ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

166.出世の原点その2−ここから百万石へ
〜尾張編(17)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥6,465




2013年1月24日。午後6時52分新横浜発のひかりに乗車。
行きの新幹線でちゃんと座席に座れたのは久々かもしれない。

前回から2ヶ月。当時は仕事が本当にどん底に近い状態だったけど、
あれからすぐ、クイズ番組のオーディションに参加できることになり、
12月半ばに行ってきた。
番組に出演できれば浮上のきっかけがつかめると意気込んだが、
それから1ヶ月、いまだに合否の連絡はない。
オーディションの様子がオンエアされ、そこで数回見切れたが。

というわけでまたどん底に近い状態での名古屋行きである。
8時19分着。着くまでほぼ寝てた。寝られることがありがたい。


名古屋

ホテルにチェックインし、晩ごはんを食べに外へ。
名鉄百貨店で、味噌煮込みうどんを食べた。

翌25日。8時半起床。夜はなかなか寝つけず、正味3時間くらいしか寝ていない。
旅の初日はだいたい眠れない。それと、夜中にコーヒーとお茶を飲みすぎたかも。

今日のナナちゃんは、名鉄百貨店のハッピ姿。

大名古屋ビルヂングは、
工事用の外壁にすっぽり覆われていた。

今回はまず、前回で途中までしか回れなかった、ノリタケの森へ向かう。
地下鉄東山線。10時12分発の高畑行きに乗り、
2分後、隣の亀島駅で下車。(ゲーム路銀 ¥6,465-¥200=¥6,265


亀島(かめじま)

駅から歩いて、ノリタケの森に到着。
木々はすっかり葉を落としていた。
よく晴れているけど風が強い。
平日の午前中なので、
さすがにお客さんは少ない。

ウェルカムセンターへ。
ロビーで、陶器の大きなひな人形が出迎える。
男びな67センチ、女びな55センチ。

ノリタケの歴史を紹介する映像を見る。
1876年、森村市左衛門・豊(とよ)兄弟が、
アメリカとの交易を行なう会社・森村組を設立。

主力輸出品だった陶磁器の、品質・デザイン向上のため、
1904年に日本陶器合名会社(現・ノリタケカンパニーリミテド)を設立し、
白色磁器の製造を始める。
1913年、製造が技術的に難しかった、ディナー皿(白色硬質八寸皿)がようやく完成。
ノリタケの陶器の始まりとなった。

ウェルカムセンター2階へ。階段の壁に、さまざまな石膏の型が並ぶ。

2階ショールーム「セラボ」では、ノリタケの工業製品を紹介。
発電機やエンジン・ポンプ等に使われる部品。各種ろ過装置。回路基板。
ヘルメットなどに絵を貼りつける転写紙。歯やアクセサリーなどの型に使われる石膏。
さまざまな種類の、砥石や工業用カッター。蛍光表示管。
焼成炉や加熱炉、乾燥用セラミックヒーター。太陽電池の製造機械など。

1階売店で、食器や陶板画、アクセサリー、精緻な置物をながめる。
売店だけど、非売品の豪華な作品も、数多く展示されていた。

ノリタケの森のホームページはこちら

隣のクラフトセンターへ。
この建物のみ入館料¥500。
ボーンチャイナの製造工程が見られる。

ボーンチャイナは、18世紀にイギリスで開発された陶器で、
牛骨灰が使われたため、こうよばれているそうだ。
原料は、粘土、ガラス質化する長石、骨組みとなる珪石(石英)。
硬質磁気の場合はこのほかに、つなぎとなって、また色を白くする
カオリン(中国の高嶺という場所でとれる)が使われるが、
ボーンチャイナでは、このカオリンの代用として牛骨灰が使われていた。

大きな機械が並ぶ。粘土の原型もある。石膏の型も。
さっきの売店で見た小さな置物が、焼かれる前の状態で棚にずらり。
実際に製造している様子を、じかに見ることができるのだ。

型で同じものをいくつも作っているが、工程は手作業が多い様子。
型を削って微調整したり、型の中に原料の泥(でい)しょうを流し込んだり。

成形した生(なま)生地を自然乾燥させ、
摂氏1,250度ほどで14時間かけて締焼きし、
釉薬(ゆうやく)をつけて、摂氏1,100度ほどで11時間焼いて、完成となる。

2階では絵付け作業が行なわれていた。
ろくろとスプレーを使ってベースの色を吹きつけ、細かい部分は筆を使っている。
転写紙で模様を貼りつけるものもあるようだ。
転写紙のふちを切る作業をしている人がいた。

金彩は、純金を王水にとかしたものを油にとかし、金の液を作って使っているそうだ。
王水って理科の授業で名前だけ聞いたことがあるけど、
実際にこういう用途で使われているものだったのか。

手描きによる絵付けも行なわれている。職人さんがティーカップに絵を描いていた。
すぐ横のスペースでは、絵付け体験もできるらしい。

ノリタケの森のホームページはこちら

3・4階は、ノリタケミュージアム。
まずは3階の一角に展示されている企画展「フィギュアリンの造形」(9月8日まで)。
フィギュアリンというから、もっと小さな物を想像していたが、
30〜50センチもある、かなり大きなフィギュアが中心。
迫力ある動物の像や、リアルな花ショウブ(でも光沢がある)、
単純化されたことでスピード感が強調された鳥の像など。

通常展のスペースでまず展示されているのは、日本陶器合名会社の創立宣誓文。
こういうものまで、紙ではなくて陶板に記されていた。

続いては豪華なディナーセット。1914年(大正3年)に作られ、アメリカへ輸出された、
日本初の白色硬質磁器ディナーセット「SEDAN」もある。
25センチの大皿を作る際、なかなか底が平らにならず、
輸出できる品質のものができるまで、構想から20年もかかったらしい。

戦前に作られたオールドノリタケのディナーセットやティーセットが
ふんだんに展示され、室内は格調高い雰囲気。
ボーンチャイナも、日本ではノリタケが初めて製造した(1932年)。
白色硬質磁器に比べて、やわらかい色をしている。

ベーブ・ルースが1934年に来日した際、サインした皿が展示されていた。

壁一面に並ぶディナー皿。年代順に並んでおり、ノリタケのデザインの変遷を見ることができる。
時代によって流行の変化は若干感じられ、また新たな技法も生まれているけれど、
どれも素晴らしい。200枚もの皿が並んでいるさまは圧巻。

4階の展示は、食器以外のオールドノリタケが中心。
金盛りやエナメルなどの技法が紹介されている。デザイン画も展示。
さまざまな技法を用いて作られた、壺や花瓶、飾り皿。
手の込んだ装飾。中心に描かれている絵もきれい。

日本画をモチーフにしたジャポニズム。
中国風の絵柄をロココ調にアレンジしたシノワズリー。
派手な色づかいで模様も記号化・図形化されたアールデコ。
フランク・ロイド・ライトがデザインした食器もある。
そして植物などをモチーフにした、独特な造形のアールヌーヴォー。

(※ノリタケミュージアム4階は、2月19日から3月1日まで、
改装のため閉鎖されるそうです)


売店棟を見て回る。午後に入り、お客さんも多少増えてきた。

ノリタケの森ギャラリー。「中川幸作写真展『私が出会った芸術家100人』」
(画家、指揮者、オペラ歌手、舞踏家など、いろいろな芸術家の表情をとらえている)と、
「金継ぎ教室作品発表会」(欠けたり割れたりした陶器等の金継ぎを主体とした展示)。
(ともに1月27日まで)

ノリタケの森のホームページはこちら

レストランで食事するつもりだったが、
店先に「ランチ¥3,000」と書いてあったのでやめた。
朝からカロリーメイト2本しか食べてない。

相変わらず風が強い。亀島駅から、午後1時38分発の電車に乗る。
座れたが、座れたことでかえって眠くなった。

前回降りた中村公園を過ぎ、
1時49分、終点の高畑駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥6,265-¥230=¥6,035


〜本陣〜中村日赤〜中村公園〜岩塚〜八田(はった)〜
高畑(たかばた)

駅の出口に、
北村西望氏作の銅像「無限」があった。

高畑緑道を南へ。緑道といっても、片側2車線ずつ計4車線ある広い道で、
中央分離帯に木が生えている。
看板に従って左に曲がり、やや細い道へ。
車は多いが、歩道があるので歩くのに支障はない。
駅から10分、荒子観音寺に到着した。

決して広いとはいえない境内だが、
本堂や山門、鐘楼など、
いくつもの木造の建物が建っている。
隣に神社もある。

本堂の両脇に、立派な岩がある。

観光バスで団体さんがやってきて、少しにぎやかになった。
本堂の観音様(秘仏)、別棟のお不動様、六角堂の傅大士様、
屋外のお地蔵様にお参り。

多宝塔は重要文化財。
1536年(天文5年)に建てられた。
現存する、名古屋で最も古い建造物だそうだ。
当寺の創建は、
729年(天平元年)と伝わる。


当寺には、円空上人が彫った仏像が、1,255体も伝わっている。
毎月第2土曜日の午後1時から4時に拝観できるそうだ。

本坊の門の前にたたずむ十一面観音像も
円空仏なのだろうか。

立派な山門の中に安置された
仁王様の像も実は円空作。
高さ3メートルを超える、堂々たる円空仏だ。
ガラスの反射でお顔はよく見えなかったが、
素朴ながらも力強い胴体は拝むことができた。

荒子観音の山門から、住宅地の中の道路を、案内板や路上の案内表示に従って、
縫うように進むと、冨士天満社に着いた。

冨士天満社は
戦国時代に存在した荒子城の跡で、
かの前田利家公生誕の地である。

境内に巨大な
「前田利家卿誕生之遺址」の石碑がある。

前田利家と豊臣秀吉はかなり親しかったという。
清洲城に勤めていた頃に家が近所だったかららしいが、
生まれた場所が近いことも影響しているかもしれない、と思った。
今なら東山線で3駅である。

荒子観音に戻る。
北側に抜け、荒子公園を突っ切って北東へ。


荒子(あらこ)

あおなみ線の荒子駅に到着した。

駅前のロータリーに、槍を構えた
「前田利家公初陣之像」。
利家は槍の名手で、「槍の又左」と称された。

利家の初陣を見送るまつの像は、昨年新たに建てられた。
(利家像が建てられたのは2007年)
手にユリの花を持っている。

ここからは、あおなみ線で南へ進もう。
午後3時22分発の金城ふ頭行きに乗った。
中島までは、以前にも乗った区間。
中島駅から名古屋貨物ターミナルと、前に行ったラウンドワンが見える。

その先は住宅街。左手に大きな工場。
左に小学校、さらに名古屋入国管理局が見えたら、名古屋競馬場前駅。
競馬場は駅を出てすぐ、団地の間から見えた。
名古屋競馬場のホームページはこちら

さらに進むと、左側のはるか向こうに観覧車が見えた。
ガーデン埠頭にある、シートレインランドの観覧車だろうか。
左右に大型パチンコ店。左にイオンモールが見え、
3時30分、荒子川公園駅に到着。ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥6,035-¥230=¥5,805


〜南荒子〜中島〜名古屋競馬場前〜
荒子川公園

イオンで何か食べたいところだが、
外を歩いている途中に
日が暮れるのが嫌なので、
先に、やや遠くのゲーセンまで
向かうことにした。

イオンを通り過ぎて、そのまま東へ。
工場群を抜け、ニトリのある角を左に曲がる。

LOOPみなと店が見えてきた。

入るときにカードを渡され、出るとき清算するシステム。
例によって、でら珈琲を飲みながら店内を回る。
プライズ多し。レース、音ゲー、麻雀、通信、タイムクライシス、戦場の絆。
対戦格闘各種あり。エアホッケーも。2階はメダル。

1階、レトロゲームもかなりあった。
ワンダーボーイ モンスターランド、ゼクセクス、メタルスラッグX、
極上パロディウス、ワルキューレの伝説、餓狼伝説スペシャル、
ティンクルスタースプライツ、スーパーマリオブラザーズ、
ザ・キング・オブ・ファイターズ'98と2002、スーパー上海ドラゴンズアイ、
おてなみ拝見FINAL。

初見だけど、「ティンクルスタースプライツ」をやってみる。
対戦シューティングゲーム。1人プレイはCPUとの対戦。
いきなり2連敗でどうなるかと思ったが、そのあと盛り返してどうにか4面クリア。
対戦ごとに2回までは負けられる設定になっていて助かった。

素直にいつも通り、「おてなみ拝見FINAL」の「ZOO KEEPER」をプレイする。
11面クリア。1プレイ¥50なので、(ゲーム路銀 ¥5,805-¥100+¥750=¥6,455

午後4時45分。まだ外は明るい。来た道を戻って、イオンモール名古屋みなとへ。
ここにゲームコーナーが3店舗もあるらしい。

まずは別棟のTOHOシネマズ。
1階にあるドリームワールドへ。

プライズ、プリクラ、メダル、麻雀、ガンシューティング、
エアホッケー、もぐらたたき、
頭文字D、太鼓の達人、pop'n music、三国志大戦。

ビデオゲームはバーチャファイター5、ぷよぷよSUN、テトリス。
「ぷよぷよSUN」をプレイ。しかし2面のインキュバス戦でゲームオーバー。
最後は太陽ぷよに潰された。ゲーム路銀の増減なし。

イオンモール名古屋みなとの本館へ。
大きい。

すぐさまゲームコーナーへ行きたいところだが、入口にサンマルクがあったので、
軽くチョコクロを食べた。

あらためて、イオンモール名古屋みなと。

3階イオン内のモーリーファンタジーへ。プライズ、キッズ向け筐体、メダル、エレメカ、
太鼓の達人、マリオカートなど。ほかのレースゲームや、ガンシューティングもある。
小さなお子さんでにぎわう。
「ザ・ビシバシ」をプレイ。5面クリアした。
ゲーム路銀 ¥6,455-¥100+¥500=¥6,855

ヴィレッジヴァンガードの店頭から、「あたりまえ体操」の歌がエンドレスで流れる中、
4階へ移動。フロアの半分近くが改装中だった。
キャンドゥやフードコートが、この春にオープンするらしい。

突き当たりにあった、わくわくらんど。プライズ、プリクラ中心で、
あとはレースゲームと、太鼓の達人、タイムクライシス4。
pop'n music 15 ADVENTUREもあったが、調整中だった。

時刻は午後6時半。少し早いけど晩ごはんにしよう。
なにしろ今日はカロリーメイトとチョコクロしか食べてない。
4階の和幸で、みそひれかつ定食。

今日の予定はこれで終わりなので、
ヴィレッジヴァンガードや、レゴクリックブリックを見ながら、のんびり出口へ向かう。
イオンモールを出て、駅に着いたのが7時40分。明日はここから再開しよう。
7時54分発の名古屋行き電車で戻る。8時9分名古屋駅着。

現在のゲーム路銀
¥6,855

今回のルート


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名古屋観光情報  愛知県観光ガイド  JR東海  名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)
名古屋鉄道  名古屋市交通局  近畿日本鉄道

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 167.尾張編(18)」では、
いろんな列車を見に行こう!
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