ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
142.東田本線とちょっとだけ飯田線のバラード
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
2010年10月24日。今日も8時30分起き。 昨日はテンションで乗り切ったけど、今日は起きるのがちょっとつらい。 いつものようにエクセルシオールで朝食。 今日は飯田線に乗るので、1・2番線ホームに向かう。
飯田線は名鉄の名古屋本線と、線路の一部を共有している。 両線がそれぞれ豊川鉄道と愛知電気鉄道だった時代に、 両社が手を組んで、それぞれが持っていた単線の線路を共有し、 複線として使うことになった。 豊川鉄道が国鉄に買収され、愛知電気鉄道が名鉄となった後も、 この契約は継続され、今日に至る。 そのためここ豊橋駅では、飯田線と名鉄の乗り場が、 同じホームの両サイドにある。 2番線が飯田線の豊川、飯田方面行き、 3番線が名鉄の東岡崎、名古屋方面行き。 名鉄パノラマスーパーに見とれてて、危うく乗り遅れるところだった。 特急伊那路が発車するまでは大丈夫と思っていたが、既にいなかった。気づかなかった。 飯田線の、名鉄との共用区間には、船町、下地という2つの駅がある。 名鉄の電車は止まらず、飯田線の電車も一部は通過。 私が今乗っている電車は、船町に止まらず通過した。 広い豊川を渡る。下地も通過。名鉄の電車とすれ違う。 また広い川を渡った。豊川から分岐する豊川放水路だ。 ここを渡ってまもなく、名鉄と分かれて右にカーブ。 小坂井駅停車。降りるお客さんが、ドアを手で開ける。 青い車両とすれ違う。神社の前を通って牛久保駅。 10時24分、豊川駅着。ここで降りた。ドアを手で開けた。 (ゲーム路銀 ¥3,085-¥200=¥2,885)
飯田線は長大ローカル線として知られ、 牛山隆信氏の『秘境駅へ行こう!』で取り上げられた、小和田、田本、金野など、 秘境駅が数多くある。 アニメ『究極超人あ〜る』の舞台となったことでも有名。 しかし今私が乗った区間は、列車本数も多いし、複線だし、お客さんも多いし、 沿線は住宅地だし、ローカル線のイメージとはほど遠い。 これくらいで「飯田線に乗ったぞ」と自慢することはできなさそう。
豊川稲荷こと豊川閣妙厳寺は、1441年(嘉吉元年)、東海義易禅師が創建。 鎌倉時代の寒厳禅師伝来の千手観世音菩薩を本尊とし、 寒厳禅師が自ら刻んで信仰していた、 ダ枳尼眞天(だきにしんてん)像(「ダ」は口へんに「宅」の下部分)を、 山門の鎮守としてまつる。 ダキニ眞天は仏教の仏様だが、稲穂をにない、白い狐にまたがっていることから、 「豊川稲荷」と呼ばれるようになった。
ダキニ眞天は、心願成就の仏様として信仰されている。 私も参拝。今作っているゲームが無事完成して、うまく軌道に乗るようにお祈りする。 参拝客の方々を見ていると、柏手を打つ人と打たない人がいる。
この門にも奥の院にも、見事な彫刻がほどこされている。 諏訪ノ和四郎という人の作らしい。
豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)のホームページはこちら
最初の展示室は、意外にも日本画の掛け軸が中心だった。 山岡鉄舟、渡辺崋山(田原藩の家老だった)など。 刀も3振り展示。見ている間に正午になったようで、お寺の鐘が鳴っている。 次の部屋には、厨子に納められた仏像がずらり。 お地蔵様は鎌倉時代の作で、国の重要文化財。 二代立川和四郎(諏訪の和四郎)の欄間彫刻。 仏画も多い。九相詩の絵は、死人が朽ちていく様を表していて、ショッキング。 なぜか蓄音機とオルゴールもある。 大岡越前守忠相が愛用していたという、 毛抜き、将棋盤、碁盤、双六(バックギャモン)などもあった。 大岡忠相は、豊川稲荷をあつく信仰し、江戸にある自らの屋敷に勧請している。 現在、東京の赤坂にある、豊川稲荷東京別院は、その流れをくんでいる。 3つ目の部屋に展示されていたのは、本殿内陣厨子の彫刻を再現した、極彩色の鳳凰に、 屏風、木彫の鳳凰と孔雀、西洋画、輪島塗の大杯。 豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)のホームページはこちら
名物の稲荷寿司を食べたいのだが、イートインの店はうなぎが中心で、 いなりメインの店は席が少なく混んでいる。 商店街を1往復して逡巡(しゅんじゅん)しているうちに、雨が降り出した。 雨宿りを兼ねて、目の前のうなぎ屋に入り、うなぎの載ったいなりずしを食べる。 うなぎの焼き加減が絶妙で、うまい。 考えてみたら、うなぎも食べたいと思ってたからちょうど良かった。 外に出たら雨は上がっていた。駅の脇に稲荷寿司屋があり、 わずかながら席もあるのだが、あいにく稲荷寿司は品切れだった。
豊川放水路を渡る橋は、来るときとは違う橋だった。 今通っているのが、飯田線と名鉄の豊橋行き電車用。 向こうは飯田線豊川・飯田方面、名鉄名古屋方面と、 東海道本線の線路が通っている。 名鉄と東海道線の電車が並んで渡っていた。 今度は下地と船町にも停車。両駅でけっこうお客さんが乗ってきた。 2時12分、豊橋駅着。(ゲーム路銀 ¥2,885-¥200=¥2,685)
モ3200形。もと名鉄の車両で、名鉄時代はモ580形という名前だったらしい。 内装の一部が木製で、昔ながらの路面電車の香りを残す。 豊橋公園から先、東八町の直前でセンターポールがなくなるが、 引き続き、車道の真ん中の専用軌道を走る。 東田は、車道の上に色が塗ってあるだけの電停。 競輪場前電停の、かなり手前でいったん止まる。 向こうから電車がやってきた。 この先が単線なので、すれ違うために複線区間の端で待っていたのだ。 井原を出ると、線路は2つに分かれる。 この電車はぐるっと右に曲がって支線に入る。
池はちょっと干上がりかけているように見えるが、水源からは水が出ている。 清掃作業か何かの直後だったんだろうか? さてここから北へ歩いて、本線の終点・赤岩口を目指そう。 西に行きすぎて、支線の線路に出てしまう。運動公園前電停も見える。 もし1日乗車券を持ってたら、乗ってしまうという手もあったが、 ひと駅で¥150はもったいないので歩く。 コメダ珈琲店があり、一瞬入りたくなったが、 昼ごはんはもう食べたので、休まず歩き続ける。
ちなみに、上の写真を撮る少し前に、 井原から運動公園前へ向かう電車が通り過ぎたが、 井原を出たところで、その場でぐるっと回るような感じで、90度向きを変えた。 ここの線路は、全国の鉄道の中でいちばんの急カーブらしい。 私はこの交差点で右に曲がり、今度は本線に沿って歩く。 けっこう長い。電車に1回追い抜かれる。 3時40分到着。結局、運動公園から20分くらい歩いた。
花電車がやってきた。既に乗客は私を入れて7人。午後3時54分発車。 競輪場前で運転士さんが交代。さっきは気づかなかったが、 右手に留置線があって、電車が2両止まっていた。 東八町電停のそばに、やはりさっきは見つからなかった、 秋葉山常夜灯が見つかった。 豊橋公園前では、ハリストス正教会の尖塔を確認。
豊橋鉄道のホームページはこちら これにて豊橋での観光は終了。まだ時間があるようなので、先へ進んでみようと思う。 どうせ次回も豊橋に泊まるだろうから、今行ってもあまり意味はないんだけど。 しかしタイミングが悪かった。次の目的地には普通電車しか止まらない。 4時25分の電車は3分前に出てしまった後で、次は4時55分までない。 今から行っても、着いたときには日が暮れてるかも。 さっき駆け足で駅に入って、あまりじっくり見てなかった駅前の景色をもう1回ながめる。
出発。左に新幹線の高架。右は電車の車庫を過ぎて、飯田線・名鉄と並行。 豊川を渡る。新幹線の線路がだんだん遠ざかる。 豊川放水路を渡ると、飯田線・名鉄も離れていく。 西小坂井駅で半分近くのお客さんが降りた。 薄暗くなった町なかを走る。畑やビニールハウスが増えてきた。 建設中の道路がある。東海道線をまたぐ形になりそう。 再び住宅が増えて、愛知御津駅。 右手にこんもりとした山がある。ここが御津山だろう。 またビニールハウスが多くなった。右側の車窓では、遠くに山が連なる。 5時6分、三河大塚で降りた。(ゲーム路銀 ¥2,385-¥230=¥2,155)
バスの時刻を確認。1時間に1〜2本か。まあ電車もそれくらいだし。 ちょっと海まで歩いてみようとしたが、 また雨が降ってきたし、だいぶ暗くなってきたので、 交番まで来たところで引き返した。 幸い、5時28分の電車があったので乗る。次回はここ、三河大塚から再開しよう。 ホームから、すぐそばを通る新幹線の窓の明かりが見えた。 313系4両に乗って、豊橋へ戻る。 愛知御津で新快速を通過させたため、豊橋に着いたのは5時46分。 また豊橋駅でけっこう待つことになったが、6時43分のひかりに乗って東京へ帰る。 稲荷ずしに未練があったので、ホームで助六寿司を買った。 自由席はまったく空いてないわけじゃなかったけど、 3列の真ん中の席しかなかったので、結局デッキに立つ。 デッキで食べた稲荷ずしは、やっぱりうまかった。 ¥2,155 今回のルート より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行 を表示 豊橋観光コンベンション協会 豊川市観光協会 蒲郡市観光協会 愛知県観光ガイド JR東海 名古屋鉄道 豊橋鉄道 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 143.三河編(6)」では、 ラグーナ蒲郡のイルミネーションを楽しむ。 「日本縦断ゲーセン紀行 141.三河編(4)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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