ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

62.建つたてもの物語
〜千葉・東京東部編(3)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥7,200




千葉

2006年6月25日。
千葉へ向かう途中、
津田沼でトイレに行って戻ってきたら、
次の電車まで15分も待つはめに。
千葉駅到着は11時36分。

千葉駅近くにある、ふくろうの交番。

今日はまず、千葉都市モノレールに乗ろう。
長いエスカレーターを上ると、地上の喧騒も遠ざかる。
11時53分発の千城台(ちしろだい)行きに乗った。

千葉都市モノレールは、レールから車体を釣り下げる「懸垂式モノレール」。
路線全長15.2キロで、懸垂式では世界最長。ギネスにも認定されている。
(ちなみに跨座式も含めると、大阪モノレールが世界最長となる)
下にレールも何もないのが、ちょっと不思議な感覚。
千葉公園の池が左手車窓から見えたが、写真を撮り損ねた。
スポーツセンターを出ると、野球場越しに観覧車が見えた。

12時4分、降りたところは動物公園駅だ。
ゲーム路銀 ¥7,200-¥320=¥6,880


〜千葉公園〜作草部(さくさべ)〜天台〜穴川(あながわ)〜スポーツセンター〜
動物公園

目の前にある、千葉市動物公園に入った。
(入園料¥500)

緑がいっぱい。
色とりどりの花も咲いている。

千葉市動物公園は、7つのゾーンと遊園地「ドリームワールド」から成る。
まず、モンキーゾーンへ。ニホンザルのサル山に始まり、
ぶら下がるフクロテナガザル、飛び跳ねるワオキツネザル、
木の枝を使って蜜をなめるオランウータン、そしておなじみゴリラやチンパンジーなど。

動物科学館には、熱帯の鳥類(ナマケモノがまぎれていた)、
コウモリやアルマジロなど夜行性の動物、小さなサルなどがいた。
クロミミマーモセットの顔が、人間のように見えた。

子ども動物園には、モルモット、インコ、ゾウガメなどがいる。羊や牛、馬とも触れ合える。
そしていよいよ、私が動物公園に来た最大の目的、小動物ゾーンへ。
あの“立つレッサーパンダ”こと風太(フウタ)くんがいる場所だ。

昼休みが終わる少し前のようで、レッサーパンダのスペースの前に人だかりができていて、
風太くんの登場を、今か今かと待ち構えている。
午後1時。小さく歓声が上がる。出ましたスター、風太くん。
地面に置かれた笹を食べている。

私がメモを取っている間に、「オー」と声が上がったので顔を上げると、

遂に風太くんが立ち上がった。
2本の足でしっかり立って、
竹に挿された笹を食べている。

1、2分ほどして、風太くんはまた四つ足に戻り、そこらを歩き回る。
四つ足でもこもこ動く姿もかわいい。思わず顔がほころんでしまう。
1人で動物園に来てレッサーパンダを見てにやける35歳の男というのもどうかと思うが。

ちなみに、風太くんと、メスのチィチィとの間に最近、こどもが生まれたのだが、
さっきの動物科学館で、その出産時の映像が公開されている。

すっかり風太くんに人気が集中してしまったが、小動物ゾーンにはほかにも、
コツメカワウソやアカハナクマなど、愛らしい動物たちがいた。

小動物ゾーンの裏が、家畜の原種ゾーン。
のんびりとくつろぐラマ、水牛、モウコノウマにヤク、ラクダ。
シチメンチョウがホロホロと鳴くが、真横のバイソンは意に介さず。

草原ゾーンにはシマウマ、ダチョウ、フラミンゴ、カンガルー、キリン、そして象。
鳥類・水系ゾーン。
“動かない鳥”ハシビロコウといえば、上野や伊豆シャボテン公園でも有名だが、
この動物公園にいる2羽も、あんまり動かない。
ペンギン・アシカ舎には地下通路もあり、水の中での様子も見られる。
(たまたま私が通ったときには、ペンギンもアシカも地上に集まっていたが)
子連れのタンチョウや、ワシやフクロウもいた。

最後に遊園地「ドリームワールド」を見て、動物公園駅へ戻った。

千葉市動物公園のホームページはこちら。

駅着午後2時12分。ちょうど2時14分のモノレールがやってきた。
さっきは気づかなかったが、野球場の近くに陸上競技場もあった。

千葉競輪を過ぎると、千葉公園。
今度は池の写真を撮れた。
千葉駅着2時25分。(ゲーム路銀 ¥6,880-¥320=¥6,560

2時37分発の、内房線快速君津行きに乗ろう。
隣の外房線ホームには、113系が止まっている。
ワンダースワンの旅でよく乗った、
懐かしい電車だ。

しかし私が乗る電車は、新しいE217系だった。
ただし、新しいといっても
デビューから10年以上経っていて、
やはりワンダースワンの旅でよく乗っている。

モノレールの線路が左へ離れていく。アパート・マンションが立ち並ぶ。
本千葉通過。その前に京成の千葉中央駅があったはずだが、見落とした。
右手に、赤白に塗り分けられた煙突が増えてきた。
並行する京成千原線が右に分かれた後、上を通って左へ抜ける。
高架から地上へ。右から高架の京葉線が寄り添ってくる。
2時41分、蘇我で降りた。(ゲーム路銀 ¥6,560-¥180=¥6,380
雨が降ってきていた。駅で折りたたみ傘を買う。


〜本千葉〜
蘇我(そが)

蘇我から先は、7年前に
ワンダースワンの旅で来たルートを
逆向きに移動しようと思う。
蘇我駅には、Dila蘇我が増設されていた。

西口駅前のロータリーに、
千葉市「花の都・ちば」の
シンボルキャラクター「ちはなちゃん」と、
サッカーボールを組み合わせた
モニュメントがあった。
近くにジェフ千葉の本拠地、
フクダ電子アリーナができ、
蘇我駅がその最寄り駅となったのだ。

さらに、JFE(川崎製鉄)の敷地に、
「ハーバーシティ蘇我」がオープンしている。
無料巡回バスの乗り場が駅前にあった。
このバスに乗って、ハーバーシティの一角、
「フェスティバルウォーク」へ行こうと思う。

10分間隔でバスが出ているせいか、車内は座れる程度にすいていた。
正面に巨大な工場が見え、左にフクダ電子アリーナが見えたところでバスは右折。
工場群の中に、ホームセンター「ホームズ蘇我」。その隣に「アリオ蘇我」。
ここでいったんバスが止まり、半数近くの乗客が降りた。

さらにバスは進む。アリオの広い駐車場が、車で一杯だ。
フェスティバルウォークが見えてきた。
いったん通り過ぎて折り返し、駐車場の中に停車した。

フェスティバルウォークには、
女性向け温浴施設「スパビューナ」、
魚市場「旬(とき)の市場」、
シネコン「XYZ(エクスワイジー)シネマズ」、
コミック&インターネットカフェ「アプレシオ」
などがあるらしい。
イベントが行なわれているようで、
和太鼓の音が聞こえてくる。

フェスティバルウォークの前に、
海が広がっている。
いかにも工業地帯の海ではあるが、
ゲーセン紀行では実に、
宮城県塩竈市以来となる海なのだ。
対岸には千葉ポートスクエアの建物が見える。

スパビューナの前を通り、魚市場の中を抜ける。
太鼓の演奏が続く広場の先に、
セガアリーナ蘇我があった。
そう、私がフェスティバルウォークに来たのは、
このゲーセンがあるからなのだ。

内装は『クレイジータクシー』
モチーフになっていて、
信号機やアメリカの道路標識、そして、
実車のクレイジータクシーも
1台展示されていた。

ゲーム機の配置は、ゆったりとしていて、
プライズ、プリクラ、メダル、大型、通信と並んでいる。
2階にはムシキングワールドも。
もちろん『クレイジータクシー』もあるが、私はこのゲームがあまり得意じゃない。
ここでは何もプレーできないかなあと思っていたところ、
アップライト筐体の並ぶスペースを発見。しかも『ミスタードリラー2』があった!
5機設定だったこともあって、エジプト面で1840mまで到達!
ゲーム路銀 ¥6,380+¥1,700=¥8,080
セガアリーナの一角にあるホットドッグ屋さんで昼食をとった。

フェスティバルウォーク蘇我のホームページはこちら。
ハーバーシティ蘇我のホームページはこちら。

雨はほぼ上がった。バス停にちょうど止まっていた、4時22分のバスに乗る。
アリオで多くのお客さんが降りたので、そこから座れた。

ホームズを出てから、渋滞に巻き込まれる。
その間に、フクダ電子アリーナの写真を撮った。
フクダ電子アリーナのホームページはこちら。
蘇我駅到着は4時39分。

さあ、ここからは京葉線だ。4時49分発の各駅停車東京行きに乗ろう。
やってきたのは205系京葉線仕様。
発車してすぐ、左手にハーバーシティが見えた。その奥に大きな煙突。
フェスティバルウォークを過ぎると海が見えるが、すぐ遠ざかる。
右手に千葉ポートアリーナ、左手にポートタワーが見えた。
昔はこの辺り、工場ばかりだったが、しばらく来ない間に住宅がずいぶん増えたようだ。

4時53分、千葉みなと駅着。
ゲーム路銀 ¥8,080-¥180=¥7,900

ホームから、千葉都市モノレールが見える。
千葉市動物公園の広告車両が
出て行くところだった。


千葉みなと

千葉みなと駅南口。
この駅前も、つい最近まで
建物があまりなかったのだが、
今はマンションがいくつか建ちつつある。

千葉ポートタワーへと歩く。15分ほどで到着した。

千葉ポートタワーは1986年(昭和61年)、千葉県民500万人突破を記念して建てられた。
タワーの高さは125.2メートル、展望室は112.7メートルのところにある。
外がよく見えるエレベーターに乗って、展望室へ。
室内に七夕の笹飾りがあった。もうそんな時期か。

今日はこういう天気だから、
あまり遠くまでは見通せない。
幕張新都心もシルエット。
それでも、広い海に行き交う貨物船や、
臨海工業地帯、千葉の市街地などを、
俯瞰で眺めることができて、楽しい。

タワーの足下、ポートパークは、
木々や芝生の緑があふれている。

1階に戻る。千葉ロッテマリーンズとジェフ千葉の
選手ユニホームやボールなどが展示されている。
売店にはペナントがあった。今どき珍しい。気にはなったが、結局買ったのはストラップ。

また、県内がロケ地になったドラマや映画の紹介も。
『タイヨウのうた』(平砂浦)や『純情きらり』(房総のむら)に交じって、
『トリビアの泉』まで。
そうか、落ちない飛行機のおもちゃを走らせたのって、このタワーの屋上だったっけ。

ポートパークには砂浜もあった。
(人工海浜ビーチプラザ)

千葉ポートタワーのホームページはこちら。

駅に戻る途中、また雨粒がぽつりぽつりと落ちてきた。駅到着6時25分。次の上りは38分。
日曜なのに、なぜか高校生がホームに多数。
特急さざなみ(E257系)が通過。千葉モノレールも向こう側で行き来する。
やがてやってきた6時38分の快速は、青い201系だった。

左側は、工業地帯の中に保健施設やMr.MAXなどがある。セガワールドもあるはずだが、見えない。
やがて左右とも、大きなアパート群となる。

6時41分、稲毛海岸駅で降りた。
ゲーム路銀 ¥7,900-¥150=¥7,750


稲毛海岸

ここから稲毛海浜公園に行こうと思っていたが、
もう日が暮れかけているので、今回は断念。

駅前のマリンピアに寄る。
ワンダースワンの旅でも来た場所だ。

ジャスコのおもちゃ売り場は健在だが、テレビゲームは見当たらなかった。
例外はテトリスJr.や魔界村、バブルボブル等の液晶ゲーム。
エポック社が販売元になっている。

その売り場の向かいに、ゲームコーナー「チップスナムコランド」がある。
プライズ中心で、ほかにプリクラ、メダル、乗りもの、キッズもの、大型機。
アップライト筐体で『超(スーパー)ドラゴンボールZ』が2台あったが、
やったことがないゲームなのでプレーせず。
午後7時20分、今日はこれにて終了。

現在のゲーム路銀
¥7,750

今回のルート


千葉市観光協会  ちばの観光まるごと紹介(千葉県)
JR東日本千葉支社  千葉都市モノレール
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 63.千葉・東京東部編(4)」では、
遂に幕張新都心へ。
「日本縦断ゲーセン紀行 61.千葉・東京東部編(2)」に戻る


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