ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

229.旅先で初めての凡ミス
〜滋賀編(20)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレイして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレイ¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレイ¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレイするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥2,330


京都('19.4.10)

2019年4月10日。ちゃんとアラームをセットし直したのに、
いったん昨日と同じ7時45分に目が覚めてしまう。
二度寝してあらためて8時半起床。睡眠6時間。

天気予報どおり、今日はかなりの雨。真冬並みに寒いらしい。

フロントに恐竜ロボットがいる
「変なホテル」をチェックアウト。

京都駅のマクドナルドでてりたまマフィンを食べた後、
今日から泊まるホテルに荷物を預け、再び京都駅へ。

ダイヤが乱れまくって、琵琶湖線の普通・米原行きに乗ったのは10時45分。
山科で京津線に乗り換えるが、次のびわ湖浜大津行きは11時10分。
17分待ち! 昨日の待ち時間より長い。

11時23分、びわ湖浜大津駅着。

ここでトイレ休憩する。何で山科で行っておかなかった。
今日のスタート地点はびわ湖浜大津駅だが、ひと駅だけ電車に乗ろう。
昨日は歩いた区間だけど、今日は雨が降ってるし。
11時36分発、石山坂本線の坂本比叡山口行きに乗る。

電車は「響け!ユーフォニアム」の
ラッピング車両だった。
私はアニメに詳しくないので、
水野裕子さんが好きな作品という
ことだけ知ってる。

(※「響け!ユーフォニアム」のアニメ化を行なったのは京都アニメーションなので、
今この写真を見ると、また違う感情が湧いてくる)

路面区間を通って、11時38分、三井寺駅着。
ゲーム路銀 ¥2,330-¥170=¥2,160

びわ湖浜大津〜
三井寺(みいでら)

駅から昨日と同じ三井寺を目指す。

今日も琵琶湖疏水の桜はきれい。

三井寺の大門前の桜も。
昨日より車は少ない。

しかしここに来て、カメラの電池が切れそうになる大ピンチ発生。
乾電池じゃないので、ホテルに戻るまで補充できない。

カメラの電池に不安を抱えつつ、
今日最初の目的地へ。
大門の前から右へ進む。
圓満院門跡。

圓満院は987年(寛和3年)、村上天皇の皇子・悟円(致平)親王の開基と伝わる。
最初は平等院という名前だったが、
1052年(永承7年)、藤原頼通が宇治にある父・道長の別荘を寺院にする際、
平等院の明尊大僧正が開山、悟円親王の子・永円親王が初代院主となり、
こちらの寺院が新たに「平等院」となった。
このとき明尊により、元の平等院が「圓満院」と名づけられたそうだ。

入口に不動堂があり、その奥に、

宸殿(しんでん)の車寄せ。

宸殿は1620年(元和6年)、徳川秀忠の娘・和子が、
後水尾天皇の后となったとき、京都御所に建てられた。
その後1647年(正保4年)に圓満院が譲り受け、移築された。重要文化財。

さらに奥にある受付から、宸殿の中に入れる(入場料¥500)。
杉戸絵とか、欄間の透かし彫りとか、
さりげない装飾がいかにも高貴な建物らしい。

庭も素晴らしい。
雨粒が池を打つ音が、
より一層の静けさを引き立てる。
緑の中で、山桜が鮮やか。

この庭園は、相阿弥(そうあみ)の作と伝わる。
相阿弥は室町時代の絵師で、今で言う美術鑑定士として足利義政に仕えた。

庭の山桜を撮ったとき、遂にカメラのバッテリーが切れてしまった。
警告が出てから早い。

宸殿内には玉座の間がある。後水尾天皇がこの玉座に座したという。
宸殿の各部屋の障壁画は現在、京都国立博物館が所蔵している。

いったんバッテリーが復活した。
石垣の上に建つご本堂。
外廊下から参拝する。

大津絵美術館へ。隣の建物の2階にある、畳敷きの部屋。

大津絵は江戸時代初期から
大津の宿場町で売られてきた絵画で、
最初は縁起物の仏画が中心だったが、
やがて題材が世俗的になり、
風刺画が多くなった。
(この写真は以前撮った、びわ湖浜大津駅の
「鬼の寒念仏」と「藤娘」)

大津絵の代名詞的存在の、鬼の寒念仏や藤娘にも、
いろいろバリエーションがあって面白い。特に鬼の顔。
鬼念仏は本来、「形だけ念仏を唱えているけど中身が鬼」という風刺画なのだが、
どの鬼も憎めない、愛敬のあるキャラクターになっている。

大正時代の大津絵の版画も多数並ぶ。
どれもユーモラスな絵だが、教訓や風刺の意味が込められているものが多い。
戎さんや鍾馗さん、もちろん仏様のような縁起のいい画も。

現在、丸亀の美術館に所蔵品を貸し出しているそうだが、
それでもこれだけ多くの、さまざまな絵が見られて良かった。

大津絵美術館の1階へ。こちらには大津絵以外のいろんな物が展示されていた。
お菓子の木型。たくさんの小さな仏像。粉本(ふんぽん)という墨線の線画。

円満院では円山応挙が、約十年修行していたそうだ。
十二支の動物の墨画や、緑色鮮やか、羽の細やかな孔雀図もある。

ほかにも、杉戸絵や、大津そろばん、薬学書などが展示されていた。

圓満院門跡

円満院を後にして、
大門前の駐車場まで戻ってきた。

午後1時20分。昨日力餅を食べた食堂でそばを食べる。
餅と天ぷらの入った「長寿そば」。ゆっくり食べてくつろぐ。

……というか、くつろがざるを得ない状況になってしまった。
雨が降り続いているのもきついが、それ以上にカメラのバッテリー切れがきつい。

雨が降るのは予報通りだったので、
雨でも楽しめるはずのびわこ競艇場へ行くことも事前に考えていたが、
今からだと時間が中途半端か。

ボートレースびわこ(びわこ競艇場)

結局また大津京のイオンへ行って、「太鼓の達人」をプレイすることにした。
三井寺駅に戻る。雨風がきつくて、ここへ来るまでにちょっと疲れた。

午後2時8分発の坂本比叡山口行きに乗る。
車窓から一瞬だけ、琵琶湖疏水の桜が見えた。
このルートは以前通っているが、今回はところどころ桜に彩られている。

2時11分、京阪大津京駅着。
ゲーム路銀 ¥2,160-¥170=¥1,990

〜大津市役所前〜
京阪大津京

ここからJR湖西線の大津京駅まで歩く。
湖西線の高架が雨除けになる。

JR大津京駅。
以前ネットで話題になったことがあるが、
駅名の字体がユニーク

……なのではなくて、
駅名のところに黒い鳩が留まっているので、
遠目で見ると独特なフォントに見えるのだ。
今日は雨なので、雨宿りのためか、
ここに留まる鳩の数も多い気がする。

不思議な形だなぁと思ったら! 
JR西日本「大津京駅」駅舎外壁の駅名看板がカワイイと話題に、謎フォントの正体は……
(ねとらぼ)

ここからスマホで撮影し始めたが、風が強くてブレやすく、意外に撮るのが難しい。

イオンスタイル大津京へ。

入口の前にハウステンボスのポスターがある。
この「バラ祭」には行ったことがあるけど、
本当にきれい。

4階のモーリーファンタジーで、「太鼓の達人」をプレイしよう。
昨日行った浜大津アーカスのラウンドワン同様、
ブルーVer.からグリーンVer.に変わっている。

昨日と同じく、wowakaさんの「ワールズエンド・ダンスホール」、
samfreeさんの「ルカルカ★ナイトフィーバー」をプレイ。
3曲目には「千本桜」。
ふつうモードだからクリアはしたけど、雨のせいか疲れが出てきた。

 

今後しばらく、ゲーセンが少ないルートを行くので、もう1プレイしてみる。
「TO MAKE THE END OF BATTLE」(「イースIIオープニング」)。
「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」の「Dr.WILY STAGE 1」(「思い出は億千万」の原曲)。
そして最後にもう1回、「ワールズエンド・ダンスホール」。
ゲーム路銀 ¥1,990-¥200+¥600=¥2,390

1階のホリーズカフェで、マンゴーパフェ(ソフトクリーム)を食べて休憩。
1階へ向かう際、一度間違えて2階をうろついてしまった。思ってた以上に疲れてる。
当初は、今日じゅうに近江神宮へ行くことも考えたが、
天気と、カメラの電池と、体力のことを考えて、明日に延ばす。

JR大津京駅から、宿泊地の京都へ戻ろう。駅の中に大津宮の解説展示があった。

ホームに試運転車両が止まっていた。
「OSAKA LOOP LINE」と書かれている。
大阪環状線の電車のようだ。
(※323系LS19編成)

北陸系の特急(サンダーバード)が通過した後、
午後4時9分発の京都行きがやってきた。
まさかの113系。8両編成。クロスシート。草津線の車両と同じ緑色。

発車。右手の山に桜が目立つと思った次の瞬間にトンネル。
トンネルを出ると山科。

そして4時21分、終点・京都着。

京都駅前で、聞いたことのある派手な歌が流れている。
まさか京都でバニラのトラックに遭遇しようとは。
そのことにも驚いたが、そのトラックが茶色かったのにはもっと驚いた。
写真を撮り損ねたのが惜しまれる。

4時26分、ホテルにチェックイン。
6時半頃から、野球中継を見ながら1時間ほどうたた寝。
ホテルの下のレストランで晩ごはん。天重おいしかった。


現在のゲーム路銀
¥2,390

今回のルート

びわ湖大津観光協会  びわこビジターズビューロー(滋賀県)
JRおでかけネット(JR西日本)  京阪電気鉄道


次回、「日本縦断ゲーセン紀行 230.滋賀編(21)」では、
時計とカルタと門前町の庭園。
「日本縦断ゲーセン紀行 228.滋賀編(19)」に戻る


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