ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

61.ガンダム発ニューロマンサー行き
〜千葉・東京東部編(2)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥6,500




松戸

2006年6月17日。午前10時31分、松戸着。
翌日が市長選の投票日だそうで、
駅前で投票キャンペーンが行なわれている。

まず、前回時間切れで行けなかった
バンダイミュージアムへ向かった。

6階に上がり、キャラクターワールドへ(入場料¥300)。
まず、歴代ウルトラマンのマスク展示、
ウルトラマンVSベムラーの撮影の様子を再現した実物大ジオラマ、
ウルトラマンや怪獣の人形・玩具がずらりと並ぶ、「ウルトラマンゾーン」から始まる。

「仮面ライダーゾーン」では、1号ライダー、V3などのスーツや、バイク、
そしてこちらも数多くの玩具。さすがにバンダイの博物館だけあって、玩具の数は豊富。
クウガの撮影で実際に使用された武器もあった。

「スーパー戦隊ゾーン」はまず玩具から。合体変形ロボットがあるので、にぎやかだ。
さらに、各戦隊のロボット出撃シーンの映像を見られる。
(ゴレンジャーはバリブルーン、ジャッカー電撃隊はスカイエース)
撮影に使われたダイナマッハ(ダイナロボの頭部になる)など、メカのミニチュアも。
ゴレンジャーのスーツがあったのに感激。
やっぱり自分が子供の頃に見ていたヒーローだと、思い入れが違ってくる。

展示の隅っこにさりげなく、千葉麗子さんのサイン本があった。
インターネットの人でヨガの人な千葉さんも、かつてはジュウレンジャーだった。

仮面ライダーカブトが館内に現れて、こどもたちと記念撮影していた。

「スーパーロボットゾーン」。やはり超合金ロボットなどの玩具が充実している。
そもそも、“超合金”という言葉の由来がマジンガーZだし。
高さ50センチ近くある大型のロボット人形も多数。
私が子供の頃持っていた、スカイゼル(宇宙鉄人キョーダイン)もあった。

その先に、さまざまなバージョンのたまごっちや、女の子向け玩具の展示あり。
パッケージに写っている、島崎和歌子さんの写真が若い。

最後は「ゴジラゾーン」。映画の一場面を描いたジオラマが並び、
これまでのゾーンとはちょっと違った迫力がある。
歴代ゴジラ映画のポスターもあり、重厚な雰囲気に包まれた空間だった。

階段を上がって、ガンダムミュージアムへ(入場料¥500)。
いきなり、スペースコロニーの科学的な解説から始まる。
スペースコロニー1/30000の模型もある。

といっても、ここは天文関係の博物館ではなく、ガンダムの博物館。
次の部屋ではザクの実物大頭部がお出迎え。モノアイが動いている。
周りの壁を埋め尽くす、ザクの解説文は圧巻。
その中に「ザク誕生の経緯」という項目があるが、決してアニメ製作裏話などではなく、
物語世界の中でザクが開発されるまでの歴史が説明されている。

さらに、ガンダムの各部メカニズムの解説まで。
どうやらこのミュージアムは、
“ガンダムの世界の中に、もしガンダムをテーマとした博物館があったら”
というコンセプトで作られているようだ。
まさにこの空間は、リアリティーを持った「宇宙世紀ダブルオー××」の世界なのだ。

そしてガンダムの等身大模型(上半身)。
喫茶スペース「G-STYLE CAFE」があり、ガンダムを見ながら食事ができる。
(G-STYLE CAFEは入場無料)
最後に、歴代ガンダムの名戦闘シーンの映像が、小型モニターに映し出されていた。

ガンプラことプラモデルの展示は、店舗スペース「G-base」にて。
私が子供の頃に持ってた、量産型ザクもあった。

このほかバンダイミュージアムには、
ガシャポンがこれでもかとばかりに立ち並ぶ「ガシャポンワールド」や、
壊れたおもちゃを修理する「おもちゃ病院分院」(金曜日午後1時〜4時30分)、
おもちゃショップの「萬代屋」などがある。

バンダイミュージアムのホームページはこちら。
(※バンダイミュージアムは8月末日で閉館し、栃木県壬生町・おもちゃのまちに移転するそうです)


正午になった。続いて向かったのは、戸定が丘歴史公園。
駅前の案内板を参考に、イトーヨーカドーの前を右に曲がり、あとはひたすらまっすぐ進む。
ペデストリアンデッキがかなり長く続く。その後の歩道も整備されていて、歩きやすい。
ただし気温は上がり、蒸し暑くなってきた。

戸定が丘歴史公園に到着。
徳川慶喜の弟、徳川昭武(あきたけ)の別邸で、
明治17年(1884年)に建てられた、
戸定邸(とじょうてい)が保存されている。
今年、国の重要文化財に指定されたそうだ。
明治時代の徳川家の住宅で唯一、一般公開されている
(戸定歴史館との共通券は¥240)

先に戸定歴史館に入り、徳川昭武について学ぼう。

昭武は将軍慶喜の弟で、少年の頃、禁門の変に出陣。
慶喜に高く評価され、御三卿の清水徳川家を継ぐ。
13歳のとき、将軍の名代としてパリ万国博覧会に出席。
明治維新に際して帰国し、最後の水戸藩主となった。
明治16年(1883年)、水戸家当主の座を退き、
翌年に戸定邸が完成した後は、狩猟、釣り、陶芸、写真などにいそしんだという。

展示は写真が中心。とはいえ江戸・明治期の写真だから珍しい。
パリ万博の際に撮られた昭武の写真は、まだ若干あどけなさが残る。
イギリスの新聞では、昭武を「次期将軍の有力候補」と紹介していたそうだ。
戸定邸で撮られた写真も多く、
昭武本人や、家族、慶喜、そして当時の戸定邸の様子が、鮮やかに写し出されていた。

戸定邸に入る。木造・畳敷きで、一見簡素に見えるが、
奥に進むと、すごく広い家だということがわかる。

庭は洋風の芝生広場。
この写真には写っていないが、江戸川がよく見えた。
もっと天気が良ければ、富士山も見えるらしい。
緑の中でリフレッシュして、
いよいよ今日のゲーセン巡りに向かう。

戸定邸・戸定歴史館のホームページはこちら。

(※実は当時、松戸にはメクマンという、
レトロゲームが数多く残るゲームセンターがあったのだが、私は知らなかった)


駅到着午後1時36分。この後、船橋方面へ向かいたい。
新京成に乗るという選択肢もあったが、まずは常磐線で新松戸に立ち寄ることにした。
ホームに下りたらちょうど、1時40分発の東京メトロ6000系が入ってきた。
発車。前回快速で通った区間をまた通る。北松戸、馬橋と停車。
馬橋に、「鉄道用品株式会社」「古枕木あります」と書かれた倉庫あり。
総武流山電鉄の車両がホームに止まっている。今日は黄緑色の「若葉」号だ。

1時46分、新松戸着。
ゲーム路銀 ¥6,500-¥150=¥6,350


〜北松戸〜馬橋(まばし)〜
新松戸

高架下に入口がある新松戸駅。

総武流山電鉄の幸谷(こうや)駅も近かった。
アパートの下が駅ホームになっている。
ちょうど馬橋行きの「明星」号がやってきた。

駅前をひと回りしたが、ゲーセンは見つからず。ここからは、武蔵野線で南下しよう。
階段で高架ホームまで上り、2時11分発の南船橋行きに乗る。205系武蔵野線バージョン。
高架なので見通しがいい。いったん切り通しに入ってまた高架。一戸建てが立ち並ぶ。
緑地を通る。「21世紀の森と広場」だろうか。
トンネルに入ったところが、次の新八柱駅。14分着。ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥6,350-¥150=¥6,200


新八柱(しんやはしら)

新八柱で降りた理由は、
ここにゲーセンがあるという情報を得たから。

新京成の八柱(やばしら)駅。
思いのほかビルが新しいことに驚く。
八柱駅第2ビルの2階に、AGスクエアがあった。

行ってみると、ビルの2階全体がAGスクエアだった。
メダル、プライズ、プリクラ、通信対戦……、ビデオゲームもあった。
しかも『ミスタードリラーG(グレート)』があった!
5機設定ということもあって、エジプト面で1555mまで達した。
ゲーム路銀 ¥6,200+¥1,400=¥7,600

次の電車は2時55分。出発してすぐ地下から抜ける。左手に墓地(八柱霊園)が一瞬見えた。
高架の東松戸駅に停車。車窓右手に、北総鉄道の駅がある。
切通しと高架が入り交じる。相変わらず一戸建ての家が多いが、
市川大野を過ぎると集合住宅も目立ってきた。一方で農地も見える。
船橋法典。島式ホームがやけに広いが、これはこの駅が、中山競馬場の最寄り駅だから。
競馬開催中だったら立ち寄りたかったが、しばらく中山開催はない。
ホームも穏やかな様子。切通しなので競馬場は見えなかった。
日本中央競馬会(JRA)のホームページはこちら。

高架の下に、畑とビニールハウスが増えてきた。
3時6分、西船橋で降りた。
ゲーム路銀 ¥7,600-¥210=¥7,390

集合住宅が立ち並ぶ景色が、ホームから見える。
すぐ近くに畑があるような場所とは思えない。


〜東松戸〜市川大野〜船橋法典〜
西船橋

駅の中は「Dila西船橋」となっていて、内装が新しい。
カレー屋で昼ご飯を食べた。うまい。

駅の外観も最近改装したようで、ごく新しい。
JR武蔵野線・総武線・京葉線、東京メトロ東西線、
そして東葉高速鉄道が集まるターミナル駅だ。

京成西船駅まで歩いてみたが、
ゲームセンターは見つからず。

西船橋駅に戻ってきた。

ここからは総武線に乗って、千葉を目指そう。
3時58分の各駅停車津田沼行きを待つ。
別のホームに東西線の車両が停車中。
ホームのない線路を、房総ビューエクスプレスや
成田エクスプレスが通過する。

E231系に乗った。左を快速のE217系が通過していった。

次の船橋で下車。4時ちょうど着。
ゲーム路銀 ¥7,390-¥130=¥7,260


船橋

南口前の通りはにぎやかだった。人がすごく多い。
ざっと見てみるが、ゲーセンは見つからず。

北口は東武百貨店になっている。
船橋は、東武野田線の終点でもある。
かつてこの駅で、柱広告を出していたことを思い出した。

北口側にもゲーセンは見当たらなかった。総武線で津田沼まで移動することにしよう。
船橋にも津田沼にも快速は止まるが、
成田エクスプレスが来るため、次の快速は15分も後の4時40分。
一方、各駅停車は4時31分。こちらに乗ることにした。しかし……、

「快速エアポート成田、成田空港行きがまいります」

時刻は4時30分。しまった! 快速エアポート成田を、成田エクスプレスと勘違いしてた!
今から快速ホームに走っても間に合わない。
まあ、1駅止まるか止まらないかの差だからいいか。

4時31分の各駅停車は、そのエアポート成田と並走。しかし東船橋で快速に置いていかれた。
習志野運輸区からの線路が、右後方から合流する。
4時36分、津田沼着(ゲーム路銀 ¥7,260-¥150=¥7,110)。
大船行きの臨時特急「あやめ祭り」(E257系500番台)が止まり、また出て行った。


〜東船橋〜
津田沼

津田沼では、駅の東西南北にゲーセンがあるらしい。まずは南へ。
サンペデックにナムコランドがあるらしいが、見つからなかった。
館内案内図を見ると、ナムコランドがあるはずの6階が空欄になっていた。


駅北口へ移動。
ペデストリアンデッキから下りて西へ。

GAOを見つけた。プライズ、プリクラ、音ゲー、通信があり、にぎわうが、
面クリアーものはなし。

アミューズメントエース。
1階はプライズ、プリクラ、メダル、通信で、
2階にビデオゲーム多数。広い。

ビデオゲームの多くは対戦格闘やシューティングだが、
これだけ広いから、ほかのゲームも多い。
『ナムコクラシックコレクション』のVol.1もVol.2もあった。
¥50でVol.2の『ディグダグ』アレンジをプレー。
11面クリアー。12面のボスにやられる。(ゲーム路銀 ¥7,110+¥500=¥7,610

北にはパルコ。B館6階のプレイシティキャロットへ行くが、プライズ、プリクラ、大型機。
東にはPIA。プライズ、プリクラ、メダル、大型機、通信(特に『麻雀格闘倶楽部』)。
大きくて、内装がきれいで、人気のある店舗だが、ゲーム路銀は稼げず。

さらに東へ移動。新京成電鉄の新津田沼駅を通って、イオン津田沼ショッピングセンター。
3階のモーリーファンタジーは、広々とした、こども向けのゲームコーナーだった。
プライズ、キッズもの、メダルと、小さなステージまであった。
さすがにゲーム路銀は稼げず。津田沼では結局、プラス¥500だった。

駅到着午後5時57分。次の目的地は稲毛。
快速が来るのは6時6分、各駅停車は6時1分。
しかし、各駅停車が3分遅れているそうなので、快速ホームに移動。
快速のE217系も、2分ほど遅れて到着したけれど。

出発してすぐ、右手に千葉工業大学のキャンパス。緩行線(各駅停車)、京成線と並行。
右に幕張車両センター。特急E257系の車両が止まっていた。幕張本郷駅はその向こうか。
高速道路をくぐる。右の線路に、かつてワンダースワンの旅で何度も乗った113系車両。
幕張で貨物列車とすれ違う。川を渡った。高架から家並みが見える。
新検見川通過。右に工場がある。

稲毛着6時14分。
ゲーム路銀 ¥7,610-¥160=¥7,450


〜<幕張本郷〜幕張〜新検見川(しんけみがわ)>〜
稲毛(いなげ)

稲毛駅東口の近くにある、

ムー大陸というゲーセンへ。
プリクラ、プライズ、メダル、通信に加えて、
ビデオゲームも多い。

ビデオゲームではやはり、対戦格闘がにぎわっているが、一方で、
『グラディウスII ゴーファーの野望』『ファイナルファイト』など懐かしいゲームも。
そんな中から『R-TYPE』をプレーしてみた。だが、古いから簡単だとは限らない。
1面もクリアーできずにゲームオーバー。
ゲーム路銀 ¥7,450-¥100=¥7,350

路銀は減らしたけど、何とか今日中に千葉駅まで行ける。
6時52分の各駅停車千葉行きを待つ。
日が暮れて涼しくなってきた。飛行機が上空を通過する。

E231系発車。左に大きな集合住宅。それを過ぎると左右とも住宅地に。西千葉駅。
国鉄カラーの特急とすれ違った。大きな建物が多くなってきた頃、
私の乗る電車は、千葉駅のホームに滑り込んだ。6時57分着。
ゲーム路銀 ¥7,350-¥150=¥7,200


〜西千葉〜
千葉

千葉駅。入口の真上に、
千葉都市モノレールが通っている。

ハイテクセガ千葉へ。1階はプライズ、プリクラ。特にプリクラのスペースが広い。
2階は通信対戦中心で、あと対戦格闘。3階は、……あっと、別の店か。
ゲーム路銀を稼げず残念。

アドアーズ千葉へ。1階はプライズ、プリクラ、通信、2階はメダル。
3階があったが、3階もメダルだった。

午後7時25分、これで今日のゲーセン紀行は終了。
ファミレスを見つけたので、立ち寄って晩御飯を食べた。
食べ終わって駅に向かう途中、雨が降り出した。
梅雨のさなか、よくここまで天気が持った。

現在のゲーム路銀
¥7,200

今回のルート


松戸市観光協会  船橋市観光協会  習志野市のホームページ  千葉市観光協会
ちばの観光まるごと紹介(千葉県)  JR東日本千葉支社  京成電鉄  新京成電鉄
東武鉄道  東京メトロ  北総鉄道  東葉高速鉄道
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 62.千葉・東京東部編(3)」では、
塩竈以来久しぶりの海岸へ。
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