ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
39.ふかひれ食べに行こう
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
今日は大船渡線に乗る。 列車を待つ間、一ノ関駅で駅弁の「三陸かにめし」を食べる。
細い川を渡ってすぐ左に曲がり、東北本線とお別れする。 新幹線の高架をくぐると、右に大きな道路が近づく。 そのうち道路と分かれ、ローカル線然とした田んぼと森の風景に入っていく。 木々も田んぼも、昨日の雪をうっすらとかぶっている。 真滝の駅舎は、新しめの小さな木造駅舎。駅舎というより待合室か。
出てきたところが陸中門崎(りくちゅうかんざき)。 このあたりには、昔ながらの土壁の家屋が目立つ。
大船渡線は、一ノ関から東に向かって建設されていたが、 当時の与党・政友会が、摺沢(すりさわ)の候補者を当選させるために、 途中で計画を変えて線路を北に延ばし、摺沢経由で大船渡を目指すことになった。 しかし千厩(せんまや)が、野党の憲政会に猛アピールしていたので、 政権が憲政会に移ると、路線は摺沢から真南に建設され、千厩を通って気仙沼、大船渡へ。 その結果、鍋のつるのように折れ曲がった区間ができ上がったという次第。 猊鼻渓の西側に○を描いたら、ネットでよく使われる くずおれる人( ○| ̄|_ )みたいだ。 細い土手の上を進む。左に山、右に田んぼ。 トンネルを抜けて、右に川が見えて、石灰工場が見えたら陸中松川。 左手に「石と賢治のミュージアム」が見えた。 宮沢賢治は晩年、ここの石灰工場(東北砕石工場)で働いていたそうだ。 巨大な工場が右に見える。川を2本渡る。 石と賢治のミュージアムのホームページはこちら。
猊鼻渓の中まで、道が続いているものと思っていたが、 道は舟着き場までで途切れていた。 川下りは往復1時間半。しかも出発は毎正時。 舟に乗ってしまうと、駅から次に乗る予定の列車に間に合わない。
せっかくなので、舟が出るところまで見ていこうと思う。 舟着き場に、きんさんぎんさんの手形と写真があった。 11年前、102歳の時に来ていたらしい。 きんさんぎんさん102歳の時が、もう11年も前か。 大河ドラマ『義経』のポスターもある。 キャストを見て、ふと思ったこと。 「そーかー、渡辺いっけいと長嶋一茂が対立するのかー。 戦ったらおもしろいのになー、K-1ルールで」
猊鼻渓のホームページはこちら。 船頭さんの歌う「げいび追分」も生で聴きたかったのだが、 帰ってから、また『ぐるり日本 鉄道の旅DVD』で聴くことにしよう。 11時25分、駅に戻ってきた。 ちょうど一ノ関行きの快速が来たが、もちろん逆方向。 下り列車が来るのは24分後だ。 外は寒くて風が強いが、太陽は出ているので、待合室に入ると暖かい。 11時49分発のキハ100系、快速スーパードラゴン。 降りるお客さんが多い。 駅の下にホテルのバスが待っていたから、団体のお客さんがいるのだろう。 「スーパードラゴン」という名前は、大船渡線の愛称、 「ドラゴンレール大船渡線」からきている。 一般的には、曲がりくねった線路の形を竜に見立てた愛称とされているが、 公式には、気仙沼の大島に“竜舞崎”があったり、 陸前高田市に竜神の神楽が伝わっていたりと、 「竜にまつわる地名や伝承が沿線に多いから」 こういう愛称がついたことになっているらしい。 発車してすぐ、さっきの砂鉄川を渡る。 山の中で右にカーブ。山と集落の景色が交互に展開。 そのうち、家が増えてきたと思ったら、摺沢駅に到着。駅舎は新しい。 住宅地から再び山に入るところで、ゆるやかに右カーブ。 やがて右手に町が見えてきて、左にカーブ。千厩駅に着く。 千厩を出てトンネルを抜けると、また人家が減った。 トンネル、山、田んぼ、住宅地の繰り返しとなる。
新月を通過。このあたりが県境。 長らく回ってきた岩手県を離れ、遂に宮城県に入るのだ。 宮城県に入った後は、ひたすら山の中を走る。川もときどき見える。 道路が左に現れると、ようやく田んぼが広がって、 工業地帯になり、住宅地になり、 そして12時30分、気仙沼駅に着いた。
荷物をロッカーに入れようと思ったら100円玉がなかったので、 売店でキャラメルを買ってお札を崩す。 トイレに行って、出てきて、駅舎の写真を撮ってたら、 バスが発車していった。 バス停の路線図を見ると、今のバスが、これから行こうと思っていた 「海鮮市場 海の市」を通るバスだった。 歩いて行くことも考えたが、この後3時50分の列車に乗らなくてはならないので、 タイムロスはできるだけ避けたい。 念のため、駅舎の中に戻ってチェックすると、 1時1分に気仙沼線の上り列車がある。 これに乗って南気仙沼駅へ行き、そこから「海の市」に向かおう。 (ゲーム路銀 \3,700-\180=\3,520)
海産物はもちろん、それ以外にも、いろんなみやげ物が売られている。 2階のレストランでお昼にする。ふかひれ丼。 同じ階にある「リアスシャークミュージアム」へ。 入館料は\400だが、1階の「氷の水族館」との共通券\600を購入。 入ったところに実物大の鮫の模型。 歯は本物だ。よく見ると、表面に細かいギザギザがある。 中央のシアターでは、ユージニー・クラーク博士による、 貴重な鮫の映像が流れている。 鮫といってもいろんな種類があり、17メートルのジンベイザメや、 世界で9匹しか見つかっていない鮫もいる。 鮫が獲物の筋肉の発する微量の電波を感知できるというのに驚き。 (先日の『トリビアの泉』でも取り上げられていた) でももっと驚いたのは、クラーク博士が女性だったことだ。 トラザメにさわれるタッチプール、鮫漁の道具、革などの加工品。 (肝臓の油が、機械の潤滑油に使われていたそうだ) ネコザメなど小型の鮫が泳ぐ水槽。 決して広くないスペースではあるが、今まであまりよく知らなかった、 鮫に関するさまざまな事柄が解説されていて、おもしろかった。 「海の市」1階の「氷の水族館」は、氷づけの魚を鑑賞する部屋だが、 むしろマイナス20度の世界を体験する意味合いのほうが強い。 入口でコートが貸し出される。念のため、カメラは受付に預けた。 自分のコートの上からこのコートを着ていたから、寒くなかったが、 もしコート1枚だけだったら耐えられただろうか? さっき食べたふかひれ丼が、あんかけの中にフカヒレが入っていたもので、 おいしかったけど今ひとつフカヒレを食べた気がしなかったので、
海鮮市場 海の市のホームページはこちら。 ちなみに「海の市」にもゲーム機はあったが、 面クリアータイプのゲームがなかったので、「ゲーム路銀」は稼げず。
景色はいいし、道も広くて歩きやすいし、色使いが明るい。 ところどころにオブジェがあるのもまた楽しい。 エースポート前のベンチに腰を下ろして、ゆっくり海を眺めていたかったのだが、 気仙沼線の時間がそろそろ気になってきた。 あと、風が強くて、なんかさっきの氷部屋より寒い。
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