ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
23.トリビアの階段
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
昨日の疲れからか、危うく寝過ごしそうになる。 ホテルのモーニングコールが、繰り返し鳴るタイプのもので良かった。 朝市で「うにいくら丼」を食べ、駅へ向かう。
五稜郭駅から函館本線と分かれ、西へ進んでいく。 しばらくは住宅街の中を走るが、上磯を過ぎると少しずつ緑が多くなる。 ついには森となり、左側には海が見え始める。 もう一度深い森に入り、トンネルを抜けると、
出発。再び海が広がる。 日差しが強く、暑いので、少し窓を開ける。 風が入ってきて、ガラスの外の世界とつながっていることを実感。
札苅でドラえもん列車とすれ違った。 次の木古内は江差線と津軽海峡線の分岐駅。 このまま乗ってると江差方面に連れてかれるので、ここで下車して乗り換える。
木古内から先は、特急(と夜行急行「はまなす」)しか通らない区間となった。 そのため、石勝線(新夕張−新得間は普通料金で特急列車に乗れる)と同様、 津軽海峡線でも、木古内−蟹田間では、普通料金で特急列車に乗れるようになったのだ。
知内駅を通過して、遂に青函トンネルへ。 もっとも、それまでいくつもトンネルを抜けてきたので、 アナウンスがないといつ青函トンネルに入ったかわからないくらいなのだが。 特急白鳥は、国鉄時代からある485系を改装した車両なのだが、 まったくの新車と見まごうほど、内装も外装もきれい。 自由席でも座り心地はいいし、トイレも清潔。 こういう特急タイプの電車が、地下鉄のように長時間地下を走っているのは、 何か変な感覚。 しかも、再び地上の光を見る前に、私は電車を降りるので、なおさら地下鉄感覚。
将来、新幹線が通せるようにトンネルは大きく造られており、またホームも長い。 線路の横に、新幹線のレール幅に合わせて線路を通すための、目印がついていた。 本坑に並行して、作業坑や先進導坑が通っている。 吉岡海底駅までつながっているトンネルもあるらしい。 湧き水をくみ出すポンプが動いている。 鉛の扉を開けて、さらに奥へ。 強い風が吹き込むが、これはわざと風を通すことで、 万が一火災が発生した際に、火が避難場所まで広がらないようにしているのだとか。 別の一団とすれ違う。この人たちがどこから来たのかは後述する。
ケーブルカーは、がたがたと細かく上下に揺れながら上っていく。 ピコン、ピコンと絶えず警戒音が鳴っている。 観光地のはずなのに、 観光的に装飾したり乗り心地を改善したりしていないところがおもしろい。 トンネル工事に携わる作業員の雰囲気が味わえる。 乗ること7分、前方にある扉のすき間から、光が差し込んだ。
我々7人は、いったん館内の休憩室に集合。 ガイドのかたの話では、ここから竜飛崎灯台の周辺を回る、 オプショナルツアー的なものがあるという。 私と、若い2人の男性が参加を希望した。あとの3名は記念館の展示ホールへ。 記念館の脇からちょっと丘を上ると、竜飛崎灯台の向こうに海が広がり、 その向こうに北海道(松前半島)や下北半島が見える。 青函トンネルの工事中に亡くなられた34名のかたの慰霊碑が建てられていた。黙とう。 丘を下り、国道339号線へ。 ホテル竜飛のロビーに、 「現在位置の直下を青函トンネルが通っております」という表示が。 列車が通るとランプがつくようになっているらしい。 龍飛崎温泉ホテル竜飛のホームページはこちら。
青函トンネル記念館へと引き返し、展示ホールを見る。 トンネル掘削の経緯などが紹介されていた。 2階には映像展示があったが、時間が合わなくて見ずじまい。 記念館と廊下でつながっているのが、竜飛ウィンドパーク展示館。 丘の上にある風力発電機についての解説や、風のはたらきを学べる遊具がある。 小さなスペースだが、こちらは入館無料だ。 (青函トンネル記念館は、入館\300、体験坑道乗車券\900だが、 私のようにトンネル側から来る場合は、見学きっぷの料金にこれらが含まれている) 青函トンネル記念館のホームページはこちら
ケーブルカーに乗り、再び地中の人となる。 50人くらいの大集団とすれ違う。体験坑道ツアーは盛況のようだ。
一緒に回ったお客さんの中には、朝のドラえもん海底列車で吉岡海底駅を見た後、 木古内で乗り継いで、こちらへやってきた人もいた。 なるほど、朝のドラえもん列車に乗ると、1日で両方回れるのか。 午後2時51分、やってきた特急「スーパー白鳥」に乗車。 ほかの5人のかたは、隣の指定席車両へ向かっていった。私だけ自由席。 ちなみに、このスーパー白鳥は青森行き。 竜飛海底駅見学コースは、函館方面から乗って青森方面へ出るか、 青森方面から乗って函館方面へ出るか、いずれかしかない。 スタートした駅に戻って来られるようにしたら、 もっとお客さんを呼べるような気もするのだけれど。 それと、竜飛海底駅を見学できるのは、4月下旬から11月上旬までなので要注意。 青函トンネル記念館も、この期間以外は閉館となる。
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