ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

189.休めなかった休養日
〜伊勢・鳥羽編(10)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥1,435





2014年8月4日。
ホテルの窓から、津偕楽公園が見えた。
今年、お花見に訪れた所だが、
今の季節は濃い緑に覆われている。

今日は休養日にして、ちょっと津の近くのゲーセンに寄るだけにする予定だった。
いつも旅から帰ると、疲れて2日くらいぐったりするので。
月曜日だし、仕事も少し進めておきたかった。

しかし昨日、明るいうちに二見浦から移動できなかったので、
今日あらためて二見浦からスタートすることにした。

いつもよりゆっくりめに、10時30分起床。
ほんとはもっと寝ていたかったけど、やっぱり普段とテンションが違うのか。
睡眠時間6時間強。昨晩つい夜更かししてしまった。

12時半に外へ出て、駅ビルで食事。
今になって眠くなってきた。
あと、休養日という意識があるせいか、前2日間の疲れが出たせいか、
体調が今一つ。この後の移動が不安。
列車には多分トイレがあるので、その点は大丈夫なはずだけど。

午後1時半の快速みえに乗る。キハ75の4両編成。

2時13分、二見浦駅着。
車内のトイレは結局使わずに済んだ。


二見浦(ふたみのうら)

来るたびに毎回書く必要が
あるかどうかはわからないが、
地名は「ふたみがうら」で
駅名は「ふたみのうら」。

入口の上に、伊勢地方特有の
しめ縄が飾られている。
木札に「蘇民将来子孫家」と書いてあり、
「門」の字で囲われている。

その昔、須佐之男命(牛頭天王)が伊勢を訪れた際、
蘇民将来という人が厚くもてなしたという伝説があり、
蘇民将来の子孫は災厄を避けられるという考えから、このようなしめ縄が広まったらしい。

天気は曇り。ときおり小雨もぱらつく。暑くない。
今日のゲーセン紀行はここからスタート。
といっても、すぐに津方面へ引き返すのだが。

午後2時39分発の伊勢市行きに乗る。キハ11形単行ワンマン運転。車内で整理券を取る。
しばらく住宅地を走った後、左手は森になる。
広い川を渡る。五十鈴(いすず)川だ。川を渡ると両側が田園。
右は田んぼの向こうに家並みが連なる。左は田んぼの向こうに山が見える。

五十鈴ヶ丘駅を出ると、田んぼと住宅が交ざった風景に。右手に学校。
細い勢田(せた)川を渡ると、建物が密集する地域。近鉄の線路をアンダークロス。

2時49分、終点の伊勢市駅に到着。

跨線橋を渡り、ホームに止まっていた、
2時57分発の亀山行きに乗り換える。
キハ48と40の4両編成。
カラーリングは白地に
オレンジと緑のラインだが、
先頭の1両だけは国鉄風の、
赤とクリーム色の塗装だった。

車内は懐かしい形のボックスシート。

出発。近鉄の線路が右に分かれていく。向こうは複線、こっちは単線。
山田上口駅。右手に大きな横浜ゴムの工場。
広い宮川を渡る。今度は右手が住宅地。
宮川駅停車。左は林か公園か。ここでけっこう長い信号待ち。
何かあったのかと心配になったが、無事に下りの快速みえが通過していった。

今度は左が住宅地、右にユニチカの工場。
やがて田園地帯に入る。草原のような田んぼが広がる。
しばらく進むと左に倉庫が見え、左右とも住宅地になった。

田丸駅を出てすぐ、小さな山のそばを通過。この山は田丸城という城の跡らしい。
宮川から乗ってきていたお客さんが、扇風機のスイッチを入れた。
涼しくて気持ちいい。
曇ってるし冷房もかかってるし、暑いという自覚はそれほどなかったが、
やっぱり暑かったということか。

左手は広大な田園地帯。その向こうに山が連なる。
右手も田んぼになる。そんな所に駅があった。外城田(ときだ)駅。
外城田を出ると右手が森になる。左は家が並ぶが田んぼの向こう。
そして左も森になる。
右を見ると大型の貨車があった。
この奥にダイヘン三重事業所があり、そこで作られた変圧器を運ぶのに使われるらしい。

森を抜けると田んぼの真ん中。左手に家が増えてきた。多気(たき)駅停車。
ここは参宮線と紀勢本線の分岐駅。隣のホームに紀勢本線の新宮行き列車がいた。
もう1つあるホームから、鳥羽行きの単行が出て行った。

多気駅は、多気町の中心から外れた所にあるらしい。
車内から見ても、左には家が並ぶけど、右には田んぼが広がっている。
多気町といえば、ドラマ「高校生レストラン」のモデルとなった
「まごの店」が全国的に知られているが、
この店も五桂池(ごかつらいけ)ふるさと村という、駅からかなり離れた場所にある。

五桂池ふるさと村(まごの店)

多気駅から先は紀勢本線に入る。櫛田川を渡って森の中へ。
木々とともに竹も目立つ。所々に田んぼ。
田んぼには稲穂が出て、やや黄色く色づきかけている。

森を抜けた。作りかけの橋脚が見える。この線路を越える橋になるようだ。
徳和駅に停車。左の田んぼの中に建物が見える。ケアハウスらしい。
徳和駅は、野球部が三重県大会で優勝し、3期連続の甲子園出場を決めた、
三重高校の最寄り駅らしい。ただしここからは見えない。
(※三重高校はこの後、全国大会で勝ち進み、三重県勢59年ぶりの準優勝となる)

徳和駅を出ると、今度は左が住宅地になる。
右は田んぼの向こうに、パナソニックの大きな工場。
金剛川という小さな川を渡る。右から近鉄の線路が近づいてきた。
住宅街に入り、近鉄の線路と並行する。アパートやホテルが増えてきた。
松阪駅着。

松阪を出ると、近鉄の線路は右へ離れていく。右手に、松ヶ崎の大型店舗が見えた。
また田んぼの中。左の山並みがゴツゴツしている。ところどころ雲をかぶっている。
(このあたりで名松線が左に分かれていくのだが、気づかなかった)
近鉄の線路が近づいてきて、こちらをオーバークロスして左へ消えていく。
三渡川(みわたりがわ)を渡ると六軒駅。下り列車と交換。また快速みえだった。

中勢バイパスをくぐると家が増えてきた。田んぼと家の間に、工場もいくつか見える。
雲出(くもず)川を渡る。広い。
右側の遠方に、港のクレーンが小さく見えた。

午後3時49分、高茶屋駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥1,435-¥760=¥675


〜五十鈴ヶ丘(いすずがおか)〜伊勢市〜山田上口(やまだかみぐち)〜宮川
〜田丸〜外城田(ときだ)〜多気(たき)〜徳和〜松阪〜六軒〜

高茶屋(たかちゃや)

背の高い、瓦屋根の駅舎。

木製の駅名板がかっこいい。

雨が降る中、ゲーセンを求めて、まずはイオンに向かう。
駅の出口とは反対側だったが、看板が見えていたこともあって迷いにくい。

長い信号待ちに引っかかったにもかかわらず、
10分ほどでイオン津南ショッピングセンター
サンバレーに着いた。

2階の北端に、ゲームコーナー
「ドナリアコット」と「キッズスマイルパークにこぱ」が並んでいる。
月曜の昼間だが、夏休みなので親子連れが多い。

ドナリアコットは、プライズとメダルのスペースが大きく、
そのほか、ガンシューティング、レース、バスケ、エアホッケー、
太鼓の達人やポップンミュージック。

にこぱは、のりものとキッズ向け筐体が中心。
あと、段ボール製のプレイスペースは初めて見た。
隣の空きエリアに、プリクラが並んでいた。

イオンを出た。
ここはロードサイド店舗が立ち並ぶエリア。

北側のはす向かいにある、
ラウンドワン津・高茶屋店へ。

3階建ての3階がボウリングで、あと2フロアがアミューズメントスペース中心。
1階にはカラオケもある。
ラウンドワンのアミューズメントスペースは、凝った内装の所が多いが、
ここは「アミューズメントサファリ」と銘打たれ、
壁の上部に動物の像が並んでいる。

プライズとメダルのスペースが広い。レース、プリクラ、ガンシューティング。
「ターミネーター・サルベーション」というガンシューティングには、
「日本に3台しかない大変貴重なもの」と書かれていた。
あとの2台は、どこにあるかわからないらしい。

2階へ。音ゲー、通信対戦、対戦麻雀、対戦格闘など。
対戦格闘は、鉄拳アンリミテッド、ストリートファイターIV、AQUAPAZZA、
ペルソナ4ジ・アルティメット、超サイヤ人覚醒、ブレイブルー。
音ゲーには、洗濯機とコラボして話題になったmaimaiもある。

ビリヤードや卓球もある(1階にはダーツも)。
ダライアスバーストや、ガンスリンガーストラトスなど、
ラウンドワンにしてはマニアックな筐体も多い。
そのほか、ダイナマイト刑事EX、怒首領蜂(どどんぱち)大往生、サムライスピリッツ閃、
メタルスラッグ5、フェイト/アンリミテッドコード、天地を喰らうII。

今日は昼から出発したにもかかわらず、かなり疲れている。
ゲーム機以外の所に椅子があるのは助かる。

「リズム天国」をプレイ。2プレイ¥100。
1回目でかなり順調に進んで、6面クリアした。
そこで2回目はステージ2にトライしたが、
初見だったこともあり、2面クリアにとどまる。

面数を稼ぐために「ザ・ビシバシ」をプレイしたが、3面クリアするのがやっと。
宇宙人のステージは初めてだったかも。
ゲーム路銀 ¥675-¥200+¥700=¥1,175

これでは、次にゲーセンのある町までたどり着けない計算。
高茶屋にもう1店舗あるので、そちらに期待しよう。もう午後6時を過ぎてるけど。
雨は上がっていた。気温は高くないが、かなり蒸す。

オークランドシティ。
パチンコ、スロット、
カラオケ、コインランドリー、
「天然温泉スオミの湯」、
そしてゲーセンがある。

ゲームコーナーは2階にあった。
音ゲーや通信対戦ものが多い。もちろんプライズ、メダル、プリクラ、対戦麻雀も。
レース、ガンシューティング(ガンスリンガーストラトスも)。
ダーツ、卓球、ビリヤード。戦場の絆も並ぶ。
SBBB(スーパービッグベースボールボード)というでっかい野球盤があった。

対戦格闘は、ペルソナ4ジ・アルティメット、鉄拳アンリミテッド、NESiCA筐体。
懐かしめのゲームが並ぶ、2プレイ¥100コーナーがあったが、
タツノコVSカプコン、ストリートファイターIIIサードストライク、メタルスラッグ3、
ウイニングイレブン2010、虫姫さまふたり、ヴァンパイアセイヴァー2と、
面数を今一つ稼げなさそうなものばかり。

ということでまたまた「リズム天国」をプレイ。ステージ1の6面クリア。
もう1回。慣れてきたので5面までパーフェクト。
6面目のリミックスで惜しくもパーフェクトは逃すが、難なくクリアした。
ゲーム路銀 ¥1,175-¥200+¥1,200=¥2,175

外に出たら午後7時。イオンで何か食べたかったけど、駅への道が割と細くて、
真っ暗になってから通るのは怖いので、今のうちに戻ることにした。
だが、目の前の国道23号に横断歩道が全然なくて、南へ南へとかなり遠回りするはめに。
さっきラウンドワンの近くまで戻って、道路を渡っておけばよかった。
(後で地図を見たら、500メートルくらい横断歩道がなかった)

国道165号との交差点まで行って、やっと渡れた。
すっかり暗くなったけど、道は広いし歩道があるので歩きやすい。
高茶屋駅に着いたのは7時22分。国道165号から意外と近かったのでホッとした。
でも汗だく。

運良く7時37分に、亀山行きの上り列車がある。
3分遅れで運行しているというアナウンスが入ったが、
40分以上来なかった昨日に比べればまし。

キハ40系の2両編成がやってきた。下りの快速みえと、この駅ですれ違い。
外はもう真っ暗で、景色はよく見えないけど、
明日またこの区間を乗り直すことはしないつもり。
今日のお昼に1回通っているし、
明日ここに来るとなると、その後の予定が組みづらくなるので。

出発してすぐ、さっきのイオンやロードサイド店舗を右に見る。
割と近くに津競艇場があるらしいが、さすがに見えない。
ボートレース津
窓の明かりが見えるので、住宅地に入ったようだ。

阿漕(あこぎ)駅を出ると、集合住宅が増えてきた様子。
岩田川を渡る。駅を通過。……駅? 阿漕の次は津に止まるはずだけど。
あ、近鉄の津新町駅か。この区間は左に近鉄の線路が並んでいる。
安濃(あのう)川を渡る。7時51分、津駅で降りた。改札口で運賃を支払った。
ゲーム路銀 ¥2,175-¥200=¥1,975


〜阿漕(あこぎ)〜

何とか無事にホテルまで戻ってきた。
今日は休養日にするはずだったのに、くたくたになってしまった。
しかも、駅で買った冷たいスポーツドリンクを、
一気に飲んでしまったのが悪かったのか、さらに体調を崩してしまう。
晩ごはんは結局コンビニで買ってきた。

現在のゲーム路銀
¥1,975

今回のルート




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次回、「日本縦断ゲーセン紀行 190.伊勢・鳥羽編(11)」では、
鈴鹿サーキットまで頑張って歩く。
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