ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
194.猿と妖怪の楽園
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
2014年10月19日。8時起床。5時間半睡眠。
恒例のコインロッカー探し。昨日探しておくのを忘れていた。 改札の先にあった。駅員さんに改札を通してもらい、無事に荷物を収納。 今日は日本モンキーパークへ行こう。東口のバス乗り場へ。 モンキーパーク行き、リトルワールド行き、明治村行きの乗り場は、 大きな看板が出ていてわかりやすい。 ちょうどバスが来た。9時31分出発。座席は半分くらい埋まっている。 もちろん子供連れが多い。 市街地から川を渡って住宅地へ。細い道に入ったところで渋滞。 左の丘の上に、モンキーパークの「若い太陽の塔」が見えた。 渋滞している道を歩く家族連れもいて、ちょっとひやひやする。
昨日、モンキーパークのサイトを見たときに、 今日は団体さんが来て混雑するとのお知らせがあった。 先に、併設された動物園の、モンキーセンターの方へ行こう。 人の歩く方について行ったら道を間違えた。 動物園への道がわかりにくい。駐車場を突っ切るのが正しいルートだとは思わなかった。 先に遊園地側から入るのが、メインルートなのかもしれない。 (もっとも、駐車場の中からは案内板がよく見えるので迷わない)
日本モンキーセンターは、サル類の研究・保護を目的に、 1956年(昭和31年)設立された。 飼育されている動物のほとんどが猿という、ユニークな動物園だ。 入園口に行列ができている。 全然進まないので、おかしいなと思っていたら、10時開園だった。
まず朝ごはんを食べよう。 モンキーバーという屋外の飲食スペースで、きしめんを食べる。 小さなつり橋を渡る猿が見えた。
テナガザルのいる「ギボンハウス」。 テナガザルはよく動くので、しばらく見てても飽きない。あとよく吠える。
ここにいるヒヒは、アヌビスヒヒという。 顔が犬に似ていることから、 古代エジプト神話の、犬の頭をした神になぞらえて名づけられた。 自衛隊の飛行機が飛んでいった。小牧基地から来たのだろうか。 「KIDS ZOO」は、モンキーセンターで唯一、猿じゃない動物がいる所。 こども動物園の類で、動物たちと触れ合うことができる。 入場料が¥200必要だが、付き添い保護者5名まで無料。 ハムスター、モルモット、ミニウサギなどかわいい動物はもちろん、 イモリや大きなトカゲもいるようだ。 あと、さすがに触れないけど、エミューもいる。
サルの体の特徴(指が5本あって親指がある、目が発達して鼻は発達してないなど)。 進化の過程。 サルの棲息分布(下北半島のニホンザルが「北限のサル」と言われる理由がよくわかる)。 ゴリラの力で動く腕相撲のマシンがある。人が束になっても勝てない。 フォトコンテストの入賞作品や、総合学習でここを訪れた中学生の研究発表、 サルの生息地(幸島など)に研修に行ったスタッフが写した現地の様子の写真など展示。 いろんな種類のサルのはく製が並ぶ。 原猿類のツパイ、ネズミキツネザル、スローロリスなど、サルっぽくないものも。 (ツパイは今日では、霊長類から独立したグループに分類されているらしい) 中南米の小さなマーモセットやタマリン。 クモザル科のクモザル、ホエザル、ウーリーモンキー。 (尻尾でぶら下がれるサルは、クモザル科のサルだけだとか) アフリカのコロブス、マンドリル。 アジアのラングールやルトン、テングザル、テナガザル。 はく製エリアの最後は類人猿。ゴリラ、チンパンジー、オランウータン。 多くの類人猿が、棲息環境の変化により、絶滅の危機にあることを、 かなり具体的に解説する展示があった。 その生態を守る保護活動についても取り上げられていた。 最後は猿人から人間への進化についての解説。 出入口の近くで、いろんなグッズが売られていた。 日本モンキーセンター
この先には世界の多種多様な猿がいる。 マダガスカル館。黒白ツートンカラーのエリマキキツネザルなど。 南米館は独特な匂いがする。マーモセットやタマリンなどの、ちっちゃい猿がいっぱい。 暗い一角にヨザル。外には尻尾の長いオマキザルの仲間。 クモザル、ホエザルなど尻尾でぶら下がれる猿たち。 (モンキースカイウェイにいたクモザルも南米の猿) アフリカ館。マントヒヒや、小型のグエノン。
同じアフリカでも、グエノンやコロブスは熱帯雨林、 ヒヒやサバンナモンキーはサバンナ、 マントヒヒは半砂漠地と、棲息域が異なるそうだ。 アジア館。ルトンやハヌマンラングール、タイワンザル、ニホンザルなど。
ゴリラの隣に、チンパンジーがもう1匹いた。
アフリカセンターの室内では、アフリカで撮影されたチンパンジーの写真や、 子供たちの描いた猿の絵などを展示。 なぜかフタユビナマケモノがいた。猿っぽいけど猿じゃない。 ガラスに貼られた紙にも書かれていたが、棲息地は南米であり、アフリカですらない。 最後は夜行性サルの部屋。スローロリスなどロリスの仲間がいた。 閉じられた空間なので匂いがきつい。 猿限定の動物園といっても、それぞれの種類に個性があって飽きることなく、楽しめた。 「この地域にはこういう猿が多く、こういう猿はいない」というような、 今まで知らなかった猿に関する知識が得られて、面白かった。
日本モンキーセンター 午後2時。連絡ゲートを通って、 日本モンキーセンター(動物園)から日本モンキーパーク(遊園地)に入る。 (入園料¥1,100)
自衛隊の飛行機がよく飛んでいる。
フードコートがある。 そろそろお昼ごはんを、と思ったが、席が空いてない。
パークレストランで大エビフライ定食を食べる。 スマートフォンで野球の状況をチェック。 ソフトバンクが4-0でリードしている。今日決まるか?
2階にはベンチが並んでいるが、 以前は、モンキーセンターとつながる乗り物の乗り場だったようだ。 モンキーセンター側にも同じ構造の建物があった。 ゲームコーナーの中に入る。プライズ、ワニワニパニック2、 エレメカの「ピカチュウなみのり大冒険」、FIGHTER16というスマートボール、 ガンシューティングの「オーバキューン」、 そして「アウトラン2」の2台並び。
途中の道に、さまざまな食べ物を売るワゴンが並んでいる。 その中に、「鈴木家のチチローカレー」なるものがあって、 さすが愛知県だと思った。 日本モンキーパーク
ここはなかなか広い。輪投げ、射的などお祭りの屋台に近い遊具がある一方、 ゲーセンらしい筐体も多数。プライズ、エアホッケー、バスケ。 さらに、コズモギャングズ、ゴジラウォーズ、ボタン早押し選手権、 キャプテンゾディアック、マリオうんどうかい、ワニワニパニック、カニカニパニック。 そして、タイムクライシスII、リッジレーサーが2台、スズカ8アワーズ2の2台並びが2組。 「リッジレーサー」をやってみた。 初級を選ぶが、1周目に何度か路肩や敵車に当たってしまう。 2周目で巻き返しを図ったものの、あとちょっとで2周クリアならず。 でも行けそうな気がしたので再プレイ。 今度も危なかったが、残り1秒でぎりぎりクリア! (ゲーム路銀 ¥2,540-¥200+¥300=¥2,640) リッジレーサーをプレイして、外に出て、「ゲラゲラポーのうた」が聞こえると、 1990年代から現代へ、一気にタイムスリップしたような気になる。
午後2時にモンキーパークに入ったときは、 入口に「妖怪ウォッチランド150分待ち」と表示されていた。 今、スタッフの方が最後尾の札を持っているが、そこに「60分待ち」と書いてある。 60分後はちょうど閉園時刻だ。
しかしこの道は思っていたより短く、ほどなくして芝生広場に出た。
「若い太陽の塔」は、岡本太郎氏が、あの大阪万博の太陽の塔の1年前、 1969年に作ったそうだ。 2011年に修復されたこともあって鮮やか。 ビビッドな色遣いは、“若い”という形容詞がふさわしい。
坂や階段を下っていって、モンキーパークの南ゲートに着いた。 売店でモンパ君のストラップを買って、ゲートの外へ出る。
日本モンキーパーク 時刻表を見ると、次のバスは午後4時51分発。 モンキーセンター・モンキーパークは、もっと早く回れると思っていたけど、 意外と見どころが多かった上に、園内で2食したこともあって、 結局閉園ぎりぎりになってしまった。 バスはかなり遅れた。5分押しの4時56分発。 でも出発してからは渋滞にかかることもなく、5時3分、犬山駅に到着した。 (ゲーム路銀 ¥2,640-¥170=¥2,470)
今回のゲーセン紀行はここまで。 ロッカーから荷物を出して、5時37分発の特急・豊橋行きを待つ。 その間に野球の結果をチェック。日本ハムが逆転勝ちしてた。 クライマックスシリーズの決着は明日に持ち越しか。 (翌日ソフトバンクが勝利し、その後の日本シリーズも制した) やってきた特急は新しい2200系。何となく「ミュースカイの赤」って覚えてる。 出発。日が暮れて、景色はもう見えない。午後6時2分、名鉄名古屋駅着。 JR名古屋駅のおみやげ屋で、母からリクエストされていた「鬼まん」を買う。 相変わらず、日曜夜の上り新幹線は空いてない。自由席とグリーン車の二択。 グリーン車だと、1泊して明日帰るのと大して変わらない出費になるから、 今回はこだまの自由席へ。 6時56分発。幸いこだまの自由席はあまり混んでなかった。 9時7分、小田原で降りた。関東はずいぶん寒くなっていた。 帰ってから風邪をひく。帰りの特急でうつされたか。 熱は最高でも37.5度だったけど、喉が痛くなり、疲れが1週間ほど取れなかった。 ¥2,470 今回のルート
犬山市観光協会 愛知県観光ガイド 名古屋鉄道 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 195.尾北編(4)」では、 犬山城の城下町をまったりと巡る。 「日本縦断ゲーセン紀行 193.尾北編(2)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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