクシーな図柄があった。

その崖の上に、井川展示館がある。
水力発電の仕組みや、大井川水系のダム、
井川ダムの歴史や構造などについて、
紹介されているらしい。
しかし、12月から2月まではお休みだった。
井川展示館のホームページはこちら

井川駅へ戻る。駅への階段の下に売店がある。
地元の農産物などを売っている。きのこ、わさびから蜂の子まで。
食堂もあったが、今から食べてると乗り遅れるので、立ち寄らなかった。

駅舎内に掲げられた、数多くの写真を見ていると、
念願だった大井川鐵道の完乗を果たしたという、実感が湧いてきた。

午後1時22分発の列車に乗る。来たときと同じ車両だった。
出発。キイキイいう列車に揺られて、再び南アルプスの景色をじっくりとながめる。
奥泉ダムが見える辺り、線路沿いで耐震工事の作業員さんが数人働いていた。
崖の上での作業は、さぞ大変だろうと思う。
閑蔵駅で、トロッコ車両が連結された井川行き列車とすれ違う。

関の沢鉄橋で窓を少し開け、
下を向いて写真撮影。
川は写らなかったが、風が気持ちよかった。


尾盛(おもり)

さっきはタイミングを逃して、
撮影できなかった尾盛駅。
釣りをしているタヌキの像がある。
観光PRの看板には、
「車窓直下に奥大井接岨峡」とある。

タヌキの像と駅名標の間には、
井川駅などにもあった、文字の書かれたボードが立っている。
民話か童話が書かれているようだが、降りなかったのでじっくりとは読まなかった。

尾盛は、牛山隆信氏の本『秘境駅へ行こう』の表紙になるくらいすごい秘境駅で、
駅に通じる道路が1本もない。
ダムの建設中は、作業員の宿舎があったらしい。
また、木材の積み出しも行なわれていたらしい。

尾盛駅を出発。さっき歩道のつり橋があった辺りで、
足場が組まれ、10人ほどの方が工事をされていた。


接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)

午後2時ちょうど、接岨峡温泉駅着。
ここで降りてみた。
ゲーム路銀 ¥4,425-¥500=¥3,925
温泉に立ち寄りたいが、次の列車は3時1分。
間に合うだろうか?

駅前に「森林露天風呂」があり、橋を渡った先には「接岨峡温泉会館」がある。
どちらに行こうか迷ったが、
家並みが近くにある、温泉会館の方へ行ってみることにした。
駅にコインロッカーはあったが、小銭の持ち合わせがなかったので、
荷物を持って移動する。
ちなみに、森林露天風呂のホームページはこちら。

林の中のくねくねとした下り坂を歩く。途中に階段をつけたら、まっすぐ降りられるのに。
橋を渡っているときに、
音戯の郷の入館券シールを貼りっぱなしだったことに気がつき、あわててはがす。

2時13分、接岨峡温泉会館に到着。
(入浴料¥300)

いかにも町の共同浴場といった感じで、この時間でもお客さんがけっこういらっしゃる。
急いでいたけど、それでも5分くらいはお湯に浸かって、旅の疲れと筋肉痛を癒す。
広くはないけどくつろげる。
急いでいたのでタオルを買うのを忘れ、上がってからハンカチで体を拭いた。

接岨峡温泉会館(川根本町まちづくり観光協会のサイト)

接岨峡温泉会館を出たのは2時30分。
橋の上から写真を撮れるくらい
時間に余裕がある。

資料館やまびこの前を通った。
奥大井の生活や名所、林業についての展示があり、
昆虫や植物の標本も多くあるらしい。展望台もあるらしい。
資料館やまびこ(川根本町まちづくり観光協会のサイト)

だが、さすがにここに寄ってたら、次の列車に間に合わない。
チッチッ、ジージーという鳥の声を聞きながら、林の中の道を歩く。
すごくゆっくり歩いてきたけれど、2時47分には駅に着いた。
上り坂を駆け上がるはめにならなくてよかった。

駅前で2匹のコリーの出迎えを受ける。
駅の方が飼っておられるのだろうか。
そういえば、井川もここも有人駅だ。

この駅で、
列車交換(すれ違い)があるようで、
井川行きの列車が先に来た。

そして私の乗る千頭行きが来た。さっき閑蔵ですれ違ったトロッコつき編成だ。
トロッコ車両に乗れば写真を撮りやすそうだが、
もう写真はそんなに撮らないと思うので、普通の車両に乗った。3時1分出発。
奥大井湖上を出て、レインボーブリッジからトンネルに入る直前、
水面ぎりぎりに旧線のトンネルが見えた。


長島ダム

長島ダム駅で、アプト式機関車を連結する。
ホームに降りて、トロッコ車両を撮影。

今度は機関車が先頭に連結される。

当然のことながら、今度のアプト式線路では前に傾いて走る。
アプトいちしろ駅で、アプト式機関車が切り離された。
川根小山まで来ると、だいぶ“下りてきた”感じがする。行きにはなかった感覚だ。
土本あたりでさらに下る。川面とはもう数メートルくらいの差しかない。

川根両国でまた列車交換のため少々停車。
窓から貨車をながめる。


千頭

午後4時6分、終点・千頭駅着。
今朝の10時40分までここにいたのに、
もうずいぶん久しぶりに来た感じがする。

停車中の南海ズームカーに乗り換えた。
4時10分発。

川を渡る。ずいぶん低い所に来たと思う。線路はまだ下っている。
こんなに下がったら、地下鉄になっちゃうんじゃないか、くらいの感覚。
もちろん昨日もここを通ってるから、そうならないのは知ってるけど。


田野口(たのくち)

4時25分。
まだ明るいので、
田野口駅で途中下車してみた。
ゲーム路銀 ¥3,925-¥1,200=¥2,725

田野口駅の駅舎は、
1931年(昭和6年)に建てられた。
昭和時代の内装が再現されているという。

一見、よくある木造駅舎のようだが、
照明が蛍光灯ではなくて小さな電球だ。
これだけでもかなり温もりが感じられる。
時計や時刻表は新しいものだが、
何かの撮影があれば、
すぐに古いものに取り換えられるだろう。

暗くて見えにくいが、
駅務室にはダルマストーブと
票券発行用の受話器(多分)がある。

木造の切符売り場が復元されている。
運賃表も手書き(これはほかの駅でもそうだが)。

入口の駅名板も手書き。
駅を出ると左手に、
住宅地や茶畑が広がる。

外壁は押縁下見板張り。
昔の内装を再現したといっても、
門司港駅のような派手さはない。
でも、地元との密着感を残した形で、
リフォームできていると思う。

だんだん暗くなっていく。
次の電車は5時27分。
それまでには確実に日が落ちているはず。

5時になり、町に『ふるさと』のメロディーが流れた。
案の定、とっぷりと日が暮れた。寒くなってきた。
駅前の商店の自販機でコーヒーを買う。
あったかいのを買ったつもりが、間違って冷たいのを買ってしまった。
でも、おいしいからいいか。

twitterに書き込みつつ電車を待つ。
昭和30年代風の駅舎に来て、ツイッター見るのもどうかと思うが。
5時17分の下りの南海ズームカーを見送る。
無人駅なので、降りたお客さんは駅舎の外を通って出ていく。

予定どおり、5時27分の電車に乗って金谷まで戻る。
車両は京阪の元テレビカーだった。暖房が効いてて、落ち着く。
結局、南海ズームカーと京阪テレビカーには乗ったけど、
近鉄の特急車両にだけは乗れなかったか。

もう景色はほとんど見えない。
橋と街灯があり、その街灯の光が下に映っているから、どうやら川沿いだとわかる程度。
塩郷のつり橋「恋金橋」も見えなかった。
さっき、田野口と塩郷とどっちで降りようか迷ったけど、
つり橋は昨日、寸又峡で渡っていて、もういいだろうと思ったので田野口の方にした。

川根温泉笹間渡駅を出て、川を渡っているとき、
左手に温泉施設「ふれあいの泉」の窓明かりが見えた。
温水プール棟が全面ガラス窓になっていた。
家山駅で下り電車とすれ違い。下りの方が近鉄車だった。
五和を過ぎると建物が増えてきた。

終点・金谷駅着6時22分。
ゲーム路銀 ¥2,725-¥1,410=¥1,315

JR金谷駅前の木が
イルミネーションで光っていた。
今回はここで終了。東京に帰るとしよう。

東海道線6時43分発の下りで掛川まで行き、7時31分の新幹線で帰った。

現在のゲーム路銀
¥1,315

今回のルート
1.恋金橋(久野脇橋) 2.不動滝 3.フォーレなかかわね茶茗舘
4.奥大井音戯の郷 5.もりのいずみ 6.寸又峡温泉 7.夢の吊り橋・飛龍橋
8.長島ダム 9.接岨峡温泉会館 10.関の沢橋梁 11.奥泉ダム 12.井川ダム
14.南アルプスえほんの郷

静岡観光コンベンション協会(静岡市・焼津市・藤枝市・島田市)
島田市観光協会  牧之原市観光協会  川根本町まちづくり観光協会
ハローナビしずおか(静岡県)  大井川鐵道  JR東海
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 131.静岡編(17)」は、
掛川のお城とコノハズク。
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