ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

52.西部劇と世界貿易センター
〜栃木・埼玉編(1)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥7,780



2006年1月14日。昨日と同じ9時12分発の日光線に乗る。
今市から下今市まで歩いて10時11分の電車に乗って、新高徳10時23分に着いて、
32分のバスに乗る……と、完璧なプランを立てていたのだが、
腹痛のため下今市のトイレに駆け込まざるを得ず。
トイレから出て走って、何とか10時11分の電車に間に合った。
でも、乗ってみて気づいたが、電車の中にもトイレはあった。


新高徳(しんたかとく)

その後は予定どおり。
新高徳駅前から乗ったバスは、
大きな観光バス用車両だった。

乗車時間わずか2分で、
ウェスタン村入口に到着。
ゲーム路銀 ¥7,780-¥150=¥7,630

今日から、鬼怒川のテーマパーク
4ヶ所を回ることにする。
まず1ヶ所め、西部劇の世界を再現した
ウェスタン村に入った(入村料¥1,500)。

入ってすぐ目に飛び込んでくる町並みが、
西部劇らしい雰囲気をかもし出していて、
いい感じ。
家族連れのお客さんがテンガロンハットをかぶっていて、
それがよく似合っていた。

まずはウェスタン村といえばここ、
マウントラッシュモア。

実物の1/3スケールで再現された、
ワシントン、ジェファーソン、ルーズベルト、リンカーン。
ちょっと色がくすんでいるのが残念だけど。

後ろから、電車の通る音がする。
“橋を渡る電車の背後にラッシュモア”という構図は、東武電車を撮影するときの定番。
あれ? SLの汽笛も聞こえる。
これは東武ではなくて、ウェスタン村の中にあるSLだろう。

マウントラッシュモアの裏は、アメリカンドームという建物になっていて、
本物の熊と同じ大きさの、テディベアが展示されていた。
古い映画に出てくるようなアメリカの家庭が、テディベアで再現され、かわいらしい。
ほのぼのとする。
なかには、3メートル80センチもある、巨大なアンクルサム・ベアも。
また、別のテディベアが乗っているフォードのクラシックカーには、
相模ナンバーがついていた。
ということは、今でも動く車ということか。

ウェスタン村にはゲームコーナーもあった。だが、
『クレイジータクシー』『ファイナルハロン』『スズカ8アワーズ2』『バーチャコップ』
など、大型筐体ばかり。ゲーム路銀を稼げる、面クリアータイプのゲームはなかった。

11時30分から始まる、ワイルドウェスタンショーを見る。

前半は、
保安官VSならず者の
アクションショー。

馬あり、炎あり、
高い所からの転落アクションありと、
けっこう派手な仕掛け。
思いのほか、と言ったら失礼だが、おもしろい。

後半では、鏡で狙いを定めて、後ろの風船を撃ったり、
お客さんの頭に乗せた的を撃ったりと、ガンマンの技術を披露。
キャストの人数こそ多くはなかったが、ことウェスタンショーだけで比較すれば、
ユニバーサルスタジオジャパンにも、決してひけをとらないのではないだろうか。

町並みを見る。西部開拓時代の、
銀行や郵便局、保安官詰所、
床屋、酒場、雑貨屋が再現されている。
それぞれの建物では、西部劇の俳優を模したロボットが、
開拓時代の状況について解説してくれる。

雨が降ってきた。砥川にかかるつり橋を渡ると、
T型フォードなどが展示されている、クラシックカーミュージアムへ至る。

その奥に、先ほどからの汽笛の主、
SLワイパウ号が蒸気をふかしていた。
遊園地のミニSLではなく、
いや、小さいことは小さいのだが、
本格的なアメリカンスタイルの蒸気機関車である。
実際、100年前にはアメリカを走っていたSLらしい。

(※ウェスタン村は2007年から休園中)

さらにその奥には、遊具類の並ぶ「イベントプラザ」がある。
セグウェイなどもあったりするのだが……、
真冬だからということもあるかもしれないが、お客さんが少ない。
さっきのショーなんか、おもしろいとは思うのだが。
暖かくなって、JRと東武の直通運転が開始されれば、状況は変わるのだろうか。
日光江戸村のニャンまげみたいな、マスコットキャラクターがいてもいいかも。

ウェスタン村を出て、バス停に戻ってきたのが12時58分。
日光江戸村方面へのバスは午後1時24分、東武ワールドスクウェア方面だと1時7分だ。
どっちの方向へ行こうか非常に迷うが、
結局、行ける所から先に行っておいたほうがいいと考え、
ワールドスクウェアへのバスを待つ。

……バスが来ない。
バス停をよく見ると、冬期は1時7分じゃなくて1時17分だった!
逆方向のバスと7分しか違わないので、また迷ったが、やっぱり17分のバスに乗る。

ウェスタン村から東武ワールドスクウェアへの道路は、ほぼ線路に沿って走る。
スペーシアとすれ違った。

1時25分、東武ワールドスクウェア着。
ゲーム路銀 ¥7,630-¥280=¥7,350
世界21ヶ国、102の有名な建物を、
1/25スケールで再現したテーマパークだ。
102点のうち、ユネスコの世界文化遺産に
登録されている建物が42ある。
(入園料¥2,500)

東武ワールドスクウェアの
マスコットキャラクター、
トムとマイム。

時刻は午後1時30分、ウェルカムスクウェアの
「ミュージックモニュメント」が動いている。
カフェテリアでライスバーガーを食べながら、パンフレットを見る。
いざ「現代日本ゾーン」へ。まず目に飛び込んできたのが……、

1/25でも、相当でかい東京タワー。

近くには東京駅や国会議事堂もあるが、
どれも“ミニチュア”とはよべないくらいの大きさがある。
東京駅は、戦前のドーム屋根を再現。電車が動き、アナウンスも流れる。
東北新幹線も走っていた。200系後期車で、ダブルデッカーつき。

帝国ホテルや東京ドーム、代々木体育館などを見る。
どれも実物を見たことがあるが、上からの視点で見下ろせるのは楽しい。
成田空港なんて、実際に行っても全体像は把握できないだろうし。

ここからは、私が実物を見たことがない、海外の建物が並ぶエリアに入っていく。
まずはアメリカ。

何といっても、今はもう実物を見ることができない
世界貿易センター(ワールドトレードセンター)に尽きる。
手前には自由の女神、奥にはクライスラービルと、
エンパイアステートビル。

世界貿易センタービルの足元のにぎわいも、
人形で再現されていた。
ミニチュア人形の大きさと比較すると、
ビルの大きさがあらためて実感できる。
そして、その大きなビルを崩壊させた
テロの恐ろしさがあらためて思い起こされる。

エジプトゾーンへ。
ピラミッドの下にまだ雪が残っていた。
ありえない風景でまたおもしろい。ファンタジックですらある。

ヨーロッパゾーンでは、各国を代表する建物が、所狭しと立ち並ぶ。
パルテノン神殿とピサの斜塔とエッフェル塔が同時に見えたり、
オランダの風車の上にノイシュバンシュタイン城があったり。

凱旋門の両脇に、
サグラダ・ファミリアとウェストミンスター寺院、
その奥にビッグベンが並んでいる。
複雑なサグラダ・ファミリアの構造も、
立体模型だからわかりやすい。

近づいて見ると、細部まで本当に
よく作られているのがわかる。
(写真はバルセロナ大聖堂)

アジアゾーンへ。タージマハル、アンコールワット、
イランのマスジット・イ・シャー、ミャンマーのアーナンダ寺院、
故宮、雲崗の石窟、万里の長城など。
万里の長城で、三蔵法師御一行様を発見。

日本ゾーン。日本の歴史的建造物が再現されている。
数が多いので、私が行ったことのある場所だけ列記してみよう。
金閣、銀閣、二条城、清水寺、瑞巌寺、神戸風見鶏の館、道後温泉、
大浦天主堂とグラバー邸、熊本城、札幌時計台に旧道庁、そして守礼の門。
……つくづく私も、いろんな所に旅してるなあと思う。

東武ワールドスクウェアのホームページはこちら。

思いのほか長居して、ワールドスクウェアを出たのは閉園8分前の午後3時52分だった。
小佐越駅まで歩いてみる。歩道はあるが、横を通過する車のスピードが速く、
大型車が通るとちょっと怖い。あと、駅前に横断歩道がなく、渡るのがちょっと怖い。


小佐越(こさごえ)

4時3分、小佐越駅に到着。
アーチの上にトムとマイムが描かれている。
鬼怒川温泉駅に戻ろうと思ったのだが、
次の電車は4時36分。待ち時間30分以上か。

駅前のバス停を見てみよう。鬼怒川温泉駅行きバスは……、
4時4分!
うわ、バスが来た! 乗る!

バスは、さっき私が歩いた道を戻って、ワールドスクウェアに入り、
さらにその先へ。鬼怒川温泉駅着4時14分。
ゲーム路銀 ¥7,350-¥240=¥7,110


鬼怒川温泉

疲れた。
特に、雨の中で傘を差しながら、カメラを鞄から出し入れしてたんで、
傘を押さえるために首が疲れた。お茶を買って、待合室で飲んで休む。
首の痛みをやわらげる意味も含めて、温泉に入ってこようと思う。

テレビCMでおなじみの、ホテルニュー岡部へ。
日帰り入浴¥1,000、しかもタオルつき。
安いと思う。

大浴場に入る。岩風呂風の壁から、浴槽にお湯が流れる。
熱くもなくぬるくもなく、ちょうどいい湯加減。首・肩があたたまる。

お風呂から上がったら、全身の力が抜けたので、
ヨーグルトドリンクを飲んでくつろぐ。首・肩の痛みはなくなった。

きぬ川ホテル三日月(旧鬼怒川ホテルニュー岡部)のホームページはこちら。
岡部ホテルグループのホームページはこちら。

館内でゲームコーナーを探したが、残念ながら見つからず。
5時38分、鬼怒川温泉駅に戻ってきた。明日はここから再開しよう。
5時47分の電車で、宇都宮へ戻る。宇都宮駅到着は、昨日と同じ7時4分。

寒い屋外にしばらくいたせいか、また目の奥や首や背中に違和感が生じたが、
駅構内のお店で餃子を食べている間に、だんだん回復し、
食べ終わる頃には、違和感も疲れも抜けていた。

現在のゲーム路銀
¥7,110

今回のルート

今市観光協会  日光市のホームページ  日光観光協会のホームページ
とちぎ観光・物産ガイド  鬼怒川・川治温泉  SPA-K遊びしるべ
東武鉄道  JR東日本
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 53.栃木・埼玉編(2)」では、
引き続き鬼怒川温泉のテーマパークを巡る。
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