ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

136.桜と松と鳥居を見た日
〜静岡編(22)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,635




舘山寺温泉(かんざんじおんせん)

2010年4月2日。7時50分起床。眠いけど、温泉の効果か、体調はいい。
ホテルで朝ご飯を食べて、おみやげを買って、チェックアウト。
舘山寺温泉バス停に、10時ちょうどに到着。

昨日ここを通ったとき、バスの時刻をチェックしていた。
10時17分に来る、無料巡回バス・フラワー号を待つ。
このバス停は、屋根つき壁つきベンチつきの待合室があり、快適。
今日は風が強い。雨はそれほどでもない。

やや遅れたが、10時20分にバスが来た。
遊園地・浜名湖パルパルの前で、お客さんが1組乗車。

10時27分、昨日と同じ動物園前で下車。
雨風ともに今はやんでいる。

シロクマのゲートを通って、
今日は、はままつフラワーパークの方へ。
(¥800・ちなみに動物園との共通券は¥850)

動物園側にロッカーがあったから、こっちにもあるかと思ったらなかった。
しばらくは、荷物をかついでの移動となる。

まずは、昨日動物園側からも見えた、
池のほとりの桜並木。

桜に加えて、チューリップも数多く、
色とりどりの花を咲かせている。
穏やかな朝。

桜もソメイヨシノだけではない。さまざまな種類があり、まだつぼみが大半の木も多い。
ソメイヨシノが散った後も楽しめそうだ。

広場の外に桜、中にチューリップ。

春が来たことを実感させる。

北野武監督の『Dolls』が、
この満開の桜の中で撮影されたそうだ。

花も素晴らしいけれど、その陰になっている、
緑色に苔むした幹が組み合わさることで、
一層素晴らしい景色になっている。

園内は広いので、トロッコ列車風の
「フラワートレイン」が活躍している。
最近、『いい旅・夢気分』で見て
印象に残っていた。

桜の通り抜け。
脇の池からカエルの声が聞こえる。

花を落とした梅林の中の坂を
やっとこさ上がると、
メインエントランスに着いた。

ここにもチューリップがいっぱい。

ここで荷物をロッカーに入れることができた。ちょっと身軽になって、
今度は中央部、噴水の周りを歩くことにする。風が強くなってきた。

噴水の背後の花壇に、
「天木火水土」と書かれている。
どっかで見たことのある字体だと思ったら、
侍戦隊シンケンジャーだ。

大温室「クリスタルパレス」に入る。
あったかい。

まず、赤や黄色のベゴニアがお出迎え。
私のすぐ後から団体さんが入ってきて、
その鮮やかな色に感心しきり。
外との温度差で、カメラのレンズが曇った。

淡い色をした花々の通路では、サルスベリの剪定作業が行なわれていた。
この景色は、多くの人々の働きによって維持されていることを、あらためて認識する。

フランス風の庭園や、

ガーデニングの風景を再現。
庭に砂場まである。

次の部屋は「バリガーデン」と名づけられ、
ヤシやバショウやバナナなど、
熱帯の巨大な植物の中に、
バリ島の神々・聖獣の像が置かれている。

暗闇で光る、不思議なヒカリゴケを見る。

そしてサボテンやリュウゼツラン。
多彩というひとことでは
片づけられないほど多彩な形状だ。

外に出ると風は弱まっていた。日も差してきた。
近くにローズガーデンがあるが、花をつけるのはもう少し先のようだ。
(春の見頃は5月中旬から6月上旬)

時計や亀、気球などの形の
オブジェが並ぶ。
今は花が咲いていないが、
5月の連休あたりに見頃となるらしい。

12時30分から噴水ショーが始まったので見る。
また風が強くなり、
噴水が横に流されはしたが、
とにかく本数も高さもすごい。
これだけ派手な噴水は、
全国的にも珍しいのではないだろうか。

はままつフラワーパークのホームページはこちら

次はメインエントランスから見て右側へ。
こちらにも桜並木が続いている。
さっきよりも長い桜のトンネルだ。

屋台も並んでいる。
今の風で花びらがだいぶ地面に落ちているけど、
それが地面を色づかせ、景色が一層華やかさを増している。
風が落ち着き、花びらは静かにはらはらと舞う。

その先は八重桜の並木道。

まっすぐな道。
どこまでもどこまでも桜。

そしてチューリップ。

池の向こうにも桜。

最初の池に戻ってきた。
池のほとりをぐるりと回り、
対岸から引き返そう。
昨日の動物園の桜が見える。

このあたりはつぼみが多い。つつじ園もあるので、
4月下旬から5月頃にいちばんいい景色になりそうだ。

さっき対岸から見た
ソメイヨシノの真下を通る。

対岸の桜の色が濃淡さまざまで、
外側から見るとまたおもしろい。

原種つつじ園も、桜とはまた違った彩り。
コバノミツバツツジ。

桜並木を抜けた後は、静かな日本庭園。
あずまやでくつろぐ。カエルの声がする。

さらにその先は花しょうぶ園。
もちろんこの時期は、まだ葉っぱだけだが。
この場所も桜の花に囲まれていた。

屋台のある場所に戻り、
入口と逆の方向に進むと「こども広場」。
ここにあったのは、観覧車や各種の乗り物、

メリーゴーランドに、恐竜の遊具、

そして本物のSL、D51があった。
浜松工場で造られた86号機。
こども広場は奥まった所にあるせいか、
この時間、お客さんの姿はなかった。

午後2時20分、正面口に戻ってきた。
4時間近く歩き回ったけど、まったく飽きずに楽しめた。

レストランで、うなぎをライスパティでサンドした「うなさんらいす」を食べる。
あつあつのご飯に挟まれた、錦糸卵とうなぎの蒲焼き。うなぎが意外にふっくらしていた。

おみやげを買って、荷物をロッカーから出して、
フラワーパークを後にした。
花時計があるが、
ちょうど修理中で針がなかった。

はままつフラワーパークのホームページはこちら
舘山寺温泉のホームページはこちら

浜松には、フラワーパークとフルーツパークとガーデンパークがあって、ちょっとまぎらわしい。
天竜浜名湖鉄道のフルーツパーク駅の近くにあるのが、はままつフルーツパーク。
2004年に開催された浜名湖花博の会場だった場所が、浜名湖ガーデンパークだ。
はままつフルーツパーク 浜名湖ガーデンパーク

バス停はエントランスの目の前。午後3時12分到着。3時20分のバスに乗った。
このバスはすいていて、最後まで座って休めた。
途中何度も寝そうになった。いっそ寝とけばよかった。
4時2分、浜松駅バスターミナルに帰ってきた。(ゲーム路銀 ¥2,635-¥500=¥2,135


浜松

駅のロッカーに荷物を入れて、もう少し先へ進んでおこう。次の電車は4時……46分!?
4時20分の電車を逃してしまい、次が26分後。
東海道線もこの先は、電車が1時間に3本。だんだん本数が減ってくる。

ホームに出てみると、
発車の12分も前の4時34分に、
4両編成の電車がやってきた。
ここであと4両を連結するという。
車種は多分初登場の311系。
ホームには冷たい風が吹いているので、
写真を撮ってすぐに乗る。あったかい。
座席は転換クロスシートだった。

浜松駅を出発。左の新幹線の高架と分かれ、高架から地平へ。
新幹線の線路との間にコンテナが並ぶ。
新幹線はオーバークロスして右側へ抜けた。
一戸建てが並ぶ中、右手にスズキの建物。高塚駅は通過します、ごめんなさい。

高塚駅を出ると、左手に工場が続く。その後、左右両側とも一戸建ての住宅地に。
右手が畑となり、その向こうに新幹線の線路が並行。
4時54分、舞阪駅着。ここで降りた。(ゲーム路銀 ¥2,135-¥230=¥1,905


〜高塚〜
舞阪(まいさか)

舞阪もかつての宿場町。
浜名湖を渡る船の発着場だった。
『東海道中膝栗毛』では、
浜松で幽霊騒動に遭った後の
弥次さん喜多さんも、
ここから浜名湖を渡る船に乗っている。

駅から南へ向かって歩く。それにしても風が強い。
突き当たりが旧東海道。

右手に、江戸時代をほうふつとさせる
見事な松並木。
西側なので思い切り逆光だけど。

次の電車に間に合うよう、急いで駅へ戻る。
午後5時11分の岐阜行きに乗れた。今度は211系4両編成。セミクロスシート。
住宅街を通る。「間もなく、弁天島」のアナウンスとともに、橋を渡り始めた。
左に道路橋2本と、その向こうに浜名バイパスの大きな橋。
右には新幹線の線路が並行。

5時13分、弁天島駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥1,905-¥140=¥1,765


弁天島

島式ホームの中に改札があり、
その先に地下通路がある、珍しい構造の駅。
駅入口が線路より低い所にある。

駅前にはホテルやリゾートマンションが立ち並ぶ。
地下道を通って道路の向こう側に行くと、建物群の奥に鳥居が見えた。

建物の間を抜けて、岸辺に出た。
ここが浜名湖と海との境目。
鳥居と浜名大橋の組み合わせが印象的だ。

湖岸は弁天島海浜公園として整備され、
ソテツの木が南国ムードをかもし出す。
ただ今日はいかんせん風が冷たい。

種田山頭火の句碑があった。
「春の海のどこからともなく漕いでくる」

近くには、“あさりの舞ちゃん”なるキャラクターのテーマソング
『舞ちゃん音頭』の歌碑もある。

だんだんと日が暮れてきた。

風に逆らって、もう少し西へ行ってみよう。
若い女性とすれ違った。風景に若い女性が組み合わさると、どんな風景でも絵になる。
もともと美しいここの風景ならなおさらだ。
先にある橋の、海側には歩道がないので、横断歩道を渡って逆側へ。

右手に東海道本線と新幹線。

橋を渡り終えると、浜松市から湖西市に入った。
このあたりはつい最近まで新居町で、
私がここに来る10日ほど前に、湖西市と合併したらしい。

「オートレストランウーホー弁天島」という
店舗にたどり着いた。
バッティング、ゲーム、食事と書いてある。

ゲームコーナーへ。プライズ、パチンコ・スロット、麻雀格闘倶楽部、
そして一般のビデオゲームがあった。
テトリス、コラムス、上海。バーチャファイター5や鉄拳6などの対戦格闘。
ミスタードリラー、メタルスラッグ5、麻雀など。

ミスタードリラーやってみる。凡ミスを繰り返し、566mで終了。疲れか?
もう一度トライ。クリアはできなかったけど、929mまで行ったから良しとするか。
その後、バーチャファイター5もやってみる。6面クリア。
ゲーム路銀 ¥1,765+¥1,700=¥3,465

フードコーナーで、チーズバーガーを食べて休憩。
カウンターで温めてくれる。ラーメンや丼ものもあるようだ。
食事しながらツイッターに書き込む。外はすっかり暗くなった。

午後7時ちょうど、店を出て駅まで歩く。
鳥居がライトアップされていた。遠くて光量が足りなくて、写真は撮れなかったけど。
7時9分弁天島駅着。ちょうど7時10分の電車が出ていったところ。
建物のすき間から鳥居をもう一度ながめて、駅に入った。

今回はこれにて終了。東京へ帰ろう。
確か改札前に待合室があったはず、と思って向かってみたら、ドアに鎖がかかってた。
7時で閉まるらしい。
新幹線や貨物列車が通過するのを見た後、7時32分の電車に乗る。

7時43分、浜松着。ロッカーから荷物を出して、8時10分の新幹線で帰る。
車内で寝てたので、右目のコンタクトレンズがしばらく乾燥で目に張りついて取れなかった。
あと、手荒れが3日間でいちばんひどかった。この時期に手は荒れないだろうと思って、
ハンドクリームを持って来ていなかったのは失敗だった。

現在のゲーム路銀
¥3,465

今回のルート
1.浜松城 2.アクトシティ浜松・アクトタワー・浜松市楽器博物館
3.浜松科学館 5.賀茂真淵記念館 6.犀ヶ崖古戦場 7.浜松球場
8.蜆塚遺跡 9.浜松オートレース場 10.佐鳴湖 11.スズキ歴史館
12.浜松西IC 14.舘山寺総合公園(浜松市動物園、浜松市フラワーパーク)
15.浜名湖パルパル 16.浜名湖オルゴールミュージアム 17.浜名湖SA
18.浜名湖ガーデンパーク 19.東海道松並木 20.舞阪宿脇本陣
21.弁天島シンボルタワー(大鳥居)
1.舘山寺 2.ホテル九重・浮見堂 3.華咲の湯 5.浜名湖パルパル
6.浜名湖オルゴールミュージアム 7.かんざんじロープウェイ
8.浜名湖舘山寺美術博物館
9.浜松市動物園 10.浜松市フラワーパーク

浜松観光コンベンションビューロー  ハローナビしずおか(静岡県)
JR東海  天竜浜名湖鉄道  遠州鉄道
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 137.静岡編(23)」では、
遂に愛知県入り! なぜか徒歩で。
「日本縦断ゲーセン紀行 135.静岡編(21)」に戻る


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