ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

155.工業地帯の大仏様
〜尾張編(6)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,915




2012年3月3日。今日も8時半起床。
4時間しか寝てないけど、晴れたので気持ち良く起きられる。
そんな日に限って、観光名所の少ないルートを回る予定になってるが。
西原理恵子さん風に言えば、「はれた日はゲーセンを訪ねて」といったところ。

ホテルで朝食をとって、10時11分、金山駅発の普通電車・内海行きに乗る。
3500系4両。ここが始発駅なので、すいている。

10時18分、道徳駅着。
今日はここからスタート。
電車の写真は撮れたものの、
カメラの調子はやはり悪く、
2、3度電源を入れ直して
やっと動くといった状況。


道徳

昨日は東へ行ったが、
今日は西へ向かい、
もう1軒あるはずのゲーセンを目指そう。

駅からすぐの所に
道徳公園があった。
池のある、穏やかな雰囲気の公園だ。
天気が良くて暖かい。
野球場やテニスコート、
バスケットボールのゴールもある。

鯨の像に、木の影が差す。
昭和初期、この近くには
マキノ・プロダクションの
撮影所があったそうだ。

さらに西へ歩く。
広い道路(県道225号)と交わる交差点に、
ADXマミーがあった。

しかし、近づいてみると、店内が妙にスッキリしている。
……空っぽだ! 閉店してた!
……まあ、今日は6店回る予定だから、気持ちを切り替えて次へ行こう。
それにしても寂しい。

11時3分の電車に間に合った。内海行き6000系4両。座れた。
引き続き住宅街を高架で抜ける。山崎川を渡って、地平に下りて、大江駅。
東名古屋港駅へ延びる、築港線という路線との分岐駅だが、
ここでは降りませんごめんなさい。

この駅で、後から来た急行に乗り換えられるが、
次の目的地に止まらないので、乗り換えずに待つ。
さらに特急の通過を見送って、発車。右手に側線多し。

左に団地、右は木々に覆われる。木々の向こうは東レの工場らしい。
名古屋臨海鉄道の東港線(貨物線)をくぐる。右手に大きな工場が見える。
大江川を渡る。右にトーエネックや大同大学といった大きなビルが並ぶ。

11時16分、高架の大同町駅に到着。
ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥2,915-¥180=¥2,735
ホームの窓から大同高校の
建物とグラウンドが見える。


〜大江〜
大同町(だいどうちょう)

駅から東へ出て、
広い通り(国道247号)を南へ歩く。
大同特殊鋼の工場がある。

ゲーセンがあるはずの場所に来たが、あったのは、
お好み焼き屋やコインランドリー、民家、美容院。ゲーセンは見当たらない。
ここも閉店したのだろうか?

結局午前中はゲーセンに行けず。大同町駅に戻り、
12時3分発の中部国際空港行きに乗る。3100系2両。
引き続き高架から、家々の屋根を見ながら走る。
柴田駅停車。駅を出てすぐ天白川を渡る。名古屋市から東海市に入った。
途端に、工場が目立つ風景に変わる。

12時6分、名和駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥2,735-¥160=¥2,575


〜柴田〜
名和(なわ)

国道247号線を北に歩けば、
ゲーセンが2店あるはず。

あった! ゲームナイル。
非常に変わった外観の店舗で、
南側から見ると、
手前より向こうの方が低いので、
実際より奥行きがあるように見える。

1階にプライズ、通信、対戦麻雀、戦場の絆。2階にメダル、スロット、レース。
1階には通常のビデオゲームもある。主に対戦格闘。
対戦台になってない「ストリートファイターIIダッシュターボ」を春麗でプレイ。
3面のエドモンド本田に、まさかの逆転負けを喫する。
ゲーム路銀 ¥2,575-¥100+¥200=¥2,675

交差点の先にもう1店。
ロードサイド型の
さまざまなお店が集まる中に、
アミューズメント・バッティング・
ワイドがあった。

バッティングセンター併設のゲーセンだが、
ゲームの置いてあるスペースは意外に広かった。
プライズ、メダル、スロット、通信、対戦麻雀、エアホッケー、
太鼓の達人、マリオカート。
ビデオゲームは対戦格闘や、テトリス、上海。

「バーチャファイター5 ファイナルショーダウン」をプレイ。
期間限定で2プレイ¥100になっていた。
サラでプレイして2回とも7面クリア。
時間はかかったが、やっぱりこのゲームは楽しい。
久々に大きくゲーム路銀を増やせたし。(ゲーム路銀 ¥2,675-¥100+¥700=¥3,275

名和駅着午後1時27分。37分発の常滑行きに乗る。6800系2両。
小さな川を渡って、高架から地平へ。左に住宅地、右に工場群。
高速道路をくぐると、左手にこんもりとした緑の丘が見える。
その上から、巨大な仏像の後頭部が突き出していた。

1時39分、次の聚楽園駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥3,275-¥160=¥3,115


聚楽園(しゅうらくえん)

大きめの一戸建て住宅のような
たたずまいの聚楽園駅。

駅前に「細井平洲先生誕生之地」と
書かれた碑があった。

細井平洲は、上杉鷹山の師匠で、
尾張藩の藩校「明倫堂」(現在の明和高校)の初代督学(校長)。
駅前ロータリーには、「学思行 相まって良となす」という平洲の教えが記されていた。

「へいしゅうくん」という
マスコットキャラが立っている。

今日のルートで唯一の観光スポットがここ聚楽園。駅の近くに聚楽園大仏が鎮座する。
既にこの場所から、大仏さんの頭が見えている。
ただ、大仏さんを拝むのはちょっと後にして、まず別の場所へ行ってみた。

大仏のある聚楽園公園の南端を
東側へ歩く。
地元の中学生が描いた、
平洲の一代記が掲げられている。

少し坂を上がって振り返ると、
駅の向こうに
愛知製鋼の大きな工場が見えた。

工場が見える景色も、東海市の売りらしい。
私は苫小牧という工業都市の出身だから、ちょっと懐かしく感じる。
苫小牧で目立つのは製紙工場だけど。

コートが要らない陽気になってきた。
郵便局の向かいに、
「一太郎翁とまと記念館」があった。

ここはカゴメの創始者・蟹江一太郎が、
初めてトマトなどの西洋野菜を植えた場所。
今は住宅地の中だが、
記念館の隣に小さな温室がある。

記念館の入口の碑によると、
さまざまな野菜の中でも、
トマトはなかなか売れず、
トマトソースを作って普及に努めたそうだ。
西洋料理店などで評判が良く、
普及したという。

建物に入ると、「感謝」の文字が大書されていた。
「トマト翁 九十五 一太郎」の号がある。
展示室は小さいながら、映像で一太郎の足跡を見られる。

この記念館は、一太郎の孫でカゴメの元社長、蟹江嘉信氏により設立された。
残念ながら、嘉信氏は今年の1月に亡くなられたそうだ。

記念館には、レストランやバンケットルームもあるが、ちょうど昼休み中だった。
エステもあるらしい。

一太郎翁とまと記念館のホームページはこちら

さて、あらためて聚楽園公園へ。南東に東海市の施設がある。
保健福祉センターと、健康ふれあい交流館という温浴施設らしい。
公園とこれらの施設を合わせて、「しあわせ村」という名前がついている。

建物にテラスがあり、
公園の池が見える。
池のほとりに、
足裏を刺激するため小石を敷き詰めた
「ふみふみろーど」がある。

いったん地上に下りて、池の周りを回ろう。
階段を上って、対岸のふれあいガーデン、花の広場、ハーブ園。
3月とはいえ植物にとってはまだ冬のようで、椿以外の花はあまり咲いていない。
ただし緑は豊富。

聚楽園創業当初、旅館があった場所に建つ、
茶室・嚶鳴庵(おうめいあん)の前を通り抜けようとしたが、行き止まり。
300円でお抹茶を頂けるらしいが、考えた末にやめて先へ進む。

茶室のあたりから、
ヤカン池のほとりに下りてみた。

ヤカン池に架かる橋。

遊具のある「トリム広場」の前を通って、健康ふれあい交流館の下へ。
ヤカン池を1周した。
見晴らしの丘に登って園内をながめる。

そして最後に、聚楽園大仏だ。

高さ18.79メートル。
鉄筋コンクリート製ではあるが、
奈良や鎌倉の大仏より大きいそうで、
近くで見るとさすがに迫力がある。

目が八方にらみ(虹彩の真ん中に瞳孔が描かれている)なので、
真下や真横からながめても、大仏さんに見られているような感じ。
かたわらには、シベリアや旧満州の戦争犠牲者慰霊碑や、
「山田才吉翁 寿像」と彫られた碑が建つ。

聚楽園大仏は、実業家の山田才吉が、大正天皇御大典記念として発起し、
その後、昭和天皇御成婚記念として、1927年(昭和2年)に完成させた。

あかがね色のお姿が、
青空によく映える。

大仏様の鎮座する、この丘から、愛知製鋼の工場がよく見える。
今日は土曜日だが、休むことなく稼動している。

東海市しあわせ村のホームページはこちら

石段の上に巨大な石灯ろうがあった。
石段の下には仁王様。

仁王様も大きくて迫力がある。

公園を出たら聚楽園駅前だった。
失敗したと思った。
なぜならこの後、アピタのゲームコーナーに向かう予定だったから。
アピタは丘の上にあるので、もう1回坂道を上がらなくてはならないのだ。

駅のすぐ近くだったのだが、目の前の道路を渡る横断歩道が全くなくて、
アピタの北辺を端から端まで歩くはめに。
ともあれ無事に、アピタ東海荒尾店に着いた。
2階のゲームコーナーへ……行く前に腹ごしらえしよう。
午後4時を過ぎて、お腹がすいた。

フードコートのスガキヤで、特製ラーメンとデザートのセット。
昨日、知人のツイートで知ったのだが、
今日と明日(3月3日・4日)はスガキヤで半額セールがあって、
特製ラーメン、五目ごはん、デザート(またはサラダ)のセットが何と¥350!
この時間でもさすがに少し、行列ができていた。

うまいし、量はあるし、大満足。あらためてゲームコーナーへ向かおう。
実は、フードコートのすぐ隣にあって、食べてる間にずっと見えてたんだけど。

店名はプラネット。プライズ、プリクラ、キッズ向け、「太鼓の達人」、
乗り物、メダル、パチ・スロ、「ワニワニパニック」等。
ゲーム路銀は稼げなさそうなので、移動することにした。

何となく、西側の出口から出てみた。

はるか遠くに名港トリトンの
3本のつり橋の1本、名港東大橋が見える。
いいながめ。
しかし案の定、目の前の道路を渡れない。

坂の下、だいぶ先に横断歩道があるので、とりあえず行ってみた。
よかった! 途中で下の道に下りる階段がある。
下りた所は、駅の近くだった。

午後5時5分、聚楽園駅に戻る。4分発の準急がちょうど出て行ったところ。
次は16分発の普通・常滑行き。
5時9分にもう、6500系の4両編成が入ってきた。通過列車を2本、先に通すそうだ。
日が傾いて、やや寒くなりかけていたので、ちょうどよかった。
しかもクロスシートに座れる。

出発。住宅地の地平を走り、新日鉄前。左に小高い丘が見える。
新日鉄はどこにあるかわからなかった。(※海側に工場があるらしい)
発車後またも高架へ。右手にもっと高い高架の柱が見えた。
太田川駅。周りに大きなアパート・マンションが建つ。お客さんがけっこう乗ってきた。

太田川駅を出ると、左へ分かれる線路が見えた。
知多半田や知多武豊を経て河和に至る、名鉄河和線だ。
地上にも並行して線路がある。
河和線と分かれた後も高架を走って、5時22分、尾張横須賀駅着。ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥3,115-¥220=¥2,895


〜新日鉄前〜太田川〜
尾張横須賀

改札近くの壁に、「尾張横須賀まつり」に登場する山車の写真が並んでいた。
半田や有松のように、ここでも山車が出るのか。

東口から外へ出た。

ロータリーに巨石が並ぶ。
お城の石垣の石っぽいが、
詳しいことはわからなかった。

駅前通りのパチンコ屋の裏に、アトランティスというゲーセンがあった。

正面の鮫がすごく目立つ。
ただ描かれているだけではなくて、
立体的に造られているのだ。
歯が2列になっていた。凝ってる。

鮫の口から店内へ。店内でも、天井に魚や亀やエイがいたり、
ホースとボールで構成された体を持つ海蛇がいたりする。
ゲームはプライズ、メダル、スロット、麻雀、通信対戦。
通常のビデオゲームは対戦格闘のほか、上海、テトリスプラス、ファイナルロマンス2。

「上海 万里の長城」をプレイするが、ゆっくり考えすぎて1面で時間切れ。
「テトリスプラス」パズル・イージーモードへ。
3面をあっという間にクリアして、4面であっさりゲームオーバー。

今日はここでラストなので、もうひと勝負。
「対戦アイドル麻雀 ファイナルロマンス2」。
1、2面をクリア。3面でツミコミを使ったら、四暗刻単騎を上がった。
これは最近の通信麻雀では味わえない醍醐味だろう。
4面でゲームオーバーになったけど。(ゲーム路銀 ¥2,895-¥300+¥600=¥3,195

午後6時を過ぎて日が暮れた。駅まで戻り、西口のスーパーをちょっとぶらつく。
もう景色も見えないだろうが、次の目的地まで行ってみることにした。
6時49分発の特急。指定席の特別車と、一般車があるが、もちろん一般車で。
6時57分、新舞子着。(ゲーム路銀 ¥3,195-¥290=¥2,905


〜寺本〜朝倉〜古見(こみ)〜長浦〜日長(ひなが)〜
新舞子

というわけで、明日はここ
新舞子からスタートすることにして、
宿泊地の金山に戻ろう。

午後7時17分の普通。尾張横須賀を過ぎて寝かけるが、次が乗り換えの太田川。
37分発。8時にはもうホテルに戻れていた。特急は速い。
晩ごはんはホテルの食堂にて、手羽先、串カツ、きしめん。

現在のゲーム路銀
¥2,905

今回のルート


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次回、「日本縦断ゲーセン紀行 156.尾張編(7)」では、
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