ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
51.雪とトンネルの県境越え
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
2006年1月12日・午後7時42分、大宮からMAXやまびこに乗る。 車中で駅弁を食べたが、食べ終わったらくつろぐ間もなく、宇都宮に到着だ。 8時6分着。今日から宇都宮に3泊する。
鹿沼で大部分の人が降りたので、そこから弁当を食べた。
10時11分発の新藤原行き6050系に乗った。この駅で切り離しがあり、前の2両は日光へ。 隣のホームに来たスペーシアを待って、スペーシアより先に発車した。 4両となって鬼怒川線を走る。先へ進むにつれて、だんだん雪が深くなってくる。
中三依の先で、雪がダマになって木の枝に乗っかっている。 雪の重みによるものだろうか、折れている木や枝を目にする。 そんな木々の中に、サルがいるのが見えた。野生のサルを初めて見た。
まず、旧南会津郡役所へ向かう。 家々の屋根から、雪やつららが落ちてこないか、注意しながら歩く。 私は雪国育ちなので、雪のある風景は懐かしく感じられるが、 地元(苫小牧)では、ここまですごい積雪は、経験したことがないかもしれない。 町なかに、正午を知らせるメロディーが流れた。
建物の内部では、田島町内で出土した土器や石器、 三方道路や野岩鉄道に関する文書、 江戸時代の一揆・南山御蔵入騒動の関連資料を展示。 旧南会津郡役所のホームページはこちら。
田島町では、毎年7月22日から3日間、「田島祇園祭」が行なわれている。 800年余りも続いている行事で、国指定重要無形民俗文化財。 ここではその祭りの様子を、映像や、人形による再現で見ることができる。 田島祇園祭は、華やかな大屋台(中で歌舞伎が行なわれる)のひき回しと、 厳粛な七行器行列(ななほかいぎょうれつ)などから成るそうだ。 それらの映像を見ながら休む。雪道を歩いて、かなり疲れた。 展示スペースでは、等身大人形で再現された七行器行列や、大屋台などがあった。 大屋台の中では、ロボットによって、子供歌舞伎が再現される。 ご当地の名所を描いた、富永一朗氏のイラストも展示されていた。 富永氏は子供の頃、母親の地元である、ここ会津田島に住んでいたらしい。 会津田島祇園会館のホームページはこちら。 駅に戻る途中、屋根の雪下ろしが行なわれていた。 これだけ大きな町なのに、雪が分厚く積もった家屋がけっこうある。 本来なら、私もどこかの雪下ろしを手伝うべきなのかもしれない。 しかし、どうやったらいいのかがわからない。 罪悪感にかられながらも、結局何もせずに、午後1時35分、駅まで戻ってきてしまった。 ちょうど会津若松行き列車が出て行ったところ。次の上りは、1時59分の快速だ。
快速がやってきた。2両編成の東武6050系だ。59分、定刻に出発。 駅を出てすぐ右手に、解体されかけのAT-100系車両があった。 雪に包まれた住宅地を行く。
左は、道路を挟んだすぐ近くが山。 相変わらず、木々の枝に雪がダマになっている。
会津高原駅で降りた。2時17分着。 (ゲーム路銀 ¥9,980-¥600=¥9,380)。
この駅からは、会津高原たかつえスキー場や、 湯の花温泉、木賊温泉(とくさおんせん)、 檜枝岐歌舞伎で有名な檜枝岐温泉(ひのえまたおんせん)、 さらに尾瀬まで行くバスが出ている。
会津高原駅は、会津鉄道と野岩鉄道(やがんてつどう)の境界駅。 そして、福島県と栃木県の境界駅でもある。 次の男鹿高原から、遂に東北を脱出。いよいよ関東に入るのだ。 2時45分、駅に戻ると、ちょうど2時55分発の浅草行きが入線したところだった。 ここは有人駅で、駅員さんから切符を買う。 改札の女性駅員さんが、降りてきた女性のお客さんと言葉を交わしていた。 待合室にはストーブ。温かい雰囲気のある駅だった。 再び6050系の2両編成に乗る。発車して山の中を走ると、トンネルに入る。 この山王トンネルを抜けると、そこは栃木県だ。 長いトンネルだったので、青函とまではいわないが、 関門トンネルを通ったときと似た感じだった。 野岩鉄道は1986年と、比較的新しい時期に造られたので、長いトンネルが多い。 トンネルでまっすぐ山を貫いているのだ。 栃木県に入って最初の駅が男鹿高原駅。 牛山隆信氏のサイト「秘境駅へ行こう!」や、同名の著書で取り上げられている。 私も以前一度降りたことがあるが、駅前には森の中の小道とヘリポートしかない。 気がつくと、携帯電話が圏外になっていた。 またトンネルへ入るがすぐ抜けて、雄大な山々が迫り来る中を行く。 3時5分、上三依塩原駅下車(ゲーム路銀 ¥9,380-¥500=¥8,880)。
それから、この駅の近くに、上三依水生植物園がある。 しかし冬期休業らしかったので行かなかった。 上三依水生植物園のホームページはこちら。 駅の待合室で、次の電車が来るまで休憩。駅員さんが暖房の温度を上げてくれた。 芸能人のサインが数多くかけられている。 菅井きんさん、三波豊和さん、布施明さん、金沢明子さん、オセロさん、TIMさん等々。 3時49分の電車で、上三依塩原を後にした。 森の中を行く。1つトンネルを抜け、中三依。 この駅も3月から、駅名が「中三依温泉」に変わる。 またトンネルへ。9つのトンネルを抜けて、
10本めのトンネルに入ったところが湯西川温泉駅。 平家の隠れ里とされる湯西川温泉は、駅からさらに山奥にある。 湯西川・川俣・奥鬼怒温泉観光協会のホームページはこちら。 湯西川温泉のホームページはこちら。 駅を出てもしばらく、トンネルからは出られない。 やっと外に出たところが川治湯元駅。左の川沿いに温泉街が広がる。 トンネルを出て、川を渡る。川治温泉駅で下り列車と交換。 次もまた長いトンネル。 トンネルの切れ間に渓谷の絶景、というのが、野岩鉄道の車窓風景なのだ。 このトンネルを出た、切通し部分が龍王峡駅。ホームの先はもう次のトンネルの中だ。 龍王峡は鬼怒川沿いの景勝地だが、車窓からはほとんど見られない。 龍王峡のホームページはこちら。 トンネルを3つ抜けると新藤原。野岩鉄道会津鬼怒川線の終点だが、 電車はそのまま東武鬼怒川線に乗り入れる。 ただしこの新藤原駅で、前に2両を連結し、4両編成となって東武線へ入る。 気がつくと、家々の屋根に積もる雪が、だいぶ薄くなっている。 電車で小一時間進んだだけで、こうも景色が違うことに驚く。 右に並行する道路のかなり下を、川が流れている。 川べりには多少雪があるが、正面の山にはほとんど雪がない。 鬼怒川公園駅から、右手は鬼怒川の温泉街となる。大小数多くのホテルが川沿いに連なる。 4時29分、鬼怒川温泉駅着。隣のホームに、特急スペーシアが停車中だった。 (ゲーム路銀 ¥8,880-¥940=¥7,940)
昼ごはんを食べていなかった。おなかがすいたので、駅の軽食屋でホットドッグを食べる。 うっかりマスタードをかけすぎてしまい、鼻から頭にかけてツーン。 鬼怒川・川治温泉のホームページはこちら。
車窓から、夜の温泉街が見える。中心地から少し離れているせいか、 大きなホテルの明かりは目立つものの、それ以外は暗くひっそりとしている。 5時40分着(ゲーム路銀 ¥7,940-¥160=¥7,780)。
明日はこの駅から歩いてみようと思ったけれど、道路に歩道がない! バスに乗る必要があるかもしれない。 宇都宮のホテルへ戻ろう。 5時54分、4両編成の電車が、スペーシアを待たせておいて堂々の入線だ。 6時9分、下今市着。 さっき鬼怒川温泉駅で、情報提供を呼びかけるポスターを見て思い出したが、 昨年末、ここ今市市のこどもさんが、殺人事件の被害に遭われたのだった。 今市駅のホームに立つと、駅裏から、見回りの拍子木と思われる音が聞こえてきた。 6時28分の電車で宇都宮へ。7時4分着。 文挟(ふばさみ)あたりから、ずっと寝ていたおかげで、体調は回復した。 ¥7,780 今回のルート ![]() 南会津町のホームページ 那須塩原市のホームページ 日光市のホームページ 日光観光協会のホームページ あいLove会津 パーフェクトあいづ 福島の旅 とちぎ観光・物産ガイド 会津鉄道 野岩鉄道 東武鉄道 JR東日本 鬼怒川・川治温泉 SPA-K遊びしるべ 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 52.栃木・埼玉編(1)」では、 鬼怒川温泉テーマパーク巡り。 「日本縦断ゲーセン紀行 50.福島編(6)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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