ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
28.白い鳥と青い森
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
今日はまず、八戸の観光スポット、蕪島(かぶしま)を目指す。 8時57分の列車は八戸始発でなく、南のほうから来たもので、 既にお客さんがけっこう乗っている。座れず。まあ本八戸で空くだろう。 案の定、本八戸で7割がたの人が降りたので、無事座れた。 のんびりローカル線の旅を楽しもう。 本八戸を出ると車窓左手に、セガワールドなど国道45号線沿いの店の看板が林立し、 ラピアも通り過ぎる。 次の駅が、昨日たどり着けなかった小中野なのだが、その前に 貨物用支線らしきものが、左に分岐している。 昨日はこれを本線と間違えて、道に迷ったのかもしれない。
次の白銀駅で、またかなりの人数が降りた。 スポーツで有名な光星学院のジャージを着た、男子学生の姿もある。 白銀を出ると、左に工場や倉庫が並び、ほどなくこの列車の終点、鮫駅に着く。 駅に入る直前、左手にようやく海が見えてきた。9時29分着。
踏切を渡り、魚市場の裏にさしかかる頃、ウミネコの声が聞こえてきた。
とにかくおもしろい。 間近でこんなにたくさんの鳥を観察できる場所なんて、珍しいだろう。 いっぱいいるけど襲ってこないし、意外にフンも落ちてこない。 楽しい蕪島を後にして、さらに海岸沿いを歩いた。 ウミネコの声は遠ざかり、かわって波音が響く。 まだ水も冷たいだろうに、サーフィンしている人がいた。
室内はかなり新しくてきれい。 大きく4つのブロックに分かれており、 1つは地元特産のイカにまつわるあれこれがわかる「イカパラダイス」。 イカの寿命が1年程度とは知らなかった。 11時から上映が始まる「ウミネコシアター」へ。 八戸えんぶり、蕪嶋まつり、八戸三社大祭、イカ漁などの様子を、 3Dメガネを使った立体映像で紹介。 八戸の漁業の歴史をまとめた「海のまち八戸」を見て、 最後のブロックは「ウミネコアイランド」。 ウミネコの巣作りから、ヒナの巣立ちまでが、日記形式で説明されている。 そのほかに、タコ、ホヤ、オオカミウオ、ハリセンボンなどの水槽もあった。 中央には大水槽もあるが、今日は水質調整中とのことで、残念ながら魚は不在。 4階・5階は入場無料。 サメ、亀、タツノオトシゴなどの水槽あり。
朝からご飯を食べるタイミングを逸して、トッポしか食べていなかったので、 展望レストランで天ざるを食べる。 さすが漁港の町、エビやイカは天ぷらにしてもうまかった。
また、西に目を転じると、森の奥に鮫角灯台が、 ちょこんと頭だけのぞかせていた。 このように、強い風さえ我慢すれば、なかなかの眺めだ。 ただし、マリンピアからここまでの道には歩道がなく、 しかも車も頻繁に通るので、 徒歩で行くのはおすすめしない。 展望台からの帰路、歩くこと34分。鮫駅に戻ってきた。 現在、午後1時24分。 駅の中には大勢の人がいた。それもそのはず、次の上りが1時34分。 運が良かった。これに乗って八戸駅へ引き返そう。 白地に赤いラインの列車が、八戸方面からやってきて乗客を降ろし、 折り返し八戸行きとなる。 車内はけっこう人が多かったが、何とか最後まで座っていられた。 八戸駅前に朝積もっていた雪は消えていた。1時56分、終点の八戸駅に到着。 (ゲーム路銀 \7,250-\230=\7,020)
東北新幹線が八戸まで延伸開業したのと同時に、 盛岡−八戸間は東北本線から切り離されて、第三セクターとなった。 青森県側が「青い森鉄道」、岩手県側が「IGRいわて銀河鉄道」と、2社に分割されている。 次の私の目的地は、両社の境界となる目時駅。 多分ゲーセンはないだろうけど、興味があったので行ってみることにした。 青い森鉄道のホームページはこちら。
苫米地、剣吉と、左が広大な田地、右が山並みといった風景が続く。 電車のドアは、ボタンを押して開けるタイプのものなので、 乗降客のいない駅では、とても静か。 線路が川に沿って敷かれているため、何度も馬淵川を渡る。 ときどき、貨物列車とすれ違う。 第三セクターの青い森鉄道にとって、貨物の通行料は大事な収入源だろう。 やがて、右側には場外舟券売場「ボートピアなんぶ」が見えてきた。 さらに川を渡って、三戸駅に停車。 ……この電車の終点である。
駅舎内の壁に、ずらりと並んだ風景写真がどれもきれい。 なかなかこううまくは撮れないものである。 今日は朝からずっと曇っていたのだが、気がつくと外は明るくなり、太陽が顔を出している。 3時25分頃、ホームに出た。まだ寒かった。 トタン屋根を雪解け水の流れる音がする。 青い森鉄道の電車に乗って出発。 また川を越え、建設中のつり橋をくぐり、トンネルに入り、 川を渡ってトンネルに入って、出てくるとそこが目時のホームだった。 3時37分着(ゲーム路銀 \6,470-\250=\6,220)。
次の上り電車は4時45分。また1時間待ち。 暇なので、駅前からまっすぐ伸びている道を歩いてみる。 広い道で、歩道も確保されており、歩きやすい。
4時30分発の下り八戸行き電車がやってきて、そして出て行った。 親子連れが待合室を通り抜けていくと、また静かになる。 雪のせいか、鳥もさえずらなくなり、もう時計の音しかしない。 ホームに出る。雪は本降りになってきた。 IGRの電車がやってきた。青い森鉄道と同じ車両だが、カラーリングが微妙に違う。 駅を出てすぐ川を渡り、トンネルへ。 トンネルを抜けたその先は、岩手県だ。 左手に馬淵川が並走。新幹線の高架が上をまたぐ。 座敷わらし伝説が残る金田一温泉。この駅から、駅名標にIGRのロゴが入る。 ここを過ぎると、住宅地が続く。左に国道4号線が並んでいるのだ。 右から新幹線の高架が近づき、地平に降りてきた辺りが斗米駅。 左はショッピングセンター。 右側が丘になっていて、新幹線はまたトンネルに入って、出てくる。
IGRいわて銀河鉄道のホームページはこちら。
「なにゃーと」にはタワーのほかに、 イベントホールや物産センター、観光案内所などがある。 観光案内所で近隣自治体のパンフレットを入手。 カシオペアメッセ・なにゃーとのホームページはこちら。 今日は、ちょっと早いけどここで終了としよう。 ホテルが八戸なので、6時19分発のIGRで帰ることにする。 少々早めに来た電車は、貨物列車の通過を待って発車した。 外は間もなく暗くなった。車内でパンフレットを見ていたが、そのうち寝てしまう。 6時58分、八戸駅着。 夕食は八戸ラーメン。 細ちぢれ麺に、油の少ないあっさりスープ。ヘルシーで個性的。 駅売店に『週刊ファミ通』第800号が置いてあったので、 買ってホテルの部屋で読んだ。 こないだの「ファミ部Night」を思い出す。 ファミ部の皆さん、岡本吉起さん、その節はお世話になりました。 \5,860 今回のルート ![]() 八戸市観光課 三戸町のホームページ 二戸市のホームページ 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 岩手編(1)」では、 新しい新幹線駅の周辺を観光! 「日本縦断ゲーセン紀行 27.青森編(5)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|