ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

194.猿と妖怪の楽園
〜尾北編(3)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,710




犬山

2014年10月19日。8時起床。5時間半睡眠。

ホテルをチェックアウトして、
犬山駅到着9時15分。
今日もよく晴れた。駅の写真が逆光になる。

駅から小さく見える犬山城。

恒例のコインロッカー探し。昨日探しておくのを忘れていた。
改札の先にあった。駅員さんに改札を通してもらい、無事に荷物を収納。

今日は日本モンキーパークへ行こう。東口のバス乗り場へ。
モンキーパーク行き、リトルワールド行き、明治村行きの乗り場は、
大きな看板が出ていてわかりやすい。
ちょうどバスが来た。9時31分出発。座席は半分くらい埋まっている。
もちろん子供連れが多い。

市街地から川を渡って住宅地へ。細い道に入ったところで渋滞。
左の丘の上に、モンキーパークの「若い太陽の塔」が見えた。
渋滞している道を歩く家族連れもいて、ちょっとひやひやする。


日本モンキーパーク

多少の渋滞はあったものの、9時40分、
無事、日本モンキーパークに到着した。
ゲーム路銀 ¥2,710-¥170=¥2,540

昨日、モンキーパークのサイトを見たときに、
今日は団体さんが来て混雑するとのお知らせがあった。
先に、併設された動物園の、モンキーセンターの方へ行こう。

人の歩く方について行ったら道を間違えた。
動物園への道がわかりにくい。駐車場を突っ切るのが正しいルートだとは思わなかった。
先に遊園地側から入るのが、メインルートなのかもしれない。
(もっとも、駐車場の中からは案内板がよく見えるので迷わない)

まあなんだかんだで、
日本モンキーセンターに到着。
(入園料¥600)

日本モンキーセンターは、サル類の研究・保護を目的に、
1956年(昭和31年)設立された。
飼育されている動物のほとんどが猿という、ユニークな動物園だ。

入園口に行列ができている。
全然進まないので、おかしいなと思っていたら、10時開園だった。

程なくしてゲートが開いた。
入園。

まず朝ごはんを食べよう。
モンキーバーという屋外の飲食スペースで、きしめんを食べる。
小さなつり橋を渡る猿が見えた。

あらためて、
日本モンキーセンターを見ていこう。

かつてモノレールの駅があった所。
レストランがあるが、改装中だった。

テナガザルのいる「ギボンハウス」。
テナガザルはよく動くので、しばらく見てても飽きない。あとよく吠える。

「モンキースクランブル」という、
大きな立体造形物。
テナガザルがつかまって移動する。
クモザルがつり橋を渡ったりもする。

「リスザルの島」には
ちっちゃいリスザルがいっぱい。
そこかしこで動き回ってかわいい。

11時から、クモザルのつり橋で
解説が始まった。
クモザルたちが集まってきた。
ガイドの方が下から投げる餌を、
上手にキャッチする。

屋久島にいるヤクニホンザルの
「モンキーバレー」。

木材を組んでサル山にしているので、
向こうにいる猿までよく見える。
餌が売られていて、
お客さんが投げることができる。

向こうの山々がきれい。

「ヒヒの城」でも餌やりができる。
ヒヒはニホンザルよりかなりでかい。

ここにいるヒヒは、アヌビスヒヒという。
顔が犬に似ていることから、
古代エジプト神話の、犬の頭をした神になぞらえて名づけられた。

自衛隊の飛行機が飛んでいった。小牧基地から来たのだろうか。

「KIDS ZOO」は、モンキーセンターで唯一、猿じゃない動物がいる所。
こども動物園の類で、動物たちと触れ合うことができる。
入場料が¥200必要だが、付き添い保護者5名まで無料。
ハムスター、モルモット、ミニウサギなどかわいい動物はもちろん、
イモリや大きなトカゲもいるようだ。
あと、さすがに触れないけど、エミューもいる。

KIDS ZOOの前に大きなリクガメがいた。

木々の葉が、
黄色や赤に色づいていて輝かしい。

ビジターセンターに入ろう。
ここでは猿に関する展示が行なわれている。

サルの体の特徴(指が5本あって親指がある、目が発達して鼻は発達してないなど)。
進化の過程。
サルの棲息分布(下北半島のニホンザルが「北限のサル」と言われる理由がよくわかる)。

ゴリラの力で動く腕相撲のマシンがある。人が束になっても勝てない。
フォトコンテストの入賞作品や、総合学習でここを訪れた中学生の研究発表、
サルの生息地(幸島など)に研修に行ったスタッフが写した現地の様子の写真など展示。

いろんな種類のサルのはく製が並ぶ。
原猿類のツパイ、ネズミキツネザル、スローロリスなど、サルっぽくないものも。
(ツパイは今日では、霊長類から独立したグループに分類されているらしい)

中南米の小さなマーモセットやタマリン。
クモザル科のクモザル、ホエザル、ウーリーモンキー。
(尻尾でぶら下がれるサルは、クモザル科のサルだけだとか)

アフリカのコロブス、マンドリル。
アジアのラングールやルトン、テングザル、テナガザル。
はく製エリアの最後は類人猿。ゴリラ、チンパンジー、オランウータン。

多くの類人猿が、棲息環境の変化により、絶滅の危機にあることを、
かなり具体的に解説する展示があった。
その生態を守る保護活動についても取り上げられていた。

最後は猿人から人間への進化についての解説。

出入口の近くで、いろんなグッズが売られていた。

日本モンキーセンター

外に出た。午後に入って暖かくなった。
日なただと暑いくらい。
お客さんが増えてきた。

この先には世界の多種多様な猿がいる。
マダガスカル館。黒白ツートンカラーのエリマキキツネザルなど。

南米館は独特な匂いがする。マーモセットやタマリンなどの、ちっちゃい猿がいっぱい。
暗い一角にヨザル。外には尻尾の長いオマキザルの仲間。
クモザル、ホエザルなど尻尾でぶら下がれる猿たち。
(モンキースカイウェイにいたクモザルも南米の猿)

アフリカ館。マントヒヒや、小型のグエノン。

そしてマンドリル。

同じアフリカでも、グエノンやコロブスは熱帯雨林、
ヒヒやサバンナモンキーはサバンナ、
マントヒヒは半砂漠地と、棲息域が異なるそうだ。

アジア館。ルトンやハヌマンラングール、タイワンザル、ニホンザルなど。

人気のワオキツネザルが集まる
「WAOランド」。
このエリアの中に、
お客さんが入ることができる。
今はちょうど休憩中なのでこんな感じだが、
5分待って午後1時から再開。

尻尾を立てて歩くワオキツネザル。
草むらから尻尾だけ突き出したりする。

お客さん用の歩道に入ってきたり、
手すりに乗っかったりもする。
後ろ向いたらすぐそばに1匹いてびっくり。

傘の中に入って、
尻尾を垂らすワオキツネザル。

その傘がこんな場所。
お客さんもよくマナーを守っていて、
近くにサルが来ても触らない。

WAOランドを出て、
こちらも人気のアフリカセンターへ。
チンパンジーが2頭たたずんでいる。

マンドリルの群れ。
子供が何匹もいた。子供の顔は黒かった。

そしてニシローランドゴリラ。
孤高の存在といったたたずまいで、
黙って葉っぱを食べている。
食べ終わったらゴロリと寝た。

ゴリラの隣に、チンパンジーがもう1匹いた。

動物園でときどき見かける「ヒト」のオリ。
子供たちやカップルが記念撮影。

アフリカセンターの室内では、アフリカで撮影されたチンパンジーの写真や、
子供たちの描いた猿の絵などを展示。
なぜかフタユビナマケモノがいた。猿っぽいけど猿じゃない。
ガラスに貼られた紙にも書かれていたが、棲息地は南米であり、アフリカですらない。

最後は夜行性サルの部屋。スローロリスなどロリスの仲間がいた。
閉じられた空間なので匂いがきつい。

猿限定の動物園といっても、それぞれの種類に個性があって飽きることなく、楽しめた。
「この地域にはこういう猿が多く、こういう猿はいない」というような、
今まで知らなかった猿に関する知識が得られて、面白かった。

まだ若干暑さの残る気候だが、
赤トンボを見かけた。
季節は確実に進んでいる。

日本モンキーセンター

午後2時。連絡ゲートを通って、
日本モンキーセンター(動物園)から日本モンキーパーク(遊園地)に入る。
(入園料¥1,100)

入ってすぐの所に、
廃止されたモノレールの車両が
保存されていた。
1回くらい乗りたかったなあ。

期間限定で、妖怪ウォッチのアトラクションがある。
(2014年12月14日に終了)
そのため園内のBGMは、
「ゲラゲラポーのうた」と「ようかい体操第一」が
交互に流れている。

自衛隊の飛行機がよく飛んでいる。

大きな滑り台が並んでいて、
もの凄く大勢の子供たちが駆け回る。

私が日曜日に来たのは、
にぎわってるところに来た方が
いいと思ったからだけど、
ここまでにぎわってるとは。

観覧車がでかい(高さ55メートル)。
これだけ大きかったら、
そりゃ犬山城から見えるはずだ。

フードコートがある。
そろそろお昼ごはんを、と思ったが、席が空いてない。

そのすぐ近くのミニステージで、
モンキーパークのキャラクター、
モンパ君とモンピーちゃんの
ショーが始まった。

回転木馬が2階建て。
奥にアンパンマンやサンリオキャラの
アトラクションがある。

パークレストランで大エビフライ定食を食べる。
スマートフォンで野球の状況をチェック。
ソフトバンクが4-0でリードしている。今日決まるか?

園内のゲームコーナーに行ってみた。
1ヶ所目は今のレストランの近く。
クルクル大冒険と、レーザートラップという
2つのアトラクションの間に
ゲームコーナーがある。
建物の前に乗りものが並ぶ。

2階にはベンチが並んでいるが、
以前は、モンキーセンターとつながる乗り物の乗り場だったようだ。
モンキーセンター側にも同じ構造の建物があった。

ゲームコーナーの中に入る。プライズ、ワニワニパニック2、
エレメカの「ピカチュウなみのり大冒険」、FIGHTER16というスマートボール、
ガンシューティングの「オーバキューン」、
そして「アウトラン2」の2台並び。

もう1つのゲームコーナーは、
ジェットコースターなどのコースが絡み合う
エリアの中にあるらしい。行ってみよう。

途中の道に、さまざまな食べ物を売るワゴンが並んでいる。
その中に、「鈴木家のチチローカレー」なるものがあって、
さすが愛知県だと思った。

日本モンキーパーク

ゲームコーナー「ドラゴンスクエア」。

ここはなかなか広い。輪投げ、射的などお祭りの屋台に近い遊具がある一方、
ゲーセンらしい筐体も多数。プライズ、エアホッケー、バスケ。
さらに、コズモギャングズ、ゴジラウォーズ、ボタン早押し選手権、
キャプテンゾディアック、マリオうんどうかい、ワニワニパニック、カニカニパニック。
そして、タイムクライシスII、リッジレーサーが2台、スズカ8アワーズ2の2台並びが2組。

「リッジレーサー」をやってみた。
初級を選ぶが、1周目に何度か路肩や敵車に当たってしまう。
2周目で巻き返しを図ったものの、あとちょっとで2周クリアならず。
でも行けそうな気がしたので再プレイ。
今度も危なかったが、残り1秒でぎりぎりクリア!
ゲーム路銀 ¥2,540-¥200+¥300=¥2,640

リッジレーサーをプレイして、外に出て、「ゲラゲラポーのうた」が聞こえると、
1990年代から現代へ、一気にタイムスリップしたような気になる。

日がだいぶ傾いてきた。現在午後4時。
モンキーセンター入園から6時間。
思っていたより時間がかかっている。
冬だったらもう閉園してた。

期間限定のアトラクション
「出現 妖怪ウォッチランド」の前には、
まだかなり長い行列が続いている。

午後2時にモンキーパークに入ったときは、
入口に「妖怪ウォッチランド150分待ち」と表示されていた。
今、スタッフの方が最後尾の札を持っているが、そこに「60分待ち」と書いてある。
60分後はちょうど閉園時刻だ。

こんなににぎやかなパークの一角に、
展望台へ上がる細い道がある。
一歩入るとひと気は少なく、
ようかい体操第一が流れているので
かろうじて園内だとわかるくらい
雰囲気が違う。

しかしこの道は思っていたより短く、ほどなくして芝生広場に出た。

広場の中に、展望台
「若い太陽の塔」がそびえ立っていた。

「若い太陽の塔」は、岡本太郎氏が、あの大阪万博の太陽の塔の1年前、
1969年に作ったそうだ。
2011年に修復されたこともあって鮮やか。
ビビッドな色遣いは、“若い”という形容詞がふさわしい。

パークの中やバス停のあたりからも
見えていたが、
近づくと、思いのほか大きい。
高さ26メートルある。

らせん階段で、
高さ7メートルの位置まで上がれる。
丘の上なので見晴らしがいい。
芝生広場の向こうに犬山の街。
その向こうに山々。

駅前のイトーヨーカドーもよく見える。

パーク内は、一部木に隠されているが、
おおむね見える。

モンキーセンター側も。
それにしても、
パークとセンターを合わせると、
ずいぶん広かったんだ、とあらためて実感。
あと、ここが山に囲まれた土地であることも
実感。

坂や階段を下っていって、モンキーパークの南ゲートに着いた。
売店でモンパ君のストラップを買って、ゲートの外へ出る。

そこには池があり、
ハスが水面を覆っていた。

池の向こうに回って振り返る。

若い太陽の塔が、
帰宅の途に就く私たちを見守っていた。

バス停に戻ってきた。
ダビンチピンチという
アスレチックエリアが見える。
最近できたらしい。

日本モンキーパーク

時刻表を見ると、次のバスは午後4時51分発。
モンキーセンター・モンキーパークは、もっと早く回れると思っていたけど、
意外と見どころが多かった上に、園内で2食したこともあって、
結局閉園ぎりぎりになってしまった。

バスはかなり遅れた。5分押しの4時56分発。
でも出発してからは渋滞にかかることもなく、5時3分、犬山駅に到着した。
ゲーム路銀 ¥2,640-¥170=¥2,470


犬山

今回のゲーセン紀行はここまで。
ロッカーから荷物を出して、5時37分発の特急・豊橋行きを待つ。
その間に野球の結果をチェック。日本ハムが逆転勝ちしてた。
クライマックスシリーズの決着は明日に持ち越しか。
(翌日ソフトバンクが勝利し、その後の日本シリーズも制した)

やってきた特急は新しい2200系。何となく「ミュースカイの赤」って覚えてる。
出発。日が暮れて、景色はもう見えない。午後6時2分、名鉄名古屋駅着。
JR名古屋駅のおみやげ屋で、母からリクエストされていた「鬼まん」を買う。

相変わらず、日曜夜の上り新幹線は空いてない。自由席とグリーン車の二択。
グリーン車だと、1泊して明日帰るのと大して変わらない出費になるから、
今回はこだまの自由席へ。
6時56分発。幸いこだまの自由席はあまり混んでなかった。
9時7分、小田原で降りた。関東はずいぶん寒くなっていた。

帰ってから風邪をひく。帰りの特急でうつされたか。
熱は最高でも37.5度だったけど、喉が痛くなり、疲れが1週間ほど取れなかった。

現在のゲーム路銀
¥2,470

今回のルート




犬山市観光協会  愛知県観光ガイド  名古屋鉄道

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 195.尾北編(4)」では、
犬山城の城下町をまったりと巡る。
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