ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
24.あけぼの VS シップ
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
人であふれ返る京浜東北線のホームを横目に見ながら進む。 都心から離れていき、夜が深くなるにつれて人影は減る。 やがて、ホームにさしかかっても人の姿を見かけなくなった。 深夜0時すぎ、トンネルを通過する途中、「どあい」と書かれたホームがあった。 土合駅は「関東の駅百選」のひとつで、下りのホームが地下深くにあり、 改札へ行くには階段を486段も上らなくてはならない。 まだこの駅で降りたことはないが、いずれこのホームに立って、 一度その階段を上ってみたいものだ。 そんなことを考えながら眠りにつく。 朝9時頃、大館で起床。 ほぼ1時間後の9時56分、終点の青森に到着した。
トイレから出たところで、あらためて展望台へ移動。 今後行く予定の八甲田丸、浅虫水族館との、3館共通入場券を買う(\1,600)。
アスパム2階の「パノラマ館」では、 360度マルチスクリーンで、四季折々の青森県の風景が見られる。 紅葉の十和田湖。雪の八甲田山。桜の弘前城。 そして、ねぶた(青森)に、ねぷた(弘前)に、立佞武多(五所川原)。 それぞれ、その季節にしか見られない風景だし、交通の便が悪い場所も含まれているので、 ここでまとめて見られるのは楽しい。全周スクリーンなので迫力もある。 11時30分から、1階ロビーで津軽三味線の演奏を聴く。 ロビーには、ねぶたの巨大人形灯ろう(『水滸伝』に出てくる武松の虎退治)が展示されていた。 この日の演奏者は、竹山会の後藤竹春(ちくしゅん)さんという女性のかた。 解説を交えつつ、各時代のじょんから節を弾く。 じょんから節は明治時代からのもので、歴史は浅いが、 それでも時代によって曲調がかなり違うらしい。 時代が下るにつれて、にぎやかで複雑になっている。 ねぶたをバックに津軽三味線。青森に来たことを、あらためて実感した。 青森県観光物産館アスパムのホームページはこちら。
中に入るとまず、大正時代の連絡船内をマネキンで再現したコーナー。 当時はたたみ敷きだったのか。 続いて、3D立体シアターで、海中遊覧の映像を見る。 (サンゴが生えてたり、シャチが飛んでたり、どう見ても青森じゃないけれど) 青函航路廃止後の連絡船を紹介する新聞記事も展示されていた。 ミュージアムとして内部を一般公開したのは、この八甲田丸が最初だそうだ。 現在では、函館に摩周丸、東京・お台場に羊蹄丸があり、公開されている。 ほかの船は、いろんなところに引き取られたそうで、 中にはギリシャやフィリピンに行ったものもあるとか。 続いて、青函航路の歴史についての展示。詳細は摩周丸のときとほぼ同じだが、 摩周丸のほうは、北海道側の記録が多かったのに対し、 こちらではやはり、青森側の発展の歴史等も紹介されていた。 寝台室、船長室などを通り、操舵室へ。 眺めが良い。 下北半島が真正面に見える。 時間の都合でプレーしなかったが、「操船シミュレーションゲーム」もあった。
1階の車両甲板には、特急型ディーゼル車(キハ80系)や、郵便荷物車など、 懐かしい鉄道車両がまるまる入っている。 船の大きさをあらためて思い知らされた。 さらに階段を下りると、エンジンルーム。1,600馬力の巨大なエンジンが8基も並ぶ。 入り口近くに戻り、入場無料のホールへ。 ここには、沢田教一とロバート・キャパの報道写真が展示されていた。 沢田教一は青森市出身だそうだ。 解放戦線・米軍・地元住民の負傷した様子や、 死体を囲んで嘆く人々。攻撃から逃げる地元住民。 ベトナム戦争の写真だが、最近テレビでよく見るイラクの風景とシンクロして見えた。 最後に、ベネチアンガラス工芸品を見て、八甲田丸を後にした。 メモリアルシップ八甲田丸のホームページはこちら。
桟橋にある、下北半島行き客船ターミナルのレストランでお昼を食べる。 天丼、ネギトロ丼、そばのセットという、ずいぶん豪華なランチ。 午後2時を回ったので、いったん駅のロッカーから荷物を取り出して、 今日泊まるホテルにチェックイン。 ちょっと部屋で休んでいきたかったが、あまり長く休むと、この後の予定に影響する。 午後3時、早々にまたホテルを出て、次の場所へと向かった。
さっきアスパムの総合案内所で、「観光手形」なるものをもらっていたので、 それを提示して、おみやげの絵葉書セットを手に入れた。 この観光手形は、青森市にある13の観光・文化施設で配られているもので、 これを受け取って、残り12ヶ所のどこかへ行くと、 入場料が割引になったり、記念品がもらえたりする。 市街地にあるアスパム、八甲田丸、郷土館以外にも、 八甲田ロープウェーや、浅虫温泉の観光施設などで使える。 各施設の簡単な解説も書かれており、今後しばらく重宝しそうだ。 まずは先史時代から。 複製だが、あの有名な遮光器(しゃこうき)土偶も展示されていた。 五能線木造(きづくり)駅の駅舎にもなったアレである。 青森の自然、古代から明治までの歴史、人々の生活、りんご栽培、 青森ゆかりの偉人と、内容の濃い展示が続く。 見終わったのは、閉館時刻の午後5時ちょうど。 外はすっかり暗くなっていた。 青森県立郷土館のホームページはこちら。 仕事の話がケータイに入ったこともあり、いったんホテルに戻って連絡、そして休息。 外は暗くて、雨も降ってきたが、まだそんなに遅い時刻ではない。 さてここからは、本州初のゲーセン巡り。 まずはデパートのゲームコーナーを探してみよう。 まず、駅ビル「ラピナ」をチェック。 ゲームコーナーはあったが、プライズ、プリクラ、音ゲーばかりで、 ゲーム路銀が稼げそうなものはなし。 ただし、ホテルからここへ来る途中で、
まず恒例となった『ミスタードリラーG』。宇宙ステージをプレー。 900mちょっとで空気が少なくなり、終わりそうだったそのときに、たまたま取ったアイテムが、 奇跡の「フルエアー」。そして1UP。 1223mまで進むことができた。 この店には、懐かしのゲームがいっぱいある。 『ヴォルフィード』(『クイックス』のリメーク版)で5面クリアー。 『バブルボブル』。これは短時間で面数が稼げる。12面クリアー。 『クォース』。順調に行ってたように見えたが、3面でアウト。 このゲーム、1ミスでゲームオーバーだった。 『アルカノイド』は1面クリアーが精いっぱい。自機が5機ある設定なのに。 (ちなみに、ほかのレトロゲームも5機設定が多かった) 昔からこのゲームは苦手だった。 『ストリートファイターIIダッシュターボ』。ダルシムで挑むも、3面の本田に負け。 『バブルボブル』に戻り、10面クリアー。もう一度やって11面クリアー。 『ぷよぷよSUN』で3面のすけとうだらに負け。 ここまでこの店で稼いだゲーム路銀を計算してみる。 プラス\2,400。 いっぱいプレーした割に少ないのは、全部1プレー\50設定だったから。 そこで、\100設定になっている『中國龍3スペシャル』をやってみる。 パズルゲームだから稼げそうだと思ったのだが、 練習面を2つクリアーしただけで、本ステージはアウト。 もう一度やるが結果は同じ。 『SNK VS CAPCOM』などもあるのだが、乱入されるのが怖いのでパス。 最後に、\50だけど、やはり『ミスタードリラーG』で締め。 2回プレーして、それぞれ837m、1121m。 結局、ゲーム路銀はプラス\3,450だった。 うち\2,900が『バブルボブル』と『ミスタードリラーG』。偏りすぎ。 (ゲーム路銀 \570+\3,450=\4,020) 8時20分、ハイテクセガを後にする。 ホテルに戻って、シーフードカレーを食べる。 青森名物のホタテに、やっとありつけた。 \4,020 今回のルート ![]() 青森市観光情報サイト 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 青森編(3)」では、 縄文時代のメガドライブ? 「日本縦断ゲーセン紀行 23.青森編(1)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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