ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
49.ラーメンのぬくもり、蔵の温かさ
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
さて、今日は喜多方へ向かう。 せっかくここまで来たからには、喜多方ラーメンを食べたいと思ったのだ。 昨日の時点では、今日は飯盛山に行くつもりだったが、先に飯盛山へ行くと、 喜多方を今日中に回りきれない可能性がある。 電車の本数も少ないし、宿は会津若松だし、行きにくいほうを優先することにした。
発車。左に扇形機関庫が見えた。ラッセル車がいる。 すぐに田園地帯へ出た。まださほど雪は積もっていない。 右手遠くに山並みが現れたあたりで堂島駅通過。 左の道路に、公園の遊具を積んだトラックが走っている。 電車が速度を落とす。左右の木にたわわに柿がなっている。 ゆっくりと川を渡って、塩川駅停車。左に工場。 塩川を出ると、住宅がしばらく続き、再び田畑に出る。 畑の緑の葉の上に、雪が乗っかっていた。 再び住宅地に入り、会津豊川駅通過。またゆっくりと川を渡る。 終点、喜多方駅着9時52分(ゲーム路銀 ¥12,880-¥320=¥12,560)。 電化区間はここまでなので、電車は必然的にここが終点となる。
待合室内に音楽が流れていた。FMきたかたというラジオ局の番組らしい。
懐かしい雰囲気のある商店街をしばらく歩く。 だんだんと、この町の特徴である、蔵造りの建物が増えてきた。
雪が本格的に降ってきた。早くどこかの建物に入りたい。
再び商店街へ。アーケードがあるので、こういう天気の日は助かる。
甲斐本家蔵座敷に入る(入館料¥400)。 味噌・しょう油の醸造業を営んでいた、四代目甲斐吉五郎が、 新潟の棟梁・宇佐美与四郎とともに、7年かけて造った、贅をこらした座敷蔵である。 甲斐家所蔵の美術品や古銭、レジスターなど商売用具の展示を見た後、 いよいよ蔵座敷へ。
この部屋は、もと応接室だったそうだ。 壁の上部や、天井の照明周りなどに装飾が施され、扉などに使われる木も立派な物。 蔵の中とは思えない、落ち着いた空間だが、 室内に漂う重厚感は、確かに蔵ならではかもしれない。 雪の中を歩いてきて、疲れと腰の痛みがたまっていたので、しばしここでくつろいだ。 店舗スペース内にあった、ひのきの大木で造られた らせん階段を見て、甲斐本家を後にする。
レンガ職人・田中又一を記念した「煉瓦館」の前を曲がる。 FMきたかたの前を通過。
それぞれの蔵の内部は、展示室になっている。会津型紙や、 金田実氏(「蔵のまち喜多方」を全国にアピールし、 蔵の保存・観光資源としての活用に貢献した)による蔵の写真、 喜多方出身の福祉事業家・瓜生岩子に関する資料、 考古学者・二瓶清の集めた考古資料、社会教育家・蓮沼門三に関する資料、 喜多方事件(自由民権運動への弾圧が起こった)の資料、 近隣市町村にまつわる展示など。
喜多方 蔵の里(喜多方市ふるさと振興株式会社)のホームページはこちら。 雪はなお降り続き、地面が白く染まりつつある。 ここの蔵や曲屋は、もう何回、何百回と、こういう雪の重みに耐えてきたのだろう。 午後1時50分。蔵の里を後にした。 この先まっすぐ歩くと、桐の博物館というのがあるらしいが、そこには寄らずに駅へ戻る。 (会津桐工芸館・桐の博物館のホームページはこちら) 戻る途中、どこかラーメン屋さんに入りたい。
広い道路へ出た。車は通るが、人はほとんど歩いていない。 傘に雪が積もって、重くなってきた。 2時15分、駅前のラーメン屋さんに入った。 暖かい。 いすに座っただけで人心地つく。 チャーシュー麺を食べる。太ちぢれ麺が、しょう油ベースのつゆにからんでうまい。 体が温まってきたようだ。手が赤くなっている。 喜多方ラーメン(喜多方老麺会)のホームページはこちら。 駅到着2時45分。さてここでひとつ困ったことがある。 さっきラーメン屋さんでチェックしていたので、わかってはいたのだが、 上り列車が3時57分までない! 1時57分の次が3時57分なのだ。 1時間以上待つことになる。 (※翌日知ったが、喜多方−会津若松間にはバスもあるらしい) FMで天気予報をやっていた。今日、会津の最高気温は3度。 現在、大雪・雪崩・着雪注意報が出ているそうだ。
駅に戻った。 先頃亡くなった本田美奈子.さんの、『One Way Generation』が流れている。 FMで『あの頃青春グラフィティ』という、リクエスト番組をやっていたのだ。 松山千春さんの『長い夜』もかかった。 「福島や新潟から、『雪が降ってます』というお便りをいただきました。 世田谷は今、晴れています」 この番組、どうやらFM世田谷が制作しているらしい。
3時57分が近づいてきた。ホームに出る。 やってきたのは、キハ110系の3両編成だった。
ホテルに帰る。日も暮れてきたし、雪はやまないし、今から飯盛山には行けない。 今日はこの先どうしようかと考えたが、雪中行軍でずいぶん疲れたので、 結局、駅の食堂で晩ごはんに天丼を食べた以外は、どこへも行かなかった。 ¥12,240 今回のルート ![]() ![]() 喜多方市のホームページ 喜多方観光協会のホームページ まるごと体験 喜多方 あいLove会津 パーフェクトあいづ 福島の旅 JR東日本仙台支社 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 50.福島編(6)」では、 白虎隊自刃の地を経て会津鉄道へ。 「日本縦断ゲーセン紀行 48.福島編(4)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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