ゲイムマンのダイスステーション
日本縦断ゲーセン紀行
15.やっぱり温泉だよ登別
〜道南編(6)〜
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\3,690)※北海道内はマイナスでも可。
2003年1月23日。
「コンパイル解散」というショッキングなニュースを知り、
続報が気になってしようがない気持ちだったが、
久しぶりの「ゲーセン紀行」へ出発する。
(29日、事業を有限会社アイキに譲渡するという発表があった)
 |
午後6時56分東京発の、東北新幹線はやてに乗った。
「八戸開業」が大きなトピックとなっているが、それ以外に
「ゆれが少ない」というのも、はやての売りとなっている。
実際に乗ってみると、本当にあまりゆれない。
なんか、電車に乗ってる感じがしない。
車内で「O-bento」を食べて、その後かなり寝る。仙台駅で下車。 |
今日は全国的に大雪で、
在来線には、かなり遅れが出ているもよう。
仙台駅前もご覧のとおり。 |
 |
改札前に、列車の運行状況をカメラに向かって報告する、
テレビアナウンサーらしき人の姿があった。
東北本線も、上下線ともに遅れが出ていた。
下り8時32分の電車が45分頃発車。
上りに至っては、8時1分発の電車が、9時になってようやく発車。
9時13分の北斗星1号は、果たしてだいじょうぶだろうか?
「21時13分発、北斗星1号札幌行きは、ただいま、7分遅れて運転しております」
はー、そんなもんで済んで良かった。
定刻から10分と遅れずに、列車が到着。 |
 |
ただし、乗ってからも、ダイヤの乱れは収まらなかった。
先行する列車が小牛田(こごた)で止まっているとかで、
北斗星1号は陸前山王という駅でしばらく停車。
その後、松島でも長いこと停車する。
一ノ関に着いたときには、1時間ほどの遅れになっていた
(新幹線から一ノ関で乗り換えなくて良かった)。
しかしその後、懸命に遅れを取り戻し、
今回のスタート地点となる登別に着いたのは、
定刻より30分遅いだけの8時25分だった。
(写真は車窓からの景色) |
 |
 |
久々にやってきた登別駅。
今回は、登別温泉へと向かおう。 |
温泉街へと向かうバスに乗るのに、20分待つ。
1本前のバスに乗り遅れたのだ。
正規の時刻に着いてないから、接続が悪い。
朝、周りに人がほとんどいなかったので、
駅前の鬼の像をバックに撮影。 |
 |
 |
駅の中ではヒグマがお出迎え。 |
温泉行きのバスは、市街地を抜けて山間の道へ。
ホテル街が見えてきて、
8時57分、登別温泉バスターミナルに到着。
(ゲーム路銀 -\3,690-\330=-\4,020) |
 |
 |
子供の頃、苫小牧に住んでいた私は、
祖母に連れられてよくこの登別温泉へ来ていた。
そのとき必ず訪れたのが、のぼりべつクマ牧場。
山(四方嶺)の上にあるので、交通手段は、このリフト。
往復\300。(ゲーム路銀 -\4,020-\300=-\4,320) |
リフトを降りて、今度はロープウエーに乗り換える。
昔はリフトとロープウエーが
並行して走っていたように記憶しているが。
今のロープウエーは見るからに新しいもの。
昔より小さくなったが、数が多くて、待たずに乗れる。 |
 |
さてここで、「ゲーセン紀行」としては困ったことになった。
ロープウエーの運賃は、クマ牧場の入場料込みで\2,520なのだ。
この額をゲーム路銀から引くべきかどうか迷う。
ロープウエーに乗っている間じゅう考えた末、
「入場料と一体になっててバラせないから交通費じゃない」
という結論に達した。
だってもうマイナ4,000超えてるし。
ロープウエーの鉄塔の隣に、もうひとつ古い鉄塔があった。
多分、それが昔のロープウエーの鉄塔で、
今ロープウエーが動いている所に、
リフトがつながっていたんじゃないだろうかと思う。 |
 |
 |
眼下に温泉街が一望できる。 |
 |
山上に着いてすぐ、ステージで
子熊のショーが始まった。 |
オフシーズン、しかも朝早くだったが、
中国からの団体さんが入って、客席はなかなか盛況に。
子熊が自転車をこぐのがかわいらしい。
 |
大人のオスが集まる第1牧場では、
ときどき取っ組み合いが起こり、迫力。 |
第1牧場の真ん中に「人のオリ」があり、地下を通って中に入れる。
ボール状のエサを、オリの中から外に撃ち出せるようになっている。
熊に周囲を囲まれ、さらに迫力満点。
 |
金網に手をかけてエサを求める熊が怖くて、
ついついエサを多めに出してしまう。 |
 |
わたしが小さい頃に見ていた
アヒルのレースは、
寒さのためにお休み中。 |
メスのいる第2牧場、
アイヌの村を再現したユーカラの里(冬場は閉鎖中だが、家々を外から見られる)
と見て回り、ヒグマ博物館へ。
熊の生態や、アイヌ民族と熊とのかかわりなどが展示で解説され、
たいへん充実した内容。
クマ牧場での、歴代ボス熊の紹介が特におもしろい。
ここの熊社会にも、今までいろいろとあったことがわかる。
 |
ヒグマ博物館の屋上が、展望台になっている。
まんまるいクッタラ湖がよく見える。
もちろん今の季節は凍っているが。 |
のぼりべつクマ牧場のホームページはこちら
11時、下りのロープウエーに乗り、クマ牧場を後にする。
次は温泉街を歩いて、地獄谷へ向かおう。
 |
からくり閻魔(えんま)堂。
地獄まつり30周年を記念して、平成5年に作られた。
残念ながらちょうどメンテナンス中で、
動くところを見られなかったが。 |
鬼たちも寒い中、
健気に観光客をお出迎え。 |
 |
 |
雄大なパノラマの あちらこちらから煙が立ち上る地獄谷。 |
地熱のために、ここだけ雪がとけている。 |
 |
 |
遊歩道を歩くと、やっぱり硫黄の匂いがする。
いくつかある遊歩道の中で、最も短い
10分コースを歩くことにしたのだが、
道中かなり急な坂がある。
春や夏だったら何ともないのだろうが、
今の季節は雪が踏み固められ、
滑ってしまってなかなか坂を上れない。 |
上り坂は、はいつくばるようにして何とかクリアーしたが、
ゴール間近に下り坂があった。
案の定、見事にすっ転んで雪まみれ。
カメラを壊さなくて済んだのは、不幸中の幸いか。 |
 |
 |
第一滝本館で温泉に入る(日帰り入浴\2,000)。
地獄谷の景色が見渡せる、広い大浴場で、あったまる。
熱くなったら露天風呂に移動。快適な雪見風呂となった。
あったまると、自然と顔に笑みが出る。 |
温泉から出て、脱衣場で牛乳を買って飲んだ。
牛乳瓶にメグミルクのマークというのは、
見慣れないので違和感があるが、じきに慣れるだろう。
さて、私はただ温泉に入るためだけに、第一滝本館に来たわけではない。
温泉宿といえば、ゲームコーナーはつきもの。
しかもちょっと古めのゲームがあるのが普通。
そういうゲームで面数を稼いで、ゲーム路銀のマイナスを減らそうというわけだ。
館内を歩き回って、ゲームコーナーを発見。
プライズ、レース、メダルものが中心だが、いちばん奥に『ミスタードリラー』があった!
途中で残機の増えない『1』だが、1000mクリアー目指して挑戦!
1回目、772m。
2回目、946m。
クリアーならず。 (ゲーム路銀 -\4,320-\200+\1,600=-\2,920)
第一滝本館のホームページはこちら
バスターミナルへ向かう。
温泉に入った後だから、雪道なのに全然寒くない。
ちなみに今回行ったのは1館だけだが、
登別には日帰り可能な温泉がほかにいくつもあり、ハシゴ可能。
途中のおみやげ屋さんで「わかさいも」を買って、バスターミナル到着。
ちょうど出発間近だったバスに乗り、登別駅まで戻る。
(ゲーム路銀 -\2,920-\330=-\3,250)
駅到着、午後2時25分。
次の目的地、東室蘭へ向かうことにする。
次の上りは、……2時26分。
すぐ駆け込めば間に合うが、ロッカーから荷物を出さなきゃならない。次のを待とう。
……3時17分だが。
売店でクリームパンを買って食べて待つ。駅の中に、ストーブがついてて暖かい。
3時17分発、東室蘭行き普通電車は、
3両編成、セミクロスシート。 |
 |
海と山との間に、細長く延びる住宅地。
ひと駅ごとに山は遠ざかり、平地の面積が大きくなる。
北海道の住宅地の特長は、一軒家とトタン屋根が多いこと。
瓦があまり見られないのは、雪の重みに耐えられないからか。
タンク車やコンテナが多く並ぶ貨物駅を過ぎて、3時35分、東室蘭駅着。
(ゲーム路銀 -\3,250-\350=-\3,600)
 |
東室蘭駅東口。
室蘭駅が室蘭本線から分岐した場所にあるため、
ここが室蘭の玄関口としての役割を果たしている。 |
ひとまず今日泊まるホテルに向かう。
しかし、駅の出口を間違えていたことに気づき、引き返す。
4時ちょうどにチェックイン。
少し休んで、4時半を過ぎると、辺りは薄暗くなってきた。
この近辺にあるデパートを回って、ゲームコーナーをチェックしてみよう。
長崎屋、丸井、ポスフール。
長崎屋と丸井には見当たらず。駅の通路を通って反対側、西口へ出る。
ポスフール(旧サティ)にゲームコーナーがあった。
しかし、スペースこそ広かったものの、乗り物、プライズ、プリクラが大部分。
できるゲームがほとんどない。
『太鼓の達人』はあったけど、これは2面で終わりだし。
結局何もせず、下のマックでフランクバーガーを食べる。
まだ6時、本格的に晩ごはんを食べるには早すぎる。
 |
ポスフールの近くを歩いていたら、
「カラオケ バッティング ゲーム」の文字が!
行ってみる。 |
室蘭グランドボウル。
ここもプライズとプリクラが多いが、ほかもひととおりある。
しかし麻雀やサッカーや格闘などの“対戦もの”が盛り上がっている最中で、
そんな中に乱入していっても勝ち目はない。
そこでシューティングゲーム『19XX』をやってみるが、2面でアウト。
-100+100で増減なし。
そのうち、『バーチャファイター4Evolution』の台が空いたのでプレーする。
『バーチャファイター』シリーズはよくやっていたが、『Evo』はこれが初プレー。
4面クリアー後、5面のサラに同キャラ負け。
しかも、3回プレーして3回ともである。
とりあえず、-300+1,200。
マイナスが900円減っただけでも良しとしよう。
(ゲーム路銀 -\3,600+\900=-\2,700)
長崎屋に戻って夕食。
ここで、店内ファミレスの隣に、ゲームコーナーがあるのを発見。
食事を終えてゲームコーナーに向かうが、
結局ここもプライズもの中心で、路銀を稼げそうなものはなかった。
現在のゲーム路銀
-\2,700
今回のルート
登別観光協会のホームページ
室蘭観光協会のホームページ
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 道南編(7)」では、
室蘭市内をひと巡り。
「日本縦断ゲーセン紀行 14.道南編(5)」に戻る
「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る
|