ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

174.あれから8年、新たな魅力を備えた公園
〜尾張編(25)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥5,965




今池

2013年6月8日。3時半就寝で8時起床。ホテルで朝食。
テレビから、「今日の予想最高気温は30度」という声が聞こえてくる。

10時7分発の東山線で藤が丘へ。昨日は一社で終わったので、
一社から藤が丘までの運賃を、ゲーム路銀から引く。
ゲーム路銀 ¥5,965-¥230=¥5,735
10時23分着。リニモに乗り換える。

10時31分発の八草行き。
切符売り場にはお子さん連れが多かったのだが、
この電車には間に合わなかったようで、車内はすいていた。座れた。

今日はよく晴れていて、高い高架からの眺めがいい。
芸大通から先は、昨日乗ってない区間。名古屋瀬戸道路の下をくぐる。
その道路は向きを変えて、リニモの線路の左下に並行。
住宅が少なくなり、農地が増えてきた。

公園西駅。右手に大観覧車が目立つ。
駅名どおり、愛・地球博記念公園の西端にあたる場所だが、
この近くに公園の入口はないらしい(西口があるが、少し離れている)。

公園西駅を出ると、右側はずっと公園。左側には深い森が続く。
10時44分、愛・地球博記念公園駅に到着した。
ゲーム路銀 ¥5,735-¥340=¥5,395


一社(いっしゃ)〜上社(かみやしろ)〜本郷〜藤が丘
〜はなみずき通〜杁ヶ池公園(いりがいけこうえん)
〜長久手古戦場〜芸大通〜公園西〜
愛・地球博記念公園


2面3線の、リニモとしては大きな駅。
ホームの端からガラス越しに、
独特な形状の、線路の分岐が見られる。
愛知万博(愛・地球博)開催中は、
「万博会場」という駅名だった。

5番口から外に出るとそこが、
愛知万博の長久手会場だった、
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)。

駅から公園まで、長い歩行者デッキが通じている(写真左側)。
以前私が来たときには、これはなかったはず。
地球市民交流センターという、ドーム型体育館のある施設につながっていた。

そのデッキから眺めた駅舎。
万博期間中にあった、
仮設のホームや階段が取り払われたため、
当時とは外観がかなり変わっている。

デッキの先端から、グローバルハウスと
大芝生広場が一望できる。

デッキの先端近くに、白い球体が3つばかりつながったオブジェがあって、
何だろうと思っていたが、

地上に下りて見上げてみると、
球体には目とくちばしがついていた。
水飲み鳥のようにも、
雪だるまのようにも見える。

私がここに来るのは4回目か5回目だが、来るたびに景色が変わってて面白い。
最初は2005年の万博開催期間中。
期間後半、盛り上がっていた時期で、かなり混雑していたが、
アフリカや南太平洋諸国の合同館などを見ることができた。
写真が手元に残ってないのが残念。そもそも撮ってなかったような気がする。

2回目以降は記念公園となってから。来るたびに新しいエリアがオープンしている。

グローバルハウスへ向かって歩く。
フレンドシップ広場越しに
大芝生広場を望む。

冷凍マンモスの展示が話題になった
グローバルハウス。
現在は、温水プールと
アイススケート場になっている。
ここは愛・地球博開催前からあった建物で、
もともとプールとスケート場だったらしい。

大芝生広場の真ん中を
まーっすぐ突っ切って、
6月1日にオープンしたばかりの
あいちサトラボまで来た。
農業体験ができる施設。

振り返ると、
大芝生広場の広さがよくわかる。
またまーっすぐ突っ切って、
グローバルハウスまで戻る。

グローバルハウスを抜けた先にある
こいの池。
ハスが水面の3分の1くらいを覆っている。

万博の期間中、このあたりは
各企業のパビリオンや、日本ゾーンがあった派手なエリアで、
大勢の人々が行き交っていた。
今ではがらっと雰囲気が変わったが、緑が多い、開放的な空間になっていて、
万博のときとは全く異なる魅力を持つ場所になったと思う。

花壇にアジサイが咲く。
こんなふうに、
季節の花が景色を彩るのも良い。
今日の天気は全然梅雨らしくないけど。

自然と一体化した
キッコロさんとモリゾーさんを、
ところどころで見かける。

西エントランス広場にある時計塔、
「日本の塔・月」。
風神と雷神がいる。

まもなく正午。音楽が鳴り始めた。東儀秀樹さんの曲だそうだ。

塔の中に、からくり人形が現れて、
動き出した。

家族連れのお客さんが集まる。

万博のときは、この塔の近くに、
高さ47メートルの巨大な万華鏡「大地の塔」や、
竹で編んだ繭玉のような、長久手日本館があった。

愛・地球博記念公園のホームページはこちら
愛・地球博のホームページはこちら

花壇の階段を上がり、「花の広場」へ。
万博のときは、
オセアニアや東南アジアの
パビリオンが集まる、
「グローバル・コモン6」だったあたり。

植物で作られた、
モリゾー・キッコロの絵が
掲げられている。
昨日トヨタ博物館で見たIMTSが、
この絵の裏あたりを走っていたらしい。

休憩所の2階にあるスガキヤで、
ソフトクリームを買ってひと休み。

食べてる間に思い出したが、私は、三菱未来館で展示されていた、
「もしも月がなかったら」を見たことがあった。
もっとも、ここで見たわけではない。
この映像展示は、後にハウステンボスで
「Kirara」という名前のアトラクションになっており、そこで見たのだ。
ちなみに、三井・東芝館の「グランオデッセイ」も、
現在、同じくハウステンボスで体験できる。

それから、JR東海の超伝導リニア館に展示されていた
リニアモーターカーMLX01-1は現在、
名古屋市・金城ふ頭の、リニア・鉄道館で展示されている。

ハウステンボスのホームページはこちら
リニア・鉄道館のホームページはこちら

愛・地球博記念館へ。

正面にキッコロとモリゾーが座っている。

入口に、愛知万博(愛・地球博)で使われた
ロボットが並ぶ。

最初の展示室(ギャラリー1)には、各国の展示品がテーマ別に並んでいた。
次の部屋は貴賓室。
この記念館は、万博で迎賓館として使われた建物で、
貴賓室は当時のまま残されている。

そういう建物だから、内装や間取りが博物館っぽくない。
床が全面じゅうたん敷きで、足音がせず静か。

通路の角に、人間型ロボット
「アクトロイド はるか」が立っていた。
不気味の谷っぷりに一瞬ぎょっとする。
わんパク宝島・ロボットステーションで
ステージの司会を務めていたそうだ。

通路が「ギャラリー2」になっている。
当時の会場地図や、記念レリーフ、唐子指南車というからくり人形、
万博の映像や写真、2010年の上海万博と2012年麗水万博のグッズを展示。
(愛・地球博のグッズは、前の部屋にあった)

「みわ」という名前の、
もう1人のアクトロイドがいた。

中庭がきれい。外壁が木製で、
古い日本家屋風に設えられている。
窓に日除けの
よしずが立てかけられている。

ギャラリー3は最も広い展示室。中央に万博会場のジオラマがある。
壁沿いには各国の工芸品などの、展示物が並んでいる。
巨大な彫刻、モザイク画、じゅうたんなど、見事なものばかり。
スペイン館の外壁を飾った、ハニカム構造のパネルもある。

さらには、企業パビリオンを含む、日本のスタッフの制服や、
チケット、ポスターなども展示されていた。

午後1時半からシアターの映像を見る。シアターの椅子がソファーだ。

地球市民村や瀬戸会場などの市民参加、ボランティアやスタッフ、
世界の伝統舞踊や、県内各市町村の国際交流の様子など。

愛・地球博は、市民参加、国際交流、あと環境保護といった、
テーマが明確に打ち出された万博だった。
十数分の映像には収まりきらない大きなイベントだけど、
当時会場に行っただけではわからなかった部分も含めて、
雰囲気の一端を見ることができた。

庭の花壇にキッコロ・モリゾーの像。
花壇は、愛・地球博で設けられた高架の回廊、
グローバルループの形になっている。

愛・地球博の開催は2005年。
つい最近のような気がしたけど、あれからもう8年も経ったのか。

午後2時から、記念館の前に
モリゾー・キッコロがやってきて、
記念撮影タイム。

行列ができた。
今でもモリゾーとキッコロは、
家族連れに人気が高い。

モリコロと記念写真を撮っているお子さんたちの多くは、
万博のときにまだ生まれていなかったということに気づき、ある意味、戦慄した。

愛・地球博記念公園のホームページはこちら
愛・地球博のホームページはこちら

愛・地球博記念公園は広くて、まだ半分も回っていない。もう2時を過ぎた。
今日じゅうに回りきれないかもしれない。

記念館を出たところで場内アナウンスが入る。
「本日の、『サツキとメイの家』当日券は完売いたしました」
もし当日券が買えれば行こうかなと考えていたけど、
さすがに休日の当日券狙いは無理だったか。

愛知県児童総合センター。
入館料が¥300かかるので、
中には入らなかった。
大阪の万博で展示されていた、
ロボットの演奏が見られるらしい。

愛知県児童総合センターのホームページはこちら

児童総合センターの外を回り込んで、
大観覧車のある
「ファミリー愛ランド」に来た。

モスバーガーを食べてひと休み。
大観覧車の料金は¥600。時間もないし、乗るのは、やめておこう。
1人で観覧車に乗るのって勇気が要る。

大観覧車の下が、
「あそびの広場 ファンタジア」という、
けっこう本格的なゲームコーナーだった。

プライズ、エレメカ(ワニワニパニックなど)中心で、
プリクラ、レース、ガンシューティングなどもある。
屋外には乗りものがいっぱい。

隣の芝生広場の端に、
でっかい妖精が生えていた。
ガーディアン・エンジェルズという
芸術作品らしい。

いろんな動物の像がある。

木製の大きな遊具あり。

水の遊び場あり。

とにかく暑いので、アクエリアスを買って、飲みながら歩く。
なんか時間の経つのが速いと思っていたけど、
公園が広いので、歩く時間がかなり長かったようだ。

西エントランスに戻って、休憩所で休む。
公園の全体図や、愛・地球博会場のジオラマ(記念館にあったのと同じもの)がある。

ここを訪れた芸能人などのサインが壁一面に並ぶ。
私が大好きな水野裕子さんのサインもあった。
あと、キンタロー。さんの色紙に、
「フライングゲット」って書いてあるのにはちょっと笑った。
AKB48の歌のタイトルなのに、いまや持ちギャグと化している。

休憩所の隣に、
いろんなオブジェや銅像が集まる
「あいちアートスクエア」がある。
銘板の日付からすると、これらの像は
愛・地球博以前の、
愛知青少年公園だった時代からあるようだ。
(以前は別の場所にあったらしい)

アートスクエアの奥に、
「かえで池」という池がある。
ひっそりとしている。
小さな魚があちこちで跳ねている。

多目的広場の脇を通る。
愛・地球博当時は、ヨーロッパ各国のパビリオンがあったグローバル・コモン3だった。

高架の回廊・グローバルループが、
このあたりだけ記念に残されていた。
最南端の部分にあたる。

木の床板の歩き心地はいいけれど、
欄干の鉄骨のさび具合が、年月の経過を感じさせるとともに、
崩れないか、あるいは床板が抜けないか、ちょっと不安になる。

渡りきって外から見たグローバルループ。

かきつばた池と軟式野球場の間を歩く。若干暑さが和らいだ気がする。
午後4時を過ぎたからか、森に近づいてきたからか。

愛・地球博記念公園のホームページはこちら
愛・地球博のホームページはこちら

フィールドセンター
「もりの学舎(まなびや)」。
ここから本格的に、森の中へ入る。

けっこう長い階段を上がり、木枠でできた球体のオブジェを回り込んで、
「親林楽園」の道へ。

土の道だけど、堅くて広めで歩きやすい。

ただ、あちこちに、
「ハチに注意」「スズメバチに注意」と書かれた看板が立っている。
それっぽい虫が1匹近づいてきた。あわてて避ける。

「スズメバチは黒色を激しく攻撃します」
いま私は、黒いTシャツを着ている! 急いでその場を離れた。

この道の終点は、展望スペースになっている。見下ろすと……、

サツキとメイの家が建っていた。

サツキとメイの家。
入場券は売り切れたけど、外から眺めることは可能。

よく見ると、日本家屋に
洋館が継ぎ足されている。
戦前によく見られた形式だ。
(戦前に建てられたという設定)

隣に平屋の日本家屋(管理棟らしい)と、
小さな池があった。

階段を下りる(エレベーターもある)。少し歩くと日本庭園。

心地良いせせらぎが聞こえる。
川の上流を表現しているのか、
大きな岩が配されて、
かなりごつごつした感じ。

下に向かって咲く白い花。
調べたけど名前がわからなかった。

庭園の中心に池があり、
背の高い木々が、
シンボルタワーのように立っていた。

日本庭園から西エントランスに戻ろう。
ここは無料バスのルートで、バスに乗ればそのまま駅の近くまで行けるのだが、
バスが来るまでまだ時間がありそうなので、とりあえず歩いてみた。
めだか池、かえで池のほとり。木陰を選んで歩くと、風が涼しい。

銅像の並ぶアートスクエアに戻ってきた。
西口休憩所に入ったが、5分後の午後5時で閉まる。
ギリギリまで座って休んで、また歩き出す。

花の広場、愛・地球博記念館へと至る上り坂。上り切ったところで、
「坂を上らずに、グローバルハウスへ行って、
そこからエレベーターで上がった方が楽だった」と気づく。

でも記念館まで来たら、もう駅は近かった。
地球市民交流センターの下のベンチで、デカビタCを飲んで休憩。

愛・地球博記念公園のホームページはこちら
愛・地球博のホームページはこちら

そしてようやく、駅に戻ってきた。
明日のスタート地点を見るために、もうひと駅だけ進んでおこう。
藤が丘行きのホームからは、グローバルハウスが、
八草行きのホームからは、瀬戸デジタルタワーがよく見える。

午後5時44分の八草行きに乗った。右側に、空の模様が描かれた給水塔が見える。
そこを過ぎると、リニモの車庫があった。
ここにリニモを運営する愛知高速交通の本社がある。
一方、左手の車窓には、「知の拠点あいち」という研究施設群。

5時46分、陶磁資料館南駅で降りた。(ゲーム路銀 ¥5,395-¥160=¥5,235


陶磁資料館南

駅名になっている陶磁資料館は、
6月1日から陶磁美術館となった。
駅は豊田市にあるが、
陶磁美術館は瀬戸市にある。

徒歩10分ほどで陶磁美術館に行けるらしいが、
当然もう閉まっているはず。明日また来よう。

今日はもうやることがないのでこれでおしまい。名古屋市のホテルに戻る。
この駅にはエスカレーターがない。
階段の隣にエスカレーター用のスペースが空いているだけ。
ただしエレベーターがあるから、特に問題はない。
お客さんの数が、エレベーターだけで足りるくらいということか。

改札からホームへもエレベーターで。
この駅のホームからもまだ、愛・地球博記念公園の一部が見える。
大観覧車、地球市民交流センターのドーム、グローバルハウスの一部など。

午後6時10分の藤が丘行きに乗った。藤が丘で地下鉄に乗り換え。ちょっと寝た。
6時51分、今池駅着。
8時半にホテルを出て、栄の矢場とんで晩ごはんを食べた。

現在のゲーム路銀
¥5,235

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(名古屋〜) を表示

長久手市観光交流推進会議  瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会
日進市ホームページ  豊田市観光協会  愛知県観光ガイド
愛知高速交通(リニモ)  名古屋市交通局  愛知環状鉄道
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 175.尾張編(26)」では、
愛知県陶磁美術館へ行く。
「日本縦断ゲーセン紀行 173.尾張編(24)」に戻る


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