ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

183.今日は一日ゲーセン三昧
〜伊勢・鳥羽編(4)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥1,565




近鉄四日市


2014年3月16日。8時20分起床。
旅先では5時間睡眠、が定着しつつある。足りてないんだけど。
ホテルで軽く朝食をとる。9時半チェックアウト。

近鉄四日市駅。今朝は雲ひとつない快晴。

ロッカーに荷物を預ける。昨日のことがあるから、最初から500円のロッカーに。
今日はまず、内部(うつべ)線に乗る。
内部・八王子線は近鉄の中でも特殊な路線。

まず改札が、ほかの路線とは違い、
道1つ挟んだ別棟にある。
(連絡通路でつながっている)
改札もホームもローカル線然としている。

そして最大の特徴はレール幅。
いわゆるナローゲージ、762ミリ。
ここ以外には、昨日見た三岐鉄道北勢線と、
黒部峡谷鉄道と、屋久島の安房森林軌道しかない。

内部線(内部行き)の電車と、八王子線(西日野行き)の電車が、1時間に2本ずつあるが、
次の目的地には、内部行きの方しか止まらない。
10時2分発の内部行きに乗ろう。

車体がほっそい。
そしてカラフル。1両ごとに色が違う。

東京の世田谷線に似た、1席ずつのクロスシート。座れた。
2両編成で、シートはそれぞれの運転室側に向かってついている。

発車。路面電車や江ノ電のように、民家の間を縫うように進んでいく。
日永(ひなが)駅の手前で川を渡った。鹿化(かばけ)川というらしい。
日永は内部線と八王子線の分岐駅。
その先でもう1本、天白川という川を渡る。

10時8分、南日永駅で降りた。1面1線のホーム。無人駅。
改札にある箱に切符を入れた。(ゲーム路銀 ¥1,565-¥170=¥1,395


〜赤堀〜日永(ひなが)〜
南日永(みなみひなが)

駅の周りは、道の細い住宅地なのだが……、

路地を少し歩くといきなり、車が行き交う広い幹線道路に突き当たる。

今日は1日、ゲーセンや、
ショッピングセンターのゲームコーナーを
ひたすら回る予定。
まずはここ、日永カヨー。

1階フードコートの一角に、アミュージアム四日市店があった。
2階まで吹き抜けで、天井が高くて開放的。
プライズ、メダル、キッズ向け、プリクラ中心。
そのほかには、乗りものや、エアホッケー、太鼓の達人、投球王国ガシャーンおかわり、
ポカスカゴースト、スリルドライブ3、マリオカート2、タイムクライシス4。

日永カヨーのすぐ近くに、LOOP四日市店があるらしい。
事前に地図で見たら、大きな建物だったので、期待を持って行ってみた。

やっぱり大きい。……ただ、
駐車場の入口にチェーンが張られている。
嫌な予感がする。

近づいてみると案の定、
去年の11月30日で閉店したとの貼り紙が。
残念。

10時59分、南日永駅に戻ってきた。
駅前で猫が日なたぼっこしてる。

ホームで、照明など電気系統の点検が行なわれている。
11時13分、四日市行きの3両編成が来た。やはり1両ごとに色が違う。
真ん中の1両だけ、ちょっと車高が高い。そしてその1両だけロングシート。
両側は260系で、真ん中は改造車のサ120形。
3両だったおかげで座れた。

11時22分、近鉄四日市駅着。

この内部・八王子線は、しばらく存廃問題が取りざたされてきたが、
来年(2015年)から、新会社「四日市あすなろう鉄道」の運営により、
公設民営方式での存続が決まったそうだ。

いったん改札を出て連絡通路を渡り、あらためて名古屋線の改札に入る。
もちろん自動改札は、ちゃんと乗り継ぎに対応している。
11時35分発の急行・松阪行きに乗った。5200系4両と1430系2両。

高架で市街地を進む。新正(しんしょう)駅を通過。
天白川と関西本線を越えたあたりから、工場が次第に増えてきた。
左手遠くに、大きな煙突が何本も見える。
側線にタンク車が並んで止まっている、塩浜駅に停車。

発車。側線が左に分かれて去っていく。
鈴鹿川を渡ると、一転して農業地帯。
北楠の住宅地から、鈴鹿川派川を渡る。右手に工場。楠駅を過ぎると農地が多い。

長太ノ浦(なごのうら)駅を出ると、
右の田畑の中に、
長太(なご)の大楠が立っていた。
高さ23メートル。よく目立つ。

その先は急に住宅地になり、11時46分、伊勢若松着。ここで降りた。
乗ってきた電車の写真が撮りにくいので、発車してから撮ろうと思ったが、
なかなか発車しない。特急の通過待ちだった。

特急が通り過ぎ、
ようやく出発した急行の写真を撮る。

さて鈴鹿線に乗り換えようと、跨線橋に向かって歩き始めたとき、
次に乗るつもりだった平田町行き電車が発車してしまった!
11時50分発だった。乗り換え時間が4分しかなかったのだ。
しかも鈴鹿線はこの時間帯、30分に1本で、次は12時20分まで来ない。

仕方なく、伊勢若松駅でうろうろしながら30分待つ。
いつもはこういう長い待ち時間ができたら、ツイッターを見ているのだけど、
最近、仕様変更があったのか、ガラケー用のツイッタークライアントが動かない。
公式サイトで一応見られるんだけど、ガラケーだとリストが見られない。
400人以上フォローしてるから、リストが出てこないのはかなり困る。

12時15分に電車が来た。2000系3両編成。

12時20分出発。駅前に、シルクハットをかぶった男性の銅像が見えた。
ご当地出身の大黒屋光太夫だろう。
鎖国が続いていた江戸時代に、乗っていた船が嵐に遭い、当時ロシア領だった島に漂着。
10年近くロシアに滞在した後、無事帰国を果たし、
海外情勢や蘭学に関する情報を、日本にもたらした。

駅を出てすぐ、名古屋線が左へ分かれていく。
田畑の中を走る。高架の伊勢鉄道をアンダークロスすると、住宅地になった。
左に大きなビルが見える。鈴鹿市役所だ。

鈴鹿市駅。かつて神戸(かんべ)城があった城下町。
織田信長の三男で、清洲会議の一方の当事者だった
織田信孝が、神戸城の城主だったことがある。

「東海道中膝栗毛」では、喜多さんがここから馬に乗るが、馬方が借金取りに遭遇し、
喜多さんが乗っている馬を借金のカタに持っていかれそうになって、
何の関係もない喜多さんが騒動に巻き込まれてしまう。

同書では、宿場の入口に「宝珠山火除地蔵堂」があると記されている。
現在でも駅の近くに、小さなお堂があるらしい。

鈴鹿市駅の先にも住宅地が続く。
三日市駅の南に何店かゲーセンがあるらしいのだが、駅からはやや遠いようだ。
なおも住宅地は続く。12時31分、終点の平田町駅着。
ゲーム路銀 ¥1,395-¥450=¥945


近鉄四日市<〜新正(しんしょう)〜海山道(みやまど)>〜塩浜
<〜北楠(きたくす)〜楠(くす)〜長太ノ浦(なごのうら)〜箕田(みだ)>
〜伊勢若松〜柳〜鈴鹿市〜三日市(みっかいち)〜

平田町(ひらたちょう)

ゲーセンとゲームコーナーは4店舗あるはず。
まずは広い県道54号を東へ。

「GAME CENTER 777」の看板が見えた。
しかし、シャッターが下りていた……。

今度は県道54号を西へ。旭化成の大きな工場の前を通る。

その先にあったのが、これまた大きな
イオンモール鈴鹿。

2階に「NAMCO LAND」の文字と、
パックマンの顔が見える。行ってみよう。

イオンモールはめちゃめちゃ盛況だった。
2階フードコートの隣がナムコランド。
リアルゴールドを買って飲みながら店内を見て回る。とにかく家族連れのお客さんが多い。
プライズ、プリクラ、メダル、キッズ向け、レース、乗りもの。
もちろん太鼓の達人も。あと意外にもガンシューティングが多い。
キックスルーレーサーズ、ホッピングロード、ワニワニパニック2、
超ちゃぶ台返し巨人の星ド根性編などもあった。

同じ2階の逆側の端にある、モーリーファンタジーにも行ってみた。
プライズ、メダル、キッズ向け中心で、あと太鼓の達人、マリオカートDX、乗りものなど。
メリーゴーランドがあったり、大きな遊具の置かれたプレイスペースがあったりする。

イオンモールを後にする。(昼ごはん食べたかったけど混雑してたので自重)
風は強いが暖かい。冬用のジャンパーを脱いで抱えて歩く。
今日、名古屋の予想最低気温は1度、最高気温は18度。
朝出るときに、この上着を持っていくか、ロッカーに入れておくか、迷っていた。

イオンモールは、もの凄く広かったが、
実はそのすぐ西隣に、やはりもの凄く広い、
イオンタウン鈴鹿がある。
「GAME & Bowling 2F APINA」
と書かれた看板が見えた。

まず、お腹が空いていたので、パステルでパスタとなめらかプリンを食べる。
ここもけっこう混んでいたけど、空席があって良かった。しばしくつろぐ。

さてあらためてアピナへ。入ってみたら、思っていた以上に広かった。
ボウリング、卓球、ダーツのスペースを含めての広さだけど、
ボウリング場よりゲームコーナーの方が広い。

何しろ、入っていきなり「太鼓の達人」4台並びである。
プライズ筐体はもちろん多く、それからプリクラ、メダル、乗りもの、キッズ向け、
そこかしこにあるレースやガンシューティング。バスケット。
通信対戦ものも、麻雀や戦場の絆を含め多数。音ゲーも多い。
対戦格闘はやや少なめだが、それでもガンダムVSガンダムNEXT、P4U、
ギルティギアXrd SIGNがある。

ただし、ゲーム路銀が稼げるタイプのゲームがない。
結局、平田町では3店舗回ったけど、ゲームをプレイすることなく、
おとなしく駅まで戻ることに。

外に出たら、空を雲が覆っていた。
道路も、イオンモールの駐車場も、えらく渋滞している。
午後3時49分、平田町駅到着。3時56分発の電車が、既に止まっていた。
改札に貼り紙があった。名古屋線で人身事故があって、遅れが出ているらしい。

2000系3両編成。座っていく。
伊勢若松の直前で、やや長めの信号待ち。ダイヤが乱れている影響か?
それでも定刻からわずか1分遅れの4時8分、終点の伊勢若松に到着した。

名古屋線に乗り換える。また目の前で電車に出て行かれた。
今のが4時9分発の急行で、次は21分の普通・白塚行き。
さっきの待ち時間に比べれば、10分あまりの時間なんてあっという間だ。

2000系3両編成が来た。定刻どおりの発車。
鈴鹿線が右に分かれる。このあたりに大黒屋光太夫記念館があるらしい。
大黒屋光太夫記念館のホームページはこちら

金沢川を渡ると住宅地。千代崎駅。
その先、右手は山になっているが、すぐまた住宅地に戻る。瓦屋根の家が多い。
4時26分、白子駅着。ここで降りた。(ゲーム路銀 ¥945-¥290=¥655


〜伊勢若松〜千代崎〜
白子(しろこ)

白子駅からは、
鈴鹿サーキット行きのバスが出ている。
私はこの駅に過去2回か3回降りているが、
いずれもこのバスに乗るためだった。

鈴鹿サーキットのホームページはこちら

駅前のバスロータリーが新しくなっていた。

今回は鈴鹿サーキットには向かわず、駅の近くのゲームコーナーへ行くことにする。
(鳥羽に行った後の復路で、サーキットに立ち寄る予定)

駅のそばにあるイオン白子店へ。

「SANDS」という看板も見える。

3階へ向かう。
エスカレーターの横にロボットがいた。

ドナリアコット。プライズ、メダル、乗りもの、キッズ向け、プリクラ、太鼓の達人。
店内は小さなお子さんでにぎわう。

しかしゲーム路銀は稼げない。そろそろ厳しくなってきた。
このままだと津の手前あたりで尽きてしまう。

午後5時12分、白子駅着。
間に合わないと思っていた5時16分の普通電車に、ぎりぎり間に合った。
1230系2両。(正確には1259系らしいが、どこが違うのかわからない)

住宅地が続く。鼓ヶ浦駅。「東海道中膝栗毛」に出てくる子安観音はこの近くらしい。
堀切川を渡る。5時20分、磯山駅着。ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥655-¥200=¥455


〜鼓ヶ浦〜
磯山

構内踏切を渡って、駅舎から外へ出た。

磯山も「東海道中膝栗毛」に登場する地名。
弥次さん喜多さんが、吹き矢を使った、からくりの見世物に興じる。
しかし弥次さんは、途中で犬にかまれたり、子供にいたずらされたりする。

私もここで遊びに興じるべく、ゲームセンターを探す。
だが、場所を正確に覚えていなかったので、かなり迷う。

日露戦争で亡くなった、杉野孫七兵曹長の墓を見つけたりする。
東京にあった旧万世橋駅(旧交通博物館)の前には、
日露戦争で戦死した廣瀬武夫中佐と杉野兵曹長の巨大な銅像が、
第二次世界大戦の終わりまで建っていた。

だいぶ長いこと歩いて、あきらめて引き返そうとしたときに、

ようやく目当てのゲーセンを見つけた。
ビッグジョイ鈴鹿。

1階、プライズもあるけど、通信対戦、麻雀、音ゲー、格闘多し。メダルもある。
(格闘はP4U、鉄拳タッグトーナメント2、ギルティギアSIGN、メルティブラッド等)
2階、プライズ、麻雀、ビリヤード、ビデオゲーム。
このうちビデオゲームは、MVSに、ガンダムVSガンダムNEXT、上海III、コラムス、
バーチャファイター5ファイナルショーダウン、ハイパーストリートファイターII、
パズルボブル3、ミスタードリラーグレート、ボンバーマンワールド、将棋名人戦、
麻雀G-Taste、怒首領蜂大往生。

ミスタードリラーGをプレイ。5機設定だったこともあって、
2プレイ¥100で、アメリカ面を1000mずつクリアできた。
ゲーム路銀 ¥455-¥100+¥1,000=¥1,355

外に出たら夜になっていた。ゲーセンで買ったアクエリアスを飲みながら戻る。
午後6時36分、磯山駅到着。まっすぐ歩いても10分かかった。
もう1区間進んでおこう。6時48分発の普通・白塚行き3両編成。

すっかり暗くなった。気を抜くと寝そう。
中ノ川を渡る。右手に国道23号が並行する。千里駅。
田中川を渡る。右手にスーパー。さらに、工場のような大きな建物。
さらにその先、ザ・ビッグ エクストラが見えた。
6時52分、豊津上野駅停車。ここで降りた。(ゲーム路銀 ¥1,355-¥200=¥1,155


〜千里(ちさと)〜
豊津上野(とよつうえの)

構内踏切を渡って駅舎へ。
駅員さんがいた。

さっきのザ・ビッグに行こうと思っていたのだが、もう真っ暗だし、
それに疲れたので、今回はここまで。

一応、次回の予習のつもりで、7時16分の普通電車に乗って津まで行く。
津駅をちょっと見た後、7時47分の特急で四日市へ戻る。ホームが寒い。
やってきた特急は伊勢志摩ライナー(23000系)だった。座席が広い。

近鉄四日市でロッカーから荷物を回収して、後続の特急に乗る。
この日は名古屋で1泊し、翌日から自作ゲームのための取材を行なった。

翌3月17日は、
岐阜県海津市のお千代保稲荷に行ったが、
帰りのバスの時刻を間違えて乗れず、
タクシーを呼ぶはめになる。

18日は養老の滝へ行った。
しかし、駅から延々続く上り坂がきつくて、
死ぬかと思うほど心臓が苦しかった。
なかなかトラブルの多い4日間だった。

現在のゲーム路銀
¥1,155

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(伊勢・鳥羽) を表示

四日市市観光協会  鈴鹿市観光協会  津市観光協会  三重県観光連盟
近畿日本鉄道  JR東海  伊勢鉄道
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 184.伊勢・鳥羽編(5)」では、
お花見しながらゲーム路銀の回復を目指す。
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