ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

51.雪とトンネルの県境越え
〜福島編(7)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥9,980




宇都宮

2006年1月12日・午後7時42分、大宮からMAXやまびこに乗る。
車中で駅弁を食べたが、食べ終わったらくつろぐ間もなく、宇都宮に到着だ。
8時6分着。今日から宇都宮に3泊する。

1泊して1月13日。

外に出たらけっこう寒い。
9時12分発の日光線、107系電車に乗る。
弁当を買っていたが、電車はオールロングシート。
まあ、宇都宮に来たとき、えらい混んでたので、
ロングシートなのはやむを得ないか。
ホームが寒いので、停車中ドアは閉まっていて、
乗る人が手で開け閉めする。

鹿沼で大部分の人が降りたので、そこから弁当を食べた。

9時47分、今市で降りて、

東武鉄道の下今市へ歩く。
10時ちょうどに到着。

10時11分発の新藤原行き6050系に乗った。この駅で切り離しがあり、前の2両は日光へ。
隣のホームに来たスペーシアを待って、スペーシアより先に発車した。
4両となって鬼怒川線を走る。先へ進むにつれて、だんだん雪が深くなってくる。

新藤原で、向かいのホームに止まっていた、
48分発の会津田島行きに乗り換える。
こちらは60100系。外見は6050系と同じだが、
東武ではなく野岩鉄道が所有する車両だ。

中三依の先で、雪がダマになって木の枝に乗っかっている。
雪の重みによるものだろうか、折れている木や枝を目にする。
そんな木々の中に、サルがいるのが見えた。野生のサルを初めて見た。

11時45分、会津田島着。
いちばん端っこの駅名標が、雪に埋もれている。

野口英世の姿を描いた車両が近くにいた。


会津田島

会津田島からゲーセン紀行再開である。
ここでは旧南会津郡役所と、
会津田島祇園会館に行きたいと思う。

まず、旧南会津郡役所へ向かう。
家々の屋根から、雪やつららが落ちてこないか、注意しながら歩く。
私は雪国育ちなので、雪のある風景は懐かしく感じられるが、
地元(苫小牧)では、ここまですごい積雪は、経験したことがないかもしれない。
町なかに、正午を知らせるメロディーが流れた。

福島県田島合同庁舎の一画に、
旧南会津郡役所は建っていた。
明治18年(1885年)の建物で、県重要文化財。
下見板張りの、凝った造りの洋館だ。
(入館料¥200)

建物の内部では、田島町内で出土した土器や石器、
三方道路や野岩鉄道に関する文書、
江戸時代の一揆・南山御蔵入騒動の関連資料を展示。

旧南会津郡役所のホームページはこちら。

次は、会津田島祇園会館へ。
駅の近くだが、雪のため、歩ける場所が狭いこともあって、
着くまでちょっと時間がかかった。
(入館料¥500)

田島町では、毎年7月22日から3日間、「田島祇園祭」が行なわれている。
800年余りも続いている行事で、国指定重要無形民俗文化財。
ここではその祭りの様子を、映像や、人形による再現で見ることができる。

田島祇園祭は、華やかな大屋台(中で歌舞伎が行なわれる)のひき回しと、
厳粛な七行器行列(ななほかいぎょうれつ)などから成るそうだ。
それらの映像を見ながら休む。雪道を歩いて、かなり疲れた。

展示スペースでは、等身大人形で再現された七行器行列や、大屋台などがあった。
大屋台の中では、ロボットによって、子供歌舞伎が再現される。
ご当地の名所を描いた、富永一朗氏のイラストも展示されていた。
富永氏は子供の頃、母親の地元である、ここ会津田島に住んでいたらしい。

会津田島祇園会館のホームページはこちら。

駅に戻る途中、屋根の雪下ろしが行なわれていた。
これだけ大きな町なのに、雪が分厚く積もった家屋がけっこうある。
本来なら、私もどこかの雪下ろしを手伝うべきなのかもしれない。
しかし、どうやったらいいのかがわからない。
罪悪感にかられながらも、結局何もせずに、午後1時35分、駅まで戻ってきてしまった。
ちょうど会津若松行き列車が出て行ったところ。次の上りは、1時59分の快速だ。

展望列車「風覧望」があった。
右側が展望スペースだが、写真では切れてしまった。

駅構内で、ロータリー車が除雪作業中。
ショベルを持った方々が、何人も作業されている。
こういう気候でも、ちゃんと列車を走らせるために、
鉄道会社の皆さんは、陰で様々な努力をされている。
本当に頭が下がる思いだ。

快速がやってきた。2両編成の東武6050系だ。59分、定刻に出発。
駅を出てすぐ右手に、解体されかけのAT-100系車両があった。
雪に包まれた住宅地を行く。

右手はすぐに川沿いとなる。
向こうの山がよく見える。

左は、道路を挟んだすぐ近くが山。
相変わらず、木々の枝に雪がダマになっている。

七ヶ岳登山口駅の屋根に積もった雪がすごい。
(写真はこの日の午前に撮影したもの)

会津高原駅で降りた。2時17分着。
ゲーム路銀 ¥9,980-¥600=¥9,380)。


〜<中荒井〜会津荒海(あいづあらかい)〜会津山村道場(あいづさんそんどうじょう)
〜七ヶ岳登山口(ななつがたけとざんぐち)〜>

会津高原

屋根から下ろしたと思われる雪が、駅舎前にたまっている。

軒のつららがでかい。

3月から駅名が、「会津高原尾瀬口」に変わるらしいので、
この駅名板ももうすぐ見納めかもしれない。

この駅からは、会津高原たかつえスキー場や、
湯の花温泉、木賊温泉(とくさおんせん)、
檜枝岐歌舞伎で有名な檜枝岐温泉(ひのえまたおんせん)、
さらに尾瀬まで行くバスが出ている。

しかしいずれも遠いので、
私は駅直結の「憩の家」でコーヒーを飲んで、
次の電車が来るまで休む。
さっき車中で薬を飲んだおかげか、体調も落ち着いてきた。

会津高原駅は、会津鉄道と野岩鉄道(やがんてつどう)の境界駅。
そして、福島県と栃木県の境界駅でもある。
次の男鹿高原から、遂に東北を脱出。いよいよ関東に入るのだ。

2時45分、駅に戻ると、ちょうど2時55分発の浅草行きが入線したところだった。
ここは有人駅で、駅員さんから切符を買う。
改札の女性駅員さんが、降りてきた女性のお客さんと言葉を交わしていた。
待合室にはストーブ。温かい雰囲気のある駅だった。

再び6050系の2両編成に乗る。発車して山の中を走ると、トンネルに入る。
この山王トンネルを抜けると、そこは栃木県だ。
長いトンネルだったので、青函とまではいわないが、
関門トンネルを通ったときと似た感じだった。

スタートから6県め、栃木県に到達!

野岩鉄道は1986年と、比較的新しい時期に造られたので、長いトンネルが多い。
トンネルでまっすぐ山を貫いているのだ。
栃木県に入って最初の駅が男鹿高原駅。
牛山隆信氏のサイト「秘境駅へ行こう!」や、同名の著書で取り上げられている。
私も以前一度降りたことがあるが、駅前には森の中の小道とヘリポートしかない。

気がつくと、携帯電話が圏外になっていた。
またトンネルへ入るがすぐ抜けて、雄大な山々が迫り来る中を行く。
3時5分、上三依塩原駅下車(ゲーム路銀 ¥9,380-¥500=¥8,880)。


〜男鹿高原(おじかこうげん)〜
上三依塩原(かみみよりしおばら)

関東の駅百選に選ばれた、上三依塩原駅。
百選プレートが「東北の駅」ではなくて
「関東の駅」なのを見て、関東に来たことを実感。

この駅も3月から駅名が変わる。
新駅名は「上三依塩原温泉口」。

この駅も、周囲を山に囲まれている。

駅前から、塩原温泉行きのバスが出ている。
しかし、次のバスが4時35分なので、行くのはあきらめた。
(写真は、ITmedia +D Games「レトロゲームが大好きだ」
塩原温泉を訪れた際のもの)

塩原温泉のホームページはこちら。

それから、この駅の近くに、上三依水生植物園がある。
しかし冬期休業らしかったので行かなかった。
上三依水生植物園のホームページはこちら。

駅の待合室で、次の電車が来るまで休憩。駅員さんが暖房の温度を上げてくれた。
芸能人のサインが数多くかけられている。
菅井きんさん、三波豊和さん、布施明さん、金沢明子さん、オセロさん、TIMさん等々。

3時49分の電車で、上三依塩原を後にした。
森の中を行く。1つトンネルを抜け、中三依。
この駅も3月から、駅名が「中三依温泉」に変わる。
またトンネルへ。9つのトンネルを抜けて、

五十里湖(いかりこ)を渡る。
鉄橋は、景観に配慮して、
目立たないこげ茶色に塗られたという。

10本めのトンネルに入ったところが湯西川温泉駅。
平家の隠れ里とされる湯西川温泉は、駅からさらに山奥にある。
湯西川・川俣・奥鬼怒温泉観光協会のホームページはこちら。
湯西川温泉のホームページはこちら。

駅を出てもしばらく、トンネルからは出られない。
やっと外に出たところが川治湯元駅。左の川沿いに温泉街が広がる。
トンネルを出て、川を渡る。川治温泉駅で下り列車と交換。
次もまた長いトンネル。
トンネルの切れ間に渓谷の絶景、というのが、野岩鉄道の車窓風景なのだ。

このトンネルを出た、切通し部分が龍王峡駅。ホームの先はもう次のトンネルの中だ。
龍王峡は鬼怒川沿いの景勝地だが、車窓からはほとんど見られない。
龍王峡のホームページはこちら。

トンネルを3つ抜けると新藤原。野岩鉄道会津鬼怒川線の終点だが、
電車はそのまま東武鬼怒川線に乗り入れる。
ただしこの新藤原駅で、前に2両を連結し、4両編成となって東武線へ入る。
気がつくと、家々の屋根に積もる雪が、だいぶ薄くなっている。
電車で小一時間進んだだけで、こうも景色が違うことに驚く。

右に並行する道路のかなり下を、川が流れている。
川べりには多少雪があるが、正面の山にはほとんど雪がない。
鬼怒川公園駅から、右手は鬼怒川の温泉街となる。大小数多くのホテルが川沿いに連なる。
4時29分、鬼怒川温泉駅着。隣のホームに、特急スペーシアが停車中だった。
ゲーム路銀 ¥8,880-¥940=¥7,940

〜中三依(なかみより)〜湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)
〜川治湯元(かわじゆもと)〜川治温泉〜龍王峡〜新藤原〜鬼怒川公園〜

鬼怒川温泉

鬼怒川温泉駅では現在、駅構内と駅前広場を改装中。
これも3月までに完成するという。

駅前に立っていた鬼の像。
「鬼怒太」という名前がついていた。

昼ごはんを食べていなかった。おなかがすいたので、駅の軽食屋でホットドッグを食べる。
うっかりマスタードをかけすぎてしまい、鼻から頭にかけてツーン。

鬼怒川・川治温泉のホームページはこちら。

日も暮れてきたことだし、今日はこれで切り上げよう。
ただし明日は、2駅先の新高徳駅から出発したいので、
5時32分の電車に乗って、進んでおくことにする。

車窓から、夜の温泉街が見える。中心地から少し離れているせいか、
大きなホテルの明かりは目立つものの、それ以外は暗くひっそりとしている。
5時40分着(ゲーム路銀 ¥7,940-¥160=¥7,780)。


〜小佐越(こさごえ)〜
新高徳(しんたかとく)

明日はこの駅から歩いてみようと思ったけれど、道路に歩道がない!
バスに乗る必要があるかもしれない。

宇都宮のホテルへ戻ろう。
5時54分、4両編成の電車が、スペーシアを待たせておいて堂々の入線だ。
6時9分、下今市着。
さっき鬼怒川温泉駅で、情報提供を呼びかけるポスターを見て思い出したが、
昨年末、ここ今市市のこどもさんが、殺人事件の被害に遭われたのだった。
今市駅のホームに立つと、駅裏から、見回りの拍子木と思われる音が聞こえてきた。

6時28分の電車で宇都宮へ。7時4分着。
文挟(ふばさみ)あたりから、ずっと寝ていたおかげで、体調は回復した。

現在のゲーム路銀
¥7,780

今回のルート

南会津町のホームページ  那須塩原市のホームページ  日光市のホームページ  日光観光協会のホームページ
あいLove会津  パーフェクトあいづ  福島の旅  とちぎ観光・物産ガイド
会津鉄道  野岩鉄道  東武鉄道  JR東日本
鬼怒川・川治温泉  SPA-K遊びしるべ

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 52.栃木・埼玉編(1)」では、
鬼怒川温泉テーマパーク巡り。
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