ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

185.いよいよお伊勢参りへ
〜伊勢・鳥羽編(6)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,495




2014年4月9日。9時起床の予定だったが、寝坊して9時半に起きる。
疲れが溜まっている。むしろ30分遅れで済んで良かった。
津のホテルをチェックアウトし、10時47分発の急行・松阪行きに乗る。座れた。
11時8分、終点の松阪駅着。


松阪(まつさか)

今日はここからスタート。といってもまたすぐに電車に乗って伊勢市へ向かう。
しかし、それなら改札を出ない方が良かった。
次の電車は11時14分の宇治山田行きなのだが、もうこれには間に合わない。
その次は49分までない。

特急は21分に来る。特急料金¥510が惜しいが仕方ないので、
特急券を買おうとしたが、もうすぐ発車時刻になるということで、発券が終了していた。
あと、松阪から伊勢市ならJRでも行けるけど、JRはJRで、次は52分までない。
結局、49分の電車を待つことにした。

駅前ロータリーの歩道の車止めに、
ちっちゃい松阪牛の像が乗っている。

待ち時間に牛肉弁当を食べたかったけど、今日も切らしているみたい。
駅構内にファミリーマートがあったので、ランチパックを買って、ホームで食べた。

11時43分、特急伊勢志摩ライナーが来た。
これに乗ってもよかったか。

でもやっぱり49分発の急行・宇治山田行きに乗った。
2610系クロスシート車4両と、1201系ロングシート車2両の計6両編成。

出発。しばらく住宅地が続く。東松阪を通過して築堤へ。
農地を行く。ところどころ工場。
住宅が増え、櫛田駅通過。
「東海道中膝栗毛」には、餅が名物の茶屋が2軒あると記されている。
櫛田川を渡ると農地で、また住宅地になって漕代(こいしろ)駅通過。

左に「斎宮」の文字と、広場とミニチュアの建物が見える。斎宮駅通過。
鎌倉時代まで、内親王・女王のうち1人が伊勢神宮の巫女となる習慣があり、
その内親王・女王を斎王といった。ここにはその斎王の御所があった。
斎宮(さいくう)というのはその御所のことで、また斎王自身のことも指す。

駅前に、いつきのみや歴史体験館がある。
また、現在はミニチュアだけだが、斎宮の建物を復元する計画もあるらしい。
徒歩15分くらいの場所に、斎宮歴史博物館もあるらしい。

出発前の計画で、ここに立ち寄ろうかどうしようか凄く迷ったが、
今回の旅では、かなりいろんな所を回る予定なので、ここは通過しますごめんなさい。

斎宮歴史博物館のホームページはこちら
いつきのみや歴史体験館のホームページはこちら

明星駅には検車区があり、いろんな色の車両が並ぶ。
伊勢市−賢島間を走る観光列車「つどい」もあった。
ちなみに「東海道中膝栗毛」では、弥次さん喜多さんはここ明星で、
上方から来た与太九郎という男と出会い、内宮の参拝まで同行している。

明野駅の先、左手に割と大きめの工場あり。
小さな川を渡って、小俣駅を通過し、宮川という大きな川を渡る。
宮町駅あたりまで来ると、もう大きめの住宅地。
そこから建物が途切れることなく、

12時3分、伊勢市駅着。
ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥2,495-¥400=¥2,095


〜<東松阪〜櫛田(くしだ)〜漕代(こいしろ)〜斎宮(さいくう)
〜明星(みょうじょう)〜明野(あけの)〜小俣(おばた)〜宮町(みやまち)〜>

伊勢市('14.4.9)

長い連絡通路を通って、JR側改札から出た。
ロッカーに荷物を入れる。

去年の式年遷宮に合わせて、
駅周辺が新しくなった。
駅前に温泉施設がオープンしている。
真新しい木造の建物も多く、
遷宮に合わせて、町も若返ったような印象。

一方で、昭和初期からの建物もある。

昭和中期くらいとみられる建物も多い。
どの時代の建物にも共通するのは、観光地らしい華やかさ。
午後に入って暖かくなってきた。

メモを取りながらゆっくり歩いても、
10分とかからずに、
伊勢神宮外宮(げくう)の入口に着いた。
普通に歩いたら5分くらいだろうか。

鳥居をくぐり、神域らしい
静かな森へ入っていく。

人は多いが、玉砂利を踏む音も、わずかながらの話し声も、
神域の凛とした荘厳さにかき消される。
あの弥次喜多でさえ、伊勢神宮では厳かな心持ちになり、
冗談一つ言わずに参拝していた。
(前日に遊郭へ行き、与太九郎と3人で大騒ぎしていたが)

外宮(豊受大神宮)は、食べ物の神様である、
豊受大御神(とようけおおみかみ)をまつる。
外宮では、天照大御神のごはん(神饌)が作られ、毎日2回たてまつられる。

まっすぐ進むと、
正宮の大きな塀がいきなり現れた。
手前と奥とで木の新しさが違う。
手前が以前の正宮で、
奥が去年建った現在の正宮。

参拝。
外宮正宮のそれぞれの建物は、
木もカヤも金属も、全て新しく若々しい。

20年に1回、式年遷宮を行なうことで、伊勢神宮は常に新しさを保ち続ける。
不死鳥が火に飛び込んで生まれ変わり、永遠の命を保つという伝説を思い出した。

こちらは古殿地。入口が塞がれていた。
鳥居の左右から伸びる木が目立つ。

私は2009年にも伊勢神宮に来ているが、
そのときはこちらが正宮だった。

亀のような形をした、平たい石の橋を渡る。

風宮、土宮、多賀宮を参拝。
(写真は風宮)

境内には、背が高く、幹の太い木が多い。

真下から見上げると圧倒される。

御厩(みうまや)の中に神馬がいた。
笑智(えみとも)号という名前。
あまりにもきれいな芦毛なので、
ぱっと見、置物かと思った。

今回の遷宮で新たにできた休憩所で、
勾玉(まがたま)池を眺めながら少し休む。

休憩所とともに新設された、
せんぐう館へ。(入館料¥300)

スクリーンで、天照大御神に神饌をたてまつる、
日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)の様子や、
それぞれの食べ物を作る行程や、神嘗祭(かんなめさい)の様子を見られる。

展示も多数。
内宮は垂仁天皇26年(紀元前4年とされる)に現在地に鎮座したという。
(3世紀説、6世紀説もあるらしい)
外宮は雄略天皇22年(西暦478年か)の創建とされる。

式年遷宮で行なわれるさまざまな儀式。御装束神宝の工芸技術。
大御神を新宮へ移す、遷御の行列の6分の1模型。

半地下へ下りてみると、外宮殿舎の20分の1模型と、正殿の一部分の原寸大模型がある。
ちょうど午後2時。来館者向けの解説が始まっていた。
地下には木工、金工、かやぶき工の技法を紹介する展示と、今回の社殿建造時の写真。

伊勢神宮のホームページはこちら

せんぐう館のホームページはこちら

午後2時26分、外宮前にあるバス停に着いた。内宮行きのバスを待つ。
バス代はかかるが、歩いて行ける距離ではないので。
幸い、今朝まで抱えていた疲れは取れ、体調が良くなった。

2時29分、「CANばす」という青いバスが来た。伊勢と鳥羽の観光地を巡るバス。
定刻の32分に発車。

神宮徴古館の前を通る。ここには伊勢神宮に伝わる宝物が多数収められている。
御装束神宝や、神宮の扉、古代の出土品などが展示されているそうだ。
さらに、神饌や農業関連の資料を展示する農業館、
芸術家から奉納された作品を展示する美術館もある。
ここも、出発前の計画で立ち寄ろうかどうしようか迷った場所だが、
今日じゅうに回り切れなさそうなので、通過しますごめんなさい。

神宮徴古館のホームページはこちら

2時51分、内宮に到着。
ゲーム路銀 ¥2,095-¥420=¥1,675
鳥居の前に巨大な松の木。

内宮(皇大神宮)は、日本人の総氏神とされる、天照大御神をまつる。
三種の神器の1つ、八咫鏡(やたのかがみ)をご神体とする。

宇治橋を渡る。
私が2009年に来たときは架け替え中で、
仮設の橋を渡ったので、
正式な宇治橋を渡るのは今回が初めて。

五十鈴川(いすずがわ)の眺めがいい。

現在はここから既に厳かな雰囲気になっているが、
江戸時代には川の中に網受けという人がいて、
橋の上から川に投げられたお賽銭を、器用にキャッチしていたらしい。
「東海道中膝栗毛」では、弥次喜多に同行していた与太九郎が面白がって、
2人のお金を拝借してどんどん投げ込んでいた。

橋を渡ると、まずは広くて明るい参道。

 
外宮には1、2本しかなかった桜も、ここでは目立つ。

鳥居をくぐると、外宮同様、静かな森に入る。

五十鈴川のほとり。
昔は参拝者がこの清流で身を清めていた。
今ではほかに手水舎があるが、
この御手洗場(みたらしば)で
川の水を手水にすることもできる。

森の中は空気がいいのか、
さっきまでの疲れが完全に取れた。
立ち並ぶ木々の高いこと。

内宮正宮に参拝。

スタッフの方々が、足元の砂利をならしたり、水をまいたりしていた。
内宮は、新しい方が手前。木々の奥に旧正宮がかすかに見えた。
参拝客の年齢層はさまざま。若いカップルも目立つ。外国人も多い。

御稲御倉(みしねのみくら)と
外幣殿(げへいでん)。
御正宮と同じ唯一神明造。
ここも新しく建て替えられた様子。

荒祭宮に向かう。
途中の階段には
「踏まぬ石」という、割れた石がある。
漢字の「天」の形に割れているといわれ、
踏んではならないとされることから
こう呼ばれる。

荒祭宮(あらまつりのみや)。
天照大神の荒魂(あらみたま)をまつる。
こちらの社殿も新しい。

神楽殿も立派。
普通の寺社建築の建物は、
ここではかえって珍しい。

日の光に照らされて輝く橋を渡る。

風日祈宮(かざひのみのみや)に参拝。
隣に高い足場が組まれていた。
ここはこれから遷宮だろうか。

神楽殿でお守りをお受けする。

帰り道。こちらの池も風光明媚。
水面に桜の花びらが浮かぶ。

参集殿前の桜。
やや散り始めているが、桜吹雪が舞い、
少し、はかなさも混じった美しさ。

ニワトリが花びらをついばんでいた。

伊勢神宮のホームページはこちら

さて宇治橋を渡り、おはらい町へ。

江戸時代を思わせる商店が建ち並ぶ。
おみやげ物や、いろんな食べ物がある。
松阪牛に伊勢うどんから、
コーヒーやソフトクリームまで。

おかげ横丁に入る。

おかげ座。確か以前はここに、
江戸時代のお伊勢参りの様子を再現した
博物館があったはずだが、
現在は「神話の館」として、
日本の神話を紹介するシアターになっていた。
時間がなかったので残念ながら立ち寄らず。

このやぐらでは、太鼓の演奏が行なわれるらしい。

昼ごはんがまだだったので、
伊勢うどんを食べた。
畳敷きのスペースがあり、くつろげた。
やわらかい麺と濃いおつゆ。

続いて、赤福本店へ。

赤福盆。
お皿に載った出来たて赤福。
おいしい。やわらかい。

食べてる間に午後5時になった。夕やけこやけが鳴る。
柱時計の音も鳴った。いろんな時代の懐かしさが交錯する。

おはらい町はさらに続く。
ここでは郵便局も板張りの日本家屋。
(写真右側の建物)

伊勢市観光協会(おはらい町のページがあります)

おかげ横丁のホームページはこちら

午後5時を過ぎて、お店がだんだん閉まり始めた。
おはらい町の端に到着。さて、駅へ向かおう。
バスに乗れば早いはずだが、ゲーム路銀がもったいないので歩く。

5時18分、浦田町バス停出発。
体調が回復していて良かった。長時間の徒歩も大丈夫そうだ。

駐車場を桜の木が取り囲んでいた。

背の高い石灯籠が立ち並ぶ通り。


五十鈴川(いすずがわ)

線路の下を通って、午後5時47分、
五十鈴川駅に到着した。

途中、信号待ちがけっこうあったけど、それでもおはらい町から30分くらい。
思っていたより早かった。
……この駅、これでも「内宮前」という副駅名があるのだが。

電車が止まるたびに、多くの人々がこの駅から出てくる。
またバスも頻繁に来て、人々をここへ運んでくる。
内宮への最寄り駅というよりは、地域の人々のために役立つ駅となっているようだ。

待合室があったら休みたかったけど、ホームにしかないようなので、
もうちょっと歩く。近くにあるらしいゲームコーナーへ。

イオン伊勢店。

2階のNICOPAへ。プライズ、メダル、キッズ向け中心。
あとプリクラ、乗りもの、エアホッケー、ふわふわした滑り台や風船で遊べるエリア。
太鼓の達人。レースゲームはマリオカート2、湾岸ミッドナイトMAXIMUM TUNE 3DX+。
ガンシューティングのレッツゴージャングル、ガイアアタック4、コブラザアーケード。

1階フードコートのスガキヤで、塩キャラメルソフトクリームを食べてひと休み。

五十鈴川駅に戻る。伊勢市−五十鈴川間に乗ってないのが気持ち悪いので、
今日は伊勢市駅まで戻って終了にしよう。(乗ったことがないわけではないのだが)

2階建て車両のある特急ビスタEXがホームに止まり、出て行った。
私はその後の午後6時55分発、伊勢中川行き普通電車に乗る。2両編成。ロングシート。

外はすっかり暗くなり、景色はほぼ見えない。途中、宇治山田駅に停車。
市街中心地を高架で通り、7時2分、伊勢市駅に着いた。
ゲーム路銀 ¥1,675-¥160=¥1,515


〜宇治山田〜
伊勢市

ロッカーから荷物を出して、ホテルにチェックイン。
昨日みたいにお店が閉まって晩ごはんに困ることがないよう、早めに部屋を出る。
ホテルの1階のレストランで、ようやく松阪牛のステーキにありつけた。
私は霜降り牛のステーキがちょっと苦手なのだが、これはうまかった。

現在のゲーム路銀
¥1,515

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(伊勢・鳥羽) を表示


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(伊勢・鳥羽) を表示

松阪市観光協会  明和町観光協会  伊勢市観光協会  三重県観光連盟
近畿日本鉄道  JR東海  三重交通
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 186.伊勢・鳥羽編(7)」では、
鳥羽の真珠とおいしい伊勢海老。
「日本縦断ゲーセン紀行 184.伊勢・鳥羽編(5)」に戻る


「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る
「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ

「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ