ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

21.ネコ型ロボットとサブちゃんロボット
〜函館編(4)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\8,110)※北海道内はマイナスでも可。


2003年9月20日。
東京駅で乗ったやまびこ号の隣に、
ディズニーの広告がついた「ドリームキャンペーン号」車両が止まっていた。

私の乗ったやまびこは、やまびこではあるが車両は「はやて」タイプ。
あまりゆれない。

終点仙台は雨。寒い。長袖のシャツを着てきて正解だった。
午後11時32分発の、北斗星3号に乗り換える。
仙台駅のホームで待つ。
夜遅く、人気の少ない駅の雰囲気がかなり好き。
北斗星3号には個室があまりないので、やむを得ず開放寝台で。
(1号だと個室は多いが、函館到着が午前4時台と早すぎる)
といっても、北斗星3号も函館着は6時34分。
すぐに寝る。
ちなみに、なぜマスクの本来青い部分が白くなっているのかというと、
前日クロマキー撮影があったから。

函館
9月21日午前6時34分、函館駅着。
何度も乗ってきた北斗星だが、
青函トンネル内だけで使われる機関車・ED79は初めて見た。

駅の通路に貼られているポスターを見て初めて知ったが、
今日のお目当てである「ドラえもん海底列車」が、
何と増便されて2往復になっていた。
しかも1本目は7時50分発。
まるで北斗星で来たお客に合わせたような時刻設定じゃないか!
みどりの窓口で切符を購入。(ゲーム路銀 -\8,110-\3,000=-\11,110

駅は改築されたばかりで、何もかも真新しい。
少し時間があり、ご飯を食べるのにちょうど良い。
幸い函館には朝市があるから、早朝でも食べ物には苦労しない。
朝からいくら丼を食べる。
7時30分に改札を抜けると、ドラえもん列車が既に待ち受けていた。
1両ずつすべて違う絵柄が楽しい。
ちなみに種車は781系。
車内も至る所に装飾がなされ、4号車にはお子様用のプレイルームも。



〜五稜郭<〜七重浜(ななえはま)〜東久根別(ひがしくねべつ)〜久根別
〜清川口〜上磯〜茂辺地(もへじ)〜渡島当別(おしまとうべつ)〜釜谷(かまや)
〜泉沢〜札苅(さつかり)>〜木古内(きこない)<〜知内(しりうち)>〜
吉岡海底
青函トンネルへ入って間もなくの8時56分、吉岡海底駅到着。
じめっとした空気が、海底であることを感じさせる。
長い長いトンネルを歩いて、
ルミライトの神秘的な空間を抜けて、
「ドラえもん海底ワールド」にたどり着いた。
今までの無機質なトンネルとは、がらりと雰囲気が変わる。
のび太やジャイアンなど、各登場人物の部屋が再現されている。
考えてみれば、今はやりの昭和30年代の風景でもある。
トンネルの天井が、このエリアではかなり高く作られている。
お客さんの中には、すごくきれいな女性が大勢いるのだが、
みんな小さい子供のママさん。子供のいないカップルはまれ。
私みたいに1人で来た客はもっとまれ。

場内に『ドラえもん音頭』が流れてきた。
思わず和太鼓を叩きたくなったのは、
ゲーマーの習性か。

全体的に、いい雰囲気の場所で、楽しめたのだが、
吉岡海底駅で行う必然性に、ちょっと欠けるかも。
海にまつわるシーン(のび太が海底を歩く話のような)をジオラマにしたり、
海に関連したひみつ道具をもっと多く取り上げてみてはどうだろうかと思う。
もっとも、ちょっと街から遠い異空間に行くことで、
日常から切り離された“ハレ”の感覚を盛り上げる効果は出ているので、
それだけでも十分なのかもしれないが。

(※吉岡海底駅は、北海道新幹線建設の際の資材基地とするため、2006年8月から休業中。
ドラえもん海底列車の運行も終了しています)

ホーム近くに埋め込まれた「メモリアルボード」には、
さまざまな有名人の名前も交じっていた。
仲代達矢さんに岸部一徳さん、鳩山由紀夫さんに横路孝弘さん、
九重親方(現・北の富士勝昭氏)、
千代の富士関(現・九重親方)、北勝海関(現・八角親方)、
さらには鈴木宗男さんの名前も。

10時41分、帰りの電車が出発。
津軽海峡が窓からよく見える。
函館山が、独立した島のように見える。

12時ちょうどに函館着。
よく晴れて、日なたは暖かい。
駅の中は、さっきとは比べものにならないくらい、大勢の人々が行き交っている。

午前中に「ドラえもん海底列車」に乗れたおかげで、この後の予定が楽になった。
今日は、前回行きもらした函館山周辺の博物館などを回ることにしよう。

路面電車で末広町へ。(ゲーム路銀 -\11,110-\200=-\11,310
電停から徒歩で基坂(もといざか)を上って、
旧イギリス領事館(開港記念館)へ来た。
(入館料\300)。

ペリー来航からの函館の歴史が解説されている。
領事の部屋も再現されていて、小さいながらもなかなか充実した展示内容。
英国らしいしゃれた雰囲気がいい。

ティーレストランで、昼ごはんがわりにチーズケーキを食べ、
紅茶を飲んでくつろぐ。
レストランから見える庭もいい感じ。

函館市旧イギリス領事館のホームページはこちら。
次は坂をさらに上って、函館市写真歴史館へ(入館料\200)。
建物は、旧道庁函館支庁舎。
西洋からもたらされた写真技術の解説や、
カメラ、撮影用具、そして実際に撮影された写真を展示。
立体写真が古くからあったことに驚き。
戦前の写真では、軍事要塞があったために
函館山が消されており、時代を感じさせた。

函館市写真歴史館のホームページはこちら。

その上にある旧函館区公会堂は前回行ったので、
左に曲がって教会群へ向かう。
この道は観光客の往来が盛んで、土産物屋と食べ物屋が多い。

八幡坂の上から写真を1枚。

函館ハリストス正教会を拝観する(\200)。
1916年(大正5年)建立、国の重要文化財。
祭壇は、さまざまなイコン(聖像)で構成されていた。
観光客も大きな声をたてることがないため、
静かで心が落ち着く場所である。

函館ハリストス正教会のホームページはこちら。
聖ヨハネ教会とカトリック元町教会も、
昼間見るのは初めて。
(小学生の時、修学旅行で来たことはあるが)
カトリック元町教会の中も拝観できた。
イエス・キリストの「十字架の道行き」が、
14の壁像(浮き彫り)によって表現されている。
天井のつくりが、ディズニーランドの
シンデレラ城に似ているかもしれない。

そろそろ百円玉がなくなってきたので、
教会の向かいの店でソフトクリームを買ってお札をくずす。
何で百円玉が必要かというと、
カトリックの寺院に浄財を入れておいて、
すぐそばにある東本願寺函館別院を素通りするわけにはいかなかったから。
周囲を教会に囲まれながらも存在感を示す、堂々たる建物である。
1915年に建てられた、日本最初の鉄筋コンクリート寺院で、
当時は耐久性を不安視する声があったため、
芸者を高床に上げて手踊りさせ、丈夫さを示したという。

さて、坂の下まで下りてきた。
二十間坂から末広町電停まで戻り、今日予定していた最後の目的地へ。

ウイニングホール。
「北島三郎記念館」と、
「Art Style of GLAY」がある。
外観は旧森屋百貨店を模したものだとか。

それぞれ入館料\1,500ずつ。まず北島三郎記念館へ。
知内(しりうち)から函館の高校へ通った列車(当時の松前線)の車内、
東京へ渡った連絡船のデッキ、
流しをしていた東京の飲み屋街を再現。
音声ガイドつきで、北島さんの半生がよくわかる。
始皇帝の行幸を見た劉邦の言葉ではないが、
自分も将来、こういう博物館を作ってもらえるようになりたいものだと思った。

もちろん数々のヒット曲のジャケットや、それを歌う北島さんの懐かしい映像も充実。
そしてラストは、実際のコンサート映像と、
北島さんロボット(ディズニーでいうオーディオアニマトロニクス)で再現された
『まつり』のステージ。
最近できたばかりの博物館だけに、ロボットもよくできているし、
曲自体も盛り上がるものなので、大いに楽しめた。

楽しんだので、ショップでCDを買う。
『北島三郎芸道40周年記念 ファンが選んだベストヒット16』
『風雪ながれ旅』『函館の女』『与作』『帰ろかな』『兄弟仁義』『まつり』など、
有名な曲がだいたい入っているベストアルバム。

北島三郎記念館のホームページはこちら。
ウイニングホール(エクセルヒューマン)のホームページはこちら。

一方の「Art Style of GLAY」は、以前テレビで見て、ある程度は知っていたが、
GLAYを題材とした現代アートの展示が中心の美術館。
スクリーンでは、コンサートのバックステージの映像が流れ、おもしろかった。
また、この部屋に展示されているオブジェを作ったのが、
『スーパーミルクチャン』の田中秀幸氏(フレイムグラフィックス)。
『バストアムーブ』のキャラデザイナーでもある。

立体映像に風や水しぶき等の効果を加えた「4Dシアター」は……、
まあこれも現代アートの一種というべきか。
少なくともエンターテインメント性は薄いし、映像としてもどうだろう……。
2本立てだが、1本目はヤマなしオチなし意味なしな上に、特に目を引くような映像もない。
2本目はGLAYがまったく出てこないし、ストーリーも今ひとつ練り込み不足。
来館者の求めているものとは、だいぶ違うような気がする。

(※「Art Style of GLAY」は2006年に閉館となりました)

外に出たら、午後5時半を回っていた。
夕暮れになっていた。

緑の島に通じる橋の上から
ベイサイドを撮影。

大町から函館駅前まで市電に乗る。
(ゲーム路銀 -\11,310-\220=-\11,530
駅の明かりが大きな窓を通して外を照らしている。

駅のロッカーから荷物を取って、シャッターの下りた朝市を抜けて
(朝市は朝も早いが夜も早い)、
ホテルに6時半チェックイン。

7時半頃ホテルを出て、再びベイサイド方面に戻る。
(ゲーム路銀 -\11,530-\200=-\11,730
はこだて西波止場で海鮮丼を食べた。

路銀節約のため、歩いて帰る。

ホテルでは初めてのLAN接続を試みるが、つなぎかたがわからず、
深夜近くまで悪戦苦闘。
線をつないだ時点でネットにつながっているということに気づかず、
わざわざ接続ソフトを使おうとしていたのだ。
ともかくつながって良かった。
これで来週、ゲームショウの記事が即日アップロードできる。
安心して眠りにつく。

※しかしゲームショウでは、
写真をアップロードするための、スマートメディアリーダーを持ってくるのを忘れ、
当日わざわざプレナ幕張に行って買うはめに。
結局、大して役に立たなかった。

現在のゲーム路銀
-\11,730

今回のルート


函館市観光情報サイト
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 函館編(5)」では、
函館5日目にして、やっとまともにゲーセン巡り。
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