ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

44.ゲーセン紀行からうーめん紀行へ
〜宮城編(6)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 \3,700




仙台

2005年8月14日。
今回の旅3日目にして、やっと晴れる。
ホテルをチェックアウトして、
荷物を駅のロッカーに入れて、
ハピナ名掛丁へ。

まずは、ハイテクセガ仙台。
地下の店だが意外に広い。

通信、格闘、ムシキングが充実。
『ミスタードリラーG』宇宙ステージで978m。
ゲーム路銀 \3,700+\800=\4,500

10時5分。開店5分後のケンタッキーフライドチキンで朝食。

ペデストリアンデッキを渡って、
駅前にあるナムコのプリッズ仙台へ。

広い。
プライズ、プリクラ、大型筐体。プリクラ用コスプレ衣装まで並んでいる。
ビデオゲームも多い。見渡す限り林立するアップライト筐体。
通信や格闘が多く、特に『鉄拳5』は1区画を占めるほど。
そんな中、『R-TYPE』や『ワンダーボーイ モンスターランド』が
まぎれ込んでいるのがユニーク。

別の区画には、もっと懐かしいゲームもそろっていた。
『テトリス』『コラムス』『エグゼドエグゼス』
『グラディウス』『スパルタンX』『ザ・グレートラグタイムショー』
そして何と『マリオブラザーズ』まで。

『マリオブラザーズ』をやってみる。100円2プレーで5面クリアー、5面クリアー。
今のマリオと違うジャンプ感覚に慣れない。
『スパルタンX』は、ナイフ投げにてこずって1面もクリアーできず。

『ぶたさん』をやってみる。ぶたさんたちが爆弾をぶつけ合うゲーム。
ぶたさんの表情がかわいらしい。
電波新聞社がX68000に移植したことがあり、
当時『マイコンBASICマガジン』編集部で、はやっていたのを思い出す。
やはり100円2プレーで、3面クリアー、6面クリアー。
このゲームにやっと慣れてきた頃だが、時間がないので次の店に移動する。
ゲーム路銀 \4,500+\650=\5,150

駅に入り、東口への自由通路を通る。
途中に入口がある「E GATE」。
この中に、シティメイトがある。

店頭にプリクラがずらり。
中に入ると、スペースの半分がメダル、あとは通信ものが主。
プライズものがないなあと思っていたら、下にもう1フロアあった。
『ミスタードリラーG』をプレー。宇宙面で888m。
ゲーム路銀 \5,150+\700=\5,850

東口に抜ける。
「ワンダースワンの旅」のときにLAOXだったビルが、
BiViという複合ビルになっていた。
入口に、目立つ“GAME”の文字が。
the 3-RD PLANETというゲーセンらしい。

ここは本当に広かった。ビルの2階がまるまるゲーセンなのだ。
メダルの大型機が、ゆったりとした配置で並べられている。
プライズもプリクラも多い。

もっと驚いたのは、店内のSFチックな内装である。
無彩色と鏡を多用していたり、別の一角は原色だったり、板張りだったり。
ゲーセンとは思えない、おしゃれでビビッドな空間。
もっとも、1990年頃、初めてハイテクセガ渋谷を見たときも、
これに近い新鮮さを感じたような気がする。

ビデオゲームは、やはり通信と格闘、音ゲー中心だが、
『ミスタードリラーG』があったのでプレー。
ここまで宇宙面を選んで1000m行っていなかったので、今度はアメリカ面で。
しかし、やっぱり883mで終了。
ゲーム路銀 \5,850+\700=\6,550

仙台を後にし、次の目的地へ移動することにする。
12時を回り、野球観戦に向かう人の姿を多く見かける。

12時15分発の717系。
常磐線いわき行きだが、次の目的地は、
東北本線との分岐点、岩沼より手前なのでこれに乗る。

仙台の街が遠ざかっていく。遂に仙台ともお別れだ。
右手に新幹線の高架。住宅地の中を走り、左から来た貨物線と合流。
広瀬川を渡る。
左は空き地が広がり、一部で再開発工事中。
12時19分、降りたところは……、


長町

隣の長町駅。まだ仙台の市街地である。
ゲーム路銀 \6,550-\180=\6,370
新幹線の高架が駅の真ん前にある(写真左上隅)。

駅前の道を左に歩いて、
セイタイトー ウイングスというゲーセンへ。

メダル、プライズ、通信、対戦格闘がメイン。
まずは、初プレーになるが、『ZOOO』というゲームをやってみたい。
動物パネルを3つ並べるパズルゲーム。レベル3までクリアー。

続いてプレーした『ポンピングワールド』で10面クリアー。このゲーム、面数が稼げる。
ゲーム路銀 \6,370+\1,100=\7,470

長町駅着12時56分。次の上り電車は、……1時21分。かなりあく。
あと4分早ければ、1本前の電車に間に合ったのに。
仕方ない。いったん仙台に戻って、荷物を取って来よう。
午後1時4分の下りで仙台へ戻る。
さっきのと似た外観の電車。ただし455系。
再び広瀬川を渡って、仙台着。
ゲーム路銀 \7,470-\180=\7,290
ずんだもちを買って、荷物を取って、

1時30分発の701系電車に乗った。

今度こそ本当に、仙台の街よさようならである。
三たび広瀬川を渡る。川はゆったりと流れている。
長町を過ぎると、再び住宅街が広がる。
右には新幹線の高架がなお並行。しかし名取川を渡ったあたりで、右に離れていった。


南仙台

南仙台駅着1時37分。
ゲーム路銀 \7,290-\190=\7,100
駅にロッカーが見当たらなかったので、荷物を持って移動する。
道が広く、高い建物が少ないので、空が広い。

目指すゲーセンは、セガワールド南仙台。しかしちっとも見つからない。

バイパス沿いにあるかと思っていたが、
いっこうにそれらしき建物は見えない。
荷物の重さがかなりこたえているし、
ゲーム路銀自体は十分あるので、やむを得ず引き返した。

※後でわかったが、駅から西へ進むべきところを、
東へ延々と歩いていたので、見つからなかったのだ。


2時16分、南仙台駅に戻ってきた。
次の上りは24分、いわき行き。
次の目的地・白石まで、この電車では行けないのだが、
暑くて少しでも早く電車に乗りたいので、これに乗る。

やってきたのは717系。455系に似てるが、デッキがない。
南仙台を出ると、両サイドに田畑が広がった。
名取駅の手前、右に貨物コンテナが並ぶ。
「ワンダースワンの旅」で来た後、名取駅は建て替えられ、
現代的な白い駅舎になったようだ。
ホーム側から見ただけなので、全体がどうなっているかは見えなかったが。

左手に、タイトーステーション、セガワールド、ネオジオボウルが立て続けに通り過ぎる。
近くに駅はない。
館腰を出ると、左が仙台空港。右が広い田地に変わった。
やがて左右とも住宅地になったら、岩沼駅。

2時35分、ここでいったん降りて、14分後の福島行きを待つ。
改札前の風鈴と、朝顔の造花が、風情を感じさせる。

1番線から3番線に移ったところで、貨物列車が通過。
その後に来た719系に乗る。クロスシートで快適移動。
左は住宅地、右は農地。
左側にも田んぼが目立ってきた頃、並行していた常磐線が左に分かれる。
かつて「ワンダースワンの旅」で見てきた風景が、あの線路の向こうにつながっている。

槻木駅に入る少し手前の風景。

槻木は阿武隈急行との乗り換え駅。阿武隈急行のカラフルな車両が止まっていた。
突然雨が降ってきた。白石川を渡る。
右の阿武隈急行の線路は、東北本線をオーバークロスして左に分かれていった。

船岡まで住宅地が続く。古い客車が保存されている。
左は森になった。右には川が並行している。
また住宅地となり、大河原駅。

右側の視界が開け、川が近づいてきた。
川沿いの木々は、有名な白石川堤の一目千本桜だ。

北白川駅。右は住宅地だが、左は一面緑。その中に専門学校があった。
新幹線の高架の下をくぐり、緑の中を快走する719系。
トンネルを抜けて東白石。左に森、右は川。川の向こうにソニーの工場。
山に囲まれた田地を走る。右手遠くの山々は蔵王連山か。

住宅が徐々に増え、3時15分、白石駅着。
雨は上がった。
ゲーム路銀 \7,100-\650=\6,450


〜名取〜館腰(たてこし)〜岩沼〜槻木(つきのき)
〜船岡〜大河原〜北白川〜東白石〜

白石(しろいし)

白石といえば、白石城と「うーめん」だ。
まだお昼を食べてなかったので、
うーめんの店に行きたかったが、
遅くなるとお城が閉まる可能性があったので、
先にそちらへ向かう。

また雨が降ってきたが、すぐ上がる。気温は高くないが蒸し暑い。
住宅地から、石段を上がっていくと、神社に出た。せっかくなのでお参りする。
白石城は近くにあるはずだが、どこだろう?
と、きょろきょろ探したら、すぐ横にそびえ立っていた。
(天守閣入場料\300)

門をくぐると、芝生広場に出た。
この辺りが本丸御殿跡。
大きな「片倉小十郎公頌徳碑」が建っている。
天守閣は、その広場の一隅にある。

天守閣の内部は木造で、ヒバやヒノキのいい香りがする。
矢狭間や石落としも再現されている。
白石城が、全国各地でみられる復元天守閣と違うところは、
内部まで昔の形を再現することに、こだわりぬいた点である。
階段が狭くて急だが、それも江戸時代の姿そのままで、
使われている木が真新しいことを除けば、古くから残る城と変わりない。

その階段を上ると、
町がぐるっと見渡せる素晴らしい眺め。
遠くのほうで、新幹線が通過していくのが見えた。

白石城は、伊達政宗の参謀、片倉小十郎の居城だった。
伊達藩には仙台城があるため、本来なら一国一城令で潰されるはずだったが、
この城は例外的に残された。
天守閣と大手門の復元は平成7年(1995年)。

城の隣の「歴史探訪ミュージアム」へ。
2階では、白石城復元工事中の映像や、甲冑、刀、銃、調度品、城の模型、
さらに、大河ドラマ『独眼竜政宗』の雑誌記事が展示されていた。
やはり片倉小十郎といえば、このドラマでの印象が強い。
ナムコのファミコンゲーム『独眼竜政宗』でも、参謀役として登場したし。

2階は入場無料。3階の立体ハイビジョンシアターは有料だが、
既に上映時間を過ぎていたため、見られず。

城を出て、女子高の角を曲がり、
武家屋敷へ(入場料\200)。
片倉氏家臣の小関氏が使っていた建物で、
建てられたのは享保15年(1730年)。
土間、板張りの茶の間、畳敷きの中間(なかま)などから成る。
外観は、水沢の後藤新平の家に似ている。

お客さんの中にカップルがいて、女性のほうが浴衣を着ていた。
いろりと浴衣の女性という組み合わせが、あまりにもよくハマっている。
恐怖映画の一場面かと思うくらいだ。

庭も小さいながら、よくまとまっている。
屋敷の前を流れる沢端川は、
その昔、白石城の外堀を兼ねていた。

白石城・武家屋敷のホームページはこちら。

駅に戻る途中で偶然、
白石という地名の由来になったといわれる
白い石に遭遇。
苔が生えて、今では緑色。

駅前のなかじまというお店で、白石名物「うーめん」を食べた。
ごま、くるみ、しょう油と、3種のつけだれがついた「味三種うーめん」。

うーめんは、そうめんに似た細麺だった。
そうめんと違うのは、油を使っていない点だとか。
昔、鈴木味右衛門という人が、胃の弱い父親のために、
油を使わないそうめんを作ったのが、うーめんの由来といわれている。

ごまだれがうまい。
ごまだれだけで食べ続けると、味が濃いかもしれないが、
くるみやしょう油とかわりばんこに食べることで、
バランス良く、うーめんの味を堪能できた。

さて白石であと1ヶ所行きたい場所がある。白石駅から徒歩14分、


白石蔵王

新幹線の白石蔵王駅に到着。
今ちょうど新幹線が着いたところで、人が多い。

駅構内にある「温麺の館」(うーめんのやかた)では、
うーめんの製法、各工程を、等身大の人形を使って解説。
市内で開催される、全日本こけしコンクールの入賞作も並べられていた。

今、新幹線が着いたということは、そろそろ白石駅行きバスが出るかもしれない。
ちょうどバスが止まっている。走って行ってみたら、……無人だった。
バス停の時刻表を見ると、動き出すのはまだまだ先らしい。

私と同じく、白石駅に向かおうとしている青年がいた。
駅への道を教えると、駆け足で去っていったが、
行ってしまった後で、一緒にタクシーに乗ろうと誘ってあげれば良かったと後悔する。

タクシーに乗る口実を失ったので、おとなしく、もと来た道を歩いて戻る。
今日は東京に帰るつもりなので、白石蔵王から新幹線に乗っても良かったのだが、
もうちょっと先に進んでから帰りたい。

午後6時6分、白石駅着。
次の上りは、……6時51分!
時刻表を見ると、5時48分から1時間以上電車がない。
ここから先、電車の本数が半分くらいに減るようだ。
……まあ、歩き詰めだったから、いい休憩になるだろう。

さっきの青年と再会。タクシーという方法を思いつかなかったことをおわびする。
彼は下り電車に乗るために、改札を抜けていった。下りは21分発だ。

すっかり暗くなったホームに、701系がやってきた。出発。
ホームからはまだうっすらと景色が見えていたのだが、車内からだとほとんど見えない。
寝台車の個室だったら、たとえ深夜でも電気を消せば、月明かりで外が見えるのだが。

右側に新幹線の高架がかろうじて見えたが、いつの間にか姿を消す。
まったく見えないが、越河(こすごう)には果樹園が多いらしい。
貝田駅のちょっと手前が県境。いよいよ福島県に突入だ。

スタートから5県め、福島県に到達!

貝田駅のそばに、東北自動車道の国見サービスエリアがあるらしい。見えないけど。
左に街灯が林立し、ようやく町らしい景色になったのが藤田駅。
右手の国見インターもよく見えない。

右手にゴム工場が見え、東福島。駅を発車すると、右手にサティやゴルフ練習場が見える。
集合住宅が増えてきた。左にワーナーマイカル。
阿武隈急行のホームが現れた。右には新幹線のホームも。
福島駅着7時24分。
ゲーム路銀 \6,450-\570=\5,880


〜越河(こすごう)〜貝田〜藤田〜桑折(こおり)〜伊達〜東福島〜
福島

駅前で、2人組のストリートミュージシャンが、
ギターを弾きながら歌っている。しばし聴く。

駅に戻ってみると、ホームに寝台特急カシオペアが止まっていた。
7時52分発。ゆっくり動き出していった。
それはともかく、帰りの新幹線が満席で、2時間後の便まで切符が取れない!

とりあえず自由席券を買って、8時14分発やまびこ68号に乗った。
自由席車両が6両もあったためか、幸いにも座ることができた。
9時34分、大宮着。

現在のゲーム路銀
\5,880

今回のルート


仙台市のホームページ  白石市のホームページ  宮城県「みやぎ観光NAVi」のホームページ
宮城県観光連盟のホームページ  JR東日本仙台支社
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 45.福島編(1)」は、
名曲と名湯に親しむ旅。
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