ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

201.雨の日のツインアーチ
〜尾北編(10)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥4,750




2015年4月5日。9時起き。睡眠時間は6時間を少し割る程度。
疲れが溜まっているので、今日はゆったりめのスケジュールにする。
雨がザーザー降り。気温が昨日よりだいぶ低い。

尾張一宮10時9分発の普通・浜松行きに乗って、今日のスタート地点の稲沢へ。
311系8両編成クロスシート。


稲沢(いなざわ)

10時14分、稲沢駅着。

構内にディーゼル機関車が並ぶ。

東口駅前はやはりだだっ広い。


桜がきれい。

昨夜白く光って見えた駅舎の屋根。

南側にJR貨物の愛知機関区の車庫がある。

ここが今日のスタート地点ではあるが、すぐ一宮にとんぼ返りである。
10時31分の電車に間に合わなかった。次は46分の岐阜行き。
空いた時間で西口に行ってみる。

西口の方には駅舎がある。

こちらの方が元々の市街地に近い感じ。
写真には写っていないが、
三菱電機のエレベーター試験塔
「SOLAE」も見えた。

駅舎に「祝 赤崎先生 天野先生 ノーベル物理学賞受賞 青色LED生産の街」
と書かれた横断幕が掛かる。
赤崎勇教授・天野浩教授と共同で青色LEDを開発した、豊田合成という会社の、
LED生産工場があるらしい。

10時46分発の岐阜行きは、313系4両編成。セミクロスシート。
出発してすぐ、右手に大きなマンション。
続いてリーフウォーク稲沢。昨日見た車掌車も見える。
貨物側線が右から左へオーバークロス。
周りは住宅地だが、工場や農地もある。

名神高速道路の下をくぐるとまた住宅地に。
地上から高架へ。左から名鉄の線路が近づいてくると、間もなく尾張一宮駅。
集合住宅が林立する。

10時51分、尾張一宮駅着。ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥4,750-¥190=¥4,560


尾張一宮/名鉄一宮

最近建て替えられた尾張一宮駅。
3階に吹き抜けのテラスがある。
この裏が名鉄一宮駅で、
JRの駅舎と同じくらいの大きさの、
名鉄百貨店が建っている。

エスカレーターに一宮市のキャラクター
「いちみん」が浮き彫りになっている。

駅構内のロッテリアで朝食。リブサンド。

ツインアーチ138へ行こう。
全日本タワー協議会加盟、高さ138メートルの展望タワー。
一宮のシンボル的存在。

……だが、交通の便が極めて悪く、公共交通機関は1時間に1本のバスだけ。
しかも多客時には道路が渋滞する。
私は4年前、ゴールデンウィーク中に訪れたことがあるが、
渋滞が酷くてバスが全然進まず、途中で降りてタワーまで歩いた。

11時29分、名鉄一宮駅のバスターミナルへ。
11時34分発、一宮市総合体育館行きのバスが既に止まっていた。
ちょうどいい頃に着いた。というか、ちょうどいい頃に着くために、
朝起きる時刻もホテルを出る時刻も逆算して決めたわけだが。

今日はこの雨のせいか渋滞はなく、11時55分、138タワーパークに無事着いた。
ゲーム路銀 ¥4,560-¥390=¥4,170


138タワーパーク

バス停から道路の下をくぐると、
そこがツインアーチ138。

ツインアーチ138は、1995年に竣工。
2つのアーチを組み合わせた独特な外観。
高さ138メートルで、展望台は100メートルの位置にある。

近づいてみて、あらためてその高さを実感。

展望台に登ってみよう(入場料¥500)。

エレベーターを出ると北側の景色。
曇ってるけど意外とよく見える。
遠くの方にはさすがに霧がかかっているが、
すぐ下を流れる木曽川の眺めが良い。

川の向こうにある、河川環境楽園の観覧車が目立つ。
園内には観覧車のほか、「アクア・トト ぎふ」という淡水魚の水族館があるらしい。

河川環境楽園 オアシスパーク
世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

このあたりでは、
木曽川の流れは3つに分かれているようだ。
この写真、手前は南派川で、
その奥にあるのが本川。

川は笠松・羽島市方面に流れていく。
写真中央の奥のあたりが岐阜市街地。
金華山は見えないが、
岐阜シティ・タワー43はうっすら見えた。
ただし写真にはほとんど写らなかった。

南側は一宮の市街地。その左に名古屋駅周辺のタワー群があるらしいが見えない。
晴れてれば見えるらしい。

東にはタワーパークと、
その先にある大野極楽寺公園。
緑の中の桜がアクセント。
上から見て面白い形になるよう造られた花壇など。

桜は極楽寺公園の方に集中している様子。

展望室内のカフェで、桜モンブランを食べてひと休み。
景色が霞んできた。既に展望室を1周していて幸いだった。

私がここに来るのは確か3回目。
全日本タワー協議会に加盟しているタワーを全部回りたいと思って、
まだ名鉄一宮が新一宮だった頃に訪れたのが1回目。
(ちなみに協議会には20のタワーが加盟しているが、私はいまだに
小矢部市のクロスランドタワーと、境港市の夢みなとタワーだけ行けてない)

全日本タワー協議会

2回目は前述の、4年前(2011年)のゴールデンウィーク。
リバーサイドフェスティバルというイベントの期間中だった。
修文大学のブースにいらっしゃっていた、水野裕子さんに初めてお会いした。
「七夕for七夕」の短冊を、私も1枚書いた。

2011年に訪れたときの写真。
この日は晴れていた。

こちらも2011年の写真。
展望台から下を見ると、
広場の中にテントの屋根がのびている。

ツインアーチから外に出て、タワーパークを見て回ろう。
ステージで詩吟が行なわれていた。
「葉栗ふれあいデー」と銘打って、
パーク近くの葉栗地区の方々による、音楽などの催しが行なわれるらしい。
この天気でなかったら、もう少しお客さんも多かっただろうけど。

アメリカ・セントルイスの
ゲートウェイアーチを模した門。
アーチ型タワーつながりで、
ツインアーチ138とゲートウェイアーチは
姉妹タワーとなっているらしい。

ヴェネツィアにある、
ヴィラ=ピサニの迷路庭園を模した
「つどいの広場」。
以前は生け垣でできた迷路だった。
(2011年の写真参照)

この奥にふわふわドームがあったが、不具合が見つかったそうで休止中。

やすらぎの池のほとりに、
大きなソメイヨシノの木があったが、
花はほぼ散っていた。

枝の先端にわずかに花が残る。

つどいの広場前の花壇が鮮やか。
雨が強くなり、タワーの上の方が霞んできた。

バラ園があるけどバラはまだ咲いてない。
さっきタワーの展望台から見えていた、渦巻き模様がこのバラ園。

皇太子殿下ご成婚を記念して作られた、
モニュメント「比翼」。

川沿いに出ると、桜並木だった。

ソメイヨシノだけじゃなく、いろんな種類の桜があって、色に強弱があるのがいい。

ソメイヨシノもきれい。

パーク内に桜が少なくて、目論見が外れたと思っていたが、
最後にちゃんとお花見になって良かった。

国営木曽三川公園(ツインアーチ138)

バス停に向かって歩く。お客さんがそこそこ増えてきた。
ステージの出番を終えて引き揚げる、ミス七夕・ミス織物の皆さんにたまたま遭遇した。

バス停の前の桜もきれい。

午後2時55分のバスを待つ。3分遅れたが無事やってきた。

バスの車内に、ミス七夕・ミス織物募集の広告が出ていた。
ここに写っている6人の女性が、さっき見かけた方々だろうか。

さっき展望台から見えていた、ハーモニーブリッジという4本の柱が空に伸びる橋がある。
そのハーモニーブリッジと、一宮市総合体育館の間の道を通る。
バスは順調に進む。時間調整で途中の停留所に止まるほど。
午後3時15分、一宮スポーツ文化センターで降りた。
ゲーム路銀 ¥4,170-¥360=¥3,810
駅まで行かなかったのはなぜかというと、

真清田(ますみだ)神社に参拝するため。

さっき138タワーパークでバスを待ってる間に、
真清田神社の近くにバス停がないか調べていた。Google Map便利。
4年前にもツインアーチの次にここを訪れたが、
このときはバスの時間が合わなかったので、結局歩いてここまで来ている。

拝殿の前に赤い三又槍が立っていた。
以前からここにあったっけ? 記憶にない。

神馬の像が雨にぬれている。

お獅子も見覚えがない。

真清田神社は尾張国の一宮。一宮市の名前はここに由来する。
天火明命(あめのほあかりのみこと)をまつる。国土開拓、産業守護の神とされる。
ここの御神水が、白河天皇の病気を治したという伝説がある。
第二次世界大戦中、空襲の被害に遭ったため、社殿の多くは戦後に再建されたもの。

わずかながらも桜が花を開き、
境内に彩りを添えている。

服織(はとり)神社は、
萬幡豊秋津師比売命
(よろずはたとよあきつしひめのみこと)
をまつる。
天火明命の母神。
「棚機姫神」(たなばたひめのかみ) という別名があり、
七夕の織姫と同一視される。

一宮はもともと織物(繊維産業)が盛んだった所で、
服織神社は織物の神様として信仰されてきた。

また七夕にちなんで、縁結びの神様ともなっている。
ということで、それはもう勇んで参拝する。
ここに来たの初めてじゃないけど。それなのに、いまだに彼女がいないけど。

厳島社と八龍神社は池の中。
摂社が多いのは、その歴史の長さゆえか。

見たことない鳥が歩いている。
烏骨鶏(ウコッケイ)か?
体が白いのと黒いのがいる。

楼門から外へ出た。
両脇に咲く源平桃が見事だった。

楼門と太鼓橋もさすがの風格。

石の鳥居と社号標も立派。

真清田神社

雨が強くなった。
目の前の商店街にアーケードがあってよかった。
天井が高い。

季節によって、
ここに鯉のぼりが掛かったり、
七夕飾りが掛かったりする。
この写真は2011年の5月に撮ったもの。

神社に近い側の、このアーケードは、
後に老朽化のため撤去された。

2015年に戻る。
途中、天井がドーム状になった場所があり、
その内側に星座が描かれている。

黄道十二宮かと思ったら、
そうでないのもある。
(ペガスス座や白鳥座など)
全部で16星座。

ドームを外から見るとこんな感じ。

駅へ向かう道の途中が、
日本では珍しいロータリーになっている。
その真ん中にでっかい菱形のオブジェ。
「ICHINOMIYA INFORMATION」という
文字があった。

午後4時51分、駅に戻ってきた。
最後に1ヶ所ゲーセンへ行って、今日の旅を締めくくろう。


名鉄一宮

名鉄一宮駅へ。

JR尾張一宮と名鉄一宮の関係は、東京の小田急多摩センターと京王多摩センターに近い。
駅名は違うし、建物もそれぞれあるけれど、構内はほぼ一体化している。

名鉄名古屋本線、午後5時9分発の普通・須ヶ口行きに乗った。
3100系2両編成ロングシート車。
出発。JRの普通・豊橋行きと並走。すぐJRは左に分かれていく。
市街地の中の高架を進む。

5時11分、次の妙興寺で降りた。
ゲーム路銀 ¥3,810-¥170=¥3,640


妙興寺

出口が2つある。適当に北口から出たが、
南口の方が目的地に近かった様子。
ただ、北口からでもさして遠くなかった。

ピアゴ妙興寺店。
「よる8:00まで営業」と書いてある。
事前の計画では、もう少し遅く来て、
ここで晩ごはんを食べることも考えていたが、
早めに来ておいて良かった。

普通のスーパーっぽいが、3階に「らんらんらんど」がある。
行ってみると、建物の角2つ分を占める広いスペースだった。
プライズ、メダル、キッズ向けが中心だが、のりものやエレメカも多い。
プリクラ、太鼓の達人、ワニワニパニック、マリオカートも。

何気に「デスクリムゾンOX」なんていうマニアックなゲームもあったりする。
そのほか、パニックパーク、ハンマーチャンプなど。
太鼓の達人をプレイしようと思ったが、先客がいた。しかも超絶うまい。

「ハンマーチャンプ」は初見だったが、
面クリアタイプのゲームっぽかったのでプレイしてみた。
もぐらたたきをビデオゲームにしたもので、4つの棒をハンマーで叩く。
3面で終了。無事クリアできた。(ゲーム路銀 ¥3,640-¥100+¥300=¥3,840

1階のフードコートで、ソフトクリームを食べてひと休み。
駅へ戻る。横断歩道が少し離れた所にあったので、南口も見た目ほど近くなかった。
徒歩1分程度遠回りするだけだけど。

午後6時22分、駅に到着。6時28分の岐阜行きで、一宮に戻る。
電車は1850系2両編成だった。クロスシート。
普通電車だけど、特急パノラマSuperの増結用にも使われる車両。
特急と同じように、今の時速がLEDで表示される。

6時30分、名鉄一宮駅着。
ゲーム路銀 ¥3,840-¥170=¥3,670


名鉄一宮

ホテルに戻って休む。夜8時半頃外出。近くのゲームバーに立ち寄る。
晩ごはんは結局コンビニ弁当で済ませた。
つボイノリオさんの「一宮の夜」という曲の歌詞は、かなり艶っぽいものになっているが、
私の場合はホテルで独りで牛丼を食べる、そんな寂しい一宮の夜。

現在のゲーム路銀
¥3,670

今回のルート




稲沢市観光協会  一宮市観光協会  愛知県観光ガイド
JR東海  名古屋鉄道

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 202.尾北編(11)」は、
大江川でもう1日だけお花見。
「日本縦断ゲーセン紀行 200.尾北編(9)」に戻る


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