ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

216.佐和山遊園に感動
〜滋賀編(7)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥1,370




彦根

2018年2月11日。8時起床。5時間半睡眠。ホテルで朝食。
予定では、今日は東京へ帰るだけの日だったのだが、
昨日行けなかった佐和山遊園がどうしても気になったので行ってみる。
次回彦根に来るのがいつになるかわからないし、
そのとき佐和山遊園が、どうなってるかもわからないから。

10時ぎりぎりにチェックアウト。曇っていて風が強い。
昨日、国道8号からのアタックで失敗したので、
今日は彦根駅北側の住宅地から挑戦してみる。

……徒歩8分くらいで、門の真向かいに到着。
思ったより早かった。
途中、信号待ちが長かったから、
それがなければもっと早かったはず。

国道8号のトンネルのすぐそばに、
豪華すぎる天守閣。

天守閣の下に大手門と、
安定感のない五重塔。

朱塗りの門と能舞台。

いちばん右に、櫓(やぐら)のような美術館。

これだけの建物が一望できる。
ごちゃっとした感じが、なんかいい。
デザインは違うが、香港のタイガーバームガーデンを思い出した。

手前の道では、
車が猛スピードで行き交っている。
歩道にいてもちょっと怖い。

少し横に移動すると、
新品の十円玉のような色をした、
金閣寺っぽい建物も見えた。

朱塗りの門の近くに停まった車から、おばちゃんが降りてきて、
この怖い道を渡ってこちらへやってきた。
ここを管理している方だそうだ。
中を見ていくよう誘われたが、
コミュ障なのと、まだ全体を見ていないのとで断った。

あらためて天守閣を見る。
最上階の壁に鳳凰。
真ん中の三層目には獅子か牛か?
豊臣時代の大坂城をちょっと連想した。
(あっちは黒壁だけど)

白壁に花頭窓というのは、彦根城をイメージしたのだろう。
彦根城には佐和山城の部材が使われているらしいので、
似たデザインだと想像したのかもしれない。
五層の天守ということだけは一応史実通り(三層説もあり)。

騎馬武者像(三成か)の下になぜか、
ミロのビーナス。
下の階にはボッティチェリのビーナスもいる。

扉に九曜紋が描かれている。

城壁にもいろんな西洋の像が並ぶ。
ここにはかつて、石田三成の生涯を描いた
絵が展示されていたらしい。

下の住宅地に下りて、
国道のガード下をくぐると、
もうそこがさっきの佐和山美術館だった。

金閣寺っぽい建物もよく見える。
さまざまな仏像に護られて、
ある種の聖域感がある。

ちなみにこの建物、金閣寺ではなくて、
かつて佐和山城に存在したお寺と同じ、「瑞岳寺」という名前がつけられている。
もちろん本物の瑞岳寺は、こんなんじゃない。
本物の瑞岳寺にあった仏像が、彦根市内の宗安寺に現存するらしい。

朽ちかけたベニヤの城門の、
ガラスケースの中が、
美術品倉庫になっていた。

造形はかなりゆるい。
ガラスに騎馬像が映る。

一般道が金閣の真下まで通っている。
この道路はGoogleマップにも載っており、
ここから普通の墓地へ続く道もある。
ただ、金閣は高い場所にあるため、
近づきすぎると見えない。

金閣に向かう入り口の階段が、
枯れ枝に覆われていた。

仏像だらけのお城になぜか1体だけ、
バイオリンを弾く女性像。

山門の向かいに、
「彦根歴史公園」と記された大きな碑が建つ。
裏には、「昭和五十四年春建設 
文部大臣 砂田重民書」とある。本当か?

山門と碑の間に立つと、四方全てを
佐和山遊園の造形物に囲まれる形になる。
これだけたくさんの造形物に囲まれると、
やはりこの空間を作った方の、
パワーに圧倒される。

山門の彫刻など、細かく見ていくと

やっぱりゆるいのだが、

たった一人の、石田三成のファンが、
ここまでの世界を作り上げたのだから、
人間の情熱って凄いなあと思ったし、

自分もこれくらいの情熱を注いで、
ものを作りたいと思った。
こういう空間を作りたいとすら思える。

佐和山遊園の制作者の方が、石田三成の素晴らしさとその悲劇を人々に伝えたいと願った、
そのくらいの情熱で私も、水野裕子さんの素晴らしさを人々に伝えたい。
(いやもちろん、ゲームの素晴らしさを伝える仕事も忘れてはいないけど)

観光ガイドブックには載っていない場所だが、訪れる人は案外いるようで、
私がここにいる1時間ほどの間にも、3、4人くらいの方が、
これらの建造物群を眺めたり、写真を撮ったりしていた。

ホテルに戻って荷物を受け取る。
佐和山遊園にいる間に、かなり雨が強くなっていたが、
ホテルから駅へ向かう頃にはやんでいた。
彦根観光のメインとなる彦根城へは、次回また来よう。
12時13分の電車で米原へ行き、12時30分のこだまで帰った。

現在のゲーム路銀
¥1,370

今回のルート




彦根観光協会  びわこビジターズビューロー(滋賀県)
JRおでかけネット(JR西日本)  JR東海  近江鉄道

次回は「日本縦断ゲーセン紀行 滋賀編(番外編)」
竹生島と多賀大社へ。
「日本縦断ゲーセン紀行 215.滋賀編(6)」に戻る


「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る
「ゲイムマンの日本縦断紀行」ブログに戻る
「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ