ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
40.マニアも楽しめる萬画館
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
※夕刊フジに「運転士ゲーム脳」という記事が出たのが、このわずか6日後だったので、 私のショックは一層大きかったのだが。
仙石線の車両は、もと山手線の205系なので、基本的にロングシートだが、 この電車では4両編成の先頭車両が、クロスシートになっていた。 時間帯によって座席を動かし、ロングシートとクロスシート両方に使える 「2WAYシート」車両である。 次の仙台で多くの人が乗り、立つ人も現れた。 電車はしばらく地下を行き、陸前原ノ町を過ぎて地上へ。 多賀城で座席に若干余裕ができる。 松島海岸を出たところでクロスシート車両に移動し、少し座るが、 野蒜でまた混んできたのでまた立って、 結局立ったまま、あおば通駅で買ったパンを食べる。 10時12分、終点石巻に到着。
もとは市内の別の場所にあったのだが、 1978年の宮城県沖地震で被害を受けたため解体され、 同年、現在の場所に移築されて、以来保存されている。 建物の中に入ることができた。1階がたたみ敷き。 きわめて急な階段を上ると、2階の礼拝所にイコンがあった。 地域の集会所のような、小ぢんまりした素朴な教会だった。 石巻ハリストス正教会のサイトはこちら。
企画展は「スーパー戦隊ワールド」(6月19日まで)。 ゴレンジャーのデザイン画、ラフスケッチ、 歴代ヒーローの変身グッズや超合金ロボット、主題歌レコード、屋台のお面などの展示。 ショッカーO野さんの解説文が濃い。 さらに感動したのは、シリーズ全作品のオープニング映像だ。 「科学戦隊ダイナマン」までは、リアルタイムで見ていたので懐かしい。 その後も、特撮技術の移り変わりや、意外なキャストを見ることができ、興味深い。 特に近作では、後に芸能界で活躍される人が多いのが特徴。 嶋大輔さんや西村和彦さんや千葉麗子さんやさとう珠緒さんや合田雅史さんや照英さんや 永井大さんや金子昇さんや玉山鉄二さんや塩谷瞬さんの、若い頃の映像が見られるのだ。 最後に、各地のローカルヒーローについても触れられていた。 締めが「新幹線トレインジャー」というのが何とも……。 あと、「爆竜戦隊アバレンジャー」や、「勇者王ガオガイガー」(戦隊ヒーローではないが)の 主題歌を歌っている遠藤正明さんが、石巻市出身ということを初めて知った。 (最近石巻市と合併した、旧牡鹿町だが) 遠藤さんは、石巻市のローカルヒーロー、「シージェッター海斗(カイト)」の テーマソングも歌っている。 シージェッター海斗は、石ノ森氏の未発表デザインをもとに作られているので、 その容姿はとてもローカルヒーローとは思えない。 常設展には、トキワ荘のジオラマ、009の地下帝国、 歴代仮面ライダーのマスクなどを展示。 原画(私が訪れたときはキカイダー、チョビンなど)も見ることができた。 さらに圧巻だったのが、「石ノ森章太郎の子供たち」と題された、 アニメやドラマの名場面集。 ビジンダー、ちゅうかないぱねま、美少女仮面ポワトリンまで登場し、 まさにマニアも楽しめるラインナップ。 そのほか、快傑ズバット、宇宙鉄人キョーダイン、大鉄人17なども見られる。 歴代ライダーの変身シーンも、1号ライダーはサイクロン号を使っての変身だし、 女性ライダーのタックルも入っている。 十数分あったと思われる映像を、私はじっと見入ってしまった。 常設展のエリアにはこのほか、私は乗らなかったが、 002やサイクロン号に乗れるアトラクションもある。 平日の昼間なので、お客さんは、就学前の子供を連れた家族連れと、 遠足に来ていた小学生が中心だった。 3階は入場無料のマンガ図書館になっていた。 数多くのマンガ家から開館時に贈られた、色紙が飾られている。 「相原コージの009」 「島本和彦の仮面ライダー」 「江口寿史のさるとびエッちゃん」 などなど、不思議な石ノ森キャラクターが見られ、おもしろい。
石ノ森作品を映像化した、オリジナルアニメが見られる映像ホールもあったのだが、 時間が合わなくて残念ながら見られず。 午後2時ちょうど、からくり時計が動く中、石ノ森萬画館を後にした。 子供さんばかりではなく、マニアが見ても楽しめる博物館だったと思う。 仙台から石巻までは1時間程度だし、ぜひ多くの人に見てもらいたい。 石ノ森萬画館のホームページはこちら。 マンガッタン・ネットのホームページはこちら。 シージェッター海斗のホームページはこちら。 次は、日和山公園(ひよりやまこうえん)へ行こう。 そもそもスケジュールの合い間を縫って、平日に石巻まで来たのは、 ここの桜を見るためである。 日和山は萬画館の対岸にあって、さっきから見えているのだが、 そこへ行く道路が見つからない。 15分ほど山の周囲を歩いて、ようやく見つけた階段を上がる。
駅に近いほうへ行こうと思い、さっきとは違う西側の道を下りる。 途中で北へ曲がると広い道に出た。市役所の前を通過して、商店街へ入る。 『リルラ リルハ』が流れている。 星の子チョビンのベンチがあった。 マンガロードに入り、マンガ家直筆石版の飾られた「マンガ家ぎゃらりぃ」を通過。
プライズ、プリクラの奥にビデオゲームがあった。 『ミスタードリラーG』があったのでプレー。 100円2プレーで、ゲーセン紀行的には効率が悪いが、少しでもゲーム路銀が欲しい。 宇宙面で2回プレーして、それぞれ835m、964m。 素直にアメリカ面で2回クリアーしたほうが良かったか。 (ゲーム路銀 \1,210+\750=\1,960) 石巻にはこのほか、「サン・ファン・バウティスタ・パーク」という観光地もある。 支倉常長がローマへ行くときに乗った、 サン・ファン・バウティスタという帆船が復元されている。 ミュージアム部分も充実しているようで、ぜひ行きたかったのだが、 駅から徒歩20分、それも渡波(わたのは)駅からということで、 時間がかかりすぎるため、行くのを断念した。 なお、休日だったら石巻駅からシャトルバスがあるらしい。 サン・ファン館のホームページはこちら。
ロングシートがたちまち埋まる。車両も車両なので、 都心の通勤通学電車と、あまり変わらない車内風景になった。
店内は、ものすごく広い。 プリクラ、プライズ、ムシキング、 小さな乗り物や、メダル、ダーツにビリヤードまである。 この先、仙台までゲーセンは行きやすい場所になさそうなので、ここで稼いでおきたい。 が、ビデオゲームの多くが『MJ』と『Zガンダム』で、路銀を稼げそうなゲームがない。 『大牌砦』(ダイトリデ)をやってみる。 順子(シュンツ)、刻子(コウツ)をそろえて麻雀牌を消すゲーム。 ……2面で終了。 再プレーすると、牌の並びは同じだった。こうして何度もトライアルするゲームか。 2面クリアー。しかし3面アウト。 隣の『タンクフォース』をプレー。『タンクバタリアン』の91年リメーク版。 こういう、面クリアーものは、短時間で稼ぎやすい。 2回プレーして、それぞれ5面クリアー、6面クリアー。 (ゲーム路銀 \1,820+\1,000=\2,820) 5時33分、店を出る。5時50分、駅に戻る。 運良く、5時55分の快速に間に合った。 この後は仙石線のハイライト、海岸沿いを走る区間に入るので、 そこを日が暮れる前に通れるかどうか、気になる。 住宅地がしばらく続き、快速といっても各駅に止まる。 陸前赤井を出ると、左が住宅地、右が田んぼ。 土の露出した田地の上に、赤い夕日が輝いている。 東松島市となったばかりの矢本を過ぎる。 遂に両サイドともに家々は遠ざかり、広い田園の真ん中を、205系が突っ走る。 陸前小野を出て、大きな川を渡る。野蒜(のびる)着6時15分。 左に松原。奥松島の野蒜海岸がすぐそこのはずだが、車内からは見えない。 東名(とうな)までは住宅地。そこを通過すると、左手に海が広がった。
高城町から、市街地を築堤で通る。川を渡る。 だいぶ暗くなった森の中を走る。 トンネルを抜けたら、松島海岸だ。6時32分着。 明日は、この松島海岸からゲーセン紀行を再開しよう。 (ゲーム路銀 \2,820-\480=\2,340)
とりあえず、道路を渡って公園を抜けて、次の電車が来るまで海岸を見た。 写真も撮ったが、暗いので手ブレした。 7時3分の電車で、宿泊先の仙台へ戻る。やっとクロスシート車に座れた。 7時41分着。ホテルに戻った後、再び外へ出て、 仙台駅の「牛たん通り」で牛タン定食を食べた。 \2,340 今回のルート ![]() 石巻観光協会 東松島市観光物産協会 宮城県「みやぎ観光NAVi」のホームページ 宮城県観光連盟のホームページ JR東日本仙台支社 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 41.宮城編(3)」では、 松島の景色に感動。 「日本縦断ゲーセン紀行 39.宮城編(1)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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