ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

66.きっかけはノスタルジー
〜千葉・東京東部編(7)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥8,560




船の科学館

2006年8月23日。11時57分、船の科学館駅着。

駅を出て、まずは前回見られなかった
船の科学館へ。

建物に入る前から、充実した屋外展示が見られる。
深海潜水艇や双胴実験船、
潜水調査船しんかい2000(特別公開)、
海底ハウス「歩号(あゆみごう)I世」、
大型船用スクリュープロペラ等。

隣のプールが大盛況。今日は雲が多めではあるが、日差しは強く、暑い。
日差しを避けるように館内へ入る。ここもお客さんが多い。
豪華客船を思わせるロビーから展示室に入る(羊蹄丸、宗谷との共通券¥1,000)。
江戸時代の弁才船(べざいせん)が出迎える。5分の1模型とはいえ、かなり大きい。

まずは船の歴史の解説から。南米のアシの舟に始まり、帆船、蒸気船、豪華客船に貨物船。
大きな船の模型が並ぶ。特に日本の貨物船や貨客船が充実。
戦前の貨物・貨客船には、太平洋戦争で攻撃を受けて、沈没したものも多かったようだ。

展示は、船が浮かぶ仕組み、ディーゼル機関などの動力やプロペラ、
船の構造と造船、海洋開発と深海、と続く。

2階へ。ここでは船を役割別に紹介。
さまざまな貨物船。積み荷によって、船の形が全然違うのがおもしろい。
フェリーや、高速船、ホバークラフト、クルーズ客船。
港の様子と、そこで活躍する船。漁業と漁船。
巡視船や海難救助など、海の安全と環境を守る仕組み。

さらに、旧海軍と海上自衛隊の船。
大和をはじめとする戦艦の模型は、いろんなものを超越した迫力があり、圧巻。
最後は一転してレジャー用の船。ヨットやモーターボートから水上スキーまで。

3階へ。ここでは日本の船、特に江戸時代のものが紹介されている。
高瀬船などの川船。大名の乗る川御座船(かわござぶね)。
商船として活躍した、北前船などの弁才船。

ラジコン船を動かせるコーナーあり。
向こうに、ゆりかもめの高架と駅がある。

東京海上保安部の海上交通管制室があり、仕事の様子を窓から見られる。

展示に戻ろう。古代の丸木舟(地域によっては近代まで丸木舟が使われていたらしい)。
遣唐使船や朱印船、安宅船(あたけぶね)など、江戸時代より前の船の模型。
江戸時代に入る。将軍の御座船「天地丸」や、海御座船も模型化されている。
漆が塗られていて、模型からでもその豪華さが伝わってくる。
そして、黒船来航後の洋式帆船・蒸気船。
咸臨丸や、観光丸(現在ではハウステンボスで復元されている)の模型もあった。

「マリタイムサルーン」の展示は、映画『日本沈没』にちなんだ企画展。
大陸移動、深海調査について。

4階はレストラン、5階はホールで、6階は航海の仕組みについての展示。
計器類などが展示され、操船シミュレーションもある。

船の科学館に入ったのは正午頃だったが、現在、時刻は午後1時45分。
だが船の科学館はまだ終わらない。
いったん1階ロビーに下りよう。途中、南極の石や、なぜか虎とライオンのはく製が。
1階からエレベーターに乗って、地上70メートルの展望塔へ。

台場のホテル越しにレインボーブリッジ。
フジテレビも見える。
駐車場の車やバスの数がすごい。

真下のプールには人がいっぱい。
プールサイドにある灯台も貴重なもので、
左は1879年(明治12年)建設の大瀬埼灯台、
右は1872年(明治5年)建設の安乗埼灯台。

パレットタウンの大観覧車は、
真横から見る形になる。

船の科学館は、レインボーブリッジができるはるか前、1974年(昭和49年)からあった。
展望塔内には、1988年(昭和63年)にここからの景色を写した写真がある。
今と違って、本当に何もない空き地だった。
ここには私、小さい頃に一度来たことがある。
確か、アポロが持ち帰った月の石が展示されていた、1978年(昭和53年)だったと思うが、
そのときどんな景色を見ていたか、残念ながら記憶にない。

南極観測船宗谷と、青函連絡船羊蹄丸が見える。
次はこの2隻を見に行こう。

いったん外へ。戦艦陸奥の主砲が、静かにたたずんでいた。

南極観測船「宗谷」を見る。
もともとは1938年(昭和13年)に
進水した貨物船だそうで、
その後、海軍の特務艦、引揚船などを経て、
南極観測船になったのは1956年(昭和31年)。

船員の部屋や食堂などを見ることができる。南極の氷や石も展示されている。
一部の部屋には人形も配置され、当時の様子を再現。
狭いスペースに、生活に必要な施設が、よく収まっている。
しかしベッドは小さいし、通路の天井は低い。赤道付近では暑さもこたえたという。

ある部屋の壁に、文字が書き込まれていた。
「偉大な宗谷よさようなら いつの日か又逢いに来る 53.10.2」

青函連絡船「羊蹄丸」は、
1965年(昭和40年)に造られた。

海をイメージした「シー&シップワールド」を経て、「青函ワールド」へ。
そこには昭和30年代の青森駅が再現されていた。
魚屋やリンゴ屋、露店が駅前に立ち並ぶ。今の青森駅からは想像もつかない風景だ。

駅の中では、ダルマストーブの周りに集まる人々、行商の親子、
鉄道弘済会の売店、出札所などが、等身大の人形を使って再現されている。
駅構内の空間が完璧に形作られているせいか、一瞬、人形と人との区別がつかなくなる。

青函連絡船のドキュメンタリー映像が流れていた。
その隣には、DE10ディーゼル機関車、スハフ44客車も再現されている。
人形はそれぞれ(動かないけど)しゃべるので、しばらく見ていても飽きない。

上の階からオープンデッキに出れば、JNR(国鉄)マークが輝く煙突も間近に見られる。
船のブリッジにも入れる。品川・大井埠頭が正面に見えた。


おみやげ屋をのぞいて、時計を見たら、午後3時20分。
滞在3時間以上。船の科学館ってやっぱりボリュームがある。
昼ごはんも食べていないので、科学館のへさき部分にあるレストランでカレーを食べた。

船の科学館のホームページはこちら

3時47分のゆりかもめに乗った。
船の科学館と、水面きらめくプールを後にする。
潮風公園と首都高を越え、右折。

ホテル日航東京と、
ホテルグランパシフィックメリディアン。
二つのホテルに挟まれた場所に台場駅がある。
3時49分、ここで降りた。
ゲーム路銀 ¥8,560-¥180=¥8,380


台場

平日なのに人の数がすごい。
暑くて、早稲田実業の斎藤投手ばりにハンカチで汗を拭く。
ただ、ほんの1時間前に、打ち水イベントが行なわれたそうで、
これでも温度は下がっているらしい。

台場といえば、
自由の女神越しのレインボーブリッジ。
自由の女神像は1998年〜1999年、
「日本におけるフランス年」を記念して
パリ市から移設されていた。
いったん撤去されたが、好評だったため
2000年、新たなものが造られた。

アクアシティお台場、
そしてフジテレビである。
8月31日まで、「お台場冒険王」開催中。

アクアシティお台場のホームページはこちら

フジテレビの25階にある、
球体展望室に行こうと思ったが、
何とエレベーターが45分待ち!
平日なのに。

とりあえず、エスカレーターで
行ける所まで行ってみる。

エスカレーターの上の「屋上庭園」は、「めざましファミリーZONE」になっていた。
ステージ上で「めざまし体操第2」が行なわれている。
いろんなショップがあり、その中に『どこでもいっしょ』のトロが出てくる、
「トロと旅する」のショップもあった。
ふとプレイステーションの行く末を案じた。PS3って売れるんだろうか?
せっかくトロがこういう場所で存在感を示しているんだから、
ファミリー向けの部分は活かしたほうがいいと思うのだが。

エレベーターに向かって、本当に長い行列ができている。
仕方ない、展望室はあきらめよう。

別会場の「冒険ランド」が見えた。
ここから見ても、人がいっぱいいるのがわかる。
一昨年、フットサルを見に行ったことを思い出した。

ヴィーナスフォートと大観覧車も見える。

「TVコネクションカフェ」という店があったので、休憩したいと思ったが、
ここも入口に行列ができていて、入れず。
TVにコネクションを作るのも難しいようだ。

おみやげ屋のFアイランドを回った後、エスカレーターで5階に下りた。
スタジオプロムナード。スタジオの様子が見られるが、今日は収録がなかった。
もっとも、真っ白いスタジオもなかなか見られないものだが。

それよりもその周りにある、フジテレビ各番組にまつわる展示が充実している。
『トリビアの泉』司会者衣装と金の脳・銀の脳。『サザエさん』の町のジオラマ。
『FNS27時間テレビ』で笑福亭鶴瓶さんが全身金色になったときにはいてた鉄のパンツ。
ちょっと懐かしい『LOVE LOVE あいしてる』で、
いろんなアーティストがサインした“しのらテーブル”。
『めちゃイケ』のしりとり侍の叩き棒、etc.

さらにエスカレーターで下へ。エレクトリカルパレードの曲が流れていたので、
エスパー伊東さんでも出てくるのかと思ったらそうではなく、
フジテレビ前から東京ディズニーリゾートまで無料バスが出ているということで、
その告知のために曲が流れているのだった(8月31日まで)。

地上にも、いろんな番組に絡んだ
アトラクションがいっぱい。
ざっと見て、フジテレビを後にした。
フジテレビジョンのホームページはこちら

台場駅から5時22分の電車に乗る。
左はアクアシティ、メディアージュ、デックス東京ビーチ、右はフジテレビなど、
大きなビルの間を抜けて、5時23分、お台場海浜公園駅で下車。
ゲーム路銀 ¥8,380-¥180=¥8,200


お台場海浜公園

関東の駅百選、お台場海浜公園駅。
駅を出て、海側への階段を下り、
横断歩道を渡ると、そこが
お台場海浜公園だ。

芝浦方面が夕焼けに染まる。
大勢の人が、デッキのふちに腰掛けて
茜色の空を見つめている。

お台場海浜公園のホームページ(東京港埠頭公社)

デックス東京ビーチのほうから、
最近テレビCMでよく聞く、Tata Youngさんの歌が聞こえてくる。
レインボーブリッジの下に見える、第三台場にも行ってみたいが、
今から行くと、途中で日が暮れそうなので、次回に持ち越すことにした。

デックス東京ビーチへ移動。

屋外に小さなステージがあった。もうステージ上に人はいなかったけど、
Tata Youngさん宛ての花が飾られていた。
じゃ、さっきのはCDとか有線とかじゃなくて、本人が生で歌ってたのか!

東京ジョイポリスは、このデックスの中にあるが、
面クリアータイプのビデオゲームは多分なかったはずなので、中には入らず。
ただ、のどが渇いたので、
ジョイポリスの入口でディッピンドッツ・アイスクリームを食べた。

それにしても、フジテレビといいデックスといい、
歩いているカップルが、おしゃれでかっこいい人ばかり。
こんなとこに自分がうろついてていいんだろうかと、不安になってきた。

時刻は午後6時ちょうど。エスカレーターに乗って、台場一丁目商店街へ。
昭和30年代の繁華街の雰囲気が再現されている。

思いがけないことに、ここでテレビゲームを見つけた。
古いパチンコ台やエレメカが並ぶ中に、『ギャラクシアン』があったのだ!
テーブル筐体。インストラクションカードを見ると、アイレム版のようだ。
プレーしてみた。旗艦の形がちょっとバグってたり、弾が見づらかったりしたが、
それでもどうにか4面までクリアーした。
ゲーム路銀 ¥8,200+¥300=¥8,500

別の店には『1942』もあった。でもこのゲームで面数を稼げる自信がないので敬遠する。

以前『もしもツアーズ』で見たことがある、「ひばりかふぇ」に入って休憩。
美空ひばりさんの映像を見ながら、“フレンチぱふぇ”を食べた。
ひばりさんが好きだったというフレンチトーストが、この店の看板メニューだが、
フレンチぱふぇはそれをパフェに入れたもの。
このトーストがおいしい。バターの味が程良く効いている。

さっき『1942』があった
「一丁目プレイランド☆アポロ」に戻ると、
テーブル筐体が何台かあるのを見つけた。
ドンキーコング、パックマン、ディグダグ、
そしてインベーダー。
ラインナップが絶妙である。

いちばん多くの面をクリアーできそうな『ディグダグ』をプレーする。
垂直面からレバーが出ていることに、ちょっと慣れなかったが、
それでも5面クリアーできた。
ゲーム路銀 ¥8,500+¥400=¥8,900

あと、インベーダーをよく見ると、タイトー製のものではなかった。
タイトルが「TILT INVADER」となっていて、「NPS」というのがメーカー名っぽい。

奥に、テトリスとクレイジークライマーもあった。
明らかに昭和30年代ではないけれど、私の世代にとってはリアルに懐かしい。
ファミコンの映像を流している店もあったし。

台場小香港に移動する。
ここの景色もよく作りこまれている。
壁から突き出た看板が、いかにも香港らしい。

ここにナムコの店舗がある。「南夢宮電子遊戯世界 東京皮蛋城」という。
プライズ中心で、ほかにプリクラと大型機。プライズの景品にチャイナドレスがあった。

麻婆豆腐を食べる。辛かったけどうまかった。
この台場小香港にいると心が落ち着く。風水的にいいからか?
さっきの一丁目商店街もそうだったが、お台場の中にあって、
おしゃれでもかっこよくもない私が居ても、許してもらえる空間のような気がした。

デックス東京ビーチのホームページはこちら
(※台場小香港は2010年末に営業終了しています)


現在のゲーム路銀
¥8,900

今回のルート


しながわ瓦版(東京都品川区観光協会)  MINATOあらかると(東京都港区)
東京の観光 丸ごとガイド  ゆりかもめ  東京臨海高速鉄道(りんかい線)
東京都観光汽船(水上バス)  東京水辺ライン(水上バス)
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 67.東京山手線編(1)」では、
いよいよ山手線突入!
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