ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
44.ゲーセン紀行からうーめん紀行へ
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
通信、格闘、ムシキングが充実。 『ミスタードリラーG』宇宙ステージで978m。 (ゲーム路銀 \3,700+\800=\4,500) 10時5分。開店5分後のケンタッキーフライドチキンで朝食。
広い。 プライズ、プリクラ、大型筐体。プリクラ用コスプレ衣装まで並んでいる。 ビデオゲームも多い。見渡す限り林立するアップライト筐体。 通信や格闘が多く、特に『鉄拳5』は1区画を占めるほど。 そんな中、『R-TYPE』や『ワンダーボーイ モンスターランド』が まぎれ込んでいるのがユニーク。 別の区画には、もっと懐かしいゲームもそろっていた。 『テトリス』『コラムス』『エグゼドエグゼス』 『グラディウス』『スパルタンX』『ザ・グレートラグタイムショー』 そして何と『マリオブラザーズ』まで。 『マリオブラザーズ』をやってみる。100円2プレーで5面クリアー、5面クリアー。 今のマリオと違うジャンプ感覚に慣れない。 『スパルタンX』は、ナイフ投げにてこずって1面もクリアーできず。 『ぶたさん』をやってみる。ぶたさんたちが爆弾をぶつけ合うゲーム。 ぶたさんの表情がかわいらしい。 電波新聞社がX68000に移植したことがあり、 当時『マイコンBASICマガジン』編集部で、はやっていたのを思い出す。 やはり100円2プレーで、3面クリアー、6面クリアー。 このゲームにやっと慣れてきた頃だが、時間がないので次の店に移動する。 (ゲーム路銀 \4,500+\650=\5,150)
店頭にプリクラがずらり。 中に入ると、スペースの半分がメダル、あとは通信ものが主。 プライズものがないなあと思っていたら、下にもう1フロアあった。 『ミスタードリラーG』をプレー。宇宙面で888m。 (ゲーム路銀 \5,150+\700=\5,850)
ここは本当に広かった。ビルの2階がまるまるゲーセンなのだ。 メダルの大型機が、ゆったりとした配置で並べられている。 プライズもプリクラも多い。 もっと驚いたのは、店内のSFチックな内装である。 無彩色と鏡を多用していたり、別の一角は原色だったり、板張りだったり。 ゲーセンとは思えない、おしゃれでビビッドな空間。 もっとも、1990年頃、初めてハイテクセガ渋谷を見たときも、 これに近い新鮮さを感じたような気がする。 ビデオゲームは、やはり通信と格闘、音ゲー中心だが、 『ミスタードリラーG』があったのでプレー。 ここまで宇宙面を選んで1000m行っていなかったので、今度はアメリカ面で。 しかし、やっぱり883mで終了。 (ゲーム路銀 \5,850+\700=\6,550) 仙台を後にし、次の目的地へ移動することにする。 12時を回り、野球観戦に向かう人の姿を多く見かける。
仙台の街が遠ざかっていく。遂に仙台ともお別れだ。 右手に新幹線の高架。住宅地の中を走り、左から来た貨物線と合流。 広瀬川を渡る。 左は空き地が広がり、一部で再開発工事中。 12時19分、降りたところは……、
メダル、プライズ、通信、対戦格闘がメイン。 まずは、初プレーになるが、『ZOOO』というゲームをやってみたい。 動物パネルを3つ並べるパズルゲーム。レベル3までクリアー。 続いてプレーした『ポンピングワールド』で10面クリアー。このゲーム、面数が稼げる。 (ゲーム路銀 \6,370+\1,100=\7,470) 長町駅着12時56分。次の上り電車は、……1時21分。かなりあく。 あと4分早ければ、1本前の電車に間に合ったのに。 仕方ない。いったん仙台に戻って、荷物を取って来よう。 午後1時4分の下りで仙台へ戻る。 さっきのと似た外観の電車。ただし455系。 再び広瀬川を渡って、仙台着。 (ゲーム路銀 \7,470-\180=\7,290) ずんだもちを買って、荷物を取って、
今度こそ本当に、仙台の街よさようならである。 三たび広瀬川を渡る。川はゆったりと流れている。 長町を過ぎると、再び住宅街が広がる。 右には新幹線の高架がなお並行。しかし名取川を渡ったあたりで、右に離れていった。
目指すゲーセンは、セガワールド南仙台。しかしちっとも見つからない。
※後でわかったが、駅から西へ進むべきところを、 東へ延々と歩いていたので、見つからなかったのだ。 2時16分、南仙台駅に戻ってきた。 次の上りは24分、いわき行き。 次の目的地・白石まで、この電車では行けないのだが、 暑くて少しでも早く電車に乗りたいので、これに乗る。 やってきたのは717系。455系に似てるが、デッキがない。 南仙台を出ると、両サイドに田畑が広がった。 名取駅の手前、右に貨物コンテナが並ぶ。 「ワンダースワンの旅」で来た後、名取駅は建て替えられ、 現代的な白い駅舎になったようだ。 ホーム側から見ただけなので、全体がどうなっているかは見えなかったが。 左手に、タイトーステーション、セガワールド、ネオジオボウルが立て続けに通り過ぎる。 近くに駅はない。 館腰を出ると、左が仙台空港。右が広い田地に変わった。 やがて左右とも住宅地になったら、岩沼駅。
1番線から3番線に移ったところで、貨物列車が通過。 その後に来た719系に乗る。クロスシートで快適移動。 左は住宅地、右は農地。 左側にも田んぼが目立ってきた頃、並行していた常磐線が左に分かれる。 かつて「ワンダースワンの旅」で見てきた風景が、あの線路の向こうにつながっている。
槻木は阿武隈急行との乗り換え駅。阿武隈急行のカラフルな車両が止まっていた。 突然雨が降ってきた。白石川を渡る。 右の阿武隈急行の線路は、東北本線をオーバークロスして左に分かれていった。 船岡まで住宅地が続く。古い客車が保存されている。 左は森になった。右には川が並行している。 また住宅地となり、大河原駅。
北白川駅。右は住宅地だが、左は一面緑。その中に専門学校があった。 新幹線の高架の下をくぐり、緑の中を快走する719系。 トンネルを抜けて東白石。左に森、右は川。川の向こうにソニーの工場。 山に囲まれた田地を走る。右手遠くの山々は蔵王連山か。
また雨が降ってきたが、すぐ上がる。気温は高くないが蒸し暑い。 住宅地から、石段を上がっていくと、神社に出た。せっかくなのでお参りする。 白石城は近くにあるはずだが、どこだろう? と、きょろきょろ探したら、すぐ横にそびえ立っていた。 (天守閣入場料\300)
天守閣の内部は木造で、ヒバやヒノキのいい香りがする。 矢狭間や石落としも再現されている。 白石城が、全国各地でみられる復元天守閣と違うところは、 内部まで昔の形を再現することに、こだわりぬいた点である。 階段が狭くて急だが、それも江戸時代の姿そのままで、 使われている木が真新しいことを除けば、古くから残る城と変わりない。
白石城は、伊達政宗の参謀、片倉小十郎の居城だった。 伊達藩には仙台城があるため、本来なら一国一城令で潰されるはずだったが、 この城は例外的に残された。 天守閣と大手門の復元は平成7年(1995年)。 城の隣の「歴史探訪ミュージアム」へ。 2階では、白石城復元工事中の映像や、甲冑、刀、銃、調度品、城の模型、 さらに、大河ドラマ『独眼竜政宗』の雑誌記事が展示されていた。 やはり片倉小十郎といえば、このドラマでの印象が強い。 ナムコのファミコンゲーム『独眼竜政宗』でも、参謀役として登場したし。 2階は入場無料。3階の立体ハイビジョンシアターは有料だが、 既に上映時間を過ぎていたため、見られず。
お客さんの中にカップルがいて、女性のほうが浴衣を着ていた。 いろりと浴衣の女性という組み合わせが、あまりにもよくハマっている。 恐怖映画の一場面かと思うくらいだ。
白石城・武家屋敷のホームページはこちら。
駅前のなかじまというお店で、白石名物「うーめん」を食べた。 ごま、くるみ、しょう油と、3種のつけだれがついた「味三種うーめん」。 うーめんは、そうめんに似た細麺だった。 そうめんと違うのは、油を使っていない点だとか。 昔、鈴木味右衛門という人が、胃の弱い父親のために、 油を使わないそうめんを作ったのが、うーめんの由来といわれている。 ごまだれがうまい。 ごまだれだけで食べ続けると、味が濃いかもしれないが、 くるみやしょう油とかわりばんこに食べることで、 バランス良く、うーめんの味を堪能できた。 さて白石であと1ヶ所行きたい場所がある。白石駅から徒歩14分、
駅構内にある「温麺の館」(うーめんのやかた)では、 うーめんの製法、各工程を、等身大の人形を使って解説。 市内で開催される、全日本こけしコンクールの入賞作も並べられていた。 今、新幹線が着いたということは、そろそろ白石駅行きバスが出るかもしれない。 ちょうどバスが止まっている。走って行ってみたら、……無人だった。 バス停の時刻表を見ると、動き出すのはまだまだ先らしい。 私と同じく、白石駅に向かおうとしている青年がいた。 駅への道を教えると、駆け足で去っていったが、 行ってしまった後で、一緒にタクシーに乗ろうと誘ってあげれば良かったと後悔する。 タクシーに乗る口実を失ったので、おとなしく、もと来た道を歩いて戻る。 今日は東京に帰るつもりなので、白石蔵王から新幹線に乗っても良かったのだが、 もうちょっと先に進んでから帰りたい。 午後6時6分、白石駅着。 次の上りは、……6時51分! 時刻表を見ると、5時48分から1時間以上電車がない。 ここから先、電車の本数が半分くらいに減るようだ。 ……まあ、歩き詰めだったから、いい休憩になるだろう。 さっきの青年と再会。タクシーという方法を思いつかなかったことをおわびする。 彼は下り電車に乗るために、改札を抜けていった。下りは21分発だ。 すっかり暗くなったホームに、701系がやってきた。出発。 ホームからはまだうっすらと景色が見えていたのだが、車内からだとほとんど見えない。 寝台車の個室だったら、たとえ深夜でも電気を消せば、月明かりで外が見えるのだが。 右側に新幹線の高架がかろうじて見えたが、いつの間にか姿を消す。 まったく見えないが、越河(こすごう)には果樹園が多いらしい。 貝田駅のちょっと手前が県境。いよいよ福島県に突入だ。 貝田駅のそばに、東北自動車道の国見サービスエリアがあるらしい。見えないけど。 左に街灯が林立し、ようやく町らしい景色になったのが藤田駅。 右手の国見インターもよく見えない。 右手にゴム工場が見え、東福島。駅を発車すると、右手にサティやゴルフ練習場が見える。 集合住宅が増えてきた。左にワーナーマイカル。 阿武隈急行のホームが現れた。右には新幹線のホームも。 福島駅着7時24分。 (ゲーム路銀 \6,450-\570=\5,880)
駅に戻ってみると、ホームに寝台特急カシオペアが止まっていた。 7時52分発。ゆっくり動き出していった。 それはともかく、帰りの新幹線が満席で、2時間後の便まで切符が取れない! とりあえず自由席券を買って、8時14分発やまびこ68号に乗った。 自由席車両が6両もあったためか、幸いにも座ることができた。 9時34分、大宮着。 \5,880 今回のルート ![]() 仙台市のホームページ 白石市のホームページ 宮城県「みやぎ観光NAVi」のホームページ 宮城県観光連盟のホームページ JR東日本仙台支社 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 45.福島編(1)」は、 名曲と名湯に親しむ旅。 「日本縦断ゲーセン紀行 43.宮城編(5)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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