ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

235.六地蔵で祈る
〜京都編(1)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレイして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレイ¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレイ¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレイするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥1,940


京都('19.12.18)

2019年12月18日。9時起きの予定だったが、8時半に目が覚める。睡眠5時間。
ツイッターを見たら、トレンドに「 #涼宮ハルヒの消失 」。
12月18日がハルヒ消失の当日とは知らなかった。

昨日買っておいたパンを食べる。
ホテルをチェックアウトし、荷物を預かってもらう。

11時3分、JR奈良線みやこ路快速に乗る。221系6両。
これで六地蔵駅まで行けるけど、
昨日通ったルートを明るい時間帯にたどってみたくて、東福寺駅で乗り換える。

11時5分、東福寺駅着。京阪へ。

11時11分、淀屋橋行き2200系。発車のときチンチンと鳴る。
昨日乗った10000系も、発車の際のモーター音が独特だった。

丹波橋駅で特急との接続があるらしいので、
乗り換える。

11時24分発、特急3000系淀屋橋行き(これも最新式のチンチン電車)。

中書島(ちゅうしょじま)駅で
宇治線に乗り換え。
対面乗り換えだから便利。

11時30分発、宇治行き。3000系に似た普通電車用の13000系。

六地蔵

11時36分、六地蔵駅着。
今日はここからスタート。

時計の横に、
京アニ&Doショップの広告が出ている。
(最寄駅は隣の木幡駅)

反対側の面にも京アニ&Doショップの広告。

京アニショップ!通販サイト

階段の下に、
「響け!ユーフォニアム」の
等身大パネルが立っている。

京阪六地蔵駅。

MOMOテラスのゲームコーナーがあるから、もともと六地蔵はルートに入れていたのだが、
あんな事件が起きてしまったら、素通りしてはいけない気分になった。
京都アニメーション第1スタジオ。
駅からほど近い現場に行って、黙祷を捧げる。

白いフェンスと足場が組まれ、解体に向けた作業中のようだが、
建物はまだ残っていた。
窓の上などが黒く焦げ、特にベランダは全体が真っ黒。
ベランダの上も激しく燃えていたようだ。
事件の恐ろしさを、そしてガソリン火災の恐ろしさを、改めて思い知る。

ここは住宅に囲まれた場所で、周りは日常の風景。
こんな場所で、こんな凄惨な事件が起こったことが、現場を見てもまだ信じられない。

黙祷の後、昨日迷った道を逆方向に歩く。

「六地蔵」という地名の由来となった
大善寺へ。

建物が多く、どれが何か、
一目見てわかるのが鐘楼しかない。
雨が降ってきた。

地面に鬼瓦が置いてある。

近づくと、正面向かって左が六地蔵堂、
右が千手観音堂だった。

大善寺は705年(慶雲2年)、藤原鎌足の子、定慧が創建したと伝わる。
地蔵堂の地蔵菩薩立像(重要文化財)は、
852年(仁寿2年)に小野篁(おののたかむら)が作ったとされる。

小野篁は実在の人物だが、京都・東山の六道珍皇寺にある井戸を通って、
この世とあの世を行き来できたという伝説がある。
あの世では閻魔大王のもとで役人をしていたとされる。

大善寺の説明板によると、篁は熱病で倒れた際にあの世を見て、
地獄で苦しむ人々を救う地蔵菩薩に出会った。
地蔵菩薩は篁に、
「六道を巡って、縁のある人を救っているが、縁のない人を救えないのが残念だ。
どうか地獄の苦しさと、この地蔵のことを人々に知らしめてほしい」と頼む。
篁は回復後、桜の木から6体の地蔵菩薩像を刻んで、この寺に納めたそうだ。

1157年(保元2年)、後白河天皇の勅命を受けた平清盛が、西光に命じて、
京都の街道の入口6ヶ所のうち、ここを除く5ヶ所に六角堂を建てさせ、
それぞれにこの大善寺の地蔵菩薩像を1体ずつ安置した。
その後、この6ヶ所を回る「六地蔵巡り」が行なわれるようになる。

(なお、西光は後に清盛と対立し、
平家打倒の「鹿ケ谷の陰謀」の首謀者とされて殺された人物。
もっとも、保元2年の時点では、まだ出家してなかったはずだが……。
ただし、間に入ったのが清盛ではなく、後白河天皇の側近の信西だったら、
西光は信西の家臣なので、ありえなくはないかもしれない)

鐘楼は東福門院(徳川秀忠の娘で、後水尾天皇の中宮)が、
安産祈願成就のお礼として寄進したもの。
(……にしては建造年が1665年(寛文5年)で、
東福門院の子供たちが産まれてから30年近く経っている)

お地蔵様にお参り。
隣の観音様にも。

右手にある、工事中の建物が本堂だった。
外から参拝。
大善寺は浄土宗で、御本尊は阿弥陀如来。

先の事件で亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々の回復を祈った。

本堂の前に、小さくてかわいらしい六地蔵様。

大善寺を後にする。
入口に掲げられていた書。
「渡し船ありとも知らで過ぎにけん
乗れと教うる声なかりせば」

道をさらに先へ進み、
奈良線の線路をくぐるとすぐ、
昨日のイズミヤに出た。

また2階のプレイランドに行き、「太鼓の達人14」をプレイする。

昨日と同じ3曲。
「止マレ!」
「もってけ!セーラーふく」
「ハレ晴レユカイ」を
ふつうモードでクリア。
ゲーム路銀 ¥1,940-¥100+¥300=¥2,140

雨がやんだ。地下鉄の六地蔵駅へ。
次回のスタート地点まで進んで、
今回の旅は終了としよう。

午後1時22分発の太秦天神川行きに乗る。

1時26分、2つ先の醍醐駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥2,140-¥220=¥1,920
車内アナウンスのイントネーションは、「DAIGO」や「大悟」ではなく、
「第五」みたいに平板。

〜石田〜
醍醐(だいご)

醍醐駅の出口。
「パセオ・ダイゴロー」というビルに
直結している。

パセオ・ダイゴロー内のアルプラザ醍醐3階に、「室内ゆうえんちユーイング」がある。
プライズ、メダルが中心で、ほかにプリントシール機、キッズ向けカードゲームなども。
「太鼓の達人」もあったが、うまい人がプレイ中。
ここには多分、次回も来るので、今回プレイするのはやめとこう。

同じ階にあるおもちゃ屋の「おもちゃステーション」にも、
小さなプライズ機やカードゲームがあった。

2階のホリーズカフェで休もうとしたが、お年寄りで混んでいる。
お客さんがいて、活気があるのはいいことだ。

屋外の連絡通路に出てみた。
豊臣秀吉の「醍醐の花見」で有名な
醍醐寺は、あっちの方角らしい。

東の山が、ところどころ色づいている。

1階のフードコートへ移動。ここもそこそこ混んでいたけど、
マクドナルドのグラコロバーガーがあったので買って食べた。

今回のゲーセン紀行はこれにて終了。次回はここ醍醐からスタート。
花見の時期に来られたらいいな。

(※このときは、自分の体調やスケジュール以外の理由で、
花見の時期に来られない事態になるとは、思ってもいなかった)

醍醐駅から、午後2時34分発の太秦天神川行きに乗る。
山科駅でJR琵琶湖線2時47分発の網干行きに乗り換え。
2時53分、京都駅着。ホテルで荷物を受け取り、また駅に戻る。
辻利の「京らんぐ」を買った。

午後3時59分発のひかり474号に乗車。自由席座れた。よく寝た。
5時55分、三島で降りて乗り換え待ち。
あれだけ寝てたのに、よく目的の駅で降りられるもんだ。

6時24分のこだまに乗り換え。6時40分、小田原着。
JR在来線の改札の上にあった、小田原提灯がなくなっている。
10月の台風19号で破損したらしい。

接続良く、6時54分のロマンスカーVSEに乗れた。


現在のゲーム路銀
¥1,920

今回のルート

京都市観光協会  京都府観光連盟
JRおでかけネット(JR西日本)  京阪電気鉄道  京都市交通局


次回、「日本縦断ゲーセン紀行 236.京都編(2)」は、
実に2年ぶりとなる旅の再開。
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