ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
71.いろんな像を見た
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
前回は平常陳列のみの¥600のチケットを買ったが、 今回は特別展込み¥1,500のチケットを購入。 日が照っていて、日なたにいると少し暑い。
補修工事とお色直しが済み、10月24日から内部が一般公開されている……はずだったのだが、 今日はコンサート開催のため非公開になったとか。 非常に残念である。
7世紀後半のものとみられる灌頂幡 (天井から釣り下げる、透かし彫りが施された金属板。国宝)から始まる。 続いて、数十センチほどの金銅仏約40点(ほとんどが7世紀、飛鳥時代の仏像)。 大半が観音菩薩立像だが、ひと目見て観音様とは思えないような、 バリエーションに富んだ御姿の像ばかりだ。 続いて、7世紀の伎楽面。1400年近く前のものとは思えないほど、豊かな表情をしている。 2階には仏具類。7世紀の竜首水瓶は国宝。銅製で、翼の生えた馬が描かれている。 聖徳太子が使ったと伝えられる墨台、光明皇后が奉納した「海磯鏡」という大きな銅鏡、 唐時代の法華経、足利義政の書などを見ることができた。 表慶館内部が見られなかったことで半ばキレ気味だった私の心も、 すっかり落ち着きを取り戻した。
青森市で複製を見た、いわゆる遮光器土偶の本物がここにあった。 五能線木造駅のモチーフにもなったあの土偶だ。 さらに、数々の銅鐸(1メートル以上はある大きなものも)や、 時代が下るごとに文様が複雑になっていく縄文式土器、 打製石器と磨製石器、弥生式土器、古墳時代の銅鏡、勾玉(まがたま)、埴輪(はにわ)。 埴輪もこれだけ並ぶと、素朴な造形が、かわいらしく見える。 奈良時代。唐三彩と、それを模して作られた奈良三彩。 瓦、瑠璃骨壺、平安時代〜江戸時代の陶器、経筒など。 小さな企画展示室の展示は、 「没後百年 林忠正コレクション ポール・ルヌアール展」(11月26日まで)。 19〜20世紀の挿絵画家・ルヌアールの作品。 オペラ座の舞台裏や、パリ・ロンドンの風景、労働者、そして動物が、 生活感まで含めて描かれている。 2階、特別展「仏像 一木にこめられた祈り」(12月3日まで)を見る。 一木彫の仏像が展示されている。 唐から伝わったビャクダンの十一面観音立像に始まり、カヤの木で造られた日本の仏像へ。 カヤは大きく生長するので、一木彫でもその大きさは次第に大きくなり、 8世紀後半〜9世紀前半、等身大の仏像が多くなったそうだ。 仏師が中国人から日本人に変わったことで、作風も変化するが、 同じ時代でも、細い仏像から重量感ある仏像まで、さまざまな作風がみられる。 次の部屋は、平安時代の10世紀後半〜12世紀にみられる、鉈彫(なたぼり)の仏像。 ナタというより、ノミ目を意図的に刻んだもの。 素朴なデザインが多いが、中には普通の仏像にノミ目をつけたような凝ったものもある。 宝誌和尚立像の姿にびっくりする。顔が2つに割れていて、その中にもう1つ顔があるのだ。 そしていよいよ円空仏のコーナー。江戸時代に、ノミだけを使って彫られている。 これまで見てきた像とは明らかに違う。1本の丸太を割って造った薬師三尊像、 十一面の顔が横線だけで構成された十一面観音像。 シンプルながらもそれぞれの仏様の特徴をよく表していて、ダイナミックさがある。 現代美術に通じるところがあると思う。 (現代美術のルーツといえる、アフリカの伝統的な彫刻に似ているからか) 円空より100年くらい後の木喰仏は、 同じノミによる仏像でも、滑らかな曲面で構成されている。 何しろ表情が豊か。そしてあたたかい。
東京国立博物館のホームページはこちら
上野動物園の前で、桜川ぴん助社中による、かっぽれが披露されていた。
拝観料¥200で、拝殿の中を見ることができる。 狩野探幽の壁画、後水尾天皇の書いた「東照宮」額が、大きくて迫力ある。
観音堂を出たら、彰義隊の墓と西郷さんの像がある。 「ダリ回顧展」開催中の、上野の森美術館には、行列ができていた。 入場待ちは15分ほどらしいが、 美術館を全部見てるときりがないので、ここには立ち寄らない。 上野の森美術館のホームページはこちら
現在、午後4時44分。閉館まで1時間ない。中に入って案内図を見たら、けっこう広い。 ここは次回に回すことにしよう。 国立西洋美術館のホームページはこちら まだ昼ごはんを食べていなかった。 公園の出口でタコ焼きを売ってたので、買って食べた。 帰る前に、1つ思い出したことがあり、公園内へ引き返す。
今回もここから先へ進めないので、これにて終了。 帰りにまた秋葉原で買い物をした。 ¥10,390 今回のルート
台東区観光課 東京の観光 丸ごとガイド 上野観光連盟 JR東日本 東京メトロ 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 72.東京山手線編(6)」は、 西洋美術館と科学博物館へ。 「日本縦断ゲーセン紀行 70.東京山手線編(4)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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