ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

68.萌魂こめて
〜東京山手線編(2)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥10,500




有楽町

2006年9月16日。
午前11時30分、有楽町駅からスタート。
日比谷口には、1914年(大正3年)にできた、
新橋から東京に至るアーチ高架が今も残る。
駅前にあるビックカメラは、
もと有楽町そごうだった建物だ。

日比谷公園まで近いのだが、立ち寄らずに、電車に乗って先へ進むことにする。
11時41分発、山手線内回り。駅を出ると、左に東京国際フォーラム、
そして赤レンガの建物が現れたと思ったら、そこが東京駅だった。

11時42分、東京駅着。
ゲーム路銀 ¥10,500-¥130=¥10,370


東京

丸の内南口から改札を出た。
天井のドームが素晴らしい。

ここ丸の内南口、
実は1921年(大正10年)に、当時の総理大臣、
原敬(はら たかし)が暗殺された場所であり、
床にはその場所を示す印がある。

1914年(大正3年)に完成した赤レンガ駅舎。
もとは3階建てで、
左右の屋根はドーム型だったが、
空襲で上部が焼失してしまい、
改修して以降、現在の形となった。
もうすぐ始まる工事によって、
開業当時のドーム型屋根が復元される予定。
今の姿はそろそろ見納めとなる。

駅前に、東京中央郵便局のレトロな建物がある。

さらに、かつてのデザインを低層階部分に残した、
丸の内ビルディング(丸ビル)もある。

丸ビルの5階テラスから、
駅舎全体を眺めてみた。
やはり巨大な駅舎である。
全国にはもっと大きな駅舎もあるだろうが、
東京駅は歴史の重みも重なっているからか、
一層大きく感じられる。

丸ビルのエスカレーターを下りる途中、以前ここにXbox cafeがあったことを思い出した。
折しもWiiの仕様や発売日が発表されたばかり。
Xbox 360は、果たして生き残ることができるのだろうか?

丸の内ビルディングのホームページはこちら

丸の内のあちこちに、
いろんなアーティストがペイントした
牛の像がある。
海外で行なわれた「カウ・パレード」の
日本版らしい。(10月1日まで)

牛以外にも、このあたりには数多くの現代アートが立ち並び、
独特の雰囲気をかもし出している。

馬場先門から、皇居外苑に入ろう。
手前(写真右端)にある明治生命館は、
昭和9年(1934年)の建物で、
国の重要文化財。

悠仁親王殿下の御誕生で、
祝賀ムード一色かと思いきや、
さすがにここは落ち着いた雰囲気。
人々ものんびりくつろいでいる。

楠正成公がそんな人々を見つめる。
(ここでは「楠木正成」と書かずにこう書く)
明治37年(1904年)製の銅像。

おみやげ屋さんがあった。二重橋ストラップを購入する。
窓に「慶祝 悠仁殿下」と、つつましやかにお祝いの言葉が貼り出されていた。

二重橋を見る。
正確にはこの石橋ではなくて、
奥にある鉄橋が「二重橋」らしい。
(以前は木造の二重構造の橋だったから)
明治の建築と、江戸時代の石垣・やぐらが、
和洋折衷のしゃれた景色を構成している。
明かり部分の彫刻まで、細かく作りこまれている。

振り返ると、東京のビル群が視界に広がる。
最近、以前にもまして高い建物が増えたが、
皇居外苑の松が、
それらをすべて内包するかのように並んでいる。

広い広い歩道の小砂利を踏みしめ、柳の枝がそよぐお堀端の道を通って、
皇居東御苑へと向かった。
ジョギングする人が多い。今日も晴れててやや暑いけど、先週に比べたらよっぽどましだ。

皇居東御苑は、江戸城の本丸などがあった場所。
入園無料だが、入口で札を受け取り、
出るとき返すシステム。
大手門から中へ。この渡櫓(わたりやぐら)は、
昭和43年(1968年)に再建されたもの。

かつての二の丸には、庭園と雑木林が造られていた。
庭園は家重時代のものを再現したそうで、いろんな種類の植物がある。
季節ごとに、景色はがらりと変わるだろう。
「諏訪の茶屋」と名づけられた明治時代の茶室や、各都道府県の木が植えられた林もある。

汐見坂を上って本丸へ。
香淳皇后陛下の還暦を記念して建てられた桃華楽堂の向かいに、

天守閣の石垣があった。
江戸城天守閣は1638年の改築で、
巨大なものが建てられたが、
1657年、明暦の大火(振り袖火事)で全焼し、
それ以降再建されなかったそうだ。

本丸は、芝生広場になっていた。
芝生の奥に遊歩道があり、松の大廊下跡がある。
浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけた場所だが、
今では遊歩道の脇に、小さな碑と説明板があり、
背の高い松が生えているだけ。

北桔橋門(きたはねばしもん)の向こうには、北の丸公園があり、
科学技術館や日本武道館に至るのだが、
東京駅から遠くなるので、素直に大手門へ戻ることにする。

日本武道館では1995年8月に、
『週刊ファミ通』主催のイベント「ゲームの殿堂」が行なわれた。
私は、その中の企画「ゲーム王決定戦」に出場を申し込んだのだが、
有名人によるゲーム大会だったため、当然ながら出場できなかった。
以来、いつか武道館に出られるような、
ゲーム業界の有名人になりたいと思って活動してきたが、
翌年から東京ゲームショウが始まったこともあって、
「ゲームの殿堂」はそれ以降開催されていない。
まあ、ゲームショウのステージイベントに出たこともまだないけれど。
(※翌2007年の東京ゲームショウで、ステージイベントに出させて頂いた)

大番所など、3棟の番所(警備の与力・同心の詰所)が残っていた。

宮内庁参観案内

大手門を出ると、遠くのほうにコレド日本橋が見えたので、
そこを目指して歩いていくことにした。
思えば、私が初めて東京駅周辺に来たときは、
周りのビルがあまりに大きかったので、上ばかり見て歩いていたもんだ。

そして今も、そんな感じで歩いている。
仕事で読売新聞社や産経新聞社に
行ったこともあるのだが、
やはり何度来てもこの辺りは、
特別な場所という感じがする。

丸の内オアゾの裏手に来た。
旧国鉄本社ビル等の跡地にできたショッピングモールだ。
現在午後2時30分。お腹がすいてきたので、
ここの地下でカレーライスを食べた。
丸の内オアゾのホームページはこちら

1階のマンホールの模様が、
ドリームキャストのマークに似てる。

Marunouchi.com

元の場所に戻って、ガードをくぐり、永代通りをさらに東へ。
建設中の高層ビルがいくつかあった。

コレド日本橋。
古い建物の多い日本橋近辺にあって、
この真新しさはひときわ目立つ。
コレドにも店舗やレストランが多数あるが、
さっきオアゾで昼ごはんを食べたので、
こちらには立ち寄らなかった。
コレド日本橋のホームページはこちら

日本橋にやってきた。
鉄路の出発点が新橋ならば、
道路の出発点はここ日本橋。
江戸時代初期、ここを起点として
五街道が整備されたのだ。

現在の橋は、
1911年(明治44年)に架けられたもの。
親柱の「日本橋」「にほんはし」の文字は、
徳川慶喜の揮毫による。
今では真上を高速道路が通っているが、
これを地下化して、
日本橋を元の姿に戻す計画があるらしい。

欄干の彫刻が素晴らしい。
和洋折衷の竜のような生き物は、
麒麟らしい。
筋肉の盛り上がり方がすごい。
東京市章を持った獅子もいい。

橋を渡ると、東京市道路元票が立っていた。
橋とともに、国の重要文化財に指定されている。
もとは橋の真ん中にあったそうだが、
今の場所に移設され、もとあった場所には、
日本国道路元標が埋め込まれている。

このほか、橋のたもとには「日本橋魚市場発祥の地」碑もある。
関東大震災で築地に移転する前は、日本橋に魚市場があったそうだ。

東京市道路元票のさらに先には、三越がある。
この近くに、私が『エンタdeパンチ』という番組でお世話になっている
つくばテレビがあって、実は番組収録のため、2日前に来たばかり。

東京駅へ戻る途中の八重洲北口通りに、
ポケモンセンタートーキョーがある。
多数のグッズが売られている。
9月28日発売、ニンテンドーDS
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の
試遊台も盛況だった。
(※現在は浜松町に移転しています)
ポケモンセンターのホームページはこちら

東京国際フォーラムの、相田みつを美術館にも行きたかったが、もう午後4時近いし、
東京駅を挟んで正反対の方向にあるので、立ち寄らずに先へ進むことにした。
東京国際フォーラムのホームページはこちら
相田みつを美術館のホームページはこちら

3時51分、東京駅八重洲口に到着。
次は神田へ向かう。

東京駅構内では、原首相のほかに、
濱口雄幸(はまぐち おさち)首相も
襲撃されている。
昭和5年(1930年)、ホームで銃撃を受け、
翌年亡くなった。
当時のホームは今ないので、
その跡地にあたる新幹線切符売り場前に、
襲撃場所を示す印がある。

4時5分発の山手線に乗った。E231-500番台。
左にビル、右に新幹線。高架から中央線が下りてきた。
4時6分、神田着。(ゲーム路銀 ¥10,370-¥130=¥10,240

中央線には後継車種の投入が決定しており、
数年後にこの201系は
見られなくなるかもしれない。

京浜東北線にも後継車種が入るらしい。
209系もいずれ消え去ってしまうのだろうか。


神田

神田といえば古書店街のイメージが強いが、
あれは神田でも神保町のほうで、
ここからはかなり離れている。

古本屋はないけど、
タイトーイン神田があった。

プライズ機の奥にビデオゲームあり。通信麻雀が多いが、そうでないものも多数。
『ZOOO』をプレーして4面クリアー。
5面めも惜しかったが、カバだけどうしても揃わなかった。
ゲーム路銀 ¥10,240+¥300=¥10,540

さらにゲーセンを探していると、
「ゲームゾーン ウェーブ」という店が
見つかった。

入ってみると意外に大きい。
1階にプライズ、音ゲー、メダル等。2階にビデオゲームと通信対戦。
懐かしめのゲームも多い。『ハットリス』なんて久々に見た。
『ロードランナー 帝国からの脱出』をやってみる。
アクションになかなか慣れなくて、1面はなんとかクリアーするも、
2面で石に埋まってアウト。ゲーム路銀は増減なし。

4時53分の電車に乗る。
左に任天堂の建物。ちょうど車内のモニターでは、『リズム天国』のCMをやっている。
つんくさんが出ている。
4時54分、着いた所は秋葉原。(ゲーム路銀 ¥10,540-¥130=¥10,410


秋葉原

ヨドバシカメラのオープンと、
つくばエクスプレスの開業で注目され、
大変貌を遂げた街、秋葉原。
メイドな人が駅前でパンフを配る光景も、
すっかり当たり前のものとなった。

私も中古ファミコンソフトを買いによく来るのだが、今日はあくまでゲーセン紀行。
ファミコンショップには行かずに、駅前のクラブセガ秋葉原へ。
5階建てで、1階から順にプライズ、大型、対戦格闘、ビデオゲームのフロアとなり、
5階は『WCCF(ワールドクラブチャンピオンフットボール)』フロア。地下1階も対戦格闘。

上の階に行ってみた。どこも混んでいる。特に対戦格闘ゲームの人気は健在。
私も『バーチャファイター3』はよくやっていたけれど、
当時からここと新宿は、プレイヤーのレベルがとにかく高い。

4階のビデオゲームフロアは、『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』と、
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合VS ZAFT 2』でほぼ埋められ、
私がプレーできるゲームはなかった。

万世橋を渡り、
交通博物館の跡地へ行ってみた。

建物はまだ残っていたが、
屋外展示はフェンスで覆われ、
見えなくなっていた。
フェンスの透明な部分から、
D51と新幹線の頭がちょっとだけ見えた。

交通博物館の展示物のうち、鉄道関連のものは、
さいたま市で2007年10月14日にオープンする、鉄道博物館で展示されることになる。
鉄道博物館のホームページはこちら

電気街に戻る。
再開発されたクロスフィールドUDXビルの
アキバイチ側に移動。

トライアミューズメントタワー。
古いアーケードゲームがそろっていることで
有名なゲーセンだ。

1階は普通にプライズや大型機がある。2階は音ゲー、3階は通信対戦、
4階はスロット、5階もスロット。……古いゲームがない。リニューアルしたか。
6階はガンダムSEED、クイズマジックアカデミー、アイドルマスター。
最後の7階!
よかった、レトロゲームが残ってた。
3画面のダライアスや、A-JAX、ロストワールド、ニンジャコマンドー、
グラディウスIIゴーファーの野望など。

『ドルアーガの塔』をプレー。宝箱の出し方はよく覚えてないが、進めるだけ進んでみよう。
1面でグリーンスライムを3匹倒し、2面でブラックスライムを2匹、
3面でブルーナイトを倒す。4面は宝箱を取らない。
(9面と勘違いしていた。本来は扉の上を通ってチャイムを入手する面)
5面でメイジの呪文を盾で受けるのもクリアー。6面は、何だっけ?
あ、出た。「スタート地点から縦横ずれて剣を振る」だったか。
(本当は「上の外周に触って下がる」。「縦横ずれて〜」は8面)
しかしこのステージで、ソーサラーの炎に突っ込んで、結局ゲームオーバー。
ゲーム路銀 ¥10,410+¥400=¥10,810

細い階段をとぼとぼと下りて、
外へ出ると日が暮れかかっていた。

秋葉原クロスフィールドのホームページはこちら
秋葉原ホームページ

駅へ戻る。一時期、いわゆる萌え系ゲーム・アニメが台頭してきたとき、
その手のものに詳しくなかった私は正直、この街に来るたび、疎外感を感じていた。
だが今、再開発され、観光地のようになったことで、
かえってその疎外感がなくなり、親近感、安心感を持つようになった。
「あ、そんなに詳しくなくても、ここに来ていいんだ」みたいな感じで。

山手線一周なので、本来なら次は御徒町だが、ちょっと寄り道したい場所がある。
総武線5番ホームへ移動。牛乳が瓶で出てくる売店がある。コーヒー牛乳を飲んで小休止。
秋葉原名物といえば、おでん缶が有名だが
(鈴木みそ先生のマンガ『おとなのしくみ』で取り上げられて以降か?)、
ここの牛乳も、ほかではなかなかお目にかかれないのではないだろうか?

255系特急新宿わかしお号が停車。
でもこれをやりすごして、

その後に来た、6時19分発の
中野行きE231系に乗った。

かなり高い高架で電気街を抜ける。
御茶ノ水駅。右に神田川があり、聖橋が架かっている。
その先、右に見える大きな建物は、東京医科歯科大学と順天堂大学。
さらに進むと、右に東京ドームと、東京ドームホテルが見える。
6時22分、水道橋駅で降りた。(ゲーム路銀 ¥10,810-¥130=¥10,680
この駅では最近、発車メロディーが巨人軍球団歌『闘魂こめて』になった。
ホームに流れる古関裕而氏のメロディー。


〜御茶ノ水〜
水道橋

水道橋駅は今年、開業100周年らしい。
西口から東京ドームシティへ向かった。

WINSやofft(大井競馬場外)、
ボウリング場、バッティングセンターのある黄色いビルに、
ミュージアムというゲーセンがある。

プライズ、プリクラ、メダル、通信、大型機、そしてビデオゲームあり。
『ゲームセンターCX』でよく見る、『メタルスラッグ』の『2』をやってみた。
4機設定だが、1面の途中で終了。(ゲーム路銀 ¥10,680-¥100=¥10,580
けっこうどぎつい表現のゲームで、
「たまに行くならこんなゲームセンター」に出てくるような店に、
よく置いてあるというのが不思議。

隣の青いビルに、後楽園ホールがある。そしてその先に、

東京ドームがあった。
残念ながら、今日は試合のない日。

ドーム内にある野球体育博物館には、野球殿堂入りした選手・関係者のレリーフや、
さまざまな記録を打ち立てたバット、ボールなどが展示されている。
しかし、今の時刻には開いてない。
野球体育博物館のホームページはこちら

ドームの向こうに、観覧車「ビッグオー」が見える。
中心がくりぬかれていて、その中をジェットコースターが通っている。
ラクーアで温泉につかってひと休みしたい気分にもなったが、
時間がかかりそうな気もしたので、そのまま駅へ向かう。
途中、東京ドームホテルで夕食。席に着いてホッとした途端に肩が痛くなったが、
豚肉を食べたらほぐれた。わさびが合う。

東京ドームシティのホームページはこちら

最後、8時12分の津田沼行きに乗って、ひと駅だけ戻る。
ゲーム路銀 ¥10,580-¥130=¥10,450
8時14分、御茶ノ水駅でいったん降りた。次回はここから再開しよう。

現在のゲーム路銀
¥10,450

今回のルート
1.小石川後楽園 2.東京ドームシティ
3.ニコライ堂 4.靖国神社 5.千鳥ヶ淵
6.TBS 7.日本武道館 8.皇居東御苑
9.日本橋 10.二重橋 11.東京国際フォーラム
12.国会議事堂 13.日比谷公園 14.歌舞伎座
15.旧新橋停車場 16.聖路加ガーデン

千代田区観光協会  中央区観光協会  文京区観光案内
東京の観光 丸ごとガイド  JR東日本  東京メトロ
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 69.東京山手線編(3)」では、
上野公園に突入。
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